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2024.11.23 『熊ノ頭』(クマノアタマ・162m)  小春日和ののどかな午後

 先月の「勤労感謝の日」の朝、

厚真町で「仁達幌」を下山後、

あまりにも天気がいいので、

小春日和の中、

のんびりとそれを楽しみながら歩きたくて、

JR「安平駅」の裏手より、

「熊ノ頭」の取り付き点へと向かった。

 地理院地図を見ると、

安平駅の南西側に「熊ノ頭山」(155m)というのがある。

こちらは「くまのかしらやま」で四等三角点を有し、

点名は「弾庫」(たまこ)。

近くに陸上自衛隊の弾薬庫があるからだろう。

そしてその「熊ノ頭山」の西側、

直線距離にして約2kmの位置に、

今回の「熊ノ頭」があり、

二等三角点を有する。

そして読み方は「くまのあたま」。

ただ、この三角点ピークに至るには、

ちょっと面倒なことがある。

と言うのも、

自衛隊の敷地内を通らなければいけないからだ。

このピークには数度立っているが、

私にもどこからどこまでが自衛隊の敷地なのか、

よくわからないで歩いて来た。

 安平駅の西側で、

「安平川」に架かる「安平橋」を渡って林道に入った。

この砂利道が町道なのか林道なのか、

あるいは別の管理者の道路なのか、

全く分からない。

砂利道を走って行くと、

JRの「西早来信号場」を過ぎて更に進み、

同じくJR「第一追分トンネル」に行き当たる手前を駐車地とした。

この狭い道路のすぐ西側に、

自衛隊の検問所がある。

 駐車地から少し歩き、

「第一追分トンネル」横で藪に入った。

しばらく笹の中を進む。

そして笹をかき分けて行くと、

突然登山道の様な刈りわけ道に出る。

これは送電線の作業道で、

前方の高みに見える、

送電線の鉄塔まではこの作業道を利用した。

 鉄塔まで上がると、

林道が現れるので、

今度は林道を利用して進む。

また、この林道脇には2年前に伐採地が出現したので、

その中の作業道も歩いてみる。

小春日和の中で、

伐採地の風景を眺めながら歩くのはいい。

 伐採地から林道に戻って歩を進めると、

これも突然だが、

広い車道に出る。

これはこのピークを始めて目指して後、

しばらくしてわかったことだが、

どうも自衛隊の道路らしい。

ただ、行きつく先には巨大アンテナが建ち、

そのアンテナ設備の保守点検用車両が、

利用することにもなっていると思われる。

 広い車道歩きでは特に見るものもなく、

ただ淡々と歩を進める。

そして前方に巨大アンテナが見えるようになり、

それがだんだん近付いて、

最後は目の前にそそり立つ。

アンテナに向かって左手の、

一段高いところに三角点がある。

二等三角点「熊ノ頭」。

そこには有刺鉄線が張り巡らされているが、

この度はそれが下に落ちていた。

そして三角点標石の上を這っていた。

この有刺鉄線のこちら側が自衛隊の敷地なのか、

あるいは向こう側がそれなのか、

皆目見当がつかない。

  下山はまた広い車道を淡々と歩く。

もう何度も歩いて来た道だが、

ここを車が走行するのを目にしたことがない。

 広い車道から林道へ。

そして送電線の作業道を下り、

最後は小沢から薄い藪を抜けて、

駐車地へと続く林道に出た。

久しぶりのこの山もなかなか楽しかった。

それも天候が上々だったからに他ならない。

 

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2024.11.23 『仁達幌』(ニタッポロ・242m)  落ち着かない山行

 

