出題趣旨と自分の再現答案構成との比較をしましょう。問題は,「どう比較するのか」です。
出題趣旨は何と言っても,「論点抽出能力の確認作業」として使うのが一番良いと思います。「問題文の読み方」スキルによれば,試験委員が「出題趣旨」として掲げた事項は,問題文を読めば「気が付く」はずのものです。何故なら,いくら読んでも気がつけないような「作り」では問題文として成り立っていません。没問になるはずです。そこで,どの件から気が付くのだろうか,気が付かなければいけなかったのか,という精査が必要となります。
例えば,憲法で言うと,「パブリックフォーラム」にはどこで気が付くべきだったのか,「間接的な影響であること」,「事前規制なのでおそれ審査をすべきこと」,「ポポロ事件的要素」など,問題文のどの辺りから気が付くのか,気が付かなければいけなかったのか,をチェックするのです。
この作業は必須です。