やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ウンモンクチバ?(富山市小杉~流杉)

2020-11-15 12:26:41 | 昆虫類

少し前、10月初旬の観察記録です。

いつものようにポタリングしていると、北陸自動車道と交差する道路のトンネル出口(入口?)近くの壁に、茶色っぽい蛾がとまっていました。ウンモンクチバの仲間です。

ウンモンクチバの仲間は、ウンモンクチバ、オオウンモンクチバ、ニセウンモンクチバの3種がどれも似ていて、私には区別がつきません。

ウェブサイトには、いろいろ見分け方などが書かれていますが…。
・「ニセウンウンクチバは 、ウンモンクチバに似るが、後翅外縁近くが灰黄色を帯び、やや小型。」
・「オオウンモンクチバは、昼間に見る機会も多い。前翅の黒点は、♂では特に目立つ個体が多い。また♂では横線の縁取りが明瞭で、外縁が直線的であることも目安になる。♀は斑紋が不明瞭だが、ウンモンクチバに比べやや赤っぽい(橙色っぽい)印象。ウンモンクチバとニセウンモンクチバには前翅頂近くに角張った暗色部があるが、本種は不明瞭。」
・「 翅の上部にある斜めラインが、オオウンモンクチバは直線的であり、縁取りがハッキリ見て取れる気がする。」
・「ウンモンクチバと ニセウンモンクチバは前翅頂付近に四角形の紋が明瞭だが、オオウンモンクチバは不明瞭。ニセウンモンクチバとは斑紋の相違はほとんど無いらしく、写真だけでの識別は困難。」
・「オオウンモンクチバは、左右の前翅にムーミンに似た動物の模様があるのでニセウンモンクチバ・ウンモンクチバと区別がつく。」
・「この蛾はなかなか悩ましい者達です。ウンモンクチバの仲間には、ウンモンクチバ、ニセウンモンクチバ、オオウンモンクチバの3種が知られています。ウンモン、ニセウンモンは、内横線(翅の付け根近くの縦線)がカーブを描く、オオウンモンは内横線が直線的。また、オオウンモンは♂では、内横線の内側(付け根側)に黒点が、♀では内横線の外側に黒班がでます。したがって、2005年の木原さんの写真は、オオウンモンクチバと感じます。また、ウンモン、ニセウンモンは翅の模様での区別が難しいのですが、外横線(翅端近くの縦線)、外横線内側の翅後縁、翅端付近の斑紋などから、内野さんの写真はニセウンモンクチバではと感じるのです。」
・「前翅に能登半島というかムーミンみたいな模様があれば、オオウンモンクチバでしょう。」


《トンネル出口(入口?)近くの壁にとまっていたウンモンクチバ? 2020/10/03》


《トンネル出口(入口?)近くの壁にとまっていたウンモンクチバ? 2020/10/03》

※ 市立図書館から11月14日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。新型コロナウィルスなどの感染を避けるため、しばらくは図書館から本は借りないようにしたので、借り出す本が一気に少なくなりました。しばらくは、別の「時間潰し」を考えないと…。
   1 『科学の名著50冊がざっと1冊で学べる』(西村能一著)

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雪虫(富山市)

2020-11-13 21:50:49 | 昆虫類

日が暮れてきたので、休んでいたテラスから部屋に入ろうとして、雪虫が1匹、窓のサッシにとまっているのに気づきました。

この虫について、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/雪虫』(2020/11/13)には、次のように書いてありました。「雪虫とは、アブラムシ(カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)のうち、白腺物質を分泌する腺が存在するものの通称。体長5mm前後の全身が、綿で包まれたようになる。この虫の呼び名としては、他に綿虫、、雪蛍、東京地域のオオワタや…、シロコババ、…がある他、ユキンコ、しろばんばといった俗称もある。小説『しろばんば』のタイトルは、この虫に由来する。具体的な種としては、トドノネオオワタムシなどが代表的な存在である。…秋になって越冬する前などに、羽を持つ成虫が生まれ、…この時の羽を持つ成虫が、蝋物質を身にまとって飛ぶ姿が、雪を思わせる。アブラムシの飛ぶ力は弱く、風になびいて流れるので、なおさらに雪を思わせる。…北海道や東北地方では、初雪の降る少し前に出現すると感じられることが多いため、冬の訪れを告げる風物詩ともなっている。…俳句では、冬の季語。同じ「雪虫」と呼ばれるセッケイカワゲラは黒い昆虫で、春の季語。」

