北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.3.2 『日吉』(ヒヨシ・487m) カラマツオンリーの尾根を行く
先週の日曜日、
夕張で「平和」に登った後、
道々をスポーツ公園の方に戻り、
夕張市日吉地区に入った。
そして市道の脇の、
広く除雪されたところに駐車。
ここは以前日帰り入浴専門の温泉があったすぐ前だ。
あの温泉の名称は、
確か「ユーパロの湯」だった。
「日吉」には数年前の同時期に、
一度だけ登ったことがある。
その時はこの市道の最奥から登ったが、
今回はその時とはルートを変えて登ってみることにした。
雪が締まった斜面を登って行く。
すると間もなく、
桜が植樹された丘に出た。
植樹された桜の苗木は、
白いプラスティックのカバーで覆われている。
野鳥の食害を防ぐためのものだが、
殆どの苗木はそのカバーの上部から顔を出しておらず、
既に枯れているものと思われる。
逆に食害を免れた苗木は結構育ち、
私の背丈をはるかに超えている。
夕張では10年以上前から、
この桜の木の植える事業が展開されてきたが、
そのほとんどが野鳥の食害に遭い、
悲惨な状況だけが残ってしまった。
桜の丘を過ぎて広い尾根を登って行く。
すると右前方に、
目指す「日吉」のピークが見えてくる。
三角錐の形の良い山容だ。
そしてカラマツの林の中に、
作業道が現れた。
そのうえを歩いて行くと、
周囲の雰囲気がいい。
こういう雰囲気が好きなんだよねえ。
とあるカラマツの幹には、
野鳥が樹木の中にいる虫を食べるため、
幹をくちばしでつついて穴をあけたところが見られる。
しかし、中の虫はいったいどこから入ったんだい?
尾根が東向きから南方向に向きを変えると、
東の木の間越しに、
『冷水山』(703m)が間近に見えた。
すると作業道が終息し、
送電線が現れた。
この送電線は、
夕張が炭都として栄えしころの名残で、
現在は利用されていない。
そして送電線直下の刈り分け地帯を乗っ越すと、
「日吉」ピークの基部となり、
いきなり急登が始まる。
斜度が増すと、
積雪の圧力が低下するため、
しっかり固まらず、
表面カリカリ中グサグサの最中状となる。
これが大きな抵抗となり、
なかなか進まない。
しかしきつい登りに何とか耐えて、
四等三角点「日吉」。
点名の「日吉」は地元の地名だ。
ピークに達するころから吹雪いてきた。
おまけにひどい降りようになる場面も。
落ち着かないので、
すぐに下山を開始し、
送電線の鉄塔まで下って昼食とした。
その後も雪が降りしきる中を下降。
ところが駐車地まで下ると、
ピタリと雪が止んだ。
まあ、そんなもんだ~
この山は藪が濃いと無積雪期には避けてきたが、
作業道を発見できたので、
雪が融けたらまた登ってみよう!
