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2025.2.24 『鷲ノ沢』(ワシノサワ・355m)  恐怖の銃声!

 先週の三連休最終日は、

また除雪をした後、

栗沢町美流渡へと向かった。

この日予定したのは、

美流渡の市街地から尾根に取り付き、

尾根を選んで「鷲ノ沢」(三等三角点)を目指すこと。

「鷲ノ沢」には無積雪期に数度登っているが、

ルートはいずれも「幌向川ダム」を起点に、

林道から藪に入ってピークに至るもの。

積雪期に登るのは今回が初めてだった。

そしてルートも終始尾根歩きだ。

 美流渡東栄町で、

「マップ川」に架かる「東栄橋」を渡った。

その先に人家があるのかどうかはわからないが、

除雪された車道が続く。

この辺りには駐車できるところがずいぶんある。

タイヤショベルで広く雪が押し付けられてできたスペースだ。

先月ここを利用して「送電線」(四等三角点)に登った際、

この場所を駐車地としたので、

除雪が行き届いていることを知っていた。

  駐車地からスノーシューを装着してスタート。

町道から「奈良川」に沿って伸びる林道に入った。

そして200mほど進んだ地点で尾根に取り付いた。

雪はそこそこ締まって歩きやすい。

樹林の中を登って行くと、

古い作業道が現れたので、

それが尾根筋に沿って伸びて行く間は利用する。

少し高度を上げると、

木の間越しに美流渡の市街地を望めるようになった。

更に進んで尾根は北東方向に伸びて行く。

すると右前方に「幌向川ダム」が見えてきた。

なかなか楽しい尾根歩きだ。

但し、どうも体調がよくない。

このところ貧血のような状態になり、

きつくて歩けなくなる。

そして歩き出すと立ち眩みのような状況だ。

それを繰り返しながらゆっくり進む。

サプリ飲料を飲んだり、

スポーツドリンクを飲んだりと、

色々試している。

この朝はふだん朝食では口にしない米を食べた。

しかし、今のところどれも効果が見られない。

更に新たなことを考えて行く。

 この辺りはエゾシカが多く、

それがまた不思議なことに、

私が歩きたいところを先に歩いて、

尾根上に深く細い足跡を付ける。

それにスノーシューを取られて歩きにくい。

結局エゾシカの踏み跡を外して歩くことになるので、

最適な尾根歩きができない。

更にエゾシカの足跡は延々と続いて行く。

 前方に鉄塔が見えてくると、

目指すピークが近くなった。

この鉄塔は美流渡が石炭の採掘で栄えていたころの名残で、

古く錆びだらけになっていた。

それを過ぎて間もなく前方に目指すピークが見えてきた。

そして最後の急登に入った。

この頃になると、

体調不良は消えて何事もなかったかのように歩が出た。

 急登に耐えながらゆっくり登り、

三等三角点「鷲の沢」

無積雪期は笹とハイイヌガヤに覆われたピークだが、

積雪期はスッキリしていい。

ここで昼食とした。

 下山はアップダウンが続く尾根を避け、

ピークの基部まで下った後、

「奈良川」に沿って付けられている林道に当てることにした。

そして下降尾根を下って行くと、

もう林道が見えた頃、

1台のスノーモビルの姿を木の間越しに捕らえた。

ハンターだと直感したので、

立ち止まって去るのを待った。

スノーモビルは間もなく停止した。

バン! バン!! バーン!!!

突然間近での発砲だ!

これには焦った!

しばらくじっとしていたが、

いつまでもそうしているわけにはいかないので、

思いっきり鈴を鳴らしながら、

奈良川へと下った。

すると対岸の崖状地形を、

ハンターが下りてきた、

ツボ足で転げながら。

そこで声をかけた、

「獲ったの?」。

すると「獲ったよ!」。

河原を見ると雪面を真っ赤に染める部分が・・・

 ハンターとはそのままわかれて林道に上がり、

林道を歩いて地駐車地に戻った。

ハンターの発砲は最初に3発。

その後少々間をおいて数発。

計6~7発だったと思う。

いやぁ、怖かったあ!

こんな至近距離での発砲に遭ったのは初めてだ・・・

 

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