 11月も後半に入って「勤労感謝の日」である土曜日は、

この週末もHiromiとは別行動だったので、

「仁達幌」(二等三角点)の新ルート開拓を目的に、

厚真町へと向かった。

朝から素晴らしい天気だ。

 安平町早来守田を過ぎて、

「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った。

この林道の奥では、

胆振東部地震で壊滅的被害を受けて崩壊した林道の、

新たな開削工事が進められている。

従ってウィークデーは、

車同士が交差のできない狭い林道を、

工事車両が行き交うのでちょっと入りにくい。

ただこの日は「勤労感謝の日」という、

祝日と土曜日が重なっていたので、

工事は休みだろうと考えた。

ところが林道入口より、

4kmほど入った地点で準備を始めると、

エンジン音が聞こえてきた。

驚いてそちらに目をやると、

工事車両が入ってきて、

駐車地の少し手前の分岐から、

「チケッペ幌里林道」の奥へと入って行った。

そしてその後も工事車両が次々とやってきた。

更にそれだけではなく、

大型ダンプまで出入りしだした。

新しい林道の路面に敷き詰める、

砂利を運んでいるのだろう。

いやはや、とんでもなく落ち着かないことになってしまった!

帰りの林道走行4kmの間に、

大型ダンプと鉢合わせをしたら大変だ!

 とりあえず準備をしてスタートとたものの、

気持ちは落ち着かないままだ。

予定した周遊ルートを中止して登下降を同ルートとした。

 知決辺川河岸より、

駐車地から最も近い崩壊斜面に取り付いた。

これを登りきると、

足もとにドングリがたくさん落ちていた。

この秋はやはりドングリが豊作だったようだ。

近年毎年秋になると、

札幌市内の住宅地にエサを求めて出没するヒグマのニュースが、

テレビから流れてくる。

しかし今年はそんなニュースに接していない。

 崩壊斜面を登りきって、

笹の尾根筋に上がった。

すると林道の奥に工事車両が見えた。

この日は国民の祝日、

「勤労感謝の日」だ。

しかしここで働き続ける人たちには、

「勤労感謝」なぞ名ばかりで、

何の恩恵も受けることがない。

笹一面の尾根が続いて行く。

この山には別の尾根を利用して、

過去に二度登っている。

晩秋になると、

木々の葉がすっかり落ちて、

ある程度見通しが効くようになる。

笹は薄かったり濃かったり、

或いは丈が低かったり高かったりを繰り返す。

そして目指すピークに到着も、

その周辺は特に笹が濃く、

三角点標石を見つけられない。

いや、じっくり探せば見つかるだろうが、

帰路の林道走行のことが頭から離れず、

ひじょうに落ち着かない。

適当にあきらめて下山を開始。

 下山は時間短縮のため、

ピークの直下で崩壊斜面を下った。

それを沢筋まで下りて、

地震による倒木越えに難儀しながら、

小沢に沿って知決辺川河岸に出た。

ルートとしては面白かったが、

やはり気持ちは落ち着かず、

駐車地に戻って後片付けもそこそこに、

すぐ車に乗って走った。

しかし、林道の中盤を過ぎた頃、

前から大型ダンプがやってきた!

車幅が林道の幅ギリギリだ。

「ヤバい!」、と思った瞬間、

すぐ脇に車1台が入れるスペースを発見!

バックで入って難を逃れた。

向こうは仕事でこちらはただの遊びだ、

気が引ける。

その後林道を抜けて、

落ち着けるところで片付けと着替えをした。

 

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2024.11.17 「馬追丘陵」 雨の日は近場で・・・