この雪虫をタイトルにした小説「しろばんば」は、私が若いころに愛読した井上靖の自伝的長編小説で、何度も読み返した覚えがあります。


《窓のサッシにとまっていた雪虫 2020/11/12》


《窓のサッシにとまっていた雪虫 2020/11/12》


《窓のサッシにとまっていた雪虫 2020/11/12》

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ウンモンオオシロヒメシャク(交尾)(富山市小杉~流杉)

2020-11-13 06:51:46 | 昆虫類

少し前、10月初旬の観察記録です。

いつものようにポタリングしていると、北陸自動車道のフェンスのそばに生えた実生の樹木の葉に、何やら見られない形の白っぽい蛾がとまっているのが目に入りました。自転車を停めて近寄ってみると、1匹ではなく小さなシャクガの仲間2匹が交尾していたのです。

後で、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2/シャクガ科』の成虫縮小画像一覧で905種、699枚とされる写真を亜科別に順に探していって、ヒメシャク亜科のウンモンオオシロヒメシャクに辿り着きました。

ウンモンオオシロヒメシャクは、幼虫がスイカズラ科のスイカズラなどの葉を食べる、白い翅に灰色や薄茶色の斑紋が綺麗なヒメシャクの仲間で、前翅の灰色の紋の中心に黒い紋があります。このフェンスには、いたるところにスイカズラがからんでいるので、ここで発生したものと思います。


《路傍で交尾していたウンモンオオシロヒメシャク 2020/10/03》


《路傍で交尾していたウンモンオオシロヒメシャク 2020/10/03》

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キイロスズメ(幼虫)(富山市小杉~流杉)

2020-11-12 09:08:01 | 昆虫類

少し前、10月初旬の観察記録です。

いつものようにポタリングしていると、北陸自動車道のフェンスにからまっているヤマノイモ葉陰に、尾角のあるスズメガの大きな幼虫の姿がチラッと見えました。そのままではよく見えないので、邪魔になる葉を除けて写真を何枚か撮りました。ヤマノイモの葉に食痕があり、この葉を食べていたようです。

後で、『イモムシハンドブック③』で調べると、キイロスズメの幼虫でした。「第1腹節の楕円形の白色紋、第2腹節のごく小さな白色紋」「腹側に湾曲する短い尾角」が特徴です。幼虫の食草は、ヤマノイモ、オニドコロなどヤマノイモ科の植物です。

もしかして?と念のために「キイロスズメ、富山」で検索すると、今年2020/07/17のこのブログで、キイロスズメの幼虫を紹介していました。すっかり忘れてしまって、また調べていました。このときに見た幼虫は、白緑色のタイプでした。


《北陸自動車道のフェンスにからまったヤマノイモについていたキイロスズメの幼虫 2020/10/03》


《北陸自動車道のフェンスにからまったヤマノイモについていたキイロスズメの幼虫 2020/10/03》


《北陸自動車道のフェンスにからまったヤマノイモについていたキイロスズメの幼虫 2020/10/03》

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セスジスズメ(終齢幼虫)[富山市太田南町]

2020-11-11 10:01:04 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた車道を犬と散歩しようと車から降りたところに、黒っぽい大きな芋虫がいました。アスファルトの上を懸命に歩いて(?)います。蛹化場所への移動でしょうか?

