my impression 1

2009-05-21 15:53:27 | 司法試験関連
今年の憲法は,問題文を見た時,「短っ!」と感じられたと思います。また,「事実関係の記述が少ない」と感じた方も多かったようです。

設問1と2で個別に「主張反論貴方の意見」を聞いているという変化はありますが,実質的に問いかけの仕方が変わったと言うわけではないでしょう。

また,問題文が短くなったのは,情報が「圧縮」されただけであり,問題文へのアプローチの仕方は変わりは無いので注意が必要です。寧ろ,今回のような場合こそ,「問題文解析のアプローチ」を実践していくべきです。目新しいアプローチを取るのは大変危険です。

誘導そのものは,従来通りなんですが,記述1つあたりの「情報圧縮度」が高い,言い換えれば,周辺情報が書かれていないので,自分で考える必要が高くなったといえます。

難易度ですが,見方によって違ってきます。昨年のような難しさは鳴りを潜めました。圧倒的な情報の処理は要求されていませんので,誘導自体は発見しやすく,かつ乗りやすくなっています。特に,問題となる法令が条文レベルまで特定されており(処分の根拠条文しか挙がっていないので間違えようが無い),ターゲットとすべき「法令=条項」が明白です。昨年は法令の操作が必要だったのと対照的です。

また,昨年,法令違憲・適用違憲の双方を検討すべし!とあれだけ明確に指摘されていたので,この枠を外すリスクは低いといえます。また,フレーム講義でも繰り返し指摘してきましたが,「立法事実の審査,目的審査の重要性」ということもヒアリング等で指摘されており,情報戦で負けていなければ今年の問題を見た瞬間に何をさせたいのか,理解は容易だったと思います。「指針」は要は立法事実的なものとして提供されています。問題文中に,「以上の記述を前提とすること」と書いてあるのもヒントです。

そういう意味では「易化」しています。

他方で,「情報の圧縮」という今年固有の特殊性を無視できません。ワンフレーズにこめられた意図を読みぬく難易度の高さ,という問題が出てきています。これまで以上に,「ワンフレーズのもつ意味合い」を自分なりに「評価」する能力を問われる事になります。

「高血圧などの生活習慣病や癌,そして神経難病なども遺伝子の影響を受ける」「「生命の有り様」を人間がかえること」「罰則を伴った法律による規制という形をとらなかった」「制裁規定を一切含まない」「重大な事態が生じたときは」「本人に与えるマイナスの影響を考慮」「生じるかもしれない」「様々な問題の発生等」「受諾する条件として」「全く予想し得なかった問題」「重態に陥り本研究を続けることができなくなった」「その後Cは回復した」,などなど,これらの記述の周辺情報が乏しく,これらの事実を「どう評価するか」についての受験生サイドの裁量が広いと言えます。この点を指して「情報の圧縮化」と言ってみたのですが,何を書けばいいのか分かりにくかった理由は,昨年ほど事実評価の「方向性に関する誘導」が明白ではなかったという側面があるでしょう。

また設問1と2で何をどう比較すればいいのか(事案の違いを出す),悩んだ方も多いでしょう。部分社会についても請求棄却・認容になる時と請求却下になる時がありえます。袴田事件は請求認容判決です。ですから部分社会はまず訴訟要件だから最初に検討する,とうわけでもないです。まぁ,この点は書く順番の問題に過ぎないともいえますが。
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generational change

2009-05-21 02:08:21 | 雑感
研究員スタッフの募集の方なんですが、昨年比でかなりの増ペースでご応募頂けているようです。本当にありがとうございます。まだまだ機会は沢山ありますのでふ何とかご都合つけて頂いてふるってご参加頂ければなぁ、と思っています!

そう言えば従前から勤務しているスタッフは、今日みんなでプロ野球の交流戦観戦に行った様で、突然いなくなりました(笑)。

NBAファイナルズはイーストが、キング・ジェームズ率いる、クリーブランド・キャバリアーズVSオーランド・マジック、ウエストが、コービー率いるレイカーズVSカーメロ・アンソニー率いるデンバー・ナゲッツという組み合わせになりました。

しかし、マイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイド、キャブスのレブロン・ジェームス、ナゲッツのカーメロ・アンソニーとドラフト同期ビッグ3が見事に世代交代を成し遂げましたね。ジョーダン世代に続くドラフト豊作世代と言えます。今年はいよいよレブロンが文字通りの「KING」の座につきそうな気がしますが、コービーも世代の完全交代に待ったをかけるでしょうし、レブロンVSコービーは全世界注目のマッチアップになります。レブロンVSカーメロならドラフト同期対決で世代交代を印象付けますね。

しかし、ネクスト・ジョーダン世代はコービー以外、最近振るわない。・。・アレン・アイバーソン、トレイシー・マグレディ、ビンス・カーターも老け込むにはまだ早すぎるぜ!結局王座についたのは、ティム・ダンカンだけかいなと(一応、ケビン・ガーネットもセルティックスに移籍して昨季王者になったけどね。・。・)。

最近漸くヤンキースの調子が上がってきた。ほっ。・。・。・
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