そしてこの山行が、
私にとって通算4,990回目の山登りとなった。
2025.3.2 『平和』(ヘイワ・413m) まことに穏やかな点名へ
先日の日曜日の話しになるが、
この日は夕張に出かけた。
天気予報がどこもパッとしなかったので、
とりあえず夕張に出かけて、
現地の天候に合わせた標高の山に登ることにした。
つまりガスに覆われていない程度の、
標高の山に合わせると言うことだ。
ガスに包まれて何も見えないのなら、
どこに登っても同じなので、
私はできるだけ晴れている山に登りたい。
夕張市に入ると、
遠くの山々はガスの中。
そして目の前の高度500m未満の山は、
曇り空ではあるが、
すっきりと見えていた。
そこで「平和」に登ることにした。
「平和」には無積雪期に、
藪漕ぎでしか登ったことがない。
積雪期にも登ってみたいと思っていた。
また、無積雪期だと、
「清水ノ沢ダム」を起点に登ってきたが、
積雪期はルートを変えたい。
それで「志幌加別川」に沿って走る、
道々沿線で駐車できるところを探した。
すると理想通りと言ってよい地点に、
車一台を入れられるスペースが見つかった。
何の目的かはわからないが、
タイヤショベルで雪が押し付けられたスペースだ。
準備を整えて、
そのまま駐車地から入山した。
ハンターのものと思われる、
スキーのトレースが残されていたが、
いくらも進まないうちに消えた。
トレースが消えた辺りで、
そこまで続いていた作業道も消滅した。
この後は広い斜面を登って行く。
辺りは広葉樹の疎林が続く。
従って曇り空ではあるが、
明るい樹林帯だ。
また傾斜は緩やかで、
ゆっくりと高度を上げて行く。
傾斜の緩い斜面を登りきると、
広い尾根上となり、
方向を変える。
前方に斜度のきつい小ピークが見えてきたので、
それを乗っ越すために、
少々苦労して登った。
しかしそれを無理に登る必要はなく、
容易に回避することができたと、
そこに登り終えて気が付いた。
傾斜のきついポコを越えると、
もう目指すピークは近く、
一直線に伸びる尾根の先に見えた。
そして四等三角点「平和」。
無積雪期には何度も立ったピークだが、
改めて思えばたいそうな点名だ。
ピークからは木の間越しに、
清水沢の市街地と、
その向こうに先日登った「砂金沢」が見えていた。
すぐに下山を開始。
すると目の前の雪面に、
雪がかぶってわかりにくいが、
小型のヒグマの足跡だ。
例年3月に入ると、
雪の上で冬眠から覚めたヒグマの足跡を見るようになるが、
今年もそんな季節がやってきた。
この後はすごい勢いで、
春に向かって行くことだろう。
そんなことを考えながら淡々と下った。
下りは登りで無駄に膨らんだルートを、
全てショートカット。
スノーシューで雪面を下る感触が快適で、
楽しく下ることができた。
駐車地に着いて着替えをし、
さてもう一座!
2025.3.1 『ボタ山』(三笠・250m) 360度遮るもののない展望が!
先週末の土曜日、
三笠市で「幌内」に登った後、
その近くで未踏の三角点ピークに登ることにしていた。
ところが「幌内」から眺める素晴らしい風景の中で、
純白の「ボタ山」に目がとまってしまった。
そしてやはりそれに登り、
「ボタ山」の景色そのものと、
そこから素晴らしい風景を眺めたいと言う思いに駆られ、
一旦駐車地に戻って着替え、
「ボタ山」に向かってスタートした。
もうかなり気温が上がる中、
重く湿った雪を踏んで登って行く。
はじめからショートカットして、
立入禁止の車道の一段上に上がった。
そして広く直線的な道路を歩いて行くと、
前方に純白の「ボタ山」が見えてくる。
それに近付いて行くと、
どうも地表の温度が高いらしく、
雪が融けた部分があり、
水たまりができていた。
水たまりのそばには、
小動物の頭蓋骨が転がっていた。
ここにエゾシカが死んでいたときもあったような・・・
急斜面に取り付いて上部を目指す。
すると登るほどに視界が開け、
南側に直前で登った「幌内」の全景が見える。
そして登りきると、
幌内の街並みの向こうに、
真っ白な樺戸山地だ。
また、振り返れば三笠一帯の山々全てが見渡せる。
つまり360度遮るもののない世界が広がる。
そんな風景が忘れられず、
何度もここに足を運んでしまう。
それにしてもこの日は、
本当に天気が良かった。
360度遮るもののない風景を楽しみながら、
西の端の最高標高まで歩く。
それはまるで高山の稜線歩きをしているようだ。
それがこんな手軽に楽しめるんだから、
決してやめられない。
最高標高点で改めて360度の風景を眺め、
その中で昼食。
また、南の「幌内」をしっかり目に焼き付けて下降を開始。
下降は別ルートとし、
ピークからそのまま南側に下った。
そしてボタ山の裾に沿って歩き、
車道に戻った。
最後はまたショートカットして駐車地へ。
やはり「ボタ山」に登って良かったと納得して帰途に着いた。
「幌内」と「ボタ山」はいつもセットだなあ。
2025.3.1 『幌内』(三笠・310m) 再びあることを検証!
