3月下旬の雨の日曜日に訪れました。禿げ始めた頭を2カ月振りにイケメン理容師さんに整えて頂いた後、電車でJR南千住駅に。そこから徒歩でお店には13時15分に到着。その時、店外の行列はありませんでした。この後の予定との兼ね合いでなるべく長い時間滞在したかったので周辺を散策し、13時40分頃に再び店頭へ。1人が店前に佇んでいましたが、待ち合わせ中だったようで、数分後に私が先にお店の中へ。結局、13時45分頃その方が入店することなく暖簾が仕舞われました。
奥の座敷席へ案内されました。隣では、漬物等を肴に日本酒を楽しむ老齢の男性が。その後、天麩羅盛合せ等を注文していましたので、ご飯は食べなかったよう。恰好良いですね、真似してみたい。
大根と胡瓜の漬物。
食後に仄かに糠が香る甘さ溢れる大根。
瑞々しい胡瓜。
卓上には七味唐辛子とお醤油。
そら豆の天麩羅、800円。この直前、テーブル席に移動しています。
衣は上側にほんの少しだけ。素人目にもこの揚げ方には技術が要るんだろうなと。
「お塩でお召し上がりください。」と若い女性店員さん。
天丼(ハ)+そら豆の天麩羅。天丼はそら豆に遅れること5分程で配膳。
天丼(ハ)2,600円には、海老と穴子と旬の魚と小海老のかき揚げと野菜三種が。「タレが足りなかったら仰ってください。」とも。
蓋は閉められておらず添えられて。取り皿として利用しました。
レンコン。
サックリと歯が入り果物のように豊富に水分を含んで、僅かに甘さを発していました。
天丼が届くまで少し待ってから手を付けました。ほっくりとしてザラつきのない舌触り。塩を添えるとさらに甘味が増したように。
試しに醤油を掛けると、年配の女性店員さんより「お客様、それお醤油です。大丈夫ですか?」と大きな声で制止されました。そして、配膳係の男性店員さんは「きちんとお薦めして」と叱られていました。申し訳ないことをしてしまいました。
獅子唐。
肉厚で辛さは感じませんでした。
茗荷。
最初は根菜かと思うようなほくほくさ。二口目以降で特有の風味から茗荷だと。
海老。
胡麻の香りを豊かに香らせる衣に包まれしなやかさを持ち、
控えめな弾力でした。
春子鯛。真鯛の稚魚のことで、春から夏にかけてが旬の時期だそう。
厚みがあります。
ふんわり、綿のように舌の上で儚く消え去り、繊維質が存在していないかのよう。
穴子。
崩れそうで崩れません。
タレが染みてもカリッとした特長を失うことのない、細やかな衣が覆っていました。
フワトロっとした肉質でした。
小海老のかき揚げ。
ご飯と直に接していたので水気を吸って衣はべちゃっと。ちょっと残念。
ぷっくりとしてプリプリとした食感の小海老。
甘さだけ醤油だけが目立つことなく、引き立て役を演じきっているタレが浸透したご飯。
硬めに感じる炊き加減も、タレと絡むにつれ良い具合にべっちょりと変化。嫌いじゃありません。
閉店後の店内で20分程かけてのんびりと完食。普段好んでは食べない食材ばかりなのですが、そんな事を忘れさせてくれる昼食でした。季節が変わった頃にまた。
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