黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

日報の行方

2017年03月17日 11時46分47秒 | ファンタジー

 以下の記事を書いている最中に、衝撃の報道が舞い込んだ。
 今日の時事通信、NHKはじめ、報道機関の記事によると、情報公開請求があったとき、その日報を「背広組」と呼ばれる防衛官僚が非開示にするよう指示。さらに2月に入り、陸自上層部がデータを消去するよう伝えたという。
 制服組トップに指示できる「背広組」官僚とは、いったい何者か。防衛大臣直属の者か、あるいは政府中枢の命を受けた者以外には考えられない。

<南スーダン派遣PKO陸自部隊の日報>
 激しい戦闘が確認される、と書かれ、現地では、「UN(国連)活動の停止」を想定するほどの状況だった。
 これまで、一連の経過を振り返ると、何だか全然釈然としないことがいっぱいだ。
 12月、統合幕僚管理部に保管された日報と、それを受け、省内で取りまとめた記事が発見された。統幕で発見されたのは、陸自から順次、上層部に報告が上がっていたことを裏付ける。もともと、制服組には日報を隠す理由があったとは思えない。激しい戦闘があったのを見ない振りして、もしも隊員が巻き込まれでもしたら、内部からの突き上げを食うのは間違いないから。
 ところが、不開示を判断したのは統幕でもないらしい。なぜなら、制服組トップの統合幕僚長は3/16会見で明快に否定した。俺じゃないと迷惑そうな顔で。もちろん、陸自としても、統幕につないだ重要事項を一存で不開示にするはずがない。
 とすれば、初めから、制服組から、大臣を含めた背広組へ報告が行っていたのはほぼ間違いのないところ。そう言えば、防衛省内部で日報隠蔽問題の調査委員会を設置しようという動きがあったとき、それを阻止したのは与党側だったという証言もある。 
 さて最後に日報に目を通したのはどなたか。不開示を決めたのは、自衛隊から一歩離れた、そのお方ということだろう。果たして隠し通せるか。(2017.3.17)
コメント
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