「マン・オブ・スティール」以降、スーパーマンが赤パンツではないことに気が付いた人は勝ち組。気が付いたかしら?
本試験組・予備試験組ともに、短答の敗因分析をきちんとしましょう。
模試などの結果も含め、苦手科目は何か、正答率が高い問題を落とす傾向はないか、できない問題の分野は何か、条文系ができないのか判例系ができないのか、など具体的なファクターまで落とし込んだ分析が必須です。「できなかった」、「知識が足りなかった」では「敗因分析」の名に値しません。
敗因が具体的であればあるほど、対応策も的を得たものになるのです。例えば、同じ「知識不足」でも、判例系と条文系では対策の取りようが違いますよね。これが大事なのです。
自己採点である程度結果が見えてしまった人も多いと思います。辛いとは思いますが再起動開始です。夏の間に頑張った者だけが来年の勝利を手にできると思ってください。やりきりましょう。
お気に入りの子がいたとして,デートに誘うとする。この時,運悪く相手方に彼氏がいれば,多分,断られるであろう。ところがタイミングを半年ずらし誘ったとして,その時相手が彼氏と別れてしまっていたとしたら,俄然OKが出る可能性が高くなる。
何の話をしているのか,と思われた思うが,「全て物事は,タイミングが極めて大きな要素になってくる」ということが言いたいのである。やり方が正しくとも,時季が悪ければ上手くいかない。商売の世界においても,いくら良い商品でも売るタイミングを誤ればまるで売れないなんて事はざらにある。時代がついてきていないと言う時もあるからである。世の中が難しく,同時に面白いのはこういう「タイミング」の問題があるからだと思う。
本格的な試験対策の開始時期にも当然「タイミング」がある。受験生と話をしていて,正直「気が付くのが遅いんだよなぁ」とか「もうちょっと前に来れなかったのかなぁ」と思う事が多々ある。成功する人は,気が付くのも早いがその後の動きも早いと思う。成功しない人はそもそも気が付かない人もいるが,多くは気が付いても動きが鈍い,動かない,というパターンが多い。しかも動かない理由等には,特に合理的な理由があるわけでもなんでもない。これは非常に勿体無いし,意識の持ちようで幾らでも修整が効く話である。
もし,来季にかけるのであれば,動くのは「今」である。つまりタイミングは「今」である。早ければ早いほうが良いに決まっている。今ならスケジュール的にも余裕があるし,時間があるので色々な手が打てる。遅くなればなるほど打つ手は限られてくるし,「ノルマ」もきつくなってくる。もしこなせなければまた1年持ち越しになる。この繰り返しだ。
試験直前に慌てても,1年かけてできなかったことをラスト1ヶ月でできるようになるなんて考えは本当に甘すぎるのだ。直前期に焦るくらいなら,1年前から動くべきである。合理的に振舞えは合格できる。
何となくやっている民法判例まとめ、試験も終わったので復活します。
んが、メインのパソコンがファンの故障で短期入院中です。データはそっちにあるので退院まで少々お待ち下さいませ。
予備試験の短答を受けた受験生から多くのご連絡を頂いています。勉強開始して間もない人も受けており、「厳しい結果になりそう」というものが多いです。
しかし、準備万全ではなくても受験したということ自体、称賛に値します。やはり「受けてみないと見えない世界」というものがあるのです。
今まで見たことのない世界に触れることで、これからの勉強が変わります。なぜなら意識が変わるからです。結局、人から言われているうちは、頭ではわかっていても、「腑には落ちていない」という状況なのです。自分は甘かった、記憶ができていない、勉強方法に問題があった、穴が多い、というのを本番中に痛感させられるのです。悔しいですし屈辱的でもあります。しかしこの経験は受けた者のみが感じられる「特権」なのです。
是非、その貴重な「特権」を活かして、来年合格につなげてください。
昨日は某所にて、予備試験受験を決めている1年生・2年生30名強を相手に、講演会をば。超盛り上がりました!自画自賛ながら会心の出来。
懇親会にも20名強が参加してくれまして意見交換、檄を飛ばすなど何かと大盛り上がり。ゲストに法科大学院生1名、予備試験合格者2名(大学2年時合格者も)にも参加してもらったので懇親会でも大いに意見交換をしていました。
やはり最年少合格者の答案が話題の「2期論文対策講義」には興味津々のようでしたね。
資格スクエアがこんなのやるみたいです。
https://www.shikaku-square.com/shihoshiken/event-slogan201605