セスジスズメは、「蛹で越冬し…蛹化の際は地表で粗繭を作る…」(『原色日本蛾類幼虫図鑑(上)』)そうです。ウェブサイトの中には「終齢幼虫になると土に潜る」「潜った跡もわからないくらい上手にもぐってしまう」などとの情報もありますが…。


《車道のアスファルトの上を歩いて?いたセスジスズメの終齢幼虫 2020/10/29》


《車道のアスファルトの上を歩いて?いたセスジスズメの終齢幼虫 2020/10/29》

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エグリヅマエダシャク(富山市布市~太田南)

2020-11-10 09:14:50 | 昆虫類

少し前、10月の観察記録です。

北陸自動車道と交差する道路のトンネル内の壁に、茶色の蛾がとまっていました。前翅外縁の上部のW状の切れ込みが特徴的です。

後で『ポケット図鑑日本の昆虫1400①』で調べると、エグリヅマエダシャクでした。


《トンネル内の壁にとまっていたエグリヅマエダシャク 2020/10/11》


《トンネル内の壁にとまっていたエグリヅマエダシャク 2020/10/11》

※ 10月に我が家の家庭菜園で収穫した野菜などの一部です。オクラ、ナスが終わり、色づいたピーマンがたまに採れ、ワケギやコマツナが採れています。


《ピーマン、オクラ、インゲンマメ2020/10/16(左)、ワケギ2020/10/17(右)》


《サンチュ2020/10/20(左)、ナス、オクラ2020/10/25(右)》


《コマツナ2020/10/29(左)、ニラ2020/10/30(右)》

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ハッカハムシ(富山市)

2020-11-09 10:03:29 | 昆虫類

庭のどこかでカマキリが産卵していないかと、木の枝や葉の間などを探していると、半ば丸まったバジルの葉に隠れるように黒っぽい虫がとまっていました。よく見ると、上翅には暗金銅色の光沢、丸く平らな隆起が列状に並んでいる、ハムシとしては大型のハッカハムシです。

ハッカハムシのとまっていたバジルの葉には食痕があったので、バジルの葉を食べているのではないかと思います。我が家の庭でも、ミントやタイムではときどきハッカハムシを見かけますが、バジルで見かけるのは初めてでした。


《バジルの葉にとまっていたハッカハムシ 2020/11/08》


《バジルの葉にとまっていたハッカハムシ 2020/11/08》

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アカハライモリ(死骸)(富山市関)

2020-11-08 08:55:19 | 両生類

北陸自動車道に沿って設けられた車道を自転車で散歩(ポタリング)していると、アスファルトの路上にアカハライモリの死骸が落ちていました。路上を横断していて自動車に轢かれたものと思います。これも「ロードキル」です。

アカハライモリは、水田や池沼、川の淀みなど流れのない(または、少ない)淡水に生息する両生類で、冬は水路の落ち葉の下や水辺近くの石の下などで冬眠します(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/アカハライモリ』など参照)。

付近は水田地帯ですが、農業用水路は流れが早く、晩秋から春にかけては水が流れなくなります。


《アスファルトの路上で死んでいたアカハライモリ 2020/11/01》


《アスファルトの路上で死んでいたアカハライモリ 2020/11/01》

※ 市立図書館から11月7日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。同居している孫娘が現在高3、来年の入試が終わるまで、新型コロナウィルスなどによる感染を避けるため、図書館から本を借りないようにしました。それまでは新しく本を予約しないことにします。協力できることはこれくらいですが…。
   1 『蝶がいっぱい(自然術②)』(腰本文子著)
   2 『数学そぞろ歩き』(Brian Hayes著)
   3 『日本庭園のひみつー見かた・楽しみかたがわかる本ー』(宮元健次著)
   4 『日本ぶらりぶらり』(山下清著)
   5 『流浪の月』(凪良ゆう著)
   6 『アウトドア料理の基本』(太田潤著)
   7 『四季の宿根草で庭づくり』(荻原範雄著)

