12月上旬の土曜日のことです。前日までは京成立石に向かう計画も、朝になるともう少しゆっくりしていたいとの思いが強まり、遅い出立でも間に合うこちらへ予定を変更しました。13時07分に到着すると待ち人は1人のみ。直ぐに食券を購入して待ち椅子にて待機していると、13時13分になって店主さんからの呼び込みがありました。なお、厨房内は、店主さんとベテラン女性助手さんの2人体制でした。
そして、13時19分になって注文の品が配膳されました。
ラーメン大(限定③ニボフクロウ)、野菜脂+豚増し。夕方から予定があったので、大蒜は自重。
提供直前になって、手違いがあったのか、丼から一旦麺が取り出され、再度スープが調合されてから盛付が行われました。
6分強の茹で時間だった麺は、2分弱を要して5つの丼に割り振られました。
表面は軟らかな感触で、全体的には瑞々しさ溢れて伸びやか。
卓上調味料から、唐辛子と黒胡椒を選択。
僅かに下味が付いているように感じた、しんなりとした茹で上がりの野菜。
豚。この日も無事、豚入りを購入することができました。
筋繊維質が目を引く、端っこの部分の豚。
圧をかけると、繊維方向に沿って細かく崩れた豚。
ぷるっとした舌触りの外周部が剥がれた、脂身が少ないにも関わらず、ふわっと軟らかい赤身。俗に言う「ホロホロ」とはこの状態を指すのだと断言します。
トロトロの脂身を従えた、芯まで味が染みた豚。
ミチミチとした歯触りの豚は、容易にサックリと。
ニカタツさんの教えを参考に、みっしりとしたタイプの豚赤身は、一旦スープに沈めてから口に運ぶことで、その表情が変わり、深みを増して。
煮干紛と鰹紛がブレンドされた粉末がレンゲ一杯分と、小さじ一杯分の煮干油と黒胡椒が足されたスープ。
煮干感は控えめで、固形脂の上に振りかけられた分を溶くと、ようやくメニュー名らしい風味が強まるも、普段の穏やかな旨味豊富なスープの主張を邪魔することなく共存し、その味わいが交互に押し寄せてくるイメージ。ですので、えぐみはなく。
私は知らなかったのですが、所謂二郎系ラーメン店では、限定として販売されることが多く、それを意識したのだそう。
固形脂は、甘じょっぱく味付けされたぷるぷると揺れる背脂。
煮干紛と鰹紛。
玉ねぎ。入るとは知らなかったので少しびっくり。初めにシャッキリとした食感と僅かな辛みを楽しむと、終盤はスープに馴染んでしんなりと変化すると同時に甘みさえ現れて。
麦茶。ありがとうございます。
およそ13分で完食し、次々ロットの麺上げに取り掛かろうかとする店主さんからの年末のご挨拶に「年内もう一回来ますよ。」と応じると、「無理しなくていいよ。」との返答を得て、入店を待ちわびる1名を横目に退店しました。
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