67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Anitaはイイね!

2006-08-14 06:49:55 | jazz & vocal
Anita O'Day and Billy May Swing Rodgers And Hart/Anita O'Day
(Verve MGV-2141)


 映画”真夏の夜のジャズ”でSweet Gorgia Brownのすばらしいパフォーマンスを見せてくれたアニタですが、アナログの世界ではもっぱらVERVEに録音されたアルバムのみが鑑賞の対象と思います。後年のアルバムもありますが、あの全盛期の歌唱を知っている者には、痛々しくもあり、あまり触手がうごきませんよね。VERVEの録音はどれも聞き所が多く、ポリドールの再発でほぼ全貌が明らかになってますよね。さらにCD時代に入ると、2枚のアルバムをカップリングしてリリースすると言うオリジナルスタイルを愛する自分にとっては、このレコード会社のやり方はどうも・・・という感じです。このアルバムも確か、もう一枚のビリー・メイのオケがバックをつとめるコール・ポーター集と一緒にカプリングされたように記憶しています。

 本アルバムは、Rodgers and Hartの作品集ですが、このアルバムでも全曲でアニタの快唱が聴かれますよ。アニタのヴォーカルについては、改めて解説の必要はないですが、独特のハスキーボイスと器楽的で奔放な即興性に富む歌唱がその特徴ですよね。ちょっとフラット気味かなと思える音程も気にならず、むしろそれがジャジーな味をかえって高めているようにも思います。サイドAでは"Little Girl Blue", "Falling In Love With Love", "Bewitched", "Have You Met Miss Jones?"等の佳曲がいわゆる”アニタ節”で聴けますよ。サイドBでの"Lover""はアニタの真骨頂とも言うべきノリに乗った歌唱でこのアルバムで一番好きなところですね。

 このアルバムは、アナログが国内で再発された事がない?と思うのですが、どうでしょう?自分のアニタの中では、最も新しく入手したアルバムです。Verve inc.のT字モノラル盤です。

決定版!キャノンボールのワンホーン

2006-08-13 03:42:11 | jazz & vocal
Cannonball Takes Charge/Cannonball Adderley
(Riverside 12-303)

 Cannoball Adderleyは1955年、フロリダからNYCに出て来てジャズシーンにデビューしますが、その流暢で太くたくましい男性的なトーンと類い稀なブルースフィーリングで一気にスターダムに駆け上がっていきます。彼のアルバムを紐解いていくとワンホーンアルバムが極めて少ない事に気付くと思います。最も有名で皆さんがすぐに頭に浮かぶのはおそらく同じリバーサイドのリリースによるビル・エヴァンスとのコラボ"Know What I Mean"であろうと推測いたします。でも、もういっちょあるんですよ!ご存知のかたも多いかも知れません、そんなの”あたり前田のクラッカー”と言うジャズフリークのかたはこの先を読む必要は全くありませ~ン。

 さてこのTakes Chargeです。ワンホーンとなると相方のピアノが問題でしょう。これがケリーなんですよ。キャノンボールとケリーなら悪いわけないでしょう。 後は好みの問題でエヴァンスが好きかケリーが好きか、自分の場合は断然ケリーです。2つセッションからなりますが、ピアノはすべてケリーでケリー節のてんこもり!残りのリズムはチェンバースとジミー・コブ、もう一つはパーシーとアルバートのヒース兄弟、このメンバーで悪いわけがないでしょ!サイドAの"poor butterfly"とサイドBの"I Remember You"の2曲が特にすばらしい。いつものキャノンボールのパワー全開のアルトが聴けますよ!

 Riversideのモノラル盤でブルーレーベル、シルバーマイクアンドリールのオリジナル、音もバッチリです。

リヴァーサイドが売り出したBillie Poole

2006-08-12 03:14:47 | jazz & vocal
Confessin' The Blues/Billie Poole
(Riverside RS9458)


 インストで有名なリバーサイドレーベルでは、なかなか味のある渋いボーカルアルバムがリリースされています。アビー・リンカーン、マーク・マーフィー、ベブ・ケリー、テリー・ソーントーンなどはこのレーベルを代表するボーカリストですよね。  

