青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

師匠と弟子

2010年02月11日 00時05分22秒 | 日常
2010年度 調教師・騎手免許試験合格者(JRA)

昼間にへんしうちょからメールを頂き、もうそんな時期なんですかねえなんて。
と言う事で、今年も調教師・騎手試験の合格者が発表されて来る人去る人が決まったようです。
調教師になる人間の顔ぶれを見るにつけ、平成もずいぶん遠くまで来たものだなと感慨深いのでありますが。

まあこの中で一番の大物と言ったら角田なんでしょうねえ。
まだヤングジョッキーと言う気がしていたのだが39歳、引退しちゃうんですねえ。
上手いか下手かは別にして、独特の勝負強さと馬運のある人でしたね。師匠に付いた渡辺栄センセの面倒見の良さもあったんだろうけど。確か角田の一番いい時期は渡辺先生もJRAの最多勝調教師賞とか貰ってましたからね。ひょっとしたら渡辺栄先生なんて言ってももうピンと来ない向きもいるのかもしれないけど、成績を見るとやっぱ先生が辞めちゃってからガクンと来てますからねえ。

渡辺栄先生は武田文吾一門だった訳ですけど、この一門は未だに所属騎手を大事にする「一門競馬」ってのに強くこだわりがあるようにも思えますね。栄先生に角田、山本正司先生に松永幹夫、戸山先生に小島貞博、鶴留先生は今でこそ所属の池添だけれども、ちょっと前は兄弟子の戸山先生が亡くなっちゃってから森秀行ハゲに捨てられた小島貞博を一生懸命乗せて、オークスもダービーも勝たせてしまった訳だしねえ。小島貞博も調教師になってからは娘婿の田嶋翔しか起用しないみたいだし。あ、そう言えば今のところ角田の最後の重賞勝ち馬であるアントニオバローズも武田文吾の息子である武田博先生んトコの馬だったりするね。

最近は「師匠と弟子」みたいな感覚も薄れていて、いい馬はいい騎手に乗せるものだ、と。まあそれはそれでいいのでしょうけれど、私は競馬をやってる当時からそんな調教師を「ダビスタ調教師」と呼んで忌み嫌っていた記憶があります。
関東だと現役では大久保洋吉先生、引退しちゃったけど二本柳俊夫先生みたいな頑なさが好きでしたね。あ、境一門もそんな感じかな。
どんないい馬でも太、どんないい馬でも杉浦、と言う隔靴掻痒の悩ましさがいい(笑)。
そういう頑固さって必要なんじゃないでしょうか。

角田先生は、果たしてどんなアンチャンを所属させるんでしょうな。
ちょっと興味があったりなかったり。
コメント (2)
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