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フタモンアシナガバチ(富山市)

2020-11-07 14:20:34 | 昆虫類

10月の末になっても、穏やかで暖かいに日は、庭にたくさんのフタモンアシナガバチが飛び交っていました。すべて確かめた訳ではありませんが、確認したものはすべて♂でした。

ウェブサイト『都市のスズメバチ/アシナガバチカレンダー』には、月別にアシナガバチの生活の様子が紹介されています。
「9月 …既にオスバチが羽化し、新女王バチも次々羽化しています。8月末から9月初めには営巣活動が終了し、巣には新女王バチ、オスバチ、働きバチが集団で止まっています。暖かな日には巣を離れて飛び回る個体もありますが、大部分はジッと巣に止まったままです。…。」
「10月 活動はまったく停止し、新女王バチ、オスバチ、働きバチは巣の下部に固まってジッとしています。10月下旬以降、朝晩冷え込むようになると、新女王バチは暖かな日を選んで一斉に越冬場所に移動し、巣は空になります。」
「11月 早い場合には10月下旬、遅い場合でも11月下旬には新女王バチは越冬場所に移動し巣は空になります。ただし、巣が軒下などの奥まった場所にある場合には、多数の新女王バチが巣に止まったまま、越冬することがあります。オスバチと働きバチは寒さを迎える頃には全て死亡し、越冬することはありません。」

とまっている♂に別の♂が交尾を試みる光景はあちこちで飽きもせずに繰り返されていますが、♂♀の交尾を見たことはありません。

このとき、テラスの屋根にある、8月下旬にヒメスズメバチに襲われた巣には、数頭の♀の姿だけが見えました。♂が近寄らないところをみると、働きバチなのでしょうか?また、このあたりに飛んでいる♂は、この巣で羽化したものでしょうか?わからないことだらけです。


《陽のあたる野外テーブルに並んでとまるフタモンアシナガバチの♂ 2020/10/31》


《とまっている♂に交尾を試みる♂ 2020/10/31》


《とまっている♂に交尾を試みる♂ 2020/10/31》


《とまっている♂に交尾を試みる♂ 2020/10/31》


《とまっている♂に交尾を試みる♂ 2020/10/31》


《テラスの上のフタモンアシナガバチの巣(♀だけ見えます)2020/10/31》


《テラスの上のフタモンアシナガバチの巣(♀だけ見えます)2020/10/31》

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オオカマキリ(卵鞘)(富山市)

2020-11-06 06:22:30 | 昆虫類

庭の片隅に植えたピーマンの出来具合を見に行くと、葉陰に白っぽいものが見えました。ひょっとして?と近寄って見ると、やはりオオカマキリの卵鞘でした。近くにオオカマキリはいませんでした。

この秋、〈①カマキリの産卵しているところを見たい〉〈②カマキリに庭の害虫の密度を下げてもらう〉ため、他の場所で見つけたオオカマキリやハラビロカマキリの♀数匹を庭に放していました。おそらく、そのうちの1匹が産んだ卵鞘だと思います。今度は、産卵中のカマキリを見つけたいと思います。


《ピーマンに産み付けられたオオカマキリの卵鞘 2020/11/05》


《ピーマンに産み付けられたオオカマキリの卵鞘 2020/11/05》


《ピーマンに産み付けられたオオカマキリの卵鞘 2020/11/05》

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ニホンザル(その②)(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-11-05 13:33:40 | 哺乳類
2020/10/19のブログでニホンザルについて紹介した樹木園に、今度はカメラに十分充電をして出かけました。目的は、ニホンザルとホシミスジの幼虫です。

樹木園の入り口付近で、幸先よくニホンザルの群れに出会いました。日当たりのいいところで、のんびりとグルーミングしています。気がついたのは4~5頭だったので、車の中から少しだけ写真を撮って駐車場に向かいました。

