ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】心で見る世界

2006年09月30日 10時06分58秒 | 読書記録2006
心で見る世界, 島崎敏樹, 岩波新書(青版)370(C75), 1960年
・精神病理学専攻の著者による書。感想→なにいってんだかわからーーん!!ひさびさに読解困難な文章にぶち当りました。『簡単・明解』な文章が主流の最近の本ではあまり見かけなくなったタイプの文章です。柔らかいものばっかり食べるからアゴが弱くなってるようなものなのでしょうか。こんなことではいかんですね。
・著者名をググってびっくり。"島崎藤村"のいとことのこと。
・「したがって、私という主体の前方は明るい認識と行動の場である知的(ロゴス)空間、上方は神秘的(ミトス)空間、側方は情的(パトス)空間、そして背後は無の空間ということになる。  最後に下の方向はどうかと考えると、これは本来ならば空間ではない。地盤である。」p.14
・「自然界のなかで、私どもが日なた向きの生物にひとりでに好感をもち、日陰の動物や植物が気味悪く嫌らしくみえ、蛇、とかげ、げじげじなどに出あうとすぐさま逃げだすか、それとも踏み殺したくなるのは、おそらく人間自体が向日性の生物系に属しているからであろう。」p.38
・「婦人の心理学者のシャルロッテ・ビューラーの見解によると、業績を生みだす独創的な生活と、生の一瞬一瞬をゆたかに生きる生活とは互に反極にある。」p.64
・「生活を喰らいつくすことが男の欲であるならば、女の欲は生活を生きつくすことにあるのだといえよう。」p.65
・「そういえば、悲しみは長く喜びは短いということをだれでも知っている。人間は憂いには同感しやすく、陽気な気分には同化されにくいのがふつうである。人の苦しみに接して、自分も相手とともに悲しむのは至ってやさしいことで、同情ということばが相手の苦しみをともにするという語義であることからも理解がつく。しかし逆の場合、相手が喜んでいる状態において、自分も彼と一緒に喜ぶというのはやさしいわざでない。」p.70
・「そうしたわけで、私どもに必要なのはまず自分の方をあけはなして先方にあたえることである。」p.84
・「男の方は今まで説明してきたように、事業を拡大してゆこうとか相手をだしぬいてよい地位についてやろうといった利我的前進欲がふさがれて思うようにならないときに、破壊的方向に一転するのがふつうであるが、女の場合では自分が一緒にいたい相手が自分から去ったときのように、共生存の欲望がみたされないときに、相手を傷つけようとしたり、自分を抹殺してしまおうとする衝動が発生しやすいようにみえる。」p.98
・「ある学者が伝えるところによると、第二次大戦を開始したとき、ヒトラーは自分がこの戦争を体験できるようになったことを彼の神にひざまずいて感謝したという。この戦いのはじまりの日から彼は自分の攻撃性を自由に発揮できることになったのだとこの学者はのべている。」p.100
・「変り者ということばの意味は、世に入らぬ人間ということであり、つきあいをしない者、まわりの人々に顧慮しないでふるまう者、年配になっても結婚して世帯をくまない男などがこの仲間である。だから世の中向けだけの顔で生活している人物――それなりに尋常ではない人であるが、そうした人は変り者という悪い語感のことばで焼印をおされる心配はない。」p.161

?ひょうびょう【縹渺・縹緲】 ほんのりかすかにみえるさま。かすかではっきりしないさま。また、広くてはてしないさま。「神韻縹渺」
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妄想 ~自動車購入編

2006年09月29日 19時46分29秒 | 日記2005-10
約2年後の2度目の車検時には、おそらく12万kmほどの走行距離になっているであろう我が愛車なので、買い替えも検討しなきゃだめかなとふと思い、妄想してみる。
次に乗りたい車ランキング!

