ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】ラーメン ときん [ラーメン@札幌]

2023年04月18日 22時00分00秒 | 鑑賞記録
ラーメン ときん [ラーメン@札幌][facebook][食べログ]
2021.7.31(土)19:30入店(初)
注文 辛味噌チャーシュー 980円 + ライス 120円

   
札幌市北区新琴似5条7丁目の住宅街の一角で営業するラーメン店。
  
昔ながらの雰囲気のこぢんまりとした店内はカウンター9席にイス席1卓で、テレビがかかっています。中は冷房無しなので暑く感じました。店を賄うのは夫婦らしき二人。他の客は先客2組、後客1組が入って、皆馴染みの客の様子。

メニューはラーメンが600円より各種。サイドメニューはギョウザとライスのみ。『辛味噌チャーシュー(980円)』と『ライス(120円)』を注文。
   
ラーメンの具材は大きなチャーシュー約4枚、長ネギ、ごまとシンプルです。辛味噌は自分でスープに溶かす形で、拍子抜けするほど辛くなく、全部溶かしてもピリ辛程度でした。スープはまろやかな味わいでよく作りこまれている感触があり、どこか懐かしさも感じます。

熱気ムンムンの店内で熱々のラーメンをすするのは苦行のような気がしますが、何故か美味しく感じます。
 
麺はやや細めの縮れ麺で、煮具合は普通。そしてチャーシューは歯応えあり。
 
ライスには赤いたくわんが2枚付きます。

  
[Canon PowerShot G7X2]
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【食】カールス君の家 [いろいろ@鹿部]

2023年02月11日 22時00分00秒 | 鑑賞記録
カールス君の家(かーるすくんのいえ)[いろいろ@鹿部][食べログ]
2021.5.29(土)11:55入店(初)
注文 刺身定食 980円

 
鹿部町の海際を走る大沼公園鹿部線沿い、道の駅「しかべ間歇泉公園」の斜め向かいで営業する店。「カールス君て誰??」と思ったら鹿部町観光キャラクターの名前でした。
  
ログハウスのような内装の店内はカウンター約10席にイス席2卓が並び、テレビがかかっています。スタッフは男女約2名。他の客は先客1組、後客1名が入店。
 
メニューは海鮮を使ったラーメン、丼物、定食が主になります。手頃な値段の『刺身定食(980円)』を注文。
   
甘エビ、タコ、サーモン、イワシ、ツブ、イカの盛り合わせ。
 
刺身の鮮度は問題無いのですが、一部の刺身が大味に感じられて飽きが来てしまい、量が多過ぎて全部は食べきれませんでした。
   
ホタテ入りのサラダ、ご飯、大きな魚のひれが入ったあら汁。


[Canon PowerShot G7X2]
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【鑑】札響コンサート 登別公演

2015年06月11日 19時00分03秒 | 鑑賞記録
札響コンサート 登別公演
2015.6.9(火)18:30開演@登別市民会館、入場料 当日一般3500円(全席指定、た-14)
指揮 高関健、管弦楽 札幌交響楽団
客数 目測約300名

《曲目》
第1部
J.シュトラウスII 喜歌劇「こうもり」序曲
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
グリーグ 「ペール・ギュント」より "朝"
チャイコフスキー 「白鳥の湖」より "情景"
オッフェンバック 喜歌劇「天国と地獄」序曲
第2部
ドヴォルジャーク 交響曲第9番ホ短調op.95「新世界より」
アンコール J.シュトラウス ラデツキー行進曲


・当日は生憎の雨模様。当初、聴きには行けない予定だったが、直前になって予定が変わって急遽会場へと足を運んだ。札響の演奏を聴くのは久々で、約2年ぶりのこと。
・残席があるか多少心配だったが、会場の販売所で座席表を見てみると席はガラガラ。半分も埋まっていないような状況だった。田舎で前売3000円の入場料は厳しいかも。
・演奏会のプログラムは無く、会場入口で渡されるのは宣伝チラシのみ。
・曲目は有名曲が目白押し。都会ではなかなか聴けない演目かもしれない。第1部は指揮者による簡単な曲目紹介があり、ヨーロッパ各国の作曲家を巡る趣向とのこと。

・こうもり序曲:途中、大胆なテンポ変化有り。アマオケではなかなかここまで出来ない。

・カヴァレリア:本来無いはずのFgやHrが入ったり(オルガン代わり?)、Cbが二部に分かれたりと独特の編曲版楽譜を使っている様子。

・天国と地獄:今回の中では一番よい演奏だった。何度か弾いたことがあるが、「こんなにステキな曲だったっけ!?」と見直した。途中の、クラリネットソロ(三瓶さん)ブラボー! 一瞬にして全会場の耳目を一点に集めてしまう音の力に唸ってしまった。

・新世界:2楽章出だしの金管部隊、ブラボー! さすがプロという揃いっぷり。その「気合」が感じられた。これでもう今日の金管の仕事は終わったかのような雰囲気が。
・コンサートマスターが今回初めて見かける男性の方だった。
・Vn1の音がいまいち聞こえづらく、ステージ天井に緞帳の隙間が1m以上開いているせいかもしれない。

《関連記事》
今週の細々したこと 2011.6.12(日)~6.18(土) (2011.6.18)
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【鑑】PMF室蘭公演 PMFIP(インターナショナル・プリンシパルズ)演奏会

2009年05月22日 08時05分15秒 | 鑑賞記録
PMF室蘭公演
PMFIP(インターナショナル・プリンシパルズ)演奏会
2008.7.25(金)18:30開演, 室蘭市市民会館, 入場料2500円(M列20番)

1. モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370(368b)
2. 細川俊夫 二人の打楽器奏者のための「風の姿」 "Windscapes" (1996)
3. ロパルツ プレリュード、海、シャンソン
4. ニールセン かいなきセレナード
(休憩)
5. ワーグナー ジークフリートの牧歌
6. バーンスタイン(バーグラー編) ミュージカル『ウエストサイド・ストーリー』から「ダンス」(八重奏版)

