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ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【論】Li,2000,Model-based analysis of oligonucleotid~

2006年11月30日 20時28分06秒 | 論文記録
Cheng Li and Wing Hung Wong
Model-based analysis of oligonucleotide arrays: Expression index computation and outlier detection
Proc.Natl.Acad.Sci. Vol.98, 31-36. 2001
[PDF][Web Site]

・Model-based解析について。ノイズを含んだマイクロアレイデータから、統計的手法で本来の発現量を推定する。
・データ:HuGeneFL array × 21個。

・概要「Here, we propose a statistical model for the probe-level data, and develop model-based estimates for gene expression indexes.
・問題点「Besides the original publications by Affymetrix scientists, there have been very few studies on important "low-level" analysis issues such as feature extraction, normalization, and computation of expression indexes.
・問題点「In addition, human inspection and manual masking of image artifacts is currently very time consuming and represents a limiting factor in large-scale expression profiling projects.
・処理「These include acconting for individual probe-specific effects, and automatic detection and handling of outliers and image artifacts.
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もう年末。そろそろラストスパート。

2006年11月29日 23時07分40秒 | 日記2005-10
あっ!!

という間に12月が目の前に。
毎日、毎週が飛ぶように過ぎていきます。
そしてまた正月もあっという間に過ぎ去るんでしょうね…(ため息)

写真はノート、ペン、お茶の研究三点セット。
反古の裏を活用した自作B5ノート。
研究者の必須アイテム(?)、三色ボールペン。
そしていつも箱買いしてるお茶(2リットルペット)。
理系の研究というとコンピュータや高価そうで意味不明な実験器具を思い浮かべるかもしれませんが、それらを削ぎ落としていくと、結局残るのは紙とペンでしょうね…
まさに『頭の中味』が最重要 (*´∀`*)

「オケばっかりで本業おろそかにしてるんじゃないの~?」
とたまに心配してくださる方がいらっしゃるので、ちょっとはやってるらしいところをアピールしてみました。

さて、12月は7つほど本番が…
年末の休み目指してラストスパート!

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【本】「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち

2006年11月28日 20時11分09秒 | 読書記録2006
「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち, 大江健三郎, 新潮文庫 お-9-15(3544), 1986年
・ひさびさに読んだ、大江健三郎の小説。これまで初期の作品を主に読んでいたので、それと比べると作風が変わってきていますね。う~~む。こういう方向へ行ったか。。。頭に浮かんだ想像(映像)をいかに変形させることなく、そのままの形で体外に取り出すかに力を注いでいるように感じます。そんな繊細な扱いを受けた生々しい未加工品を突きつけられる一読者としては、ギョッとしてしまうのですけど。単純に、「おもしろい」とか「つまらない」だとか評価しずらい作品です。
・「雨の木(レイン・ツリー)」を主題にした短編集。『頭のいい「雨の木」』、『「雨の木」を聴く女たち』、『「雨の木」の首吊り男』、『さかさまに立つ「雨の木」』、『泳 ぐ 男――水のなかの「雨の木」』の五編収録。
・「それからしばらくして若い時分からの、友達というより友人にして師匠(パトロン)というのがあっている、音楽家のTさんから、「雨の木(レイン・ツリー)」という音楽を書いている、ついてはきみの小説の会話の一節を楽譜のはじめに引用したい、と話があった。」p.34 武満徹『雨の樹』についてのエピソード。このCD聴いてみたい~♪
・「そして僕がこの小説で表現したかったものは、その「雨の木(レイン・ツリー)」の確かな幻であって、それはほかならぬ僕にとっての、この宇宙の暗喩(メタファー)だと感じたのである。」p.39
・「ある学生の質問に答えて、フォークナーがいったというのだ。……between grief and nothing, man will take grief always.」p.42
・「メキシコ滞在時の僕は四十代はじめであったのだが、その五、六年の時の経過のうちに、生の根幹の歯車が確実に動いて、僕はすでによくよくの軽口の気分においてでなければ、首を吊るなどと口に出すことはできぬ人間となっていたのであろう。」p.87
・「そしてその新聞、週刊誌のたぐいが、どれもこれも血みどろの死体の写真を印刷しているのである。窓の前に立って街路を見おろす僕としては、そこに印刷物による場を発見するような気分であった。  交通事故の写真が多かったのだが、タブロイド版の新聞の上半分を使って、潰れた小型自動車の窓からうつした、即死した恋人たちの、耳と鼻から口をタールのような血の紐でつないでいる写真。トラックの前車輪に下肢をまきこまれて、ふざけて両腕を伸ばしつつ叫んでいるような子供の写真。それらに加えて犯罪報道の写真では、被害者の人権はどう考えられているのか、暴行され殺された少女の、下腹部を血に染めた三色刷りの写真が出ていたこともあった……(中略)つまりメキシコの新聞、週刊誌には、このように血なまぐさい暴力的な死の情景を大きくとりあつかう習慣が、古くはじまって今日にいたっているのだと、理解されたのである。」p.97
・「僕は永く鯨の生態に関心をよせてきたが、太平洋に沈めてある国際電話のケーブルには、ところどころ大きなタルミがあって、そこに幾頭ものシロナガスクジラがからまって溺死しているという。僕はこの陰々滅々たる国際電話の間、非科学的な話ではあるが、その溺死しようとする鯨の、ボォーン、ボォーン、ウィップ、ウィップ、ウィップという啼き声が、たるんだ電話線にじかにつたわって響いてくるようにも感じていた……」p.139
・「「雨の木(レイン・ツリー)」は僕にとって様ざまな役割をもつものだが、ついには僕がどうにも生きつづけがたく考える時、その大きい樹木の根方で首を吊り、宇宙のなかに原子として還元される、そのための樹木でもある。」p.152
・「プロフェッサー、あなたもすでにそのようなところに入りこんではいないか? 高安は死んだが、あなたもまた、かれと同じころ、死にはじめていたのではないか、いまも死につづけているのではないか、by degrees for many years.」p.158
・「肉体が、人間の死後、原子にかえって地上にほとんど偏在するようになる。そう考えることではじめて、人は死の恐怖を相対化することができる、それは青年のころ発見した知恵だと、高安カッチャンはいったともいうのだ。」p.192
・「しかしこの無力感の灰に覆われた埋れ火のような忿怒は、自分の根幹の生に、永くかかってセットされたものだ。僕はそれを表現するためにこそ小説を書いてきたのかもしれぬのだが、」p.208
・「文筆が職業の中年男「僕」が、生き延びるための手がかりとして「雨の木(レイン・ツリー)」という暗喩(メタファー)を追い求める過程を書く、その構想をたてたのであった。」p.223
・「崩れた大理石と漆喰の粉のなかにね、露草みたいな花が咲いていたのと、そこに蟻が通ってきていたのと、窪みの日かげは裸にされた躰じゅうがひんやりして総毛立つようだったけど、井戸のなかから覗くような空は紺碧に輝いていたのを思い出すわ。数が変だけど七回も強姦されて、やっと解放されたけれども、腰がガクガクしてとても斜面を降りられないでしょう? 困ってるとね、さっさと下へ降りた連中が身ぶりをして、段落の通路を向うへ進めと教えてくれるのよね。(中略)――いまさら強姦されたことを思いだしてセンチメンタルになることもないわね。私には強姦され癖がついているというか、それがはじめてでもなかったし、終りでもなかったんだわ、あはは。」p.249
・「その恐ろしい夢が、僕には二種類ある。ひとつはその夢からさめた時、夢からはみだしてつづく痛苦の感情のなかで、これはいつか自分が実際にやってしまうことの予告だと感じられる夢だ。たとえば酔っぱらった末に女子中学生を強姦して、彼女を殺してしまってはいないまでも、下腹部を恢復不可能なまでにめちゃめちゃにしたところで、目がさめる夢。」p.267
・「生き残っている者にはどうしようもないじゃないか。生き残っている者には――これはアメリカの作家が書いていることだけど、decencyを守るくらいが関の山じゃないか?それはひかえめな態度で礼儀正しくある、というようなことだけれども。」p.287
・「――どうしてそう、なにもかもわかっているようなことがいえるのかなあ? ひとのことなのに……」p.290
・解説(津島佑子)より「一般的には、小説家志望の若い人たちにとって、大江氏はあくまでも身近な、そのくせ、特別に高い評価を受け続ける、ねたましくも、うらやましい存在だったのだ。」p.312