第1位 LEXUS IS
http://lexus.jp/models/is/
テレビのコマーシャル見て惚れました。
MT(マニュアル)と二枚ドアにはこだわってたけど、これなら眼をつぶってもいい。
"惚れる"ってそういうことだよね。
色はイヤラシイ赤(レッドマイカクリスタルシャイン)で。

第2位 NISSAN SKYLINE COUPE
http://www2.nissan.co.jp/SKYLINE/V35/0511/CONCEPT/main2.html
ムダに車重が重そう。
色はくすんで地味な青(レイクショアブルー)で。

第3位 HONDA S2000
http://www.honda.co.jp/S2000/
あこがれのオープンカー。
荷物も積めないので助手席に楽器を載せ、完全に一人の世界。さびし~い。
色はキチガイじみた黄(ニューインディイエロー・パール)で。


選ばれた車にはなんの脈絡も無いようですが、外車には全く興味がありません。あとミニバン系も。
いずれも価格は400万ほど。理想としては1と3の両方買って場合に応じて使い分ければよさそうです。2台で約800万。。。ウ~~ン。。。などと妄想してると、400万がだんだん安く思えてきますね。。。実際50万の中古車で充分用は足りるでしょうけど、でも毎日のように使うものなので車にはこだわりたいのです。

とか何とか言って結局20万km以上走る予感~
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【論】Yeung,2000,Validating cluster for gene express~

2006年09月28日 19時27分18秒 | 論文記録
Ka Yee Yeung, David R.Haynor, Walter L.Ruzzo.
Validating clustering for gene expression data.
Bioinformatics, 2001 v 17 #4: 309-318.
[PDF][Web Site]

・クラスタリング法のマイクロアレイデータ解析における性能を比較・評価する。
・データ
1.Rat CNS[Wen]
2.Yeast cell cycle[Cho]
3.Human hematopoietic differentiation[Tamayo]
・クラスタリング法
1.CAST
2.Iterative Partition Algorithm
3.K-means
4.Random Clustering : 性能比較のため
・評価法:FOM

・方法「Our idea is to apply a clustering algorithm to the data from (m-1) conditions, and to use the remaining condition to assess the predictive power of the clustering algorithm.
・FOMとは「a possible definition of FOM is the average squared distance from the mean expression level in each cluster,」「The aggregate figure of merit, FOM, is an estimate of the total predictive power of the algorithm over all the conditions for k clusters in a data set.
・結果「None of the three clustering algorithms is a clear winner in our results.
・目的「Our main contribution is not the comparison of these specific algorithms and metrics, but rather the development of a simple, quantitative data-driven methodology allowing such comparisons to be made between any clustering algorithms and any similarity metrics.
・わかったこと「we conclude that clustering results with low FOM's tend to have high correspondence to the functional categorization in Wen et al. on the rat CNS data set.
・結果「No clustering algorithm emerged as a clear-cut winner in this work, and we suggest that flexibility, speed, reliability and ease of implementation may be equally important in differentiating clustering algorithms.

・やはり(?)、方法比較の場合、なかなかすっきりした結果は出ない。どうしようもないことなのか?
・FOM → 要チェック

《チェック論文》
・Tamayo P, Slonim D, Mesirov J, Zhu Q, Kitareewan S, Dmitrovsky E, Lander ES, Golub TR., Interpreting patterns of gene expression with self-organizing maps: methods and application to hematopoietic differentiation., Proc Natl Acad Sci U S A. 1999 Mar 16;96(6):2907-12.
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【本】カオスで挑む金融市場

