ボードレールの批評Ⅱの後ろに
ワーグナーの話が載っていた
それを読んでいる間中 私の脳内にはこの歌声が響いていた気分
わが子たちの通った高校の音楽の授業では3年生でこれを習う
娘は この歌を歌えるようになったことを
それは 感動して
ほとんど泣きながら歌っていたと思う
聞いているうちに 本当に胸にあふれてくる気持ち
これはなんだろうな
タンホイザーの話もそうは詳しく知らなかったが
今回少しわかった
ボードレールが想像力と盛んに言っていたことは
この曲を聴いていると
わかる気がする
この頭のなかに鳴り響く音楽
詩
物語
そういうものがなくて
何の芸術よ って そうだわ
想像の世界に あらゆるものを揺さぶり
波を広げる そういう世界がなくちゃね
ということね
ちゃちな絵を見ると しかも 社会的に評価され 権威だけはある
もう 死んだような絵を見て
想像力がないって いいたくなるわけだ
オルセー展の絵はすごいよ
あの混雑 くたびれ果てる鑑賞の場に
Yさんを また呼び出したもの
味わう楽しみもまた格別