アウトドア嫌いのヒトはこの世の中に大勢いるが、そのこと自体、さほど不自然に受け取られることはない。しかし、アウトドア嫌いのネコがまさかこの世に一匹でもいるのは、想定外ではなかろうか、そうでもないか。
一見ヒトなつっこく、元気にお返事する利発で活発なネコ、つまり我が家の「はな」のことを言っているのだが、彼女は、冬はもちろんのこと、せっかくいい季節になったのに、天気晴朗でもたまにしか外出しないし、風が強かったり薄ら寒かったりすると外を見ることさえしない。もしも雨が降ろうものなら爪を立てて家の柱にへばりつく。そこまでいくと父さんをしのぎ、あっぱれなアウトドア嫌い振りだ。
私がアウトドアを嫌う理由はくどくど書いてきた。幼いころのトラウマの影響がないとは言えないが、アウトドア派になにかズレのようなものを感じるのは理屈ではない。きっと、はなも同じだろう。とくにネコには、他のネコが好きなものでも「私はぜったいイヤ」といった、テコでも動かない強い嗜好性がある。
とにかくアウトドア派の無神経なところは大嫌いだ。ネコと同じで、飼い主の思うとおりにならないところも。そういえば、最近は、品性清廉のインドア派がゴキブリみたいに増えすぎて、家人からしっしっと外へ掃き出されていると言うではないか。(2016.6.21)
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