5月29日17時半より開催。試験後の気分転換や、情報収集になるのではないかなと思いますので、興味ある方は遊び行ってみてください。
本試験が終わったばかりであれですが,正直「今年は駄目だ」と感じている人も多いのではないか,と思います。
「駄目」な理由は,①短答の出来が悪すぎる,②論文の手応えがない,の2つだと思うが,①については自己採点段階である程度予想はつく客観指標である。115点~120点というのが基準点ラインの目安。部分点次第の面もあるが,自己採点で110点を切っていると厳しいかもしれない。
このような場合は,来季に向けて即時始動しなければならない。しかも,抜本的な方向転換が必要になるケースもある。基準点は越えているにせよ,120点とか125点と言う場合は,基礎体力面で劣っているのは否めないので,仮に基準点を越えていても,この夏はあまり手を抜かないほうがよいと思う。最終合格していれば問題ないが,仮に駄目だった時のダメージがでかすぎるからである。合格したにせよ,基礎知識で不安があるままでは実務に出たとき(下手すれば2回試験で)つぶれかねない。どちらにしろ,基礎体力の補充作業はやって損は無い。
論文の手応え如何,というのが一番判断が難しい。誰でも「やっちまった」という部分はあるし、極めて主観的判断にならざるを得ないからである。それでも,ある程度の「水準」というのはあろうから,「手応えのなさ加減」によっては,来季に向けて即時勉強を始めるべきであろう。
発表までの100日間,長いようで短い,短いようで長い。しかし9月に合格を決めるまでは,全員不安定な状況にいることに変わりは無い。かなり酷だとは思うが,夏の間も誰もがある程度の勉強はすべきである。お勧めは,直前期に「やればよかった,やりたかった」,と思ったものをやるのが良いでしょう。
本試験が終わって間もないですが、短答の自己採点をして、既に来年に向けて動き出している人も出てきています。精神的には「やっと終わったばかりなのに・・・」というのが本音でしょうが、皆さん頑張っています。本試験に向けて勉強をしてきた現状レベルを利用して、一気に弱点補強をするというのは、今の時期しかできません。ここで力を落とすのは非常にもったいないのです。来季逆転するためには、この夏の前半の過ごし方が勝負だと思ってください。
短答をクリアーできないデメリットは採点してもらえないという点にあります。来年に向けての指針として採点結果は大きいので確かに痛いです。そこで、まず今のうちに丁寧な再現答案を作成しましょう。記憶が鮮明なうち忠実な再現をしましょう。秋以降合格答案・不合格答案などと比較対照して、ある程度の分析ができるようにするためです。これは重要な作業です。
あと、本試験中、悩んだこと、苦労したこと、力不足だと感じたことなど、気がついたことを各試験科目ごとに逐一書き出しておきましょう。本試験中に困ったこと全てが来季に向けての改善ポイントになるからです。これも今しかできません。
そして何よりも、L2に問題があるのか、L3に問題があるのかをきちんと見極めることです。旧司法試験的な問題を全然こなしたことがない人は、夏の間にL2です(7科目で300問~400問程度です)。実力がない段階で本試験型の答練を意気って受けても何の効果もありません。物事には順番があるのです。
今年受けたこと自体を無意味なものにするか、それとも来年に向けて意味のあるものにするか、その人次第です。
今年の予備試験の論文試験を見据えている人は、答練をガンガン受けてください。実践訓練あるのみです。答練をペースメーカーにインプット作業(答案集の読み込み+記憶作業)を日々ガシガシ詰め込む感じです。幸い、知識面は7科目やらされているので、この作業は全科目進めやすいと思います。
逆を言えば、短答後の1ヶ月強で一気に答案集を見直せるだけの準備が短答の時期までにできていないと合格は厳しいということです。
他方、以前のエントリーでも指摘しましたが、論文対策が手つかずだ、という人も少なからずいると思います。この場合は、論文対策講義の集中受講です。これしかありません。多くの論文問題を解きまくる、処理手順を覚えまくる日々の始まりです。せっかく論文を受けるのであれば、問題と向き合い、ある程度自分の立ち位置が理解できる程度の「抵抗」ができないと意味がありません。
更に、今年残念だった人も7月に論文を受けるつもりで、「1ヶ月強でどこまで仕上げられるか」体験してみるといいと思います。これは「実感」できますよ、「合格直前のレベル」がどんなレベルか。