?モデュロール ル・コルビュジエが考案した建築モデュール。男性が手を上げた姿勢の指先・頭・みぞおち・つま先の間の三つの寸法が黄金比になっていることに注目し、これらをフィボナッチの数列に展開したもの。
?とうかい【韜晦】 自分の才能、地位、形跡などをごまかしてわからないようにすること。他人の目をくらまし、隠すこと。「自己韜晦」
?フォークロア (英folklore) 1 民間伝承。民俗。  2 民俗学。
?ちゅうたい【紐帯】 1 おびとひも。転じて、おびやひものように、両者を結びつけるたいせつなもの。つながり。「加盟諸国の紐帯」  2 特に、社会を構成している条件。血縁・地縁・利害など。
?りょりょく【膂力】 筋肉の力。うでの力。腕力。
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【論】Irizarry,2003,Exploration, normalization, and ~

2006年11月27日 22時25分07秒 | 論文記録
Rafael A.Irizarry, Bridget Hobbs, Francois Collin, Yasmin D. Beazer-Barclay, Kristen J.Antonellis, Uwe Scherf and Terence P.Speed
Exploration, normalization, and summaries of high density oligonucleotide array probe level data
Biostatistics 4:249-264 (2003)
[PDF][Web Site]

・GeneChipの包括的調査(RMAの性能を検証?)。
・データ
1.a small experimental study consisting of five MGU74A mouse GeneChip arrays
2. part of the data from an extensive spike-in study conducted by Gene Logic and Wyeth's Genetics Institute involving 95 HG-U95A human GeneChip arrays
3. part of a dilution study conducted by Gene Logic involving 75 HG-U95A GeneChip arrays
・発現量指標(summary measures)
1. average difference(AvDiff)
2. MAS 5.0
3. Li and Wong multiplicative model-based expression index (MBEI)
4. robust multi-array average (RMA)

・概要「In this paper we report exploratory analyses of high-density oligonucleotide array data from the Affymetrix GeneChip? system with the objective of improving upon cyrrently used measures of gene expression.
・RMA「To summarize, in this paper we consider a new expression measure that (i) background-corrects the arrays using the transformation B(・), (ii) normalization the arrays using quantile normalization , and (iii) for each probe set n, fits a linear model (2) to the background-corrected, normalized and log (base 2) transformed probe intensities
・「The advantage of RMA is especially noticeable in the low expression values where the SD is 10 times smaller than the other measures.
・結論「We conclude that there is no obvious downside to summarizing the expression level of a probe set with RMA, and attaching an SE to this quantity using a linear model that removes probe-specific affinities.
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本日の練習 ~ブラ1、Vn.Solo

2006年11月26日 22時35分34秒 | 日記2005-10
フリッツの本番以来、ひさびさにブリランテの練習に遊びに行きました。当日、人が足りないパートを補おうという軽い気持ちで♪
結果、

ファーストバイオリン、 0 名 。

(*´∀`*)アハハ

そんな訳で、Vn1を担当。どこを弾いてもソロですよ、ソロ!
しかも2楽章ですよ!!
バイオリン弾きなら誰もが憧れる、あのバイオリンソロのある。
ああ!弾いたともさ!!(なかば、ヤケクソ気味)
いい経験させていただきました。耳を被いたくなるようなヒドいソロ聴かされた皆様には申し訳ありませんでしたが。もう一生無い機会かと思います。

