先日ある御父母様と話していて、なにげなく「教師にとって本から学び続けることは仕事の一部ですから、たくさん買うときは月に5万円以上も書籍代を払っています。」と言ったら、かなり驚かれたようでした。
私にすれば、自分はまだまだ学びが足りない。もっと学びたい。もっと感化力を高めたい。もっと人間力をつけたい。―そう思うので本はそのための大切な手段です。
もっとも、多読するだけでは「単なる本の虫」ですから、読んだことについてよく考え、自分の言葉(考え)にしなければいけません。渡部昇一先生が「大人にとって多読は単に著者の思考にのっているだけだから楽にできる、それだけでは意味がない。読みながら、または読んだ後にじっくり自分の頭で考えること(思索)が大切である。」とおしゃっていますが、私もそう思います。
「知識がない子供と既に様々な知識がある大人では多読の意味が違う。」とはまさに渡部先生の名言です。
まあ、私は幸か不幸かゴルフを一切やらないし、アルコール類をほとんど飲まないので週末も自宅で過ごすし、もちろんギャンブル等にも無縁ですのでその分の費用と時間を読書にあてています。せっかくこういう素晴らしい時代に生まれてきたのですからいろいろな事を経験してみたいし、いろいろなことを知りたいですから。新しいことを学ぶ姿勢とじっくり考えることと地道に努力することにかけては人後に落ちないという自負があります。
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そ~んな偉そうなことをいくら言っても、所詮私はたかが塾教師です。しかし、「人に教える立場の人は皆自分自身が生徒達に対して生き方のお手本を示し、背中で生徒を引っ張っていく。」―そうあるべきではないでしょうか?
「先生と呼ばれ、いつの間にか天狗になって、周囲が見えなくなり、たいした人物でもないのに自分が既に大成したと思い込む。そして、無意識に生徒達に悪い見本を見せてしまっている。」-そういう残念な人って塾業界にはけっこう多いです。長年の塾教師生活の中でそういう人を多数見てきたので、平成14年に独立してウエルストリームを創立したとき「自分は絶対そうならない!」と決めていました。しかし、人は油断するとつい自分に甘くなりがちです。
教師たる者「初心忘れるべからず」であります。<o:p></o:p>
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