心の免疫力~書とことばから

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雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

心から信じられるものがあったら

2008-05-26 | 前衛・抽象
                     「探」 (45cm×90cm)



久々に抽象作品。 
裏打ちをしていないし、へなちょこデジカメで撮ったので、くしゃくしゃ&暗いけど。。

いつだったか「NHKの世界里山紀行」シリーズのフィンランド編を見たとき、
里山にある不思議な習慣を紹介していて、いいなぁって思ったことがある。

ムーミンの故郷フィンランドは、森林が国土の70%を占める森の国。
人々は森を育て、森を利用し、森への畏敬と感謝の気持ちを持って暮らしている。
木を切るときは、斧で2回叩いて木の精霊に許しを乞うてから切り、
森の賢者とするフクロウが庭に訪れると「うれしくて心臓が止まりそう」と涙ぐみ。。



     ↑NHKスペシャル世界里山スペシャル HPより拝借


そんなフィンランド南東部にある不思議な習慣とは。
人々は、森の中でそれぞれが選んだ「カルシッコ(karsikko)」という松の木に、
自分の名前と生没年を刻み込み、それぞれの木を持っているということ。

寂しいときは自分の木のもとへ行き、家族や友の木のもとへ行くと、
共に過ごした記憶がそこにあるから、とても大事なものなのだと。
お墓とは違う、心の木。

目には見えないものを大切にする人々の生活に、ステキだなぁ・・とため息。
私にも、目には見えないけれど、心から信じられる何かがあったらいいなぁ。。 
コメント (4)
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