やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

雪虫(富山市)

2020-11-13 21:50:49 | 昆虫類

日が暮れてきたので、休んでいたテラスから部屋に入ろうとして、雪虫が1匹、窓のサッシにとまっているのに気づきました。

この虫について、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/雪虫』(2020/11/13)には、次のように書いてありました。「雪虫とは、アブラムシ(カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)のうち、白腺物質を分泌する腺が存在するものの通称。体長5mm前後の全身が、綿で包まれたようになる。この虫の呼び名としては、他に綿虫、、雪蛍、東京地域のオオワタや…、シロコババ、…がある他、ユキンコ、しろばんばといった俗称もある。小説『しろばんば』のタイトルは、この虫に由来する。具体的な種としては、トドノネオオワタムシなどが代表的な存在である。…秋になって越冬する前などに、羽を持つ成虫が生まれ、…この時の羽を持つ成虫が、蝋物質を身にまとって飛ぶ姿が、雪を思わせる。アブラムシの飛ぶ力は弱く、風になびいて流れるので、なおさらに雪を思わせる。…北海道や東北地方では、初雪の降る少し前に出現すると感じられることが多いため、冬の訪れを告げる風物詩ともなっている。…俳句では、冬の季語。同じ「雪虫」と呼ばれるセッケイカワゲラは黒い昆虫で、春の季語。」

この雪虫をタイトルにした小説「しろばんば」は、私が若いころに愛読した井上靖の自伝的長編小説で、何度も読み返した覚えがあります。


《窓のサッシにとまっていた雪虫 2020/11/12》


《窓のサッシにとまっていた雪虫 2020/11/12》


《窓のサッシにとまっていた雪虫 2020/11/12》

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ウンモンオオシロヒメシャク(交尾)(富山市小杉~流杉)

2020-11-13 06:51:46 | 昆虫類

少し前、10月初旬の観察記録です。

いつものようにポタリングしていると、北陸自動車道のフェンスのそばに生えた実生の樹木の葉に、何やら見られない形の白っぽい蛾がとまっているのが目に入りました。自転車を停めて近寄ってみると、1匹ではなく小さなシャクガの仲間2匹が交尾していたのです。

後で、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2/シャクガ科』の成虫縮小画像一覧で905種、699枚とされる写真を亜科別に順に探していって、ヒメシャク亜科のウンモンオオシロヒメシャクに辿り着きました。

ウンモンオオシロヒメシャクは、幼虫がスイカズラ科のスイカズラなどの葉を食べる、白い翅に灰色や薄茶色の斑紋が綺麗なヒメシャクの仲間で、前翅の灰色の紋の中心に黒い紋があります。このフェンスには、いたるところにスイカズラがからんでいるので、ここで発生したものと思います。


《路傍で交尾していたウンモンオオシロヒメシャク 2020/10/03》


《路傍で交尾していたウンモンオオシロヒメシャク 2020/10/03》

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