蘇轍(そてつ)の句 (半紙1/2)
鳥語林巒静 ちょうごりんらんしずかに
花明澗谷幽 かめいかんこくゆうなり
小鳥のさえずる声が山中の静寂を破り、花が咲いて幽谷を明るくしている の意。
これを書いて、ふとそういえば・・と思って、
画家ジョルジュ・ブラックの手帖という本を探してみた。
確か'98年に渋谷のBunkamuraであった、日本での本格的な回顧展は初めてだった
「ジョルジュ・ブラック回顧展」に行ったあとに買った本。
彼は1955年頃から、ピカソの影響も受けて、鳥の作品 もたくさん描いていて、
好きな作家のひとり。
←1958年76歳の時の「鳥」
まだ本棚は整理の途中なので、見つからなかったけれど、ブラックのことばに
こんなのがあったと記憶している。
わたしたちに存在の秘密を明かしてくれるもの、それは偶然である。
結論を下すのはやめよう。現在が、偶然が、私たちを解き放たんとしている。
私はこれまで一度も始まりと終わりを区別し得たことがない。
なんか、すごく共感する
「小鳥のさえずる声が山中の静寂を破り、花が咲いて幽谷を明るくしている。」
鳥は偶然そこでさえずり、偶然花が咲き、谷を照らしている・・と、
そしてそこには始まりも終わりも、境目もなく、偶然は永遠に続くんだと
ブラックと同じように、中国の蘇轍も感じたのかな・・と思った
中国の蘇轍の詩を読んでブラックを思い出し、忘れていた心に響いたことばを
思い出したという偶然が、改めて今、わたしに勇気を与えてくれた。
鳥語林巒静 ちょうごりんらんしずかに
花明澗谷幽 かめいかんこくゆうなり
小鳥のさえずる声が山中の静寂を破り、花が咲いて幽谷を明るくしている の意。
これを書いて、ふとそういえば・・と思って、
画家ジョルジュ・ブラックの手帖という本を探してみた。
確か'98年に渋谷のBunkamuraであった、日本での本格的な回顧展は初めてだった
「ジョルジュ・ブラック回顧展」に行ったあとに買った本。
彼は1955年頃から、ピカソの影響も受けて、鳥の作品 もたくさん描いていて、
好きな作家のひとり。

まだ本棚は整理の途中なので、見つからなかったけれど、ブラックのことばに
こんなのがあったと記憶している。



なんか、すごく共感する

「小鳥のさえずる声が山中の静寂を破り、花が咲いて幽谷を明るくしている。」
鳥は偶然そこでさえずり、偶然花が咲き、谷を照らしている・・と、
そしてそこには始まりも終わりも、境目もなく、偶然は永遠に続くんだと
ブラックと同じように、中国の蘇轍も感じたのかな・・と思った

中国の蘇轍の詩を読んでブラックを思い出し、忘れていた心に響いたことばを
思い出したという偶然が、改めて今、わたしに勇気を与えてくれた。