2006年09月27日 19時22分25秒 | 読書記録2006
カオスで挑む金融市場 ないようで必ずある規則性を探る, 倉都康行, 講談社ブルーバックス B-1103, 1996年
・全6章のうち、カオスが出てくるのは最後の2章のみという構成で、『カオス』の文字にひかれて本書を手に取った私のような読者には少々物足りない内容です。前半の経済分野の話は、かなり噛み砕いて書いてくれているようですが、それでも私のようなド素人には理解が少々厳しいです。
・まだまだ制御するなんて程遠いカオス現象。カオスは『つかえる』という話ではなく、『つかえる か も し れ な い』というまだまだ予測の段階です。おそらく本書の出版から10年経った今でも状況はあまり変わっていないのではないでしょうか。このカオスの分野は、『なにかとんでもないものがでてきそう』という期待感があって、個人的にはとても注目しています。なにかひと山当てられないかな~♪
・「近年、複雑系というシステムの見方が自然科学の間で用いられはじめていますが、この見方を借りて金融の世界を別の角度から見直してみようというのが本書の狙いです。」p.18
・「市場の動きで大切なのは、相場そのものの水準だけでなく、市場が内包する読みのベクトルもそうなのです。」p.55
・「いろいろ悩んだあげく、最も現実的な対応法は、かなり高い確率でこうなりそうだという場合にのみ行動を起こし、そうでないときはまったく何もしないという戦略です。これを遂行できれば、金融市場での成功は間違いないかもしれません。ただ、現実的にこれを完璧に行うことのできる人は、残念ながらそう多くはありません。」p.84
・「このように経済現象は、人間が介在しているという点で物理現象と大きく違いますが、人間の行為に関しては、ひとつ不思議なことがあります。つまり、個性豊かな色々な人たちがいるのにもかかわらず、政治は歴史的に安定方向へ向かい、経済も成長し、文化活動も発展していくという方向性が保たれていることです。」p.99
・「決定論によって、支配されているはずの系での動きが予測できない、という衝撃的な考え方が、いま自然を見る方法論として一般化されつつあります。」p.106
・「こうしてみると、金融政策の変更や金融市場の動向は、生物が生きていくための自己組織化過程と同じです。」p.123
・「つまり、試行回数が比較的少ない場合には確率を用いた期待値の世界の論理は、必ずしも通用しないということです。」p.137
・「データの蓄積が豊富であるのが米国の最大の利点ですが、それに加えて何か新しい動きを掴み取ろうとするチャレンジ精神は猛烈です。我々は、革新的なものや、斬新な見方への取り組みが、少しのんびりすぎるのかもしれません。」p.140
・「極論すると、解析に頼る段階は既に過去のものとなっており、現実にある状況をモデル化する際に、どのように簡素化して近似させるかという作業が最も大変な過程であって、ロケットサイエンティストたちのエネルギーの大部分はこの分野に費やされているようです。」p.148
・「もともとの「カオス」の語源は、ギリシア語で"大きな口を開けること"を意味することから、できた言葉のようですが、その後、"空虚"あるいは"混沌"を表すものとなり、宇宙の秩序が生まれる前の状態を指す表現になりました。ただし、ここで言うカオスは、ほんの20年前に新たに定義づけされたものです。(中略)硬い説明をすると、カオスとは、決定論のなかで、ある値が初期条件に敏感に反応する性質をもっています。その結果として、その値の不規則な動きが、引き起こされるときのその挙動のことだということになります。」p.160
・「生物の脳でのカオス生成は、実際の生物を使用して確認されていますが、人の脳の機能にもカオスが関わっているとすれば、人が寄り集まって形成している金融市場にも何らかの形でカオスが関与していると見るべきでしょう。」p.191
・「もちろん、大多数の学者は、経済や金融に関してカオスが適用できるとは考えていないようですし、化学実験や数値実験などに比べて、カオスの探し方が難しいので、実証研究にもあまり乗り気ではないようです。」p.197
・「極論すれば、ひとりひとりの脳のカオスが金融市場に影響を与えているのですから、やはりマーケットにもカオスが存在すると考えるほうが自然ではないでしょうか。」p.201 ちょっと話が飛躍している感はありますが、『カオスは伝播するか』とは興味深い問題です。
・「予測に関しても、短期間での予測精度を高めるのが現実的ですから、10年とか20年とかの記録を頼りに分析するよりも、1~2年単位の市場を対象に、分析を繰り返していかざるを得ないのではないでしょうか。」p.203
・「以上をまとめてみると、カオスの機能として、金融市場において応用しうるのは、市場価格推移の予測、及び市場収益率推移の予測といった予測問題と、オプション理論への見直しという価格問題、さらには市場でのリスク管理問題といった分野を想定することができるかと考えられます。」p.211
・「迅速に結論が出せるのは、おそらく常に思考回路の神経が揺らいでいるからではないでしょうか。不安定な状態にあるからこそ、論理的な準備作業は、むしろ邪魔だということかもしれませんが、生物学的に言えば、まさに脳の進化がこのような形態を望んだわけです。」p.212
・「金融市場は揺らいだ心が集約されて投影されたものだと言えるでしょう。」p.213

?ポートフォリオ(英portfolio) (紙挟み・折鞄の意) 1.投資信託や金融機関など機関投資家の所有有価証券の一覧表。  2.機関投資家の資産運用に際し、最も有利な分散投資の選択。ポートフォリオ・セレクション。
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日本ブルックナー愛好会

2006年09月26日 20時13分37秒 | 日記2005-10
先日、某オケ宛てにメールにて『日本ブルックナー愛好会』会員を名乗る方からの問い合わせがありました。
過去の演奏歴にあるブルックナーの小曲についての情報がほしい、とのことだったので、楽譜(K先生手書き)とその演奏会の録音CDをコピーして送りました。たしかに、K先生がどこからひっぱってきたのかよくわからない合唱用の曲を弦楽合奏用に編曲した曲なので、あまり世に出ておらず珍しい曲だと思います。

しかし、こんな団体があるとは露知らず。。。

で、そのお礼としてそこで発行した資料集[写真]や会報を送っていただきました。資料集は、ブルックナーの曲の国内の演奏歴、CD、書籍のリストで70ページほどのものですが、まだまだ抜けが多くこの先どんどん増えていく気配です。会報の方は開催されたブルックナー鑑賞会の模様やエッセイなどが掲載されたもので、なかなか興味深いです。

私自身はとくにブルックナーに対する思い入れはなく・・・まだ交響曲は弾いたことがありません。練習で9番を弾いたことがあるくらい。生演奏も聴いたことないかも。CDではチェリビダッケ&ミュンヘンフィルの7番に感動しました。いや、5番だったかな、あれ??実は聴いて曲名がわかるのは9番だけだったりして。。。とまぁ、そんな程度です。 

送ったCDは、10月にある鑑賞会で披露されるそうです。
一応自分でも聴いてみたところ、悪くはない演奏だとは思うのですが、高級機材で大音量で鮮明に再生され、耳の肥えたマニアの方々に聴かれるとしたら。。。
だ、大丈夫かなぁ。。。
一抹の不安がよぎる。
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【演】千歳フィルハーモニーオーケストラ 第16回公演

2006年09月25日 21時48分13秒 | 演奏記録
千歳フィルハーモニーオーケストラ 第16回公演
2006.9.24(日)14:30開演, 千歳市民文化センター 大ホール, 大人1000円
指揮 畠山智英, パート 1st Violin

ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲 第3番 ハ長調 作品72a
モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 作品550(第2稿)
ボロディン 交響曲 第2番 ロ短調
アンコール ハチャトゥリアン 組曲「仮面舞踏会」よりワルツ

・バイオリンの編成が1st-9,2nd-8名で普段より少なく、どうしたのかと思ったら、今回はできるだけエキストラ(演奏お手伝い)を呼ばないで自前のメンバーで演奏し、千歳フィルの実力の音をお客さんに聴いていただこうということでした。そういうわけで弦楽器のエキストラは全パートでたったの3人!私はヨソ者ながら団員扱いなのですが、そんな演奏会に声をかけてくださってうれしく思います。
・レオノーレ:後半のプレスト、早すぎ。追いつけず。どこから入るかは勘が頼り。
・40番:指揮がモエストロ氏なので、もっとイケイケテンポになるのかと予想してましたが、意外と全楽章を通じて抑えめのテンポでした。演奏後、休憩に入り舞台裏に下がると、『つかれた~』『ねむい~』『ながい~』などなど、前半後半とも全リピート有りだった2楽章への苦情が口々に。私自身もしんどかったです。プログラムによると「近年は時間の関係で作曲者の指定してある繰り返しを省略して演奏することが常とされておりますが、ミレニアム年にあたる今年はモーツァルトに敬意を表し、作曲者の指定どおりに省略無しで演奏いたします。」だそうです。しかし、いろいろな曲を弾いてるとときどき理解に苦しむリピートに出くわしますが、作曲家は何を思ってリピート記号をつけるのか?全くおなじ音譜を二回再現させるその意図は?? 音楽形式の決まりごと?時間合わせ?ただの気まぐれ?やっぱり忠実にリピートを守らないと作品としては不完全なんでしょうかねぇ。CDによっては、3楽章のダカーポ(頭に戻る)後もリピートしたりしてますが、今回それは無し。
・後半開始時のチューニングにて、Obさんが『As―――――』の音程を出し、皆ずっこけた(As=ラ♭)。
・ボロ2:一応CDは持っていたもののロクに聴いたことがなく、今回初見の曲でした。小曲『中央アジアの草原にて』のあの雰囲気そのままなんですね。なかなかイイ曲だと思います。
1楽章出だし。前半の40番2楽章のダメージが響き集中力に欠け、フェルマータ後のテンポが取れず、うまくはまらなかった。 2楽章、楽譜の拍子記号が『1/1』。はじめ楽譜を見たときは目の錯覚か、ミスプリか、と我が眼を疑いましたが、紛れもなく『いちぶんのいち拍子』。初めて見ました。最初はなかなか体が楽譜に反応せず苦労しました。 3楽章、出だしのハープ→クラの受け渡しはバッチリ。 何楽章かは忘れたけれど、トロンボーン&チューバのソロ部分は素晴らしかったです。ぴったり音程がはまった時にしか出ない独特の音のふくらみ・張りがなんとも。このセクション道内最強と言ってもいいのではないでしょうか。(道内全部を聴いてるわけではないけれど・・・) 演奏会の連続のためさすがに準備時間がなく、個人的にボロディンは消化不良。悔いが残る。せめてあと一週間あれば。。。
・客数約300名[目測]:座席数1300弱の会場にしては、非常~~にさびしい数でした。もっとたくさん入ってもおかしくないし、それだけ価値のある演奏会だったと思うのですけどね。残念。
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【論】Brown,1999,Exploring the new world of the ~

