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2009-05-23 13:46:50 | 司法試験関連
第4回の論文試験は、全体的に答案を書きにくい問題だったといえます。憲法、刑法、民訴法、刑訴法などが良い例でしょう。

民法は漸く傾向が落ち着いてきたのでしょうか。昨年の設問2や今年の設問3等は個人的には「学者枠」の出題ではないかと勝手に予想しています。正直変な出題だなとは思います。不当利得構成か、不法行為構成か、どちらを期待しているのやら。「考え得る法的構成」ではなく、「1つだけ」なので悩みますね。学者枠なら不当利得構成希望なのかな、とも思いますがちょっと分からないですね。

全般的に実務志向が顕著になってきています。

しかし、実務そのものの試験ではない点に注意です。何を書くか、何を論じるかについは「実務ではそんなことは主張しない」的な指導を受けたら要注意です。あくまでも「新司法試験」という競争試験であり、2回試験とも違います。まして実務とは違います。昨年の、知る権利や今年の部分社会の法理等は、実務感覚では「主張しない」のでしょうが、新司法試験という「試験の答案」としては検討すべき、などが典型例でしょう。

刑事訴訟法は、本番では「えいや!」って書くんでしょうけれど、7枚の写真について緻密に検討するのはとても大変な問題です。

民訴はどのように書いたか、丁寧な構成をしたかどうかで点数差はかなり付くような気がします。
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