駐車場に車を停め、歩き出してすぐに目にしたイノシシによる掘り荒らしの光景については、2020/11/04のブログで紹介しました。

この日は、残念ながら入り口で出会った以外、ニホンザルには出会えず。しかたないので、ニホンザルが食べたと思われるカキとクリの痕跡を写しました。

ホシミスジの幼虫探しは、まだシモツケの葉がまったく落葉していなのであきらめ、完全に落葉してから探すことにしました。(ホシミスジはシモツケの葉に小さな越冬巣つくります。)


《仲間にグルーミングをするために近寄るニホンザル 2020/10/31》


《グルーミングするニホンザル 2020/10/31》


《ニホンザルによるカキの食痕 2020/10/31》


《ニホンザルによるカキの食痕 2020/10/31》


《ニホンザルによるクリの食痕 2020/10/31》


《ニホンザルによるクリの食痕 2020/10/31》

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イノシシ(痕跡)(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-11-04 08:48:13 | 哺乳類

駐車場に車を停め、身支度を整え、歩き出した途端、眼の前に信じられない唖然とする光景が広がっていました。きれいに整備された芝生広場などがあちこち掘り返され、まるで粗く耕されたようになっているのです。

近寄ってみると、イノシシの足跡が残っていました。イノシシが芝生の下のミミズや昆虫などを狙って掘り起こした跡のようです。ただ、ミミズなどを探すため土を掘り返すという説には、牙を土に突き刺して楽しんでいるだけだとの異論もあります。

どちらにしても、イノシシの仕業に違いはないようです。


《イノシシに掘り返された芝生 2020/10/31》


《イノシシに掘り返された芝生 2020/10/31》


《イノシシに掘り返された芝生 2020/10/31》


《イノシシに掘り返された芝生(イノシシの足跡が残っています) 2020/10/31》

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ゲジ(富山市)

2020-11-03 09:00:31 | その他動物

早朝、新聞をとりにいくと、玄関の脇にゲジがいました。ときどき外から入ってきます。家族が嫌がるので、可哀そうですが、靴で潰しました。寒くなったせいか、動きが敏捷ではなかった気がします。

ゲジは、オオゲジに似ていますが、体長は半分ほど(30㎜)。背面全体に3本の黒い線がはいり、背板の後縁中央に二つの点のような橙色部がはいり、これがオオゲジとの見分けになります。(『落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック』参照)

ゲジといえば、虫好きで有名な養老孟司さんを思い浮かべます。養老さんは「ゲジが最大限に嫌い」(『私の脳はなぜ虫が好きか?』)だそうです。

ゲジとは直接の関係はありませんが、たまたま今読んでいる開高健の『知的経験のすすめ』にも、こんな記述がありました。「…ヘビやヒルをいやがる人が多いけれども、私には何でもなかった。しかし、これがクモとなると、聞いただけでしびれそうになる。…一瞥(いちべつ)で全身が凍りつき、視野が暗く青くなり、逃げだすこともできない。息をつめて身ぶるいしながらただまじまじと眺め、悪寒をこらえつつクモが逃げるのを待つしかないのである。…」

人それぞれ、理屈なく苦手なものがあるようです。(ちなみに、私は、蛾、ヘビ、アシダカグモなどが苦手で、「饅頭」は怖いほうです。)


《玄関に入ってきていたゲジ 2020/11/02》


《玄関に入ってきていたゲジ 2020/11/02》

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コンボウアメバチの仲間(富山市)

2020-11-02 03:57:11 | 昆虫類

テラスで足を伸ばし、のんびりと借りてきた本を読んでいると、眼の前のローズマリーの葉の上を、なめるようにユラユラとゆるやかに飛ぶハチ。長さは3㎝ほどでしょうか、細長い腹部を水平に、長い脚をだらんと垂らして飛ぶ様子が特徴的です。

何かを探しているようで、なかなかとまりませんが、ようやくとまったので近づくとこれまでとはうってかわった素早さで飛び去ります。こういうこことを何度か繰り返して、何とか数枚の写真を撮りました。

