LOHASな感じ!

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無垢材と集成材

2008-01-14 | 建築と文化
住宅建築の現状を見ると、国外の材木を利用した集成材が多くなってきている。
集成材は、木材を特殊な接着剤で貼り合わせたもので、安定的な強度をもつとされている。
在来系の住宅メーカーでは、そのほとんどが集成材を使用しているようだ。
構造材の反りや強度の均一性など優れた特性を持つものだが、一時期は中国産の集成材の接着面が剥がれてしまったケースもある。
現在はJAS規格で製品の品質基準を定めているので、そういった問題は発生しない事にはなっている。

集成材と無垢材、それぞれ一長一短あるだろう。
例えば、和室周りの柱に集成材を使用した場合には、薄い単板をその集成柱に接着剤で貼り付けて無垢材に見せる。
貼り付けた単板は、傷つくとどうしてもそこから剥がれ易くなってしまう。
「柱の傷はおととしの~・・・」という歌のように、安易に傷をつけることはご法度になってくる。
もっとも最近の和室は、柱を見せない大壁仕様のものが多いのだが...。

無垢材は自然の風合いを当然ながらそのまま残している。
杉でも檜でも木目や木の香りなど何とも言えないものがあるし、
過去の歴史が無垢材の良さを物語っている。

一方、集成材は品質の安定性・強度が売物だ。
最近のピン工法によるものは、そのほとんどが集成材であろう。
プレカットは、無垢材でも行なってはいるが、集成材の方が素材的に安定しているのでピン工法の場合にはより好まれるようだ。

無垢材と集成材、どちらが良いかとは一概には言えないが、個人的には自然な風合いがある方が好きだなぁ...。