青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

LSE最後の春

2018年05月08日 22時43分11秒 | 小田急電鉄

(晩春の赤い絨毯@渋沢~新松田間)

非常に天気の良いGWでしたね。とはいえアタクシはその前の週に飯山線界隈で少し早めのGWを消化していることもあって大人しいもんでした。そもそも7日休みがあったとは言えそのうちの4日は普通の土日だったのだから大した話ではなかった。大半の時間を家族サービスに充当し、親に孫を会わせたり、買い物をしたりと至って普通の過ごし方、僅かに5日の朝から午前中だけ時間があったのでちょっくら四十八瀬界隈まで行って来れたんだけど、菖蒲の棚田ではこの時期恒例のクリムゾンクローバーの花畑が色付いていました。


GWの3~5日だけGSEで運転された臨時の「あしがら61号」。新宿6:20発で湯本7:48着という早起き列車。まあ日の長い時期だし行楽期だし、運行する価値は十分にある。ただ、「あしがら」の名前を復活させてくれたのは嬉しいけれど、マニア的にはLSEであしがら幕出して運行して初めて意味があるのではないかという気がしないでもない。GSEではあしがら感がまるでない。もちろん、一般ユーザーに対する需要喚起であることは論を待たない事は百も承知ですが(笑)。


小田原発モーニングウェイ充当のEXE10連送り込み。たぶんおそらくロマ界隈の被写体人気ではかなりな地味キャラのEXE一般色ですが、半逆光だと打ち出しの真鍮みたいな色味が出て来て悪くない。ここの構図は上空にかかる高圧線が実に難儀で、もうちっと線路に寄ってアングルを花寄せにすれば高圧線を切る事も可能なんだけども、青空にすっきり稜線を描く丹沢の山並みも美しいのでそのままで。


朝早く出て来た…にも関わらず、本命を前に四十八瀬界隈はたいそうな人出。特に渋沢5号のインカーブ側は三脚の林で、さすがGWと言うべきか。おそらく9時頃の上りLSE狙いと思われるのだが、そのために早い人間では3時間近く前から座を組んでいる。そこら中に路駐している車がだいたい他県ナンバーと言うあたり、記念撮影勢も多いのでしょう。1~2人でまったり撮っていたクリムゾンクローバーの構図にもだんだん人が集まり始め、割って入って来る隣の人間との間隔がどうにも鬱陶しいので場所移動。やや開いた位置からLSEのはこね1号を。


早ければこの夏にも落ちるのではないか?などと不穏な話の尽きない最後のLSEですが、海老名車両基地に隣接した場所へ建設が発表された「小田急ロマンスカーミュージアム(仮称)」の2021年度の開業に向け、何らかの形で保存される事が決定したのはまずは何よりの朗報でありましょう。

四十八瀬の最後の春を軽やかに、オレンジバーミリオンが駆け抜けます。
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