「椅子取りゲーム」に参加できているか

2013-10-04 19:22:34 | 司法試験関連

①知識がある,そして問題も解ける,②知識がある,問題は解けない,③知識はない,問題も解けない。

受験生には,以上3つの属性タイプがあると思います。①タイプは合格者であり,合格予備軍です。②タイプと③タイプが不合格者ないし不合格予備軍です。問題は,「実は不合格者の属性は2つある」という点です。

似たような話は以前からしていますが,②タイプは翌年リベンジ成功の可能性が非常に高いと言えます。知識面に問題はないので,自分の弱点を的確に把握し,的確に修正できれば合格できるからです(もっとも,「的確に」と言う部分は中々難儀ですが)。順位で言うと2100番~3000番程度のイメージでしょうか。

それ以外の人,つまり③タイプですが,この場合は正直大変です。何故なら「知識の補充」という物理的に時間のかかる要素があるからです。毎年,受け控えを決めたら夏の間が勝負,と言っているのはその為です。10月からの答練シーズンには,「知識はあるが・・・」状態に持って行きたいからです(持っていけなければ受け控えした意味がない)。

注意しなければいけないのは,司法試験は,「知識がある,ない」レベルではなく,「(知識はあるが)問題が解けるか,解けないか」レベルでの競争であるということを忘れてはならない,という点です。特に未修者はどうしても「できないのは知識がないからだ」,との思い込みが強いので,最後まで知識を追いかけて終わってしまうこともあります。このことは同時に「知識があれば受かるわけでもない」ということをも意味します。すなわち知識の修得自体は決して司法試験の「ゴール」ではない,ということです。

本当の意味での司法試験対策は,知識の修得段階が終わってから始まる,と思ってください。知識がない段階では,自分では「椅子取りゲーム」に参加しているつもりでも実は参加できていないのです。短答不合格者と受け控え層を合わせた5000人は完全に③タイプです。短答合格者5000人も3000番以下は知識修得レベルに未だ難がある層です。今年で言えば243点程度です(2000番は254点です)。因みに非公式情報ですが,280点越えした受験生の論文突破率は相当高いようです。

「基礎体力」をまずつけること=「短答突破力」をつけることは合格の為の必須要件です。如何に早い段階でこのポイントを通過できるかが「合格の鍵」といっていいでしょう。

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答練で学ぶべきこと

2013-10-04 13:44:28 | 司法試験関連

答練でなければ身につけることのできないスキル,答練で初めて認識できる自分の弱点(=未成熟な点),こうい言った点を認識しなければなりません。テキスト・教科書を読むだけでは身に付けられないスキル,気が付かない弱点なるものがあるわけです。この点を誤解してしまうと,答練受講の意味が全然ありませんので注意してくださいね。

似たような話では,「ゼミ」もそうです。自分1人でできることをわざわざゼミでやる意味はありません。ないどころか,大抵マイナスに作用します(だらだら時間だけかかるとか)。ゼミをするなら,「一人ではできないこと」をすべきです。

手段の選択をする際には,その手段でなければ(自分の目指す)目的を達成できないかどうかがキーになります。

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