risk management

2009-05-09 15:37:56 | 司法試験関連
本試験までまだ中3日あります。この間に,当日の「段取り」を決めておきましょう。

択一であれば,飛ばす問題の見極め基準(毀棄隠匿罪系,往来妨害罪系,執行猶予,仮釈放系が出たら,「迷わず飛ばす」とか)を明確にしておきましょう。飛ばすなら,一目で飛ばせる問題は一瞬で切らないと意味が無いです。問題を飛ばす意義は,その問題の分だけ時間が浮くことしかないです。時間をかけて飛ばしても全く意味が無いです。この辺を間違えてはいけません。

飛ばし方も,文字通りの捨て問として飛ばす場合と,単に解く順番を後回しにするだけの「暫定飛ばし」もあります。刑事系は妙に「重たい」問題が前の方に連打されることがあったりします。時間がかかるわりには遅々として,問題数をこなせない,という「焦り」を誘発させようとする出題者側が良く使うトラップです。このような場合,2,3問すいすい解けると落ち着いたりしますから,「こいつたるい問題だな」と思ったときはあえて順番を後回しにしたりするわけです。

旧試験と比べて,時間管理はそんなに考えるほどのものではないですが,刑事系は1問当たり,2分15秒しかないということを考えると,特別楽なわけでもないですし,1問解くのに5分かけたりしてしまうと,他の問題で時間を稼ぐことが難しい。1問当たり2分15秒ですから稼げるにしても限度があります。1分で解けるような問題が数題あれば話は別ですが。

というわけで,そもそもその場で「さてどうしよう」なんて悩む時間は無いのです。また気持ちの上でもそんな余裕ありません。ですから「危機管理マニュアル」的な段取りは決めておいて,当日はそのマニュアルを「機械的に」当てはめて行動を決めるようにしましょう。論文もそうです。答案構成を何分にする,延長するにしても何分が限界,その場合は答案のページ数をどう調整するか(コンパクトにするなら書く内容も変わってくる)などを決めておくわけです。私は答案構成時間は大体45分程度,マックス60分(ただしその場合は他の科目は1時間50分程度しかかけない)と決めていました。基本的にその場で対処法を考える,というのはまずいと思います。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする