一つの机に2人がけで座らせるお教室や長机に3人以上座らせるお教室に通わせると、見ようとしなくても全部見えてしまうので、自分で考えずに隣の生徒のペーパーを見て真似をして書くという悪い習慣がついてしまう生徒もいるようです。
私立小学校側もよくわかっていて、そう簡単にカンニングができないように、ほとんどの私立小学校の入学試験では小学生用の一人机を使用します。そして、学校にもよりますが、机の間隔もあけて配置しています。
それはそうでしょう。自分で努力せずに人の答案をカンニングするような子ばかり入学させたら、そういう癖がついてしまった子は入学後もカンニングに頼るようになり、校風が悪くなり、肝心の学校全体の学力水準が下がってしまうからです。
したがって、模試やお教室内の試験でカンニングをして点をとっても、結局本番入試では合格出来ません。
私はこう思います。
幼児もカンニングでその場をしのぐと味をしめて、ますます地道に努力せず、カンニングに頼ります。そして、それが悪しき習慣となってしまいます。そうなってしまってからそれを修正するのは大変です。
だから、幼児だからといって甘くみてはいけません。カンニングを黙認しては絶対にいけないのです。
そうは言っても、 一つの机に2人以上座らせ、見ようとしなくてもお隣さんの答案が全部見えてしまうというお教室では、そのお受験教室自体が子供達のカンニングを助長しているようなものです。
「お受験教室自体がわざわざ不正をするスキをみせておいて、子供達が出来心で不正をしてしまったら、叱る。または、不正に気づいていても、子供の自主性といいうことで注意もせずに無責任に放置しておく。」どちらもあるべき教育ではないと思います。
結論
幼児を対象とする受験教室だからこそ「学習環境」が大切なのです。普段から入学試験と同じように、小学校用(JIS規格)の一人机に座らせ、間隔を離して配置し、不正行為がしにくくしておくべきなのです。手前味噌ですが、ウエルストリームでは創立当初から小学校用の一人机を使用し、間隔を離して配置し、自分で考える良き習慣を培っています。
だから全員合格する指導ができるのです。