途中でコンマス君登場で助かりました。天野君(仮名)のブラームスは早めのテンポでサクサク進む。ブラ1はこれまで3度ほど弾いてますが、いずれもワケわかんなくなってテキトーに弾いていた4楽章の最終ページが、いまになって始めてスッキリカッチリ弾けました。あ~~こういうことだったかとナルホド納得。アンサンブルがきちんとできていたせいか、指揮者がしっかりしているせいか。 リエンツィはド初見。ついていくのがやっと。弾けないぶんは"動き"でカバー(←得意) うまく騙し通した。
~~~~~~~
昼食に、たまたま通りかかった、オッサンに似合わぬおしゃれな雰囲気の店でスープカレーをいただく。
途中、イヤな感覚。
珍しく食事を残す(カレーは美味しかった)。
まだ体調イマイチ。
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【本】ローマ人の物語 3・4・5 ハンニバル戦記

2006年11月25日 20時05分47秒 | 読書記録2006
ローマ人の物語 3・4・5 ハンニバル戦記(上)(中)(下), 塩野七生, 新潮文庫 し-12-53・54・55(6907・6908・6909), 2002年
・前巻『ローマは一日にして成らず』より、約半年の期間をおいての第ニ巻目。本当はニ~三ヶ月間隔のもっと早いペースで読むつもりだったのですが、、、自ら書いたブログを読んで記憶を復活。こんなとき便利♪
・主役はローマ人ではなく、ローマを荒らしまわったカルタゴの武将、ハンニバル。アルプスを越え、敵国の真っ只中、イタリア半島を戦いながら縦断し、結局地中海を一周して母国に帰るというアリエナイ離れ業をやってのけた男。前巻よりも時代が下り、当時の状況を伝える情報が増えたせいか、ハンニバルやスピキオなどの登場人物がより生き生きとしています。ちょっと面白くなってきました。続巻を読むのが楽しみです。
・「この第II巻『ハンニバル戦記』では、紀元前264年から前133年までの、130年間が対象になる。ローマ人にとっては、カルタゴとの間に闘われたポエニ戦役を中心に、ギリシアやシリアにまで及ぶ対外戦争の時代であった。」上巻p.14
・「日本で使われている高校生用の教科書によれば、私がこの巻すべてを費して書く内容は、次の五行でしかない。  ――イタリア半島を統一した後、さらに海外進出をくわだてたローマは、地中海に制海権と商権をにぎっていたフェニキア人の植民都市カルタゴと死活の闘争を演じた。これをポエニ戦役という。カルタゴを滅ぼして西地中海の派遣をにぎったローマは、東方では、マケドニアやギリシア諸都市をつぎつぎに征服し、さらにシリア王国を破って小アジアを支配下に収めた。こうして、地中海はローマの内海となった――」上巻p.15
・「戦争終了の後に何をどのように行ったかで、その国の将来は決まってくる。勝敗は、もはや成ったことゆえどうしようもない。問題は、それで得た経験をどう生かすか、である。」上巻p.90
・「ローマ人とカルタゴ人とのちがいの一つは、多民族とのコミュニケーションを好むか否か、であったような気がする。」上巻p.103
・「ローマ人の面白いところは、何でも自分たちでやろうとしなかったところであり、どの分野でも自分たちがナンバー・ワンでなければならないとは考えないところであった。」上巻p.104
・「ローマ人は、今の言葉でいう「インフラ整備」の重要さに注目した、最初の民族ではなかったかと思う。」p.109
・「ローマの支配圏に住む人々は、これまでは二種に分かれていた。ローマ市民権をもつ者と、もたない者の二種である。(中略)それが第一次ポエニ戦役終了後からは、属州民が加わって三種に分かれることになった。」上巻p.112
・「最高司令官の武将としての能力は、百人隊長をどれだけ駆使できるかで決まったという。カエサルを頂点とするローマの名将たちはいずれも、百人隊長の心を完全に手中にし、彼らを手足のごとくに使いこなせた男たちであった。」上巻p.136
・「天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。誰もが見ていながらも重要性に気づかなかった旧事実に、気づく人のことである。」中巻p.127
・「シラクサにはアルキメデスがいたのである。一人の人間の頭脳の力が四個軍団にも匹敵する場合があることを、ローマ人は体験させられることになった。」中巻p.173
・「一年以上にわたってローマ軍を悩ませたアルキメデスだが、陥落時の混乱の中でも数学の問題を解くのに熱中していて、彼と気づかなかったローマ兵の一人に殺された。マルケルスは、それを知ってひどく残念がったということである。」中巻p.182