・PMF室蘭公演。昨年Kitaraで聴いた演奏会とほぼ同じメンバーであるPMFIPによる室内楽曲の演奏会。ステージ上に出てくる奏者を見ていると、「あのヒト、前回もいたよなぁ」と記憶がよみがえる。
●モーツァルトObカルテット
・Obの、糸を引くような音の終わりの処理が素晴らしい。
・1楽章終了時点で会場より拍手。
・2楽章終了時点でOb分解清掃。続く3楽章の出だしでは、えもいわれぬ美しさの第一音が。普通であれば「プー」とか「ピー」とか、ちょっとでも試し吹きしてから音を出したいところですが、それ無しでいきなりスゴイ音を出せるところがサスガ。
・"知らない曲" として聴いてましたが、途中、「これ、メロンオケの余興で弾いたような……」という気が。
●「風の姿」
・打楽器二台の変わった編成の現代曲。
・出だし、静寂の中で楽器をなでるところから演奏開始。そして、動きが止まってもどこからか風の音が…… いったいどこから音を出してるのかと思ったら、歯の隙間から出す息の音でした。「この次はどんな展開が!?」と会場内にビミョーな空気が流れる。その後、トライアングルの棒でドラを叩いたり、なでたりなど、ドキドキハラハラするパフォーマンスが続く。もっと派手な展開になるかと期待を持たせたところであっけなく終了。とにかく "間" を持たせるのが大変そうな曲でした。
●ロパルツ
・作曲家の名すら知らぬマイナー曲。桜の花びらが舞うような情景を想像をさせたりと、どこか和風な雰囲気も漂い、映画音楽のようで聴きやすい曲でした。CDを見つけたら買いたいレベル。
・ハープが活躍。そしてVnが巧い。
・途中いい気持になり、半分意識を失う。
●ニールセン
・『未完成』冒頭のOb&Clのように「複数楽器のユニゾンで一本の楽器のように」演奏し、新たな音色を生み出す例がありますが、これと同様に、途中、Fg&Hrnが見事なユニゾンを聴かせてくれました。FgでもHrnでもない、新しい音色。
・Hrnメロディーの三段階のエコーに脱帽。『p → pp → ppppp』というような。Hrnて、こんなに小さな音が出せるのですね。
※休憩:20分もあるので、暇つぶしに会場建物の周りを一周。裏へ回ってみると、カーテンをしないものだから控え室のリハ室の様子が丸見え。中からは『展覧会の絵』のSaxソロのメロディーが。今回、Saxは参加していないはずなのに??
●ジークフリート牧歌
・今回のメインディッシュ。自身の『また弾きたい曲ランキング』の上位に位置し、これまで弾いた中でも「名曲中の名曲だ!」と思う大好きな曲。その生演奏を聴くのは初。
・奏者がステージ上に現れると、まずは体格の異なるVn奏者二名がお互いのピアノ椅子を交換。些細な事に見えますが、場合によってはステマネの首が飛ぶ出来事。
・出だしのVnが聴けただけでもう満足。素晴らしいVnでした。
・弦は各一本という編成だったので強音時はさすがにキツい。
・「Tpはいつ出番がくるのだろう」とその様子を見ていたら、その出番はほんの三小節ばかし。
●ウエストサイド
・HrnからSaxの音が出る。
・燕尾服でドラムを叩く姿がなんだか奇妙。
・途中でちょっと飽きがきた。
・終演後は会場より大拍手。アンコールは無しで最後は出演者全員で「バイバイ」のゼスチャーでお開きに。
・何故か奏者の出入りは全て上手から。単に控え室に近いせい?
・会場はカーテン無しのセッティング。
・客数約300名[目測]:6割の入り。帰り際に工大オケの後輩の女の子二人組と合い、「バスで来た」というので大学の近所まで車で送り届けた。車中感想を聞いてみると「動きがすごかった」とのこと。
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【鑑】紀尾井シンフォニエッタ東京 北海道公演

2008年08月01日 22時00分53秒 | 鑑賞記録
近代製鉄発祥150周年記念事業、室蘭製鐵所創業100周年記念
紀尾井シンフォニエッタ東京 北海道公演
2008.6.22(日)14:00開演, 室蘭市文化センター, 入場料4000円(ひ列30番)
指揮 尾高忠明、ヴァイオリン ラファエル・オレグ

エルガー 序奏とアレグロ Op.47
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
ベートーヴェン 交響曲 第7番 イ長調 Op.92
アンコール モーツァルト ディベルティメント第1番 K.136 より第3楽章

