ご存じですか?カリウムとマグネシウムの働き
血圧を抑えるには食事で塩分控えめにすることが大切だと言われています。
そうは言っても普通に外食すると、ほとんどの食事に塩分が多量に入っています。それは味が薄いと美味しいと感じない人も多く、薄味にすると売れなくなってしまうからです。
京都のおばんざいのように出汁をうまくつかい、素材の味を活かした料理が本当に美味しい料理だと私は思いますが、世間の6~8割の人はそうではないようです。
家庭なら出汁を活かした薄味で作れば良いのですが、外食すると気をつけていてもつい塩分を取り過ぎてしまいます。すると私自身の体験でも血圧がけっこう上がってきます。
それは塩分を多量に摂ると塩分(塩化ナトリウム)のナトリウムが血液中に入り、身体がその濃度を薄めようとして血液中に水分を入れます。その結果血液量が増え、血圧が上がるのです。つまり、ナトリウムを取り過ぎると血圧が上がるのです。
ところが、身体はよく出来ていて、多すぎる血液中のナトリウムを自動的に排出するポンプのような働きがあります。このポンプはナトリウムを排出するかわりに細胞外からカリウムを引き込む働きだけしかありません。だから、いくら不要なナトリウムでもカリウムが不足していると交換できないので排出できないのです。ですから不要なナトリウムを排出するためにカリウムをたくさんとることが必要となります。
そして、この身体に備わっている「ナトリウム・カリウム交換ポンプ」のスイッチを入れ、働きを良くするがマグネシウムであるということがわかってきました。マグネシウムはほかにもあらゆる生理機能に関与しているとのことです。
結論
「健康のために塩分控えめに!」わかってはいるけれど、つい取り過ぎてしまうときは、同時にカリウムとマグネシウムを含んだ食物をたくさん摂りましょう!
ご存じとは思いますが、
参考までにカリウムをたくさん含む食物は野菜や果物です。
マグネシウムをたくさん含むのは海苔、ひじき、わかめ、昆布、牡蠣、さかななどの海産物と緑黄色野菜、大豆やナッツ類と五穀や蕎麦などの雑穀類です。
結局、野菜と海産物中心の昔ながらの和食を素材の味を活かした薄味でいただくのが一番健康に良さそうですね。
PS 食事で血圧を上げない工夫を私の個人的な体験から語りましたが、言うまでもなくお薬の降圧剤のかわりになるものではありませんので、既に高血圧症になっている方は医師に相談をしてくださいね。
自分の健康を守れるのは所詮自分だけですから。