池の傍にある立ち枯れの木の皮をめくると、甲虫の蛹がいました。何かわからなかったので、持ち帰って羽化させることにしました。
毎日、蛹の様子を見ていましたが、6月28日午前5時28分、羽化したばかりと思われるコクワガタ♀を確認しました。
クワガタムシの♀はとてもよく似ていますが、
① 前脚の脛節が曲がっていないことから、ヒラタクワガタではない
② 背中が強く盛り上がっていないから、ノコギリクワガタではない
③ 腹側の腹部が毛に被われていないから、ミヤマクワガタではない
④ 腹側の腹部や脚の付け根が赤くないから、アカアシクワガタではない
⑤ 上翅に明瞭なスジがないから、スジクワガタではない
⑥ 上翅に明瞭な深いスジがないから、ネブトクワガタではない
と判断し、コクワガタの♀と結論づけました。
コクワガタは、本州では、最も普通に見られるクワガタムシです。
《立ち枯れの木の中で蛹化していたコクワガタ♀ 2013/06/18》
《6月28日午前5時28分 羽化したばかりのコクワガタ♀》
《6月28日午後5時23分 全体が茶色になったコクワガタ♀》
《コクワガタ♀(背側) 2013/07/14》
《コクワガタ♀(背中の盛り上がりは強くない) 2013/07/14》
《コクワガタ♀(腹側) 2013/07/14》