 11月第三週の日曜日は、

前日の素晴らしい晴天とは裏腹に、

夜明け前に降り出した雨が、

終日降り続く予報だった。

雨が降るから山に向かわない、

という選択肢はないので、

いつもより遅くに家を出たが、

モチベーションはまるで上がらない。

とりあえず夕張に向かって、

雨の状況を見ながら、

雨具着用でどこかに登ろうと決めた。

そして家を出て車を走らせていくと、

途中で雨が止んだ。

馬追丘陵の辺りを走っていたので、

雨が止んだなら馬追丘陵でいいか、

ということにして、

そこで足を止めることにした。

馬追丘陵もちょっと気になるところがあった。

先日馬追丘陵の西側を走っているとき、

山肌に新たな伐採地が見えた。

伐採されたなら、

ぜひその景色を見に行きたい。

 久しぶりに旧マオイゴルフ場に隣接する地点を駐車地とし、

ゴルフ場に入った。

ゴルフ場を縦断して藪に入ることにしとた。

もう閉鎖されて6年ほどになるゴルフ場は、

芝が伸びて歩きにくい。

しかし広々として水のある風景はいい。

そしてまだところどころに残っている、

黄金色のカラマツが美しい。

そんな風景を楽しみながら、

ゴルフ場の上部まで上がり、

小沢に下って藪に入った。

すぐ前方には伐採地の縁が見えていた。

わずかな藪を越えて伐採地に上がった。

するとそこは正に今伐採されたばかり。

重機が走り回った後の泥がそのままだった。

と、ここで雨が降りだした!

そしてみるみ強くなっていく。

そうなるともうのんびりはしておられず、

足早に伐採地から樹林の中に入った。

この辺りはトドマツの林が多く、

いつ伐採されてもおかしくない大木が林立する。

点を突くように、

まっすぐに伸びたトドマツの林を眺めるのもいい。

ただ雨がけっこう強く、

早く帰りたくなった。

それで登ることを中止し、

しばらく林道を歩いて藪入り。

しばらく藪中を歩いて小沢へ。

それを越えてゴルフ場に戻った。

この頃になると、

雨足は益々強くなり、

もうカメラも出せなくなったので、

極力急いで駐車地へ。

雨の中では後始末が大変だ。

なんとか片付けをして、

狭い車内に入って着替え。

そしてこの後は急ぐ必要もないので、

車内で持参した昼食を摂った。

 雨にはたたられた日曜日だったが、

前日の土曜日、

小春日和の中で山歩きを楽しめたので、

まあまずまずの週末だった。

 

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2024.11.16 『高岡山』(137m)  大空と大地の中を行く!

 

 11月の第三週週末の朝、

当別町で「茂平沢」への未体験林道を歩いていると、

すこぶる天気がいいので、

広い景色が見たくなった。

そんなとき今回の「高岡山」は最高だ!

そこには遮るもののない、

ただただ広い風景が広がる。

 この日の午前中、

当別町弁華別で茂平沢を抜け、

一旦道々に戻って、

すぐ近くで「パンケチュウベシナイ川」に沿って、

西に伸びる農道に入った。

狭いが舗装された農道を走って行く。

農道は3kmほどで斜度を増し、

明らかに登りとなる。

この登りに入った地点から、

農道が林道に変わるものと思われる。

そしてこの林道のほぼ最高標高辺りで、

「高岡山」へと続く林道が現れるので、

その入口の向かい側の空き地を駐車地とした。

 「高岡山」については思うところがある。

今年の6月ハイエースを売却し、

同時にフィットの購入を契約した後、

そのままここに来たことを思い出す。

もう広いハイエースには乗れないことに対する淋しさと、

小さなフィットの安価な維持費に対する期待感とが入り混じり、

ひじょうに複雑な感情を抱いたまま、

この林道を歩きだした。

そして今、

フィットの維持費は期待以上で、

その点は大いに満足している。

ただ、室内が狭く、

それは難儀していると言わざるを得ない。

しかし燃費には代えられない。

まあ、どちらも一長一短あるものと納得するしかない。

 この日は空に雲がなく、

素晴らしい晴天だった。

更に暖かく、

正に小春日和!