・「だが、このエピソードはローマ人の心の中に後々まで残り、子供を叱るときに母親は、「戸口に、ハンニバルが来ていますよ」と言うようになる。」中巻p.185
・「私には、アレクサンダー大王の最も優秀な弟子がハンニバルであるとすれば、そのハンニバルの最も優れた弟子は、このスキピオではないかと思われる。」中巻p.198
・「ハンニバルとスキピオは、古代の名将五人をあげるとすれば、必ず入る二人である。現代に至るまでのすべての歴史で、優れた武将を十人上げよと言われても、二人とも確実に入るにちがいない。歴史は数々の優れた武将を生んできたが、同じ格の才能をもつ者同士が会戦で対決するのは、実にまれな例になる。そのまれな例が、ザマの戦場で実現しようとしていた。」下巻p.62
・「そして、日本人である私にとってとくに興味をひかれるのは、ここには勝者と敗者しかいないという事実である。正義と非正義とに分けられてはいない。ゆえに、戦争は犯罪であるとは言っていない。」下巻p.87
・「第二次ポエニ戦役終了後の「第一人者」に選ばれたのは、34歳のスキピオだった。元老院は、この救国の英雄に、アフリカヌスという尊称を贈るとともに元老院内での「第一人者」にすることで報いたのだが、こうも若い「第一人者」はやはり異例だった。しかも、これ以後のほぼ15年間のローマ元老院の外政は、このスキピオ・アフリカヌスの主導で進むのである。」下巻p.96
・「スキピオは、戦術家としてならば、ハンニバルに大きく一歩を譲ったかもしれない。だが、政治家としてならば、彼のほうが上であったと私は思う。」下巻p.134
・「地中海は、ローマ人にとって、「われらが海(マーレ・ノストウルム)」になったのだ。」下巻p.206
・「歴史を書く作業は、歴史と斬り結ぶことだと思う。自らの全知能と全存在を賭けて、決闘することであるとさえ思う。」下巻p.iii
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10kgの楽譜を持ち歩く男

2006年11月24日 22時52分52秒 | 日記2005-10
あちこちのオケの楽譜を、団体ごとにA3のクリアファイルに分類し、全部まとめて袋にいれて持ち歩いています。
これが重い。重すぎる。
いったい重量がいくらあるのか体重計で計ってみました。


『10.0kg』


(*´∀`*) アハハ
今の袋は何代目かわかりませんが、先代はあまりの重みに取っ手がちぎれました。かなり余計なもの混じっているので、シェイプアップしなくては。


【ぴかりん伝説】『持ち歩く楽譜の総重量は10.0kg』
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【鑑】若林亜由・天野圭子 ヴァイオリンとピアノのコンサートII

2006年11月23日 20時05分24秒 | 鑑賞記録
昨年のKitara小ホールでの感動を、今年はえぽあホールで!
若林亜由・天野圭子 ヴァイオリンとピアノのコンサートII
2006.11.22(水)18:30開演, えぽあホール(江別市民文化ホール), 入場料3000円(全席自由)
Violin 若林亜由 Piano 天野圭子

・ヴェラチーニ コンツェルト ソナタ ホ短調
・R.シュトラウス ヴァイオリン ソナタ 変ホ長調 作品18
・ゴセック ガヴォット
・ドヴォルジャーク ユモレスク 作品101の7
・ドビュッシー 月の光
・シンディング 組曲 イ短調 作品10
アンコール1 グノー編 アヴェ・マリア
アンコール2 マスネ タイスの瞑想曲
アンコール3 ??編曲 赤とんぼ

・前々から、"若林さん"の名はちょくちょく聞いていましたが、今回はじめてその演奏を聴きました。現在は名古屋フィルを中心に活動されていて、札幌のH先生のつてによりヴァイオリン教室の合宿には講師として参加されているそうです。
・当日は雪の悪天候により、10分遅れで開演。
・「あれ…?チラシの写真と違う…??」ステージに出てきた若林さんを見た第一印象。他所の演奏会ですが、今回使われたのと同じ写真がコチラ。写真よりも実物はかなりお痩せになっているような。。。後で聞いたところによると、「ソロリサイタルの前は体重落ちるぐらい弾き込む」とのことでした。う~~ん、厳しい世界。とっても小柄で華奢な方でした。
・今回の選曲は、H先生門下の子供たちが多く聴きに来ることを意識したもののようです。そしてその演奏は『オトナの女』を感じさせる、静かな柔らかさと美しさを持つものでした。
・連日の遠征疲れか、R.シュトラウスの2楽章で一度沈没。
・客席の前列端でモサモサ落ち着き無く動き回るガ…もとい、お子様がいて、それが気になったようです。お気の毒。休憩後はいなくなってましたが。