後で『ハチハンドブック』で写真を見ていくと、似た写真がありました。コンボウアメバチです。ハナアブなどに詳しいNさんに写真を見てもらうと、コンボウアメバチの仲間だが、コンボウアメバチそのものではなく種類はわからないとのこと。

ウェブサイトで見つけた『Information station of Parasitoido wasps/コンボウアメバチ亜科Anomaloninae Viereck,1918』には、詳しく書かれていました。「小型から大型のヒメバチ。…(形態の記載は専門的で頭がくらくらします)…。鱗翅目(大半の種)と鞘翅目(Anomalonなど)に内部寄生する飼い殺し型寄生蜂。産卵は幼虫に対して行い、羽脱は常に蛹から行う。…一部チビアメバチ亜科やアメバチ亜科に似た種がいるが、顕微鏡下できちんと形質を確認すれば混同することは無い。」

私のような素人が写真で種名を判断することなど、とてもできない相手でした。


《バジルの葉にとまったコンボウアメバチの仲間 2020/10/29》


《ブルーベリーの葉にとまったコンボウアメバチの仲間 2020/10/29》

※ 市立図書館から10月31日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
  早寝の私に「秋の夜長」はあまり影響はありませんが、やはり「読書の秋」。欲張って妻と二人分の借り出し限度(本と雑誌併せて一人10冊まで、2週間)いっぱいの20冊近くを借り出しているので、期限内に読み切れない本も出てきてしまいます。頑張って読まなくては…⁉
   1 『カブトムシ山に帰る』(山口進著)
   2 『昆虫少年記』(柏原精一著)
   3 『脱皮コレクション』(岡島秀治監修)
   4 『里山のヤママユーヤママユが紡ぐ緑の宝物ー』(新開孝著)
   5 『中華一筋のべっぴん絶品料理』(鈴木邦彦著)
   6 『しょうがの料理』(有元葉子著)
   7 『般若心経(NHK100分de名著ブックス)』(佐々木閑著)
      8 『雑貨の終わり』(三品輝起著)
      9 『知的経験のすすめ』(開高健著)
    10 『ベスト・エッセイ2020』(日本文芸家協会編)
    11 『ベスト・エッセイ2018』(日本文芸家協会編)


《市立図書館から10月31日(土曜日)に借りだしてきた本》

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ケラ(富山市太田南町)

2020-11-01 04:02:46 | 昆虫類

稲刈りの終わった水田の真ん中を東(立山連峰方向)にまっすぐに伸びた農道を、犬とよく散歩します。

ここは、思ったより生きものの姿が少ないところです。

アスファルト舗装の上には、ときどきコバネイナゴやゴミムシの仲間などが歩いたり休んだりしていて、それを狙うセキレイやカラスなどもいます。

このときは、ケラが歩いていました。気がつくと、コオロギの声はまったく聞こえず、「ジー……」というケラの鳴き声があちこちの田圃から聞こえてきていました。(あいにくカメラをもっていかなかったので、ケラは持ち帰って、写しました。もちろん、放してやりました。)


《水田の真ん中を東(立山連峰方向)にまっすぐに伸びた農道 2020/10/26》


《ケラ 2020/10/25》

※ 33年ぶりにバッグを更新しました。39歳のとき、初めての海外旅行でアメリカ・カナダに出張(研修)したとき、新しく買って持って行ったバッグで、3週間の心細い一人旅をよく支えてくれました。その後、通勤、国内旅行などに毎日のように使い、最近は車に積んでもっぱら軽い自然散策に利用してきました。数年前から背負い紐がすぐに緩むようになってきたので、さんざん迷った末、(自分自身の残りの人生のことを考え)思い切って買い換えました。モンベルのビジネスバッグ、「ユティリティーデイパック20」です。もちろん、これまでのバッグは車に常時積んでおくつもりです。


《33年使ったバッグ(左)と新しく買ったバッグ(右)》

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