NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

NPOスタートアップ講座を開催

2010年05月15日 | NPO
昨晩は、藤沢市市民活動推進センターで開催されたNPOスタートアップ講座のお手伝いをしてきました。この講座は、藤沢市生涯学習大学かわせみ学園のカリキュラムの一つに位置付けられているもので、NPOについての入門から設立、運営、実務までを8回シリーズで学ぶものです。

20名ほどの受講生は皆さん社会人で、NPOがどのような存在なのかという基礎を知りたい方、これまで企業で培ってきた経験をNPOの運営に関わることで社会に還元したいと思っている方、既にNPO活動に携わっているがレベルアップのための理論武装の機会にしようとしている方など様々です。





昨日は、NPOの概念整理、社会における役割、NPOの設立と運営など基礎的なことから、新たな展開に向けての考え方まで、NPOの概要を理解していただけるような内容の話をさせていただきましたが、受講生の皆さんの熱心な目線を受けていると、1997年の2月から3月にかけて、日本NPOセンターが開催した「NPO塾・第1期基礎講座」を受講したときのことが頭に浮かんできました。

前年の11月に設立されたばかりの日本NPOセンターの最初の行事ともいえるこの講座には、新幹線で駆けつけた方などを含めて50名余りが参加していました。主催者側の「ともかく多くの人にNPOの社会的な意味や重要性を知ってもらいたい。」という熱い思いは、NPOに対して大きな期待を寄せる受講生の真剣な姿勢と呼応し、東京駅北口の八重洲東海ビルの会議室は異常な熱気に包まれていました。

あれから15年が経過し、NPOの社会的な認知も進み、政府が主催する「新しい公共円卓会議」において、日本社会の目指すべき方向性やそれを実現させる制度・政策の在り方などについて議論される時代になりましたが、地域社会には依然として多くの課題や問題が存在し、日々それに立ち向かっているNPOの運営が厳しいという現状は続いています。

世の中を大きく動かすことは一朝一夕には叶いませんが、だからと言って手をこまねいているわけにもいきません。社会変革の核となるであろうNPOが地域社会に増えること目指して、微力ながらお役に立てればと思いながら話をさせていただきました。
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