先週末の土曜日は、
気になっていた三笠市の「幌内」(三等三角点)に登ってみた。
そこには例の黄色地に黒文字の、
私製標識が付けられていたからだ。
あちこちのピークで外された、
同一製作者による私製標識だが、
先日の夕張「砂金沢」では、
標識ごと後ろの木立に打ち込まれた木ネジが抜き取られ、
別の方法で取り付けられていた。
この「幌内」ではどうなったか?
この朝三笠市幌内の最奥まで入り、
除雪終点に駐車。
スノーシューでスタートした。
この辺りは旧幌内炭鉱の跡地であり、
「幌内炭鉱景観公園」なる名称が付けられているが、
その整備状況は決して良くなく、
殆ど放置されていると認識している。
公園の最奥に幌内炭鉱が栄えた時代の、
変電所が残っている。
その前を過ぎると林道だ。
この日は林道上に、
スノーモビルのキャタピラ痕が残っていたので、
楽に歩かせてもらえた。
そして除雪終点から、
ちょうど1kmほどで分岐が現れるので、
林道を離れて尾根筋に沿って伸びる作業道にのった。
足もとの雪はそこそこ締まって歩きやすい。
ほぼ直線的に伸びる作業道を、
辛抱しながら登って行く。
周囲が白樺の林となると、
目指すピークが近くなる。
そこで尾根の頭に上がる。
すると西側の斜面が伐採地となり、
素晴らしい景観が広がる。
ただこの日は黄砂に包まれたように、
遠くの景色が霞んでいた。
落葉樹林の中の尾根筋を登って行くと、
間もなくピークに達し、
三等三角点「幌内」。
すぐに例の私製標識を探す!
ないっ!
それが取り付けられていた木も記憶していたが、
ないっ!
昨年の同時期にもHiromiと訪れているが、
標識は設置されたままだった。
そしてその木には、
標識をとめていた木ネジ2本だけが残っていた。
木ネジがそのまま残っていると言うことは、
力づくで無理やり引きはがした、
と言うことだ。
この標識にそれほど腹を立てるのか!?
この外し方は製作者本人ではない、
と言うことが明白だ。
勝手に標識を付けて歩くことが気に入らないのか?
或いは樹木に木ネジを打ち込むことが気に入らないのか?
後者だとしたら、
樹木に打ち込まれた木ネジをそのまま放置したのはうなずけない。
こうした事例は、
ネット上で問題になっているのだろうか?
まあ、調べる気にもならないが。
私製標識がなくなった、
と言う事実に納得し、
下山を開始した。
しばらく伐採地越しの広い風景を楽しみ、
気温が上がった雪面を下った。
林道に下って歩いていると、
前方からスノーモビルが2台、
爆音を轟かせてやってきた。
そして私の前で止まり、
エンジンを切って話しかけてきた。
ヒグマの情報が欲しいのだ。
彼らは異常なほどヒグマを警戒し、
ひどく怯えていた。
爆音を轟かせて走るスノーモビルに、
ヒグマの方が恐怖して逃げるのに・・・
駐車地に着くと、
かなり気温が上がっていた。
そして美しい風景を眺めにもう一座!
2025.2.24 『鷲ノ沢』(ワシノサワ・355m) 恐怖の銃声!