・室蘭という土地柄、札響以外のオーケストラがやってきて演奏会を開くというのはなかなか無い機会です。そんな訳で非常に興味はあったのですが、日曜日なので突然どんな予定が入るか分からないことと、チケットの価格から行くのを迷っていました。「あ~あ、チケットが空から降ってこないかなぁ~」そんな虫のいいことを考えていたら、演奏会の二日前に大学の後輩から着信アリ。「チケットがタダで二枚手に入ったんですけど、一緒にいかがですか?」 持つべきものは後輩だ。これは「聴きに行け」という神様の思し召しに違いない、ということでありがたくチケットをいただき、聴きに行ってました。ふと【鑑賞記録】を読み返すと、有料演奏会のタダ率が異様に高い。
・当日は、チケットを持つ後輩より「会場に着くのはギリギリになりそうです」との話を聞いており、今か今かと会場入口で待っていましたが、現れたのは本当にギリギリで、1ベルの音と共に会場に滑り込みました。
・今回の演奏会は新日鐵の記念行事の意味もあり、まずは代表者の挨拶から。
・オケの編成は、弦がVn1-8,Vn2-6,Va-6,Vc-4,CB-2[人]+管打、と小規模で、若いメンバーが目立ちます。配置は木管が正面2段で、Hrn-下手、Tp・Tim-上手の形。
●エルガー
・初めて耳にする曲。冒頭、奏者全員が弓を持つ右手を大きく振りかぶったかと思うと、衝撃的な重音の響きが! これはインパクトが強く、演奏会の最初に聴衆を引き込む効果大。ただ、響きのキレイさとしてはベストな響きではなかったように思います。本来ならもうちょっとキレイな響きなのではないでしょうか。
・イスの配置が、弦四部の最前列が各一つずつという変わった配置。曲が始まってみるとこれが何故だか分かりました。曲の構成が、各パートトップによるカルテット+弦楽合奏の形によるもの。各パートソロの演奏はいずれもスゴかった。ただならぬ音がしていました。
・初めて聴くはずなのに、どこか馴染みのあるメロディー。どこで聴いたっけ。。。そこで思い当たったのですが、この既視感はエルガーの弦楽セレナーデと雰囲気が似ているせいのようです。見ていて、聴いていて、面白い曲なのでもっと広く知られていい曲だと思います。今演奏会のベスト演奏。
●メンコン
・冒頭はゆったりとした出だし。ソリストは出だしの楽譜1ページくらいの間は、ちょいちょい独特な歌い方をして、「おっ!?」と思わせましたが、それ以降は至極まっとうな演奏でした。引き締まったやや硬質な音質。スマートな演奏スタイルである反面、線の細さも多少感じられます。
1楽章:昨年工大オケでも苦労した、強奏(ff)のアウフタクト合わせ部分を尾高氏はどう振るのか注目していましたが、「フンッ!!」と会場の最後列まで聞こえるほどの鼻息で、気合で合わせていました。ゆったり開始し、徐々に巻いていき、駆け込んで終了。
2楽章:出だしはハッキリクッキリ、ちょこまかと6つ振り。
3楽章:いい気持ちになり、寝そうに。
・この曲に関しては、オケは完全に伴奏モード。全体を通して木管の音がよく通っていました。ほぼ最後列の客席でも、すぐ目の前で吹いているかのような感覚。
●ベト7
・少人数での演奏でありながら、ステージ上のイス配置はこれでもかというほど中央に寄せ集め、キツキツのセッティング。
1楽章:注目の第1音。悲しいほど響かない。もっと良い響きのホールだったら。。。コンマスは、お尻が椅子から浮きそうになるほどの熱演。
2楽章:冒頭、すばらしくキレイでした。ビオラのメロディー部分は、6人で弾いた音ではなく、完全に一本の楽器の音に。本当にビッタリ合った時の音というものは、何とも言えないまろやかさとふくよかさが感じられます。
3・4楽章:半分意識を失っていました。それでも、音を割る一歩手前のホルンの熱演が印象に残りました。
・全体を通して、このような小編成のオケにおける管と弦との音量バランスの難しさについて考えさせられました。通常編成のオケであれば、管楽器は誰も気づかぬうちにそっと音を滑り込ませることが可能ですが、この編成だとどんなに弱音でも、音のON/OFFがはっきりくっきり聴こえてしまいます。聴く側の "慣れ" もあるでしょうが、その辺の音の処理を他の団体ではどうしているのか、気になるところです。
●K.136
・突如として、ハッ!? とさせられる弦楽器の音色の美しさ。水を得た魚のような。指揮は始終1つ振り。
・この前日に、ソリストを含めた演奏メンバーによるオケの講習会がありました。室蘭市民オケからも数名参加。私も出ておけばよかったかな。
・帰り際に、着替えを終えてバスに乗り込む尾高氏を目撃。すっごく若々しい格好でびっくり。
・客数約1000名[目測]:客席後列がアーチ状に空席があり、約7割の入り。高めのチケット価格にしてはよく入った方だと思います。新日鉄関連で相当ばら撒いたせいもあるのかもしれませんが。客席では、九州に行っていたはずの工大オケの同期に再会してびっくりするやら懐かしいやら。また、帰り際には、周辺の音楽会では必ずといっていいほど顔を合わせるK氏にとっつかまる。「いや~、こないだ(4月)の洞爺湖の札響の演奏会どう思った??」 話が長くなりそうなので、適当に切り上げて家路へ。
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【鑑】第441回 ほくでんファミリーコンサート

2008年04月22日 22時05分37秒 | 鑑賞記録
北海道洞爺湖サミット協賛・応援事業
第441回 ほくでんファミリーコンサート
2008.4.18(金)18:30開演, 洞爺湖文化センター, 入場無料(整理券)
管弦楽 札幌交響楽団, 指揮 佐藤俊太郎

W.A.モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」
W.A.モーツァルト 交響曲第38番 ニ長調 "プラハ" Kv.504
ベートーヴェン 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 "田園"
アンコール シューベルト 交響曲第3番 第2楽章