2006年09月24日 19時19分11秒 | 論文記録
Patrick O.Brown & David Botstein
Exploring the new world of the genome with DNA microarrays
Nature Genetics 21,33-37(1999)
[PDF][Web Site]

・新技術"DNAマイクロアレイ"の紹介。cDNAアレイの仕組み、クラスタリング解析、結果の表示、解釈について。

《チェック論文》
・Cho, R.J. et al. Parallel analysis of genetic selections using whole genome oligonucleotide arrays. Proc. Natl Acad. Sci. USA 95, 3752?3757 (1998).
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本日のオケ練習 ~指揮者炎上中

2006年09月23日 23時38分15秒 | 日記2005-10
今日は千歳フィル本番前日のリハーサル。
曲はモーツアルト40番、レオノーレ序曲、ボロディン2番。
千歳の本番前日っていつも気が重いような。。。

指揮は『モエストロ』の異名をもつ熱い熱い指揮者です。
今日は指揮棒折りました。
とはいっても、『ベキイィィ!!!』っていうんじゃなくて、『ポキっ』と。
「これ気に入ってたのになぁ~~」とちょっぴりしょげてました。

熱い指揮に負けじと熱く弾きました。
弓の毛10本以上切りました。
もう5分の1ほど毛が無いので、そろそろ毛換えにださないと。
じゃなくて、毛を切らないように丁寧に弾かないと。。。

ボロディン、まだ意味不明な個所が何箇所か。明日潰そう。

以前、ブログに載せた壊れた楽器が最近復帰。
これがやたら"いい感じ"です。
明日はたのみまっせ~♪
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【本】星を継ぐもの

2006年09月22日 19時08分14秒 | 読書記録2006
星を継ぐもの, ジェイムズ・P・ホーガン (訳)池央耿, 創元推理文庫 663-1, 1980年
(INHERIT THE STARS by James Patrick Hogan 1977)

