三月中旬から「ブタたちの陰謀」続編を書き始めているのだが、進み具合はどうも芳しくない。物語の構想をあいまいにしたまま、思いつき半分で書くからこうなるのは当然として、以前に比べ執筆時間が少なくなった影響はかなり大きい。空き時間が少々あるからといって、必ずしも書けるというものではない。電子機器にさえ認められているウォーミングアップの無駄な時間が、ヒトにも必要なのだ。
ところで、年寄りから聞いていたが、年取るほどに一日の時間が短く感じられるのはほんとうだ。私など、十代二十代ころの半分しか時間がないという気がする。余裕がないものだから、公私ともに雑用が多くなると、自分の好きなことができない、手作り本にもなかなか手が付けられないなどと、心の奥にしまい込んでいたイライラが口から衝撃波となって飛び出してしまう。それが原因で、周囲からバッシングを受ける。これまた、こんがらかった人間関係を修復するのに、よけいな労力と時間を費やす。
言い訳はいいかげんにして、何を書いているかというと、タイトルは「暗く深い森のヒツジたち」という童話の一種。まだ、冒頭部分に戻って書き直しをしている段階なので、スタートは連休明けになると思う。
それにしても、自分の体の半分ほどもありそうなモルモットを背中に乗せて、気持ちよさそうに舐められているネコがうらやましい。スピーカー音を出したら、きっとネコの喉を鳴らすグルグル声が聞こえそうだ。時間なんて気にしない、そういうネコ生の余裕を分けていただきたい。(2013.4.19)