・道内各地で開催される北海道電力主催の無料コンサート。今回はサミットを目前に控えた洞爺湖町での開催です。開演の30分ほど前で、会場周辺の駐車場はすでに満杯。
・開演に先立って北電の代表者と長崎町長からの挨拶。町長は前回の有珠山噴火以来すっかり有名人です。話題はいずれも、サミット、環境問題、地域振興等について。
・座席は舞台下手側の前から二列目。周りにはお子様が多く色々な会話が聞こえてきます。開演し奏者が入場すると、「バイオリン、ちっちゃ~い!」、「あの楽器は "コントラバス" だよ」、「まずは "チューニング" するんだよね」などなど、オーケストラへの関心がかなり高いようです。
ねぇ~ お母さん~ どうしてあの椅子(コンマス)だけピアノの椅子なの~??
(*´∀`*) フフフ…それはね……
答えられないお母さんの替わりに、思わず答えてしまいそうに。隣で聞いててムズムズ。
・オケは10型、対向配置。
●フィガロ:この曲ってどんな楽譜だったっけ?? と思い出す間もなくあっという間に終了。全体的にいつになくアグレッシブな音で、管は早め早めに切り込み、弦はガツガツ弾いているような印象です。指揮者のせいか、会場のせいか、気のせいか。
●プラハ:過去、自身で弾いたモーツァルトの交響曲は5~6曲程度ですが、その中では一番好きな曲。どの辺が? と聞かれても困るのですが、とにかく弾いていて楽しかったのです。今回使用の楽譜はベーレンライタ版のようでした。
1楽章:序奏に続くアレグロ出だし、弱音ではじまる Vn1 のシンコペーションのリズムに打たれてしまいました。ゾクゾクっときました。途中の各パートの掛け合い部分も一瞬ゾクリ。演奏云々というよりも、モーツァルトの "凄さ" を改めて実感。途中、フラッシュたいての写真撮影あり。終った時点で、拍手が出ないかとドキドキしてしまいました。
2楽章:ここで、そばでゴソゴソ動く子供が寝てくれないかと頭半分で願いつつ、残り半分で音楽を聞く。
3楽章:途中、特にタメることなく先へ行くノリノリの演奏。聴いている子供も体でリズムをとっていました。あっという間に終ってしまった。
●田園
1楽章:自身の演奏経験から言うと、ド頭の出だしが一番緊張します。考えてみると頭が休符の「運命」と同じパターン。弱音であるだけ余計気を遣う。しかしさすがはプロなので難なく、さりげなく、開始。途中の Vn1 がトリルで丸裸のパートソロの難所もドキドキしながら聴いてましたが、これも平然と通過。あたりまえか。
2楽章:出だしの Vn2 以下が刻むリズムがほんの一瞬凄い音になりました。各パートの音が溶け合って一つになり、何とも言えないふくらみとまろやかさ。この一瞬を聴きたいがために演奏会に行っているようなものですが、どういう条件が揃えばこのような音になるのかは謎。
3楽章:途中の Trio(?) 部分の速度の切り替えが特徴的で、かなりの速さ。ホルンソロ、ブラボー♪
4楽章:この曲はティンパニ無しだったかと思っていたら、突如出現。わりと有名な低弦の演奏不能箇所、コントラバスなんかは奏者によって左手の上下運動が間逆に。
5楽章:Va がわざと開放弦を使った重音で、それらしい音を出す箇所があることをはじめて知りました。ベートーヴェンにはあまり無いイメージの作曲技法。楽譜の解釈の問題?
●アンコール:聴いても何の曲だかサッパリ分からず。聴いた印象は、四拍子(二拍子?)で小奇麗な、水上の音楽を彷彿とさせるバロックっぽい雰囲気を含んだロマン派の音楽。何かの組曲の一曲かと思いましたが、後で曲名が判明してみると全然違ってた。
・指揮者は今回初めて見る指揮者です。指揮棒は使わず、かなり独特な動きなので思わず見入ってしまいました。演奏はほとんどオケにおまかせで、本人は自由に踊っている感じ。とっても柔らかな物腰で、貴族的雰囲気が漂っていました。
・終演後、小さな子供たちがステージ下で、片付けられる楽器を不思議そうに見上げていたところ、それに気づいたコンバス奏者が楽器をステージ際に横たえ、子供の真近で弦をはじいてみせました。自分の倍以上はある巨大な楽器を目の前に、子供たちはただただ唖然、という微笑ましい光景も。このような小さな事でも、未来のオケマンが生まれるきっかけになる可能性があると思うと、大事なことです。
・今回の来場者へのオマケは『エネモ エコバック』。"エネモ" は北電のキャラクターです。ビニール袋に包まれたエコバック、というのも何だか気になるところ。まずはこのビニール袋の過剰包装を止めてみては?
・客数約700名[目測]:会場の9割方が埋まる。当初は一階席のみでしたが、開演直前にニ階席も開放していました。数年前、同会場で今回と同じように札響の無料コンサートがあったときは半分程度の入りでガラガラだったことを考えると、ちょっと驚きです。クラシック音楽への関心の高まりが感じられます。しかし、客席には子供が多く、ワサワサ落ち着かずに動き回ったり音を立てたりで、奏者もちょっと気になったようで気の毒でした。
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【鑑】第437回 ほくでんファミリーコンサート

2008年02月07日 22時01分58秒 | 鑑賞記録
第437回 ほくでんファミリーコンサート
2008.2.5(火)18:30開演, 奈井江町公民館, 入場無料(整理券)
管弦楽 札幌交響楽団, 指揮 吉田行地, 独奏 石川祐支(チェロ)

W.A.モーツァルト ディベルティメント ニ長調Kv.136
F.ハイドン チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb-2
ベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ長調op.60
アンコール エルガー 愛の挨拶

・自宅にて、ビール片手に「ほくでんファミリーコンサート」のお知らせを見つつ、「札幌(キタラ)のを聴きに行きたいけど、抽選にはさっぱり当たらないし……」などと、ぼんやりと考えているとふと閃いた! すぐ上に書いてある、奈井江の演奏会に行けばいいじゃん!! 「……ところで奈井江ってどこ??」 調べてみるとよく行く美唄の北隣。これなら行ける。という訳で行ってきました。
・この日は一日休暇をとって、すべてを投げ出して現実逃避。この演奏会のほか、食べ歩き(パスタ、ソバ、ラーメンの麺尽くし)、温泉(ユンニの湯)、ブックオフ(岩見沢)などなど。
  