 ここでアップしたビリー・プールはこのレーベルに2枚のリーダーアルバムを録音する機会を与えられた黒人シンガーです。彼女は50年代後半にヨーロッパに渡り各国で唄っていたようですが、パリでリバーサイドのBill Gaunerによって発掘され、帰米後録音の機会が与えられたようです。アーシーでブルース・フィーリングあふれるビッグトーンでのシャウトが売りのブルース系シンガーで、ダイナ・ワシントンからの影響が垣間見えます。その2枚とは 初リーダー盤の"Sermonette"とここでアップしたセカンドアルバム"Confessin' the Blues"です。前者はジミー・ジョーンズのオケが伴奏し比較的有名かも知れません。ここで紹介するセカンドアルバムではジュニア・マンス・トリオ(マンスのピアノ、ボブ・クランショーのベース、ミッキー・ロカーのドラムス)がバックを勤めており、さらにケニー・バレルがブルージープレイで盛り上げています。タイトル曲からはじまる12曲が収録されていますが、ほとんどが12小節からなるいわゆるブルースです。ベッシー・スミスの"Jailhouse Blues"とかレイ・チャールズの"Ain't That Love"等も聴かれます。 またスタンダードではA面の"Stormy Weather", B面の"Alone Together"が取り上げられています  

 バラ色のドレスのビリーが寝そべったカバーが、第1作を大きく引き離しています。リバーサイドのステレオ、ブラックレーベル、シルバーマイクアンドリールです。

女流オルガニスト、ツルーディ・ピッツ

2006-08-11 04:07:27 | jazz & vocal
Introducing The Fabulous Trudy Pitts/Trudy Pitts
(Prestige 7523)

 女流オルガニストと言えば、何と言ってもシャーリー・スコットがビッグネームですが、こんなオルガニストはどうでしょう?。カバーからして、どファンキー、怪しいコテコテムードが横溢していますよね。でも、このカバーの雰囲気とはうってかわり、ツルーディは元々クラシック系のピアノプレーヤーで、テンプル大学やジュリアード音楽院でも学んだ才媛です。たまたまBill Carneyのバンドでオルガンの席が空いたところをきっかけにジャズ畑へオルガンで進出したプレーヤーです。

 おそらくデビュー盤と思いますが、プレステッジのコテコテ路線に準じたアルバム造りでとても楽しいオルガントリオ盤に仕上がっています。演奏は、スコットに比べ足を使ったよりアーシ-なプレイが特徴で、2曲では自慢のノドも聴かせると言う大サービス盤です。佳曲が多いのも、聴きやすくていいですね。特に"Spanish Flea"! 聴けばみんな知ってるこのメロディ、ジャズは曲じゃないでしょうが(曲だと言う吉祥寺のおやじもいますが)うれしくなりますね。古くはセルジオ・メンデスのワンノートサンバの後半部でのこのテーマの引用や、映画”ビバリーヒルズコップ”でエディ・マーフィともう一人の白人警官(俳優の名前は失念!)が金魚鉢の前でこのメロディを口ずさむシーンを思い出しますね。他にもテイク・ファイブや"Music To Watch Girls By"等の佳曲が彼女のファンキーなオルガンプレイで楽しめます。また、ギターのパット・マルティーノの好演も特筆ものですよ。

 プレステッジのブルートライデント、モノ盤です。カットアウトホールが惜しい!

G.I.Joのトランペットヴォイス

2006-08-10 00:01:57 | jazz & vocal

I'll Be Seeing You/Jo Stafford

(Columbia CL1262)

 Jo Staffordと言うシンガーも古き良きアメリカを感じさせるシンガーの代表ですよね。ジャズ・ボーカルでは何と言ってもエリントニアンをバックにつけた"Jo+Jazz"が有名でいろんなところで解説されています。元々、カントリーのシンガーだった事もあり、この事も古き良きアメリカに通じるルーツなのかもしれません。その後では、トミー・ドーシー楽団の専属コーラスグループであるパイドパイパーズの一員としての歌唱も知られています。独自のブレスとやや甲高い”トランペットボイス”そしてビブラートの少ない歌唱法で唄われるアメリカンスタンダードは第2次世界大戦中、故郷を離れて任務に就いていた兵士に郷愁を誘い、とても人気があったと言われています。  

 本日のアルバムは、米コロンビア盤6eyeのモノラル盤で、こういったG.I.に人気のあった曲ばかりを取り上げたアルバムです。カバー周囲にあるエアメイルの図柄、そして筆記体の手紙文がパソコンも電子メールもファックスもない現代とのギャップを感じさせ郷愁をかき立てますよね。演奏は、夫でもあるポール・ウェストン楽団です。タイトル曲の"I'll Be Seeing You"や"It Could Happen To You", "I'll Remember April", "Yesterdays", "I should Care"等のスタンダードをストレートに唄うジョーの歌唱が最高です。


G.I.Jo/Jo Stafford

(Corinthian COR-105)

 ジョーとポールは、後に原盤を買いとりCorinthianと言う自主レーベルを作成し、コロンビア時代のアルバムを再発していきます。このG.I.Joこそが米コロンビアの”I'll Be Seeing You”なのです。B&Wのこのカバーも印象的でコロンビア盤にない魅力がありますよね。