・前日・当日と二日続けてヴァイオリンを聴き、またこれまでの経験も踏まえて感じたのは、どうも日本人とガイジンさんでは、音楽に対する姿勢というか考え方というか接し方が根本的に異なるのではないかということです。日本人は、まず精密な図面を作ってから、その理想像にいかに自分の演奏を近づけるかに神経を注ぐのに対して、ガイジンさんはわりとその辺大雑把で、本番になってからその場の雰囲気に合わせてどうにかする、というような。悪く言えば"てきとー"、良く言えば"余裕・弾力性がある"。スポーツに例えると、日本人は新体操やフィギュアスケート的で、ガイジンさんはサッカーとか野球になるでしょうか。どちらも同じスポーツというカテゴリーに属しながら、全くその性格が異なりますが、どちらにしても厳しい訓練をし、真剣に取り組むことが必要で、どっちが良いとか悪いなどと単純に比較することはできません。その違いがどこからくるのか、環境(教育・お国柄)なのか生得的なもの(遺伝)かよくわかりませんが。それ以前に、「全部オマエの気のせいだ!」と言われればそれまでなんですけどね。はい。とにかく思ったことを一言にまとめると、『日本人てマジメだなぁ』。 以上。
・以前からずっと入ってみたかったえぽあホールに初入場。いいホールでした。今回のような小編成には最適だと思います。
・客数約200名[目測]:H先生の門下生や関係者がほとんどで、ヴァイオリン他の弦楽器奏者率が異様に高かったのではないかと思います。半分ぐらい?? ある意味恐ろしい演奏会。
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【鑑】ワディム・レーピン ヴァイオリンリサイタル

2006年11月22日 19時30分40秒 | 鑑賞記録
ワディム・レーピン ヴァイオリンリサイタル
ピアノ:イタマール・ゴラン
2006.11.21(火)19:00開演, Kitara大ホール, 招待券(S席7千円, 2階CB6列2番)

バルトーク: 狂詩曲第1番 ト長調 Sz.86
ブラームス: ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調 作品108
チャイコフスキー: 「懐かしい土地の思い出」より瞑想曲 ニ短調 作品42-1
チャイコフスキー: ワルツ―スケルツォ ハ長調 作品34
ショーソン: 詩曲 作品25
ワックスマン: カルメン幻想曲
アンコール1 ブラームス ハンガリー舞曲第7番
アンコール2 バルトーク ルーマニア民俗舞曲
アンコール3 ショスタコービチ プレリュード
アンコール4 チャイコフスキー メロディー
アンコール5 サラサーテ ツィゴイネルワイゼン

・まず、はじめに。
わざわざ室蘭から出かけていった甲斐がありました。
チケットを下さったS様ありがとうございます!

・写真:会場前のイルミネーションがきれいだったので撮ってみたのですが、さっぱりダメですな。
・室蘭から札幌までずーーっと気が滅入るような雨! 時間的余裕をみて出発したつもりだったが、結局ゆっくり食事をする暇無し。開演前に喫茶コーナーでおいしそうなカツサンドが目に付くも、『600円』の価格に手が出ず。
・バルトーク:知らない曲。ピアノの前奏に続き、注目のヴァイオリンの第一音が鳴る。
「音小さっ!!」
出だしからフルパワーの激しいフレーズだったのですが、ほとんどピアノにかき消されてました。そもそも大ホールでソロリサイタルは無理があるのでしょうか。最後までこの調子でいくのかと、不安を感じるうちに終了。
・ブラームス:ここからその音量にほぼ耳が慣れた。2楽章の終わりの、弾き終った後もしばらく咳をするのもはばかられる静寂。けっこうボリュームがある曲なのに全然飽きない。
・ここで休憩。あっという間に前半終了。
・チャイコ ワルツ-スケルツォ:今回唯一ちょっぴり怪し気で、ハラハラドキドキ。
・ショーソン:これとブラームスがよかった。
・カルメン:有名曲らしいけど、この編曲は初めて聴きました。名人芸、炸裂。
・バルトーク:鳥肌たった。演奏聴いて鳥肌がたつなんていつ以来だろう。
・チゴイナー:聴衆からの絶えない拍手に、なんとアンコール5曲!最後は「ヤレヤレ、仕方がないなあ…」という感じで、ピアノからお馴染みのアノ前奏が! 会場からはどよめきと拍手。前半部分が全然ダレないのがすごいなぁ~。最後は聴衆の半数ほどがスタンディングオベーション。あまり見ない光景です。
