絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

「中学受験の思考力問題はどう指導したら良いでしょうか。」(No.498)

2016年03月21日 19時15分01秒 | 受験・学校

 

「中学受験の思考力問題を解けるようにするためにはどう指導したら良いでしょうか。」

 

え~と、一言では言えませんので少し長くなりますが、 

小学生に対して、思考力問題を得意にするために、ウエルストリームでは、例えば、こんなふうに指導しています。

 

第1段階

まず、基本的な(易しい)思考力問題を自分の頭で考えさせ、やらせます。

考える習慣のないお子様は、頭を使うのがここで嫌になり、「むずかしい」とか「出来ない」と言って考えようとしなくなります。

そこで、問題文をどう読んで、どう考えるかを図や表にして整理して見せます。そして整理すると長い文章題も簡単に見えてきます。

そして、こういう問題文はこういう図、そういう問題文はこれこれこういう表という具合に考え方をパターン化して教えます。ここで基本問題だけで良いのでできるだけ多くの考え方を教え、記憶させます。解法について何も知識がないと「考えなさい。」と言っても考えようがないからです。

つまり、問題文を読み、その中の条件(情報)を整理して頭に入れるための技術を教え、憶えさせるのです。

ちなみに、この第1段階がもっとも時間がかかります。

 

第2段階

基本問題でこれを身につけたら、今度は少しひねった標準問題で訓練します。

次に問題パターンごとに「どこをどう変えて基本問題から標準問題に変えているか」を教えます。その後、標準問題も多数解かせます。

基本問題で身につけた図や表を駆使すれば、基本問題以上の標準問題も解けることを体感させます。

 

第3段階

入試レベルの応用問題の多くは2分野以上にかかわる融合問題です。融合問題であっても小問(誘導)にしたがって、いままで身につけた考え方を駆使すれば解けることを体感させます。そして、志望校以外の中学をも含めた入試問題を大量に解かせ、入試本番問題特有の出され方と試験時間の短さに慣れさせます。

以上の第1段階から第3段階を算数の各分野で実行するとお子様の思考力が日々高まっていきます。

 是非試してみて下さい。 

PS 御父母様自身で以上のように指導するには時間が足りないようでしたら、そこは、プロの塾教師にお任せ下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする