活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

究めたい「印刷」と「文化」

2024-01-14 18:31:14 | 活版印刷のふるさと紀行

 日本で「封緘紙」、シールが包装によく使われたのは大正期から昭和の中頃だそうです。そういえば、私も子どものころ、お客様の持ってきてくださったお土産の包装をとくのに、シールをはがすのに苦闘して、母親に「もっと、丁寧に、ゆっくりと」といわれたものです。

 上ケ島さんによると正方形や長方形が主流だったシールが円や楕円系になったり、中身の商品の形になって色もカラーになったりしたのは型抜きや印刷の技術の進歩によるとされているのです。

 封緘紙、今ふうに言えばシールのような身近で、あまり人が気にしない印刷物の変化にめをとめられた上ケ島さんに敬意を表しますが、明治初期から今日まで「印刷技術」の向上がいろいろな分野で文化に貢献したいううなれば「印刷文化」に、今年はこのブログで目を向けたいと思います。

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正月の新聞から「シール」の話

2024-01-14 17:49:04 | Weblog

 2024年の幕開き。元旦に能登半島の大地震と津波と大火災。そして翌2日には羽田空港の大事故。なんとなく先行きが思いやられる年の初めでしたが、今年は少しマメにこのブログ《活版印刷紀行》と向き合うことにしました。どうぞ、よろしく、おねがいいたします。 

 さて、1月9日の日経新聞朝刊の文化欄、「封緘紙」のあせない魅力に大変興味を抱きました。封緘紙とは包装紙や袋などの閉じ口を留める小さなシール

のことです。執筆者の上ケ島オサムさんはこの「封緘紙」の蒐集歴20年、色やジャンル別にコレクションの数は1万枚に及ぶといいます。

 

 私がとくに興味を持ったのは上ケ島さんが文中で大正から昭和へ封緘紙のデザインや形、色などが大きく変わってきたのは印刷技術ほ発展-向上と深いかかわりがあるとかいておられる点でした。(以下は次回)

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