・町自体、これまで通過しかしたことがなかったので、全く未知の会場でしたが、わりとすんなりと着けました。予想よりも大きくて立派な建物です。奈井江にはこの会場のほかに『コンチェルトホール』という良さげなホールもあるようです。オケには手狭ですが。
・ロビーに入ると、なぜか一般のお客さんに混じって札響の団員さんがあちこちウロウロしていました。控え室が狭かったのでしょうか。
・演奏会場は音楽用ホールではなく、平間の講堂にパイプ椅子を置く形でした。オケが乗るにはステージが狭すぎたようで、奥行き5メートルぶんほど仮設のステージを組んでいました。写真の奥は、チェロソリスト用の椅子とチェロ専用台。おそらくオケの備品と思われます。弦編成は最大:Vn1-10,Vn2-8,Va-6,Vc-4.CB-3[人]。
・同行した方々の趣味(?)で、座席は最前列のド真ん中で聴きました。開演し、団員がゾロゾロ出てくると、やっぱり近い! ステージ上から見下ろされ、威圧される感じです。
・コンマスは初めてお目にかかる若い方でした。去年入った三上亮さんという方のようです。まだ大学出たてくらいの20代に見えたのですが、プロフィールを見るとそこまで若くなかったのですね。さてチューニング、というときに、あ、そういえばオーボエがいない(一曲目は弦のみ)。あれ? 音はどこから取ったら? 自分の楽器から直接渡しちゃっていいの?? それとも他の人からもらう? あらら? (以上は想像)というような、ヘンな間がありました。まだコンマス業には慣れていない様子。
●K136:今週土曜(2/9)にVn2を弾く曲なので、興味津々。
1楽章 Vn2の忙しいフレーズがあるのですが、やはりなんなく弾いてました。全体的にVn2が引っ込み気味の控え目仕様。音量がVn1が10とするとVn2が7~8という印象です。Vn1の方が多いという編成そのままの音造りなのか、座席位置の聴こえ方の問題なのか。
2楽章 二回目からは問題無いのですが、ド頭のVnの第二音への滑り込みに微妙な乱れが[写真]。プロでも合わないんだ……と、変に感心。一人でも息が合わないとモロにばれる難所です。 
3楽章 あとはもうイケイケで。最終音の残響がフワッとふくらみ、きれいでした。意外と響く会場です。
 全体的な印象としては、自分達が弾く場合と音量が全然違います(札響の方が小さい)。音量というよりは弓の弦への当て方と言ったらいいのか、繊細さが全く別次元です。また、今回はいつになく弦トップ間のアイコンタクトがさかんだった気がします。間近で見ていたせいでしょうか。 楽譜について、Vn2が1楽章の途中でめくりがあったり、2楽章で音形が違う場所があったりで、ベーレンライタ版とは違うようです。いったいどこのだろう??
●ハイドン:最近札響の主席として入り、その名をよく見聞きしていましたが、今回初めてその演奏を聴くソリストでした。私達のそばに座ったお客さんは、開演前に「どの角度から見たらカッコイイかしら~」とかなんとか、キャーキャー言いながら席取りをしてました。人気のある方のようです。一年ちょっと前に室蘭で弾いた曲ですが、どんな伴奏だったかすっかり忘れていました。1楽章途中で、『カチャカチャッ』というような金属製の物体が落ちる音がソリストのあたりから聞こえてきて、「なんだ??」と思ったら、ソリストも休符の間に「なんだ??」という表情で足許をキョロキョロ見ていました。あとから推測した所では、どうも身に付けていた耳飾り(イヤリング?)が演奏中に落ちて、しかもf字孔から楽器内に入ってしまったようです。なんというハプニング。。。こんなことってありえるのですね。びっくりです。演奏の方は至ってマジメな内容でした。もっと何かやってくれるのでは、という期待があったのですが。音を鑑賞する意味では最前列よりも、もうちょっと後ろでも聴いてみたかったです。改めて聴いてみて、演奏よりもむしろ曲そのものの方に惹きつけられました。ハイドンはずいぶんとんでもない曲を書いたものだなぁ、と。バイオリン協奏曲とは桁違いの難易度だと思うのですが、一体どうしちゃったのでしょうか。これを弾きこなすチェロ弾きが200年以上前に存在したという事実がどうにも信じられません。演奏後、ソロのアンコールを期待したのですが、会場の拍手は意外にあっさりと途切れてしまいました。
●ベト4:これまで演奏の機会が無く、是非とも弾いてみたい憧れの曲。今回遠路はるばる聴きに来たのは、この曲によるところが大きいです。おそらく生で聞くのは初めて。
1楽章 緊張の出だしの和音。Fl一本の音で短調と長調の間を行ったり来たり。ボーっとCDの音を耳に入れるのとはやはり違って、生で見聞きするといろいろと発見があります。てっきりVnが1パートで弾いていると思っていたフレーズが、Vn1と2のかけあいだったり。
2楽章 Clがキレイでした。
3楽章 出だし、一瞬ベト7かと思った。
4楽章 メロディーの受け渡しが目まぐるしい。弓の毛を切る奏者続出の熱演。しかし、途中、客席の集中力が切れかかる。「まだ終わらないのかなぁ~」というような。マイナー曲なので仕方が無いでしょうか。それにしても、ほんの一瞬出てくるあの鬼のFgソロはなんなのか。ベートーベンの気まぐれ? Fgに恨みでも??
 聴き終わって、やはりいい曲だと思いました。弾きたい思いがさらに強まる。
●愛の挨拶:管入り版。終わりのHrnソロのワンフレーズ、ブラボー。木管のような柔らかい音。
・指揮についてはあまり印象に残りませんでした(強いて言えば体型が…(失礼))。
・会場については全然期待していなかったのですが、マイク通してエコーでもかけているのかと思えるような、意外と残響がきれいに残る音場でした。最前列でも違和感なく聴けました。
・帰りには北電から入浴剤のおみやげが[写真]。おみやげなんて初めてです。
・客数約500名[目測]:ほぼ満席。

《参考リンク》
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三上亮 (ヴァイオリニスト)
・チェリスト石川祐支オフィシャルサイト
http://homepage3.nifty.com/cellist-yujiishikawa/
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【鑑】こころに響く美しい音楽の夕べ

2007年10月22日 21時47分24秒 | 鑑賞記録
室蘭信用金庫創立90周年記念コンサート
こころに響く美しい音楽の夕べ
千住真理子とN響のメンバーによる合奏団
2007.10.20(土)16:30開演, 室蘭市文化センター, 入場料2000円(全席指定:へ列9番)

モーツァルト ディヴェルティメント ニ長調K.136
J.S.バッハ/千住明 2つのメヌエット BWV Anh.114&115
モーツァルト セレナード13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525
ヴィヴァルディ 合奏協奏曲「四季」Op.8
アンコール1 クライスラー「愛の悲しみ」
アンコール2 クライスラー「愛の喜び」

・工大オケの練習後、バタバタと会場へ。直前まで聴きに行けるかどうか分からなかったので、前売券は買っていませんでした。会場についてみると当日券を販売している様子が無い。既に売り切れてしまったかと、玄関で来場するお客さんに挨拶をしている主催関係者(室蘭信金の偉い人?)とおぼしき人物に尋ねてみました。すると、「あるお客さんが買い過ぎたチケットを置いていかれたのですが……よかったらどうぞ」 と、同じく当日券を求める中年女性と二人でチケットをいただいてしまいました。こんなこともあるものなのですね。おそらく客の入りからして、チケット売り切れで聴くのをあきらめ方もいたのではないかと思います。それを思うとちょっと申し訳ない気持ち。どこのどなたかは存じませんが、チケットをありがとうございます! チケットは無駄にはなりませんでしたよ~♪
・この田舎には珍しく、全席指定。いただいたチケットは『への9番』。への9番……なんとも味わい深い響きです(?)。席は会場のいちばーん後ろの列でした。通路から4番目だったので、「すいませ~ん……」と既に席についているお客さんを押しのけつつ中へ。とそこで肩をポンとたたかれる。見ると途中の席にいたのは、以前室蘭のオケにいた方でした。数年ぶりの再会、お久しぶりです。
・K.136:注目の第一音。キレイです。イイ音です。会場が会場だけに、しかも最後列の座席で、音にはあまり期待していなかったのですが、どこで聴こうがキレイなものはキレイなのですね。しかも各パートからの一音、一音が鮮明に聴こえます。いわゆる "音が立つ" という状態。どう弾けばああなるのか、びっくりです。また、ステージ上でのチューニング無しで、登場してすぐ音を出して聴かせてくれるという、聴衆の "早く聴きたい" 期待に応える気遣いもうれしいところ。あっという間に演奏終了。
・合奏団の編成はVn1-3,Vn2-3,Va-2,Vc-2,CB-1[人]にチェンバロとVnSolo。弦は何故か全員男性。チェロの藤森さんは普段テレビを見ててよく印象に残っていますが、他のメンバーは見たことあるようなないような?(失礼) しゃれた団体名をつけるでもなく、"N響のメンバーによる合奏団" と名乗っているのは何か意味があるのでしょうか。
・次の曲に行く前に千住さんによるミニトーク。合奏団の紹介等。N響とは12歳のデビューの時からの付き合いとのこと。千住さんと言えば、昔NHKでやっていた『バイオリンは友だち』というテレビ番組が印象に残っています。家にあったテキストを見ると、『1998年』ともう約10年も前のことでした。昔、苫小牧で聴いた事があり、その演奏を聴くのはおそらく二度目。
・バッハメヌエット:千住さんがSoloで加わっての演奏。どんな曲だか作品番号だけでは全く分かっていませんでしたが、音が出てみると、「な~んだ、コレか」という誰もが耳にしたことがあり、弦楽器を弾く人間なら誰でも一度は弾いた事がある曲でした。Soloのバイオリン(ストラディヴァリウス「デュランティ」)もよく聴こえました。あの広い会場にもかかわらず音量に関する不満は感じませんでした。初心者でも弾ける易しい曲ですが、あのように上手に弾くと立派な "芸術作品"。
・アイネク:もう今年何回目(略  プログラムを見て、バッハは二曲あるもんだと思い込んでいたところ、いきなりアイネクが始まってしまいました。油断した。おかげで曲の入りを見逃す。1楽章:Va&Vcの急にf(フォルテ)になる部分はそんなにガツガツ弾いてない。ちょっと雰囲気変わる程度。終わり部分に聞き慣れない修飾音が入る(気のせい?)。3楽章:よく弾く曲なので弓使いにも注目。2小節目のニ分音譜はアップだった。ヘェ~。3小節目の頭に明確なアクセント。フ~ム。どの楽章も長いリピート無しの短縮版。演奏は全体的に熱を感じさせるでもなく、ネットリ濃厚でもなく、スッキリサワヤカな印象。 
・休憩中混み合うトイレにて。用を足していて身動きできない父親に、後ろから「カンチョー!!」と攻撃を加える息子さん。「やめなさい!!」とマジ切れ一歩手前の父親……という微笑ましい親子の情景を目撃。
(*´∀`*)ナイスファイト!
・後半の演奏に入る前に千住さんのミニトーク。ストラディヴァリウスについて。300年程前のイタリアのクレモナで作られた。その寒冷な気候によりバイオリン作成に適した良質の木がたくさんあったが、バイオリンだけでなく家具などにも使ってしまったため今では良い木が無くなってしまい、今から考えると惜しいことをした。また、北海道はヨーロッパと気候が似ていて(低温少湿?)弦楽器にとっては良い所なので楽器も喜んでいるのでは。このような話に続いて「四季」の曲解説など。
・四季:ところで、6時半から室蘭オケの練習が。四季の演奏開始時点で時刻は5時半。6時には会場を出ないと間に合わないから、途中で抜けるしかありません。なにせオケの楽譜と譜面台を全て私の車に積んでいるので、練習に遅刻するわけにはいきません。危ない綱渡り。そんな訳でジリジリと常に時計を気にしつつ、後半は落ち着いた気持で聴くことができませんでした。"季節" の間には多少時間を空けるだろうと思っていましたが、これが甘かった。ほとんど間を空けずに一気に演奏の構え。どうにか6時くらいまでに終わってくれないかと思いましたが無理な話でした。秋の2楽章なんかではもう、「とばして早く次に行ってくれ~」と拝まんばかり。休憩後は立ち見すべきだったかと後悔の念も。そして6時ごろ、意を決して秋と冬の間にどうにか席をたちました。進路上の座席にいた方には演奏への集中を妨げてしまい申し訳なかったです。しかし、最後列の席だったのは回りの迷惑を考えるとまだ幸運でした。これがもし前の方の席だったらと思うとゾッとします。そんなこんなで "冬" 以降は聴けずじまいで泣く泣く会場を後に。
・それにしても不思議な開演の時間設定。出演者の都合? おかげでオケ練習の合間にうまく聴きに行けました。
・客数約1300[目測]:九割五分の入り。ほぼ満員。クラシックの演奏会でも内容によってはこれだけ人が集まるものなのですね。先日のほくでんファミコンとは聴衆の層が異なるように感じました。無料と有料の違いでしょうか。この内容で二千円は安い。室蘭信金からお金がでているのかな。次回100周年(?)には更なる期待がかかります。
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【鑑】第434回 ほくでんファミリーコンサート

