青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

東北スキルアップ大作戦 ~GW後半二日目その①~

2008年05月07日 06時21分32秒 | 日常
(画像:子吉川を渡る由利高原鉄道)

トコトコと言う感じのかわいらしいレールバス。
もと国鉄の矢島線、羽後本荘の町と矢島の町の間の20kmを走っております。
沿線は、ただ田園風景が広がるのみのとにかく地味な路線。
後輩に乗り鉄させて、私はそれを車で追っかけて撮り鉄してましたw

朝5時に起きたが、睡眠時間はバッチリ。
朝風呂に入って8時前に宿を出る。鳴子大橋を渡りR108仙秋サンラインへ。この道のR47新屋敷交点~秋田県雄勝町横堀のR13交点までは距離にしては40km近くあるのだが、本当に爆走ルートと言う感じの流れの良い道だ。特に仙秋鬼首トンネル(3,527m)の前後は「仙秋自動車道」と言っても過言ではない高規格な道。湯沢からさらにR108で日本海へ向けて走りを伸ばし由利本荘市へ突入。「鳥海へようこそ!四季の郷・鳥海・爽快・日本海」と言うラップを踏んだリリックがおしゃれですwつか、ここまで鳴子から2時間は早いなw

今回の「東北スキルアップ大作戦」は、鳥海山を中心にしたドライブコースを組み立ててみました。
まだ、東北地方では行ってない地域なのでねえ。
鳥海山は高さ2,236m、秋田県と山形県に跨る東北日本海側の秀峰であります。
まずは鳥海山麓の東北にあたる旧矢島町からr32で登り、大谷地池から鳥海山とご対面

うーむ、雄大です。
「出羽富士」とか「秋田富士」とか言われるそうだが、その姿はどちらかと言うとなだらかで、裾の広がりに特徴がある。春を迎え、アイスクリームにチョコチップを混ぜたようなマーブル模様。この池からは、風の静かな早朝には、湖面に鳥海山が映る「さかさ鳥海」が見られるらしい。

つか、ホントはr58に入りたかったんだが冬季通行止めが解除されてなかったので、GW前に除雪を終わらせておくように秋田県知事に苦言を呈しつつ一度山を降り、乗り鉄を絡めながらr285-r312-r289を経由。途中で何度か通行止めに阻まれながら、鳥海山の中腹を横へ横へカニ歩きよろしく走って行く。鳥海山をバックに愛車をキレイに撮ってあげたり(すいません我が子がかわいいんですw)、大谷地池で見られなかった「さかさ鳥海」を強引に写真に収めたりしながら今回のドライブのキモである「鳥海ブルーライン」へ。

鳥海ブルーラインは、鳥海山麓の登山口である「鉾立」を頂点として、それぞれ秋田側の象潟と山形側の吹浦から逆くの字型に繋がるドライブルートである。まあたぶん大丈夫だと思ってはいたけど確認はして来なかったので、山の下のスタンドの兄ちゃんに「ブルーライン開いてますか?」と一応確認w
さて、ガスを満タンにして鳥海ブルーライン象潟口に到着。一応開いてはいるけど、今の時期は17時にはゲートを閉めてしまうようで。まあ夜間は凍結とか怖いもんね。山ん中で事故られたらJAFも救援しんどいだろうしwこっちももうスタッドレス脱いじゃってるしww

鳥海山自体が海に向かって緩やかに落ち込んでいるせいで、そんなに急勾配と言う感じでもないワインディングを中腹あたりまで登ると見晴らしが広がる。ここいらへんまで来ると付近には残雪が残っていて、麓の田んぼと霞の向こうに日本海が見える。この日の秋田県地方は夏を思わせるような陽気で暑かったのだが、さすがに風が冷たくて気分がいい。つか、ちょっとここから撮った写真は志賀草津道路の横手山からの風景に似てるな。ってか分かる人ほとんどおらんと思うがw