というか、そうしないと駄目です。何故なら、今年論文を受ける人はこの作業を全員やります。そしてその8割以上が来年戻ってきます。皆さんは来年、その鍛え上げられた「彼ら・彼女ら」と戦うことになります。既に短答に受かる力のある人が集中して読み込み作業+実践訓練を今しています。ですから「論文敗退組」と言えども、この1500人はかなりの強敵です。来年合格の「ドラフト1位候補軍」なのです。では、短答にすら受からない自分がしなくていいのかどうか、自問自答してみましょう。答えは明らかですよね。
既に来年の戦いはリアルに現実化しているのです。負けてはいられません。
短答式試験の基準点ですが、受験者数の65%~70%弱というのが例年の基準点突破人数です。67%の場合、今年は4623名ということになります。人数に関しては大筋このあたりで調整してくるのではないかと思います。
あとは点数の問題ですが、去年だと113点くらい、一昨年だと206点(350点満点)という感じです。得点率6割だと低いかなという感じもします。得点率6割5分で113点から114点なのでこの辺を基準に調整してくるのではと思います(難易度にもよりますが)。
資格スクエアのHP上で、司法試験関連の特別動画がガンガンあがります。今年の本試験分析の際にご利用ください。加藤講師と鬼頭代表によるものです。短答分析会は6月18日に吉野が行います。
https://www.shikaku-square.com/shihoshiken/2016_special_shiho
予備試験関連の特集ページはこちら。
https://www.shikaku-square.com/shihoshiken/2016_special_yobi
最年少合格者の手による論述例が話題の「2期論文対策講義」がいよいよリリースされますが、本キャンペーン利用者は、2期論文講座への「乗り換え」の際、かなり特だと思います。
これから予備試験の論文ラウンドを見据えている人たちは特にですが、本試験組にも重要な作業があります。それは知識の「言語化作業」です。
「言語化作業」というのは、自説・規範・制度趣旨・問題提起などを,「何も見ないで口に出して言う」,というだけのことです。大事なことは,「言語化する」という作業です。頭の中で「ああ,分かる分かる」というのは,気をつけないと色んな勘違いを惹き起こしやすいのです。読みながら「分かる分かる」,「そうそう」,なんていうのはこの時期むしろ当たり前で,一読して分からないこと,つっかかるところがあるようでは困ります。
上記の作業の際,実は「単にテキスト読んで確認しているだけ」で終わっていると,「記憶できない」という例の悩みの元になります。しかし実情は「記憶できない」んじゃなくて,そもそも「記憶していない」だけです。やっているのはテキストを「読む」ことであって,「覚える」ことではないからです。「中々覚えられない」という悩みを持つ人は,この「勘違い」をしている人が大半です。これは本当に危険な勘違いです。
また,実際に記憶はしていても,いざ答案に,と言うときにスラスラ出てこない,書けない,ということがあります。それは頭の中で「何となく」わかっている状態止まりなので,まだ言語化されていないのです。「答案を書く」という作業は,「思考を言語化する」という作業に他なりません。ですので,この言語化のプロセスが普段の勉強の中に組み込まれていないといけません。冒頭の「口に出してみる」というのは正にこの言語化のプロセスの実践と言うことになるのです。日常生活でも,自分の考えを上手く伝えられない人は,考えそのものがまとまっていない(自分でも良く分かっていないということ)か,思考を言語化する作業ができていないかだと思います。但し,この口に出して言う作業,人がいないところでやりましょう。
夏の間何をすればいいですかね、という質問をこの時期はよくうけます。理想は、まだ試験前の気持ちで9月までやれ!ですが、まぁ、中々できるわけないわけです 笑
かといって何もしないのは大変危険です。落ちた時のリスクがでかすぎる。そこで、試験前にやりたかったけどやれなかったことをやればいいのではないか、とアドバイスしています。重判、重点講義、事例研究とかそんなあたり。あとは論文の問題をやるのがいいかもしれません。
ただし、短答でダメだった人は、今から試験モードでいかないと駄目です。受かるまで手を抜くことはできません。短答で駄目だった人は、要は単純な知識不足なのです。つまりは基礎力に問題があるということです。このままだと秋以降の勉強にも差し障りが出てきて、また同じ轍を踏むことになります。L1L2対策をこの夏の間にどこまでできるかどうかで、来年の合否が決まると思ってください。正念場です。