二年前、ダイアモンドダスト(細氷)の記事を書いた。今日の大気の状態はあのときによく似ていた。快晴の明るい大気中に川霧がもくもくと上がっていて、極端な気温の低下が感じられた。後で早朝の気温を確かめたところ、マイナス21℃だった。辺り一面霧に覆われている。行き交う車の半数はライトを点けている。圧雪の路面がライトに照らされて、ぬめっと光る。路面に川霧が舞い降りてきて、薄い氷の膜をコーティングするため、普段の圧雪路と違い、タイヤがスルスルとあらぬ方向に滑っていく。気持ち悪くて仕様がない。
ダイアモンドダストと氷霧の違いがよくわからない。
ダストは細かい氷が漂う現象で降水に分類され、氷霧は快晴のとき低温の大気に舞う霧なのだという。また、サンピラー(氷柱)というのは、大気中にごく薄い氷が重なり合って、そこに陽が射して、空と地上をつなぐ光の柱ができる状態をいうそうだ。同じ氷を突き抜ける光なのに、反射の仕方によって、まったく異なる様相を見せる。
今日の大気中にも、細かい針のような氷がうようよ泳いでいた。ときどき薄日が差すとき、その針がキラキラ輝いて見える。この景観というのはダストとミストの両方が混じり合っているのだ。ここにピラーが立ち上がったなら言うことなしなのだが、と思っているうちに、また写真を撮り損なってしまった。(2014.1.21)
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