さらにどんどこと車を進めて行くと、道路脇にはとうとう雪の壁が現れて春の山岳ドライブ気分が盛り上がってくる。しかしながら、地元民らしきライダーからは「昔はもっとスゴかったべえ」みたいな声も。温暖化ですかねえ…終点付近には奈曾渓谷と言う深さ300m以上にもなる壮大な渓谷が眺められる展望台がある。吹き渡る風と、対岸の岩肌を落ちる滝。谷を駆けるトンビが一羽ピ~ヒョロと飛んでいてまさしく絶景。何となくNHKの「さわやか自然百景」を思わせる雄大な景色だが、自分はこういうリアルな高さはダメだwインコース投げられた直後の外スラに腰を引くズレータのような体勢でパチリ。ちなみに奥に見えるのが鳥海山の頂上です。

と言う訳で麓から30分程度のドライブで鳥海山鉾立登山口に到着。シーズンイン&ゴールデンウィーク効果で素晴らしい混みっぷりです(笑)。自分だって人混みは嫌だが、ここまで来るのはまとまった休みがないと大変なんだよw
お昼時で、まともなメシも食ってないので山小屋兼食堂に入ってラーメンを頼む。お約束のように厨房はババアを筆頭に山小屋一家がてんてこ舞いで、なんか何年か前にハギーさんと行った吉川SAを思い出させる待たされっぷり。ラーメンぐらいとっとと持って来いやあ!と高田総統ばりにイラ付いていたら、「こんだけ待たされるんだからさぞかしうまいラーメン持ってババアが現われるんでしょうよ!」と言う後輩くんの一言に癒されるw
出て来たラーメンは、普通の醤油ラーメンだったことは言うまでもない(笑)。
いや、藍子タソじゃなくても最初っから普通の醤油ラーメンだと思ってましたけどw

20秒でラーメンをかっ込み下山。
鉾立登山口近辺はさすがにまだ雪が斜面を覆いつくしているような状態で、残雪の上でスノボとかやってる人が大勢いましたが、リフトもないので滑ったら上まで登らなきゃいけないし、疲れるだけだと思うのだがwボーダーの神経はようわからん。
山形側に向けて下って行くと、こちらもしばらくは雪の壁が続くが、ほどなくすると今度は庄内平野を見晴らす大平(おおだいら)展望地に出る。ここからの展望は秋田県側とはまた違った眺めで、日本有数の穀倉地帯である庄内平野は一面の水田が広がりパッチワークのよう。また、この時期ならではなんだろうけど、その水田の一枚一枚に水が入り、陽光を浴びて銀板のように光るさまはなかなか見事と言うほかはないのでありまして…もっと長いタマ(望遠)を持ってればその辺りが表現出来たんだろうけど、私のレンズではこれが限界。ブルーラインの山形側は、中腹から山麓へ向かい降りて行くと深いブナ林に包まれた爽やかな道になり、これも目に若葉が映って爽快であります。

そー言えばチョウカイキャロルの兄にショウナイって馬がいたの知ってますかねw(突然だなw)
母親のウイットワタースランドが輸入された時に身篭ってたマニラの子供で、仲住芳雄センセ(もう知ってる人も少なくなってると思うが…w)のトコにいたと思うんだが。名前のとおりのしょーもない馬でしたねえ(笑)。
ちなみに、「チョウカイ」のオーナーである新田嘉一さんは山形県は酒田市に本社を持つ豚肉の生産加工業者である㈱平田牧場の社長さんだそうです。つか、オーナーの新田嘉一さんもそのものズバリ「庄内」なんて名前をつけるくらいだから、結構期待してたんじゃないだろうか…(つか、最近は馬は法人名義で持ってるのね)。どうもこの方、モンテディオ山形のスポンサーでもあるそうなのですが、モンテディオのユニフォームも「白地に紫ダイヤモンドで緑袖」だったりするのかねw
監督は鶴留明雄でお願いしますw

二日目後半に続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする