‘91年 大きな井上有一展 図録より 「質素 五十六才 井上」
(どこか質素?って迫力!)
おとといの土曜日、モディリアーニ展のあと、六本木のウナックサロンへ。
このウナックサロン、実は大学の頃から一度行ってみたかった所。(一体何年前だ~)
住宅街の中の普通のマンションのような建物で、入口のインターフォンで呼ぶと開けてくれる。
←中は8畳位の展示スペースと奥に別室あり
ちょうどこの日の16:00~「放哉を語り合おう」という特別講座があるとかで
始まる5分前に到着した私と母は、慌てて作品を拝見。
井上有一を彷彿とさせるお方や、何やら独特のオーラをお持ちの方々の間を縫って
あっという間に出てきてしまった。ちょっと残念。
私ひとりだったら参加したのだけど、ややお疲れの母に2時間の講座はキツイかと思い
またの機会を楽しみに
作品はこの「爪をきったゆびが十本ある ほうさい」他、10点位だったかな。
よく山頭火と放哉は、漂泊の俳人として並べて評されるけれど、
なぜ有一は山頭火ではなく、放哉を書いたのか・・・。
←ウナックサロンのちらしから
そこで放哉について知りたくなって、改めて家にあった本を開いてみた。
尾崎放哉(おざきほうさい)
帝大卒業後、会社重役とエリート街道を極めながら、あまりのプライドの高さから
どこへ行っても何をしても世俗に馴染めず、酒に溺れ、寺男になってからも
戒律も守れず追い出され転々とする。
そんな破滅的な生き方をしつつも、人々に生活の面倒を見てもらっていた放哉。
最後は漁師の夫婦に看取られ、42才でこの世を去る。
「爪きったゆびが十本ある」
当たり前のようだけど、放浪し世捨て人となった放哉にしたら、
ゆびが十本あることが、有難くも不思議だったのかな。。
一方、井上有一は。
書壇から一切断絶し、激しく嘔吐し続けるかのごとく書きまくっていた。
彼の詩にこんなのがある。
メチャクチャデタラメに書け。
ぐわぁーとブチまけろ。
お書家先生たちの顔へエナメルでもぶっかけてやれ。
狭い日本の中にうろうろしている
欺瞞とお体裁をブッとばせ。
お金でおれを縛り上げても
おれはおれの仕事をするぞ。
グワーっとブッタ切ってやる。
書もへったくれもあるものか。
一切の断絶。
創造といういう意識も絶する。
メチャクチャデタラメにやっつけろ。
←後姿からも・・・
放哉と有一、どこか響き合うところがあったんでしょうね。。
改めて、山頭火と放哉についても、もっと知りたくなりました
新しく左のブックマークに、ぐりさんのほのぼのとしたイラストと、
ことば遊びが楽しい ぐりのぐりぐりおえかきぶろぐ を
追加しました~
ぜひお立ち寄りくださいませ~
(どこか質素?って迫力!)
おとといの土曜日、モディリアーニ展のあと、六本木のウナックサロンへ。
このウナックサロン、実は大学の頃から一度行ってみたかった所。(一体何年前だ~)
住宅街の中の普通のマンションのような建物で、入口のインターフォンで呼ぶと開けてくれる。
←中は8畳位の展示スペースと奥に別室あり
ちょうどこの日の16:00~「放哉を語り合おう」という特別講座があるとかで
始まる5分前に到着した私と母は、慌てて作品を拝見。
井上有一を彷彿とさせるお方や、何やら独特のオーラをお持ちの方々の間を縫って
あっという間に出てきてしまった。ちょっと残念。
私ひとりだったら参加したのだけど、ややお疲れの母に2時間の講座はキツイかと思い
またの機会を楽しみに
作品はこの「爪をきったゆびが十本ある ほうさい」他、10点位だったかな。
よく山頭火と放哉は、漂泊の俳人として並べて評されるけれど、
なぜ有一は山頭火ではなく、放哉を書いたのか・・・。
←ウナックサロンのちらしから
そこで放哉について知りたくなって、改めて家にあった本を開いてみた。
尾崎放哉(おざきほうさい)
帝大卒業後、会社重役とエリート街道を極めながら、あまりのプライドの高さから
どこへ行っても何をしても世俗に馴染めず、酒に溺れ、寺男になってからも
戒律も守れず追い出され転々とする。
そんな破滅的な生き方をしつつも、人々に生活の面倒を見てもらっていた放哉。
最後は漁師の夫婦に看取られ、42才でこの世を去る。
「爪きったゆびが十本ある」
当たり前のようだけど、放浪し世捨て人となった放哉にしたら、
ゆびが十本あることが、有難くも不思議だったのかな。。
一方、井上有一は。
書壇から一切断絶し、激しく嘔吐し続けるかのごとく書きまくっていた。
彼の詩にこんなのがある。
メチャクチャデタラメに書け。
ぐわぁーとブチまけろ。
お書家先生たちの顔へエナメルでもぶっかけてやれ。
狭い日本の中にうろうろしている
欺瞞とお体裁をブッとばせ。
お金でおれを縛り上げても
おれはおれの仕事をするぞ。
グワーっとブッタ切ってやる。
書もへったくれもあるものか。
一切の断絶。
創造といういう意識も絶する。
メチャクチャデタラメにやっつけろ。
←後姿からも・・・
放哉と有一、どこか響き合うところがあったんでしょうね。。
改めて、山頭火と放哉についても、もっと知りたくなりました
新しく左のブックマークに、ぐりさんのほのぼのとしたイラストと、
ことば遊びが楽しい ぐりのぐりぐりおえかきぶろぐ を
追加しました~
ぜひお立ち寄りくださいませ~