先週の三連休最終日は、
また除雪をした後、
栗沢町美流渡へと向かった。
この日予定したのは、
美流渡の市街地から尾根に取り付き、
尾根を選んで「鷲ノ沢」(三等三角点)を目指すこと。
「鷲ノ沢」には無積雪期に数度登っているが、
ルートはいずれも「幌向川ダム」を起点に、
林道から藪に入ってピークに至るもの。
積雪期に登るのは今回が初めてだった。
そしてルートも終始尾根歩きだ。
美流渡東栄町で、
「マップ川」に架かる「東栄橋」を渡った。
その先に人家があるのかどうかはわからないが、
除雪された車道が続く。
この辺りには駐車できるところがずいぶんある。
タイヤショベルで広く雪が押し付けられてできたスペースだ。
先月ここを利用して「送電線」(四等三角点)に登った際、
この場所を駐車地としたので、
除雪が行き届いていることを知っていた。
駐車地からスノーシューを装着してスタート。
町道から「奈良川」に沿って伸びる林道に入った。
そして200mほど進んだ地点で尾根に取り付いた。
雪はそこそこ締まって歩きやすい。
樹林の中を登って行くと、
古い作業道が現れたので、
それが尾根筋に沿って伸びて行く間は利用する。
少し高度を上げると、
木の間越しに美流渡の市街地を望めるようになった。
更に進んで尾根は北東方向に伸びて行く。
すると右前方に「幌向川ダム」が見えてきた。
なかなか楽しい尾根歩きだ。
但し、どうも体調がよくない。
このところ貧血のような状態になり、
きつくて歩けなくなる。
そして歩き出すと立ち眩みのような状況だ。
それを繰り返しながらゆっくり進む。
サプリ飲料を飲んだり、
スポーツドリンクを飲んだりと、
色々試している。
この朝はふだん朝食では口にしない米を食べた。
しかし、今のところどれも効果が見られない。
更に新たなことを考えて行く。
この辺りはエゾシカが多く、
それがまた不思議なことに、
私が歩きたいところを先に歩いて、
尾根上に深く細い足跡を付ける。
それにスノーシューを取られて歩きにくい。
結局エゾシカの踏み跡を外して歩くことになるので、
最適な尾根歩きができない。
更にエゾシカの足跡は延々と続いて行く。
前方に鉄塔が見えてくると、
目指すピークが近くなった。
この鉄塔は美流渡が石炭の採掘で栄えていたころの名残で、
古く錆びだらけになっていた。
それを過ぎて間もなく前方に目指すピークが見えてきた。
そして最後の急登に入った。
この頃になると、
体調不良は消えて何事もなかったかのように歩が出た。
急登に耐えながらゆっくり登り、
三等三角点「鷲の沢」。
無積雪期は笹とハイイヌガヤに覆われたピークだが、
積雪期はスッキリしていい。
ここで昼食とした。
下山はアップダウンが続く尾根を避け、
ピークの基部まで下った後、
「奈良川」に沿って付けられている林道に当てることにした。
そして下降尾根を下って行くと、
もう林道が見えた頃、
1台のスノーモビルの姿を木の間越しに捕らえた。
ハンターだと直感したので、
立ち止まって去るのを待った。
スノーモビルは間もなく停止した。
バン! バン!! バーン!!!
突然間近での発砲だ!
これには焦った!
しばらくじっとしていたが、
いつまでもそうしているわけにはいかないので、
思いっきり鈴を鳴らしながら、
奈良川へと下った。
すると対岸の崖状地形を、
ハンターが下りてきた、
ツボ足で転げながら。
そこで声をかけた、
「獲ったの?」。
すると「獲ったよ!」。
河原を見ると雪面を真っ赤に染める部分が・・・
ハンターとはそのままわかれて林道に上がり、
林道を歩いて地駐車地に戻った。
ハンターの発砲は最初に3発。
その後少々間をおいて数発。
計6~7発だったと思う。
いやぁ、怖かったあ!
こんな至近距離での発砲に遭ったのは初めてだ・・・
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