2007年10月15日 21時33分45秒 | 鑑賞記録
第434回 ほくでんファミリーコンサート
2007.10.12(金)18:30開演, 室蘭市文化センター, 入場無料(整理券)
管弦楽 札幌交響楽団, 指揮 尾高忠明

W.A.モーツァルト(1756~1791)
■交響曲第25番 ト短調Kv.183
■交響曲第35番 ニ長調"ハフナー" Kv.385
■交響曲第36番 ハ長調"リンツ" Kv.425
アンコール1 ディベルティメント第2番 Kv.137 より 第2楽章
アンコール2 ディベルティメント第1番 Kv.136 より 第3楽章

・勤務時間が終わると同時にバタバタと会場へ向かう。車に乗り込み、さぁ行くか! というときに「整理券忘れた!」ことに気づく。危ない危ない。改めて出発してしばらくしてから、着替えようと思っていた上着が作業着のままであったことに気づきました。これがもしKitaraなら作業着で行くのはちょっと勇気が要りますが、田舎な室蘭ならまだなんとか。。。
・会場に着くと、入口で大学オケの後輩が一人でタバコをふかしている。聞いてみると「整理券が無いので、開演間際に空きがあれば入れてもらおうか」とのこと。そこへ見知らぬ女性が通りかかり、余っているという整理券をくれました。ついでに私が持っていた整理券の余りもそこでハケました。
・開演30分ほど前には着きましたが、会場に入ると既に7割方座席は埋まっており、良い席はとれず空いていた壁際の席へ。
・ステージセッティング:自分がいつも使っている会場で、プロのオケがどういう配置にするのかは興味のあるところです。山台は二段。木管一列目は台には乗らず、二列目が一段目、金管とティンパニが二段目。反響板は通常よりも下げてあり、1mほど空いた側面の隙間には、暗幕と、苦し紛れのついたてが[写真]。う~ん、見栄えはやはりよろしくない。ステージの奥行きがあまりないことによる弊害。実際、音が出てみると、隙間による影響はそれほど無いように感じられました。また、指揮台には鉄製の手すりが。当会場では、こんなの初めて見ました。会場で新たに用意したのか、札響さんの持参品なのか。
・プログラムはオール・モーツァルトの交響曲が3曲(!)。そして指揮は外から呼んだ指揮者ではなく音楽監督の尾高氏なので、まるで "定期" のような "ファミリーコンサート" とはとても思えない内容です。一体なんなのか!? また、オケは小さ目の編成で来るのかと思ったら、1stVn 6pult~の編成でした。
・25番:奏者がステージに出てきてみると、照明の当たり具合に濃淡があり、照明のセッティングは一体どうしちゃったのか、などとボーっと考えていると第一音が始まってしまいました。いいところを見逃した。1楽章は有名ですが、2楽章以降を聴くのはおそらく初めてです。3楽章が終わり、ほとんど休み無く4楽章へいざ突入! というときに某パートが楽譜を落とすアクシデントあり。仕切り直して4楽章へ。考えてみると、オケのパート譜(売り譜)はホチキスなどでとめるでもなく、バラバラになっていることがほとんどですが、何か意味があるのでしょうか。会場の特性らしくチェロは相変わらずよく聴こえませんが、コントラバスがとてもよく鳴っていました。
・35番:モーツァルトの交響曲の30番台は、どれがどんな曲だったか曲名だけではさっぱり区別がつきません。音を聴いて始めて「あぁ、これか」という具合です。この曲は過去弾いたことがあり、2楽章が特に印象に残っていたのて注目して聴きました。Vnのトリルがキレイです。所々、付点のリズムが複付点のリズムになっていたりと、ちょっと記憶と違うように思う個所もありましたが、楽譜が違うのか、単なる気のせいか。1stVnが素っ裸になる8分音譜の刻み。以前、千歳で弾いたときの鳥肌のたつような響きの記憶が甦ります。3楽章あたりから眠くなり、4楽章では朦朧とした意識でコントラバスの凄まじい左手の動きを目で追っていました。「うぁぁ~大変そう~~」 コントラバスにとっては地獄のようなプログラム?
・36番:これも過去どこかで弾いた曲かと思いきや、全然記憶にない曲でした。モーツァルトのいわゆる六大交響曲で弾いたことが無いのは、これだけらしい。途中から沈没 zzz…
・K136:キレイでした。なぜかこの曲だけ他とは違うオケの "ノリ" の良さを感じました。
・尾高氏の指揮については総じて、奇をてらうことのない、その曲に対して私が持つイメージ通りの演奏という印象。音響的にはどうもヌケが悪く、スカッとしない感じ。会場の問題。
・どうせなら "プラハ" を聴きたかった。。。
・客数約1200名[目測]:9割の入り。赤ちゃんの声やら、ドアの開閉音やら、鈴の音やら、マナーモードの携帯がブーブーいう音やら、ポケットティッシュをくしゃくしゃいわす音……演奏中なかなかにぎやかでした。将来はノイズキャンセラの技術が演奏会場にも導入されるようになるのでしょうか。
・終演後、ステージ上にいた某氏よりメールが。「ぴかりんさん、すぐ見つかりました」 そ、そんなに目立ってる……?? 作業着は脱いでいたのだけれど。
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【鑑】無伴奏の世界 天満敦子 ヴァイオリンコンサート

