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2025.3.15 『東阿蘇岩』(ヒガシアソイワ・217m)  検査をしてから山へ

 昨日は午前中かかりつけのクリニックへ。

このところどうも調子が悪く、

山に入って歩き出すと、

言いようのない辛さに立ち止まり、

膝に手をついて休むようになった。

そして歩き出すとまた辛くて立ち止まる。

そんな苦しい山行の繰り返しが、

1ヶ月ほど続いた。

それでこれじゃあまずいと、

主治医のところに行って相談してみた。

そこで胸部レントゲン写真を撮り、

心電図の検査をし、

最後に血液検査をした。

するとレントゲンによる心臓は動脈瘤もなく異常なし。

心電図もきれいな波形で異状ないという。

あとは血液検査の結果で、

何かの数値に異常があるかも・・・

まあとりあえず心臓に問題がなかったので、

一安心というところだ。

高校時代の同級生である主治医は、

原因不明の不調に頭を抱えた。

そして後日判明する血液検査の結果に、

重大な異常が出た場合は、

電話をもらうことにしてクリニックを出た。

このとき主治医に質問されたことは、

殆どが我が女房に質問されたことと同じだった。

 

20代前半から、

保健師、看護師として68歳まで勤めた女房は、

やはりすごいと感じた日だった。

クリニックを出ると、

時刻は既に10時半を過ぎていた。

中途半端な時間になってしまったので、

距離の近い当別へと向かった。

 当別から「ふくろう湖」方面へと走ると、

「当別川」に架かる「青山橋」を渡る。

これを渡ったところに駐車スペースがあった。

それでそこを起点に、

「東阿蘇岩」に登ることにした。

 駐車地からスノーシューを手に、

「青山橋」を渡った。

そして渡りきってすぐスノーシューを装着し、

「当別川」に沿って上流方向へと歩き出した。

そこに施設されている水門を過ぎて間もなく、

屋根の末端に取り付いた。

尾根の手前に水路が通っており、

無積雪期だと、

その渡渉地点を選ばなければならないが、

今はまだほとんどが雪に埋もれていた。

 水路を渡ってすぐ斜面を登った。

湿って締まった雪の歩行が楽しい、

と言いたいが、

やはり調子が悪い。

辛くて長くは歩けない。

何度も何度も立ち止まり、

休んで更に歩を出していく。

何なんだろうね~

 針葉樹林の中を登って行くと、

ここにはトドマツだけではなく、

エゾマツも見られる。

私はスッキリした幹のトドマツは好きなのだが、

ゴツゴツした幹のエゾ松は好きになれない。

なんだか恐竜の皮膚を連想させる。

恐竜なんか見たことないけどね~

 ある程度の傾斜をもったトドマツの林を登りきると、

一旦傾斜が落ち、

落葉樹の林の中を進む。

この林は深い笹の中にあり、

無積雪期にHiromiとそれを、

かき分けながら登ったことを思い出す。

 平たんだった地形は、

やがて傾斜を増し、

北向きの尾根にのった。

この尾根の向こうは、

崖状地形で落ち込んでいる。

 尾根を忠実に登って行くと、

やがて明確なピークが見えてきて、

四等三角点「東阿蘇岩」。

すぐ西側に「阿蘇岩山」(418m)と、

その山頂に航空自衛隊のレーダー基地が見える。

しかし昨日はガスがかかりだしてよく見えなかった。

また北の方には木の間越しに「当別ダム」が見える。

そのダムを越えて流れ落ちる水の轟音が、

辺りに響いていた。

 ピークでちょっと遅い昼食を摂って下山。

下山はほぼ同ルートを下った。

もうかなり気温が上がっていたので、

南向きの斜面は雪が融けて腐り、

スノーシューを深く飲み込まれる。

その苦痛に耐えて当別川へ。

そしとて駐車地。

短い山行ではあったが、

この日もきつかったねえ。

しかし、この不調はいったい何なんだろうねえ・・・



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2025.3.9 『熊ヶ澤』(クマガサワ・235m)  急遽予定変更!

 先日の日曜日は、

月形町の「月形ダム」を起点に活動しようと、

国道275号線から町道に入り、

ダムを目指して走って行った。

すると最終人家から先で、

いつもの年なら車1台が通れる幅にしか除雪されていないのだが、

この度は車が交差できる幅に除雪されていた。

今年は雪が少ないからか?

と思いながら走って行くと、

ダムのすぐ手前で通行止め!

そしてそのすぐ先で、

「須部都川」に架かる小さな橋の架け替え工事がされていた。

もうダムまでは歩いても近いので、

工事を休んでいる日曜日なら、

橋を渡って行ってもいいかな?