HUARACHE

2006-08-09 05:46:26 | ファッション

 HUARACHEとはメキシコ製のレザーサンダルです。ワラチと発音されてますよね。自分にとっては90年前後から夏の定番アイテムです。ご存知の方も多いでしょうが、古くは日本の「ワラジ」が語源とも言われています。オリジナルは古いタイヤをソールに貼った、レザーも分厚く武骨なデザインで、ジーンズショップでバスケットなどに入れて買いやすい値段で売られていました。最近は、売ってるところをなかなか見つけられず欲しくても探すのに難儀します。

 7月末のイベントに3年ほど前に購入し愛用していたワラチを履いていったのですが、イベント最中にソールが完全に剥がれてしまいました。まだ、夏休みも半分あるわけだし、自分のショーツを愛用するスタイルには必須アイテムですので、”どこかに売ってないのかなぁ?”なんて思っていたら、ありました。昔、アイビー、プレッピースタイルでお世話になっていたBEAMSです。早速、地元のブランチに電話でコンタクトをとったのですが”あれはBEAMS+の商品で扱えない”との返事。仕方なく原宿ビームス本店(今も明治通りにあるのですかねぇ?)にコンタクトしたところ地元ブランチに送ってくれると言う事になり、8/7遂にゲットできました。さすがにBEAMSだけあって値段もHUARACHEでは考えられないほどご立派でした。最近は古いタイヤはワイヤーが入ったタイヤ(ラジアルでしょうか?)が主でリサイクルが難しいとのことで、特殊なソール(EVAソール)が使われています。昔は、バイアスタイヤがたくさんあったと言う事でしょうかねえ?

 これで3シーズンぐらいは大丈夫かな?

ファンク!ジャズ・クルセイダーズ

2006-08-09 05:05:58 | jazz & vocal
The Festival Album/The Jazz Crusaders
(Pacific Jazz ST-20115 jp.reissue)  


 70年代半ば、ジャズは電化が進み、様々な音楽と融合を続けよりソフィスティケートされたサウンドでイージーリスニング的になっていきました。この時代クロスオーバーと呼称された音楽シーンの中核をなしたグループにクルセイダーズがある事はみなさんご存知のとおりです。この前身がテキサス・ヒューストンの高校の同級生4人【ウェイン・ヘンダーソン(tb)、ウィルトン・フェルダー(ts)、ジョー・サンプル(p)、スティックス・フーパー(ds)】を中心に結成されたジャズ・クルセイダーズです。72年”ジャズ”の名前をはずし、よりクロスオーバー的なグループとなっていきますが、前進のモーダルでファンクな演奏をするこのグループも捨て難い魅力があります。  

 本日は全盛期のジャズ・クルセイダーズのライブ録音を収録したアルバムをアップします。A面が西海岸のパシフィック・ジャズ・フェスティバルの録音、B面がニューポート・ジャズ・フェスティバルでの録音です。4人に加え、A面ではジミー・ボンド、B面ではハービー・ルイスをベースに加えての快演が聴かれます。 ヘンダーソン、フェルダーのフロントラインのアーシーでファンキーなソロはわかりやすくノリの良い彼らの音楽性の中心となるモノです。勿論、サンプルの美しいタッチのピアノ、グイグイと煽動的なフーパーのドラムもいいですね。B面参加のハービー・ルイスの"Young Rabbits"でのイントロを始め存在感を示しています。続くサンプルのオリジナル"Freedom Sound"は彼らの最も有名なレパートリで力強い主張が込められています。

 79年にキングレコードがまとめてリリースした国内盤です。彼らの演奏の中でも1.2を争うベストパフォーマンスであろうと思います。

Bossaを代表するシンガー、シルビア・テリス

2006-08-08 00:03:02 | jazz & vocal
Bossa, Balanco, Balada/Sylvia Telles
(Elenco ME-5)


 本邦で最も聴かれていてポピュラーなボッサの女性シンガーはアストラッド・ジルベルトでしょうか?ゲッツが紹介した一連のVERVEのアルバムが米国でヒットし、その米国のボサノヴァムーブメントの影響をもろに受けた本邦のボッサシーンでもその名前、イパネマの娘の歌唱が広く知られていますよね。シルヴィア・テリレスはボッサ創成期に活躍した名シンガーで、ジョビンの名作でも知られる"DINDI"は彼女の愛称でもあります。また31歳の若さで自動車事故で夭逝してしまったためリーダーアルバムは決して多くなく、どれもが貴重な記録であろうと思います。

 本日アップのアルバムは、バーデン・パウエルのところでも少し触れましたがブラジリアンインディースとも言うべきAloysio De Oliveiraが設立したエレンコの第1弾です。シルビアはこのアロイジオのワイフでもありましたよね。全編ポルトガル語ですが情感を込めた唱法とハスキーでキュートな声が彼女の持ち味です。ここでもジョビンの曲が多く取り上げられており、A-2の"Amor E Paz"(Once I Loved)のせりあげるような歌唱のがすばらしいです。B-2の"Samba Do Avio"(ジェット機のサンバ)はトニー・ベネットと並びこの曲のボーカルバージョンの白眉です。B-3の"Insensatez"(おばかさん)も出色の出来で彼女の美しい声がこの曲に素晴らしくマッチしているように思います。