2007年09月27日 22時11分10秒 | 鑑賞記録
室蘭市市民会館 オープン5周年記念
無伴奏の世界 天満敦子 ヴァイオリンコンサート
2007.9.26(水)18:30開演, 室蘭市市民会館ホール, 入場料 一般前売り2500円

1.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番よりアダージョ
2.アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌
3.イギリス民謡 グリーンスリーヴス
4.山本正美 ねむの木の子守唄
5.岡山県民謡・山田耕筰 中国地方の子守唄
6.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番
♪ミニ・トーク
~ 休憩 ~
7.カタロニア民謡 鳥の歌
8.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 シャコンヌ付
9.ポルムベスク 望郷のバラード
アンコール1.小林亜星 北の宿から
アンコール2.ドヴォルザーク ユーモレスク

・するべき仕事もせずにほったらかしで、演奏会なんぞ聴きに行っていいものかどうかしばし悩んだものの、結局行くことに。決断までの所要時間は約5分。いそいそと会場へ。会場周辺は路上駐車の車が目立ちました。かなり広い駐車場を備えているにもかかわらず、こんなに車がはみ出るとは客が多そうだと、会場に向かう足は自然と早まりました。
・会場につくと早速、当日券を購入。まだ券が残っていてひと安心。田舎の演奏会なので会場の係やお客さんも顔見知りばかり。券売担当のお姉さん(←)も、
あら! いらっしゃ~い♪ なんだ、前売り券買ってなかったの~!? 買っとけば安かったのに~! ではプレミア価格の三千円いただきます!
などと声をかけてくださるような状態。
 しかしその直後、通りかかった知人のTさんより「チケット余ってるよ」と声をかけられた。うわ~、今チケット買ったばっかり。どうしよう…… と、次の瞬間、券売のお姉さんに払い戻しの交渉開始。
えー!? まったくもー しょーがないなぁ~ 払い戻しの手数料とっちゃうぞ(笑)
とかなんとかブーブー言われつつ払い戻しに成功し、チケットをTさんよりいただいてしまいました(感謝!)。なんとも田舎を感じる風景です。
・室蘭市市民会館を建てなおし、再オープンしてから5周年の記念イベント。天満さんの演奏会は、過去札幌などでの演奏会のチラシをちょくちょく目にはしていましたが、実際に聴くのは今回が初めてです。ホールに入るとステージの上はまっさらでなんだか変な感じ[写真]。そうか、無伴奏だからピアノもいらないんだ、と納得。ステージセッティングは楽でよさそうです。
・無伴奏ソナタ1番より:演奏会が終わってから振り返ってみると、演奏会の一番の聴き所は、冒頭のこの曲だったと思います。愛器ストラディバリウスの頭部分を無造作につかみ片手で引っさげて登場。ちょちょいとチューニングした次の瞬間、弓を持った右手が大きく円を描いたかと思うと、こちらの心の準備もないうちに第一音へ突入。そこから先は会場内がそれまでとは一転して、まさに『無伴奏の世界』の空気になりました。心に響く曲と音。この音楽にはジーンときてしまいました。これが聴けただけで演奏会に来た甲斐あり。
・民謡他:2~5番目の曲はほとんど間をおかず一気に演奏。気のせいかどれもバッハの無伴奏曲のように聴こえてくる。それを意識した編曲なのか、それともヴァイオリンという楽器の特性なのか。
・無伴奏パルティータ3番:弓の毛を切る熱演。ちょっと粗さを感じる。細かく速い部分の音程の歪みが気になる。眠くて意識を半分失う。
・ミニトーク:当ホールの響きがお気に召したらしく、「ハッピーです」とのこと。自由席だったので前半はほぼ最後尾、後半は最前列に移動して聴きました。視覚的にも音響的にもどちらかと言うと前の方が好みです。聴いてる者としては、ホールの響きについては出す音そのままの "薄化粧" な響きで特に良くも悪くも感じません。広さは丁度よい感じ。他に、結婚して20年になる楽器のこと、無伴奏のこと、小林亜星氏のことなど、5分程度のお話。
・鳥の歌:ヴァイオリンで聴くとまた違った風情。
・パルティータ2番:途中から寝てしまいました。演奏後に会場からは讃美の軽いどよめきが。
・望郷のバラード:「天満敦子と言えばこの曲!」らしいのですが……先日の劉薇(リュウウェイ)さんの演奏会でも聴いたはずですが、どんな曲だったかすっかり忘れています。
・北の宿から:持つとよろけてしまいそうなデカい花束を客席から受け取った後(by Iちゃん)、何の前触れも無く、ものすごーく馴染みのあるメロディーが。お客さん大喜び。ストラディバリウスで演歌を奏でるのはこの人くらいでしょうか。
・ユーモレスク:遊び心あふれる演奏。
・両足を揃え、腰を支点にして上半身を振り子のように揺らしながら弾く独特の演奏スタイル。とにかく弓の毛を弦に向かってゴシゴシと、こすって、こすってまたこする。その姿が印象的でした。ヴァイオリニストとは毛を弦にこすりつける職業ナリ。たった一人でみっちり一時間半ほど弾きまくるのはかなり大変なことだと思います。
・客数約450名[目測]:ほぼ満席。音量が大きくない演奏会なので、客席のノイズがいつもより気になりました。いつも思うことではあるのだけれど、鞄や携帯につけている鈴はなんとかしていただきたい。それと暗い中で携帯を開くと、後ろからだととても目立ちます。演奏会終了後は、CD販売とサイン会コーナーには長蛇の列ができていました。
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