・「月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。
・SFの名作。SFなんて読むのはいつ以来だろうか・・・名作だけあってさすがにおもしろく、SFを堪能させてもらいました。上は扉の紹介文ですが、この数行だけでワクワクしてきませんか?
・時代は2020年代、原子物理学者ヴィクター・ハント(主人公)が謎解きに挑む。脇役である融通の利かない、いわゆる"嫌な奴"の生物学者ダンチェッカーがとってもいいキャラしてます。外伝とか書けそう。
・読了後、「あの話はどうなったんだろう・・・」という疑問点がいくつかありましたが、これは続編の方ではっきりするのでしょうか。続編要チェック。
・「エアカーの機種に格納されたDECミニコンピュータはポートランド地域交通管制センターの地下のどこかに設置されているIBMの大型コンピュータを呼び出し、」p.36 IBMはまだ残っていますが、DECはもう消えてしまいましたね。。。
・「「われわれは科学者ですよ。神秘主義者の集まりではないのです。」教授は言った。「科学の方法において最も基本的な原則は、観察された事実が、すでに確立された理論によって充分説明し得るものである限り、新たな思惑による仮説は考慮するに値しないということです。宇宙全体を導く超越的な力などはここ数十年の探査、研究によっても明らかにされてはおりません。これまでに観察された事実は私が大略お話いたしましたとおり、従来の理論によって充分に説明できるのですから、ここでこと新しく別の考え方を持ち出したり、こじつけたりすることはありません。超越的な力であるとか、摂理であるとかいう考えは、観察者の歪んだ意識の中にあるのであって、観察の対象となった事実の中にあるのではありません」」p.88
・「「人間の適応は種々な点で完成には程遠いものです。内臓の配置などはまだまだ改良の余地があります。というのも、もともとこれは上体が水平に置かれた動物に適した構造として発達したものを人間が受け継いだからであって、直立の姿勢には不向きだからです。例えば、呼吸器系を見ても、老廃物や汚染物質は咽喉部に溜まって、本来は対外に排出されるはずのものが、体内に排出されています。これが四つ足の動物には見られない気管支や肺の故障の最大の原因です。この例一つからでも、人間の姿は到底完成されたものとは言えないのではありませんか?」」p.90
・「世界の名だたる言語学者たちが多数動員され、ある者はヒューストンに居を構え、またある者は遠隔データ伝送網を介して研究に携わった。」p.106 インターネット。。。
・「ところが、それでは問題の解決にはならない。常識で考えて当然と思われることが現実にはそのとおりでないという場合、どこが間違っているかを突き止めるには独創的な発想が必要だ。」p.115
・「「トラック一杯のハンバーガーから一頭の牛を復元しろと言われたら、あなたはどうなさいますか?」」p.142 「できない」とはこうも言い換えることができるのか。
・「21世紀初頭30年の間に、月への旅客便の座席は大手の旅行代理店で予約できるようになっていた。」p.218
・「<ジュピター>IVではマイクロウェーブ調理機で各自が勝手に好きなものを作る無人厨房が採用されたが、これは乗組員の間で評判が悪く、<ジュピター>Vでは古き佳き時代の方式が復活したのである。」p.234 電子レンジ。。。
・「コールドウェルは会議場の後ろの映写窓に向かって手を上げた。場内の明かりが暗くなった。 コールドウェルは壇を降りて最前列の席に腰をおろした。場内がすっかり暗くなると、正面のスクリーンに、UNSAの正規のフィルムであることを示すマークが浮かび、しばらく続いてマークが消えると、画面はデスクを隔ててカメラに向かったハントの顔に変わった。」p.262
・「太陽系には本来、十個の惑星がありました。現在われわれが知っている九個、それにミネルヴァです。」p.263 なんだかタイムリーな話題。
・解説(by鏡明)より「小説として、SFとして、おそらくは数多くの欠点を持っているこの作品には、その全てを帳消しにする魅力がある。読んでいる内に、胸がワクワクしてくるのだ。サイエンス・フィクションなのだ、これは。」p.307

?ほうし【放恣・放肆】 勝手気ままでしまりのないこと。「放恣な生活」
?とうしょ【島嶼】(「島」は大きなしま、「嶼」は小さなしま)いくつかのしまじま。しま。
?せつぜん【截然】 1 区別のはっきりとしているさま。「截然と区別する」  2 きりたっているさま。
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【論】Kerr,2001,Experimental design for gene ~

2006年09月21日 19時29分35秒 | 論文記録
M.Kathleen Kerr, Gary A. Churchill,
Experimental design for gene expression microarrays,
Biostatistics, 2:183-201.(2001)
[PDF][Web Site]

・マイクロアレイの実験デザインについて。研究目的に適した結果を得るために、手持ちのアレイデータ同士をどのような組み合わせで比較するとよいか、という問題について。"Block design"のマイクロアレイへの応用。

・概要「We explore the connection between microarray designs and classical block design and use a family of ANOVA models as a guide to choosing a design. We combine principles of good design and A-optimality to give a general set of recommendations for design with microarrays.

・この"Block design"分野の話が全然わからないので、内容つかめず。

《チェック論文》
・Patrick O.Brown & David Botstein, Exploring the new world of the genome with DNA microarrays, Nature Genetics 21,33-37(1999)
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