林道に入ると、

カラマツがまだ黄金色の美しい姿を残していた。

そして樹林を抜けると、

以前ゲートが設置されていた跡が残り、

その向こうには遮るもののない風景が広がった。

左手の東側には「石狩平原ゴルフ場」の緑が美しく、

右手の西側には風力発電の、

巨大プロペラが5基見えている。

 広々とした風景を楽しみながら歩き、

林道入口より3km弱で、

右手に現れた作業道に入った。

少しの間笹被りとなるが、

上空を走る小規模送電線と交差して間もなく、

右前方に目指すピークが見えるようになる。

標高が低いので、

山と言うよりは、

広大な丘陵地帯と言った感じだ。

そして作業道を離れて藪に入った。

はじめは下半身ほどの笹だが、

そのうち深くなり、

背丈を越える部分もある。

ただ長くは続かず、

藪をかき分けて、

三等三角点「高岡山」。

以前標石周りを笹刈りした時より、

ずいぶん笹が濃くなっていた。

三等だが訪れる人がいないようだ。

 下山は果てしなく広い原野を下って行く。

笹薮から作業道へ。

そして送電線のそばで昼食とした。

その後送電線の作業道を少し下り、

林道に戻った。

林道に戻った後は、

また広々とした風景を楽しみながら歩く。

ここは本当に気持ちがいい。

天気も最高で、

この日この風景を眺めながら歩けたことに、

心より満足して駐車地へ。

いやあ、いい日だったな~

 

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2024.11.16 『茂平沢』(モヘイザワ・215m)  晩秋の樺戸山地片隅で・・・

 

 11月第三週の週末は、

Hiromiと別行動だったので、

土曜の朝一人で浜益方面へと向かうつもりで家を出た。

ところが家を出たところから濃霧で、

前がよく見えない。

ただでも運転がおっくうになっていると言うのに、

前方の視界が不良では、

どうにもモチベーションが上がらない。

それで当別町までは行ったものの、

道々をその先へと進む気にはなれず、

当別町弁華別の茂平沢地区で再検討。

地形図を見て「茂平沢第二貯水池」へと入ってみた。

この貯水池から林道が伸びており、

北東側に位置する「茂平沢」(三等三角点)まで続いていたので、

初めてこの林道を歩いてみることにした。

 貯水池に着くと外気温が-2℃!

今期の最低気温だった。

貯水池は渇水期を迎えて水が少ない。

そんな風景を眺めて林道を歩きだした。

林道とは言っても、

もう走る車がないようで、

ひじょうに心細い。

更に先では地形図上で、

実線から破線の林道に代わるので、

その状況に不安があった。

まあ、出たとこ勝負だ。

 林道は小さな貯水池を南側から東、

そして北側に回り込むように続いていた。

その後貯水池を過ぎて奥へと進んで行くと、

地形図上で破線に代わる地点で、

赤いセーフティーコーンが置かれていた。

「この先は車で入れないぞ!」、

という意味だろうが、

そこまでだって入れそうもなかったし・・・

 コーンから先は更に荒れだした。

倒木があり、

それを乗り越えると林道全体が笹に覆われた。

ベチャベチャに濡れた笹が、

下半身にくっついて濡らす。

「ここまでかな?」、

と思った瞬間藪を抜けた!

見ると林道全体が草刈りをされていた。

これには驚いた!

どうやら林業にとって重要な林道らしい。

 草刈りが行き届いた林道は、

適度な斜度があり、

気持ちよく登って行く。

そして170mまで高度を上げると、

上部を走る新しい「曽根の沢林道」に合流した。

あとは立派な林道を歩いて行く。

この時点で前方に「茂平沢」のピークが見えていた。

また、西側の谷筋には雲海が広がっていた。

この低いガスがこの朝の濃霧だった。

標高こそ低いが、

美しい風景が広がる。

そんな風景を眺めながら、

「茂平沢」の直下まで進んだ。

しかし濃い笹が多量の水分を含んでいたので、

ピークに登ることはパス。

この三等三角点ピークには、

これまで数度立っている。

 辺りの風景を楽しんで、

復路に入った。

濃霧に覆われていた朝だったが、

もうすっかり晴れ渡り、

上空に雲一つ見られない。

そんな時歩きたい山が近くにある。

次はそこへ行くことに決め、

淡々と歩いて駐車地へ。

初めて歩いた林道は、

なかなか趣があって楽しかった。

 

 

 

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