 エレンコは、ジョビンでもそうですが米国盤とダブルリリースの形で出ているアルバムが多いので重複する可能性が高いですが、やはりこのエレンコのオリジナルカバーの卓越したセンスがいいですよね。所有盤はおそらくブラジル・エレンコのオリジナルと思います。

クレフのボブ・ブルックマイヤー

2006-08-07 02:48:21 | jazz & vocal
The Modernity Of Bob Brookmeyer/Bob Brookmeyer
(Clef MGC-732)

 ブルックマイヤーのクレフ盤は彼の初期の演奏を捉えたアルバムです。ピアノにジミー・ロールズ、バディ・クラークのベース、メル・ルイスと言うワンホーンの仕上がりでボブのバルブトロンボーンの妙技を充分に楽しめる構成です。7曲構成でサイドAは"You Took Advantage Of Me", "There Will Never Be Another You", "What Is There To Say", "He Ain't Got Rhythm"の4曲のスタンダードからなりカルテットのインプロビゼーションが楽しめます。一方、ボブは作曲、アレンジ面でも優れており、クロード・ソーンヒル、ウディ・ハーマン、マリガン等の有名バンドでそのタレントを発揮して来た事も良く知られています。サイドBはボブのオリジナル3曲構成でボブの作曲・アレンジの才能にスポットが当てられています。勿論、演奏も頑張っていてB-2の"The Bulldog Blues"ではピアノのロールズとともにの渋いブルースプレイが印象的です。このアルバムはクレフ盤で、Phil Sternのphotoがカバーに使われており'56のリリースです。


Plays Bob Brookmeyer And Some Others/Bob Brookmeyer
(Clef MGC-644)

 さて、クレフにはもう一枚ブルックマイヤーのアルバムがあります。このDSMカバーのアルバムでタイトルは"Plays Bob Brookmeyer And Some Others"、番号がMGC-644です。このDSMのカバーが好きで、以前から入手の機会を狙っていたのですが内容については全くunknownでした。届いてビックリ!これはMGC-732とメンバー、演奏曲も同じなんです。こちらは'55のリリース。クレフとVerveで再発するならわかるのにクレフ同士でカバーをかえて再発するとは、グランツさんどういう事???まあ、カバーが良いので許すしかないのですが・・・相変わらずこの作戦にはやられっぱなしです(笑)。

夏休みアウトドア第2弾『とまろっと』

2006-08-06 17:43:37 | キャンプ


 先週の岡山のVWミーティングの余韻さめやらぬ中、今週は夏休み初キャンプと言う事で四万十市の『とまろっと』へキャンプに出かけました。酷暑は相変わらずで、初日は再び頭痛を生じ、67camperはあえなくダウン。夕方はキャンパーで眠ってしまう状況でした。んー、夏のキャンプ手強いですね。というわけで初日の画像が少なく、いきなり帰りの管理棟の前の画像です。今回も67westyは大活躍で、ノントラブルで走りきってくれました。



 準備していった食材は炭火で焼いて食べたのですが、スイカとぶどうは別腹のようです。食事の時は奥に見える焚き火台で、スイカはタープ内で食べたのですが、今回のサイトは狭くて270ドームテントとヘキサタープMを張ると一杯一杯のサイトで、周りは県外ナンバーばかりで凄い混雑でした。さすが夏休みです。このオートキャンプ場、全国的にも有名ですものね。

 夜は久しぶりにママとゆっくり話をしましたね。ウーちゃんがキャンパーのハンモックで寝たいと言ってたので今回は初期の頃のように67camperはキャンパー内で眠ることに・・・。夜中に起きだしたウーちゃんがテントに行くと言い出し深夜に大移動を余儀なくされました。



 翌日もカンカン照り!ビーチに向かう途中でテツとケイスケが何やら面白い事をやっている。1mほどのこえだにテグスをつけてこの先にイカの切り身をつけた仕掛けをひろい鯉を釣っていました。あたりが見えるし、針がないのでビックリした鯉はイカを吐き出すのですが、しばしこれで遊ばせてもらいました。



 プライベートビーチのようなキャンプ場下のビーチです。干潮だったのでたくさんの潮溜まりが出来ており、この中で小さい魚、えび、ヤドカリなど手づかみ状態で子供たちは大喜び。水着を持って来てなくて残念!でも満潮だと岩がゴツゴツで海水浴には向かないかも・・・夏の空と輝く海がきれいでした。