猿倉山から午前中に持ち帰ったお腹の大きなハラビロカマキリ♀を、庭のエゴノキの幹に放して、ときどき様子を見守ることにしました。
何度か様子を確認、変化がなかったので、犬と30分ほど散歩に出かけました。帰宅してすぐに庭のハラビロカマキリの様子を見に行くと、何やら青白色のものが枝に付いています。枝に逆さ向きにとまって、産卵を始めていたのです。しかも、卵鞘の色は明るい青灰色!ビックリしました。初めて見るハラビロカマキリの産卵です。
ハラビロカマキリは、ある程度卵鞘を作っては中に産卵していくという動作をゆっくり繰り返しています。夕方になって、暗くなり、雨も降り出しましたがまだ産み続けているようです。でも、私の観察はこれで終了。夜の10時過ぎに最後に見にいくと、どうやら産卵は終わっていたようで、卵鞘から腹端を離していました。
《エゴノキの小枝に逆さにとまって産卵していたハラビロカマキリ 2020/11/22 15:25》
《産卵していたハラビロカマキリ 2020/11/22 15:28》
《産卵し続けていたハラビロカマキリ 2020/11/22 15:52》
《暗くなっても産卵し続けていたハラビロカマキリ 2020/11/22 16:54》
《産卵し終えていたハラビロカマキリ 2020/11/22 22:10》
翌朝からも断続的に観察を続けましたが、ハラビロカマキリは卵鞘の傍を離れませんでした。卵鞘の色は、少しずつ変わって、ウグイス色になってきていました。
《雨露に濡れながらも1日中卵鞘のそばにじっとしていたハラビロカマキリ 2020/11/23 09:24》
産卵から3日目、昨日と同じように、早朝から断続的に観察を続けました。
昼前にハラビロカマキリの様子を見にいくと、何やら様子が変です。翅を少し開いて何やら食べています。よく見ると、違いました。食べているように見えましたが、腹部を180度折り曲げて、腹端の手入れをしているようでした。またどこかで産卵するのかも知れません。
しばらく経って見にいくと、ハラビロカマキリは卵鞘の傍に見当たらず、あたりをいくら探しても見つかりませんでした。
このハラビリカマキリは、昨日2020/11/25、エゴノキからはかなり離れたところにあるプランターに植えたピーマンの株を処分していたとき、葉叢の中に潜んでいたのを見つけました。(ピーマンの株などに卵鞘は付いていませんでした。)
《卵鞘のそばで腹端の手入れをするハラビロカマキリ 2020/11/24 11:12》