・特に有名演奏家なんかだと、その演奏の当り外れが大きかったりしますが、今回は大当たり。一音も漏らすことなくその音譜全てを体に叩きこまれました。私は特に良い耳を持っているというわけでもありませんが、どんな演奏会でもたいてい「エェッ!?」とか「アッ!」とか思うようなミスが耳につくものです。しかし、今回はそれがありませんでした。スゲー。休憩を除いた正味2時間強を弾きまくってもケロッとしている。体力だけでなく、相当な精神的タフさを感じました。また、どの作曲家が得意、とかが無くて何でも弾けちゃうんだなぁ~。『世界の技』を堪能させていただきました。
・ピアノも素晴らしかった。そう強く自己主張しないタイプ。
・小ホールで聴きたかった。大ホールはやはりきつい。よっぽど前の席を取らないと。
・使用楽器:1736年製 グァルネリ・デルジェス "von Szerdahely" 正直、グァリネリだとかストラディバリだとか、"聴き分け"つきません。もっといい音出る楽器がいくらでもある気がしますが、、、そういうもんじゃないのか。
・プログラムは別売500円。デフォはチラシのみ。
・客数5~600名[目測]:ちょっとさびしい数ですが、盛り上がりました。曲間のそでに引っ込む間もずっと途切れることのない拍手。招待券引替えカウンターの人の群がり具合から見て、相当な数の招待券がまかれていたと思われます。たとえ7千円払っていても安く感じたであろう演奏会。もったいない。
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【本】脳内不安物質

2006年11月21日 21時37分02秒 | 読書記録2006
脳内不安物質 不安・恐怖症を起こす脳内物質をさぐる, 貝谷久宣, 講談社ブルーバックス B-1184, 1997年
・『不安障害』について、不安の種類、不安を引き起こす脳内物質とそのメカニズム、治療法について、系統立てて説明されているが、内容が薄く物足りない。表題になっている脳内不安物質としては、ノルアドレナリン、セロトニン、GABA、炭酸ガス、乳酸、カフェイン、コレチストキニン、女性ホルモンの八つを紹介。
・薬物の投与で人間の情動をコントロールできつつあるというのは、気味が悪いというかなんというか、複雑な気持ちになります。
・「この病的な不安状態と関係する症状や徴候を、専門的には「不安障害」と呼び、アメリカ精神医学会がまとめた「精神疾患の分類と診断の手引き(DSM-IV)」によれば、不安障害はパニック障害、全般性不安障害、社会恐怖、単一恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、および非定形性不安障害に分類されます。」p.22
・「パニック障害の患者さんではノルアドレナリン性神経細胞の活性がもともと高いうえ、そのブレーキ役のα2受容体の感受性が高くなっており、それに対応してノルアドレナリンを受けるβ受容体の感受性は低くなっていると考えることができます。不安症でも、全般性不安障害や社会恐怖の場合は、ノルアドレナリンが関係していると考えられています。」p.60
・「セロトニンは不安を引き起こすことにより、その人がもつ特有の病気、すなわちパニック発作や強迫症状を起こす"引き金"になるという考え方もできます。」p.63
・「しかし、カフェインはよいことばかりでなく、大量にとるとカフェイン中毒が生じます。この症状は強い不安感が特徴で、ときにはパニック発作とまったく区別がつかないことがあります。」p.75
・「最近考案された光フィードバック装置は、患者さんが特別な努力を払うことなしにα波の発生を助長します。これは、特定の周波数を持つ光で点滅刺激をすると、その周波数と等しい脳波が出現するという生理的な機能を利用したものです。」p.116
・「いわゆる精神療法の治療効果を客観的、科学的に証明した論文は見あたりません。筆者は30年間の臨床経験から、大部分の不安症の心理療法には現在のところ行動療法がベストだと考えています。」p.136 であれば『行動療法』を主題に書けばよかったのではないかと。それだと目新しさがなかったということかもしれませんが、読み物としては面白いものが書けたのではないかという気がします。
・「精神現象と脳機能との関係が少しずつ明らかになるとともに、脳内で機能する物質を与えることにより心の状態が変化し、逆に、心の持ち方を変えることにより脳内で機能する物質の動きが変わることがわかり始めています。これは、「新脳一如」と言ってもよいのではないでしょうか。このような脳科学の進歩を目の前にしたとき、不安症のような心の病気の治療戦略は、物質的な手段と心理的な手段とを同時に利用し、総合的に行っていくべきものであると筆者は考えているのです。」p.138
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