とも考えたが、

そこはやはり気が引けた。

それで町道を少し引き返し、

最終人家の近くに駐車できるスペースがあったので、

これを利用して「熊ヶ澤」を往復することにした。



 タイヤショベルで雪が押し付けられてできたスペースは、

「熊ヶ澤」へと続く尾根の末端にあり、

それは偶然絶妙な位置にあった。

それで駐車地から、

そのまま目の前の尾根に取り付いた。

急な尾根は日陰のため、

雪がサラサラと崩れて登りにくい。

僅かな標高差に時間をかけて、

ようやく登りきると、

広くなだらかな尾根が先へと続いていた。

そして南方向に「阿蘇岩山」(418m)が見えていた。

 樹林帯の尾根は、

広く傾斜も緩やかだが、

それでも確実に高度を上げて行く。

樹木の切れた位置から、

目指す「熊ヶ澤」のピークを視認することができた。

そこからはその先の尾根が、

反時計回りに弧を描くように伸びて行くのも確認。

雪質は悪くない。

しかし調子が悪い。

このところどうも体調が良くない。

長く歩き続けられず、

どうしても立ち止まらなければならない。

そして少し休んでまた歩き出す。

そんなことを繰り返しながら進むので、

ひじょうに時間がかかる。

そんな中で膝に手をつき、

休んで顔を上げると、

トドマツの林の間に「中小屋」(三等三角点・309m)が見えた。

自分の辛さもあり、

なんだかずいぶん美しく見え、

そこに登りたくなった。

そしてまた歩き出す。

 ピークに近付くと林道が現れるものの、

そのまま尾根筋を進んだ。

進行方向右手には、

木の間越しに空知平野の風景が透けて見えた。

そして三等三角点「熊ヶ澤」。

展望は北側のみだ。

「月形ダム」方向の山が連なる。

 ピークに長居はせず、

早々に下山を開始した。

すると天気予報では昼頃から降り出す予定の雪が、

 

ずいぶん早い時間から降り出した。

そんな中を下って行くと、

トドマツの幹に新しいヒグマの爪痕が。

田畑が近いのに、

自然豊かだねえ!

 駐車地に戻っても、

まだ時間は早かったが、

体調の悪さもあるので、

そのまま帰途に着いた。

そして女房と久しぶりに買い物へ。

 


 

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2025.3.8 『本遠』(ホンエン・796m)  シューパロ湖を望む展望台へ!

 

 今年はHiromiの都合で、

同行登山がグッと少なくなった。

まあ仕方のないことだが、

昨年燃費の良い車に乗り替えておいて、

本当に良かったと感ずる今日この頃。

 先週末の土曜日は、

久しぶりにHiromiと同行することになっていた。

この朝Hiromiを迎えに行き、

向かったのが夕張市のシューパロ湖だ。

この日はここ数年登っていなかった、

「本遠」に登ることにした。

 夕張市で国道452号線にのり、

「シューパロトンネル」を抜けたところにある、

シューパロ湖岸の駐車帯へ。

そこから見るシューパロ湖の向こうの、

『夕張岳』の眺めが素晴らしい。

いつ見てもうっとりとする眺めだ。

ただ、この日『夕張岳』を目にしたのはこれだけで、

その後はガスに包まれて見えなくなってしまった。

 湖岸の駐車帯から国道を横断し、

尾根の末端に取り付いた。

そしていきはなりの急登だ。

ここから一気に450m標高を稼ぐ。

 久しぶりに山に登るHiromiは相変わらず速く、

間隔が開くものだから、

樹林の中ではほとんど姿が見えない。

 尾根筋を登って行くと、

550で一旦地形図に記された林道にのる。

しかし水平方向に走る林道を利用することはできず、

それを乗越て再び急登に挑む。

足もとの雪がそこそこ締まっているので、

雪面にスノーシューのアイゼンを効かせて登って行く。

最近どうも体調が思わしくなく、

すぐに疲れて膝に手をつく私は、

Hiromiの「早く登ってしまいたい」と言う思いに対して、

ずいぶん足を引っ張ってしまった。

 斜度がきつい斜面は、

スローペースで登っても、

どんどん高度を稼ぎ、

振り向けば純白のシューパロ湖の風景が広がる。

この風景を眺めたくて、

辛い急登に耐える。

ただ、美しい『夕張岳』はガスの中だ。



 760で南北に走る尾根の頭に上がり、

ようやく急登を終えた。

この尾根上は眺めがよく、

シューパロ湖の南側が、

奥まで見通せる。

この後尾根を南に進むと、

広い斜面に吸い込まれる。

ただあくまでも広い尾根上だ。

それを更に南進すると、

また狭くはっきりとした尾根筋となり、

それを詰めて、

二等三角点「本遠」。

驚いたことに、

前日のものと思われる、

スノーシューのトレースが残されていた。

それは我々とは逆の、

南側の尾根を利用して登ってきたようだ。

シューパロトンネルの、

夕張側出口付近で取り付いたのだろう。

いずれにしても、

この山で人の痕跡を目にしたのは初めてだ。

 ピークから「シューパロ湖」の全景を眺めていると、

辺りは冷たい風が吹いて、

すぐに体温を奪われてしまうので、

間もなく下山を開始した。

下山は中間の林道まで同ルートを下り、

その辺りで昼食とした。

そしてその後の下りは、

登路の尾根の一本南側を利用しようと下ったものの、

予想より複雑で歩きにくいため、

ほぼ登路の尾根に戻って下った。

そして湖岸の駐車地へ。

そこでHiromiが一言、

「いやあ、面白かったなあ!

やっぱり夕張はいいなあ!」。

それはそれは、ようございましたぁ!

 

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2025.3.2 『日吉』(ヒヨシ・487m)  カラマツオンリーの尾根を行く

 

 先週の日曜日、

夕張で「平和」に登った後、

道々をスポーツ公園の方に戻り、

夕張市日吉地区に入った。

そして市道の脇の、

広く除雪されたところに駐車。

ここは以前日帰り入浴専門の温泉があったすぐ前だ。

あの温泉の名称は、

確か「ユーパロの湯」だった。

 「日吉」には数年前の同時期に、

一度だけ登ったことがある。

その時はこの市道の最奥から登ったが、

今回はその時とはルートを変えて登ってみることにした。

 雪が締まった斜面を登って行く。

すると間もなく、

桜が植樹された丘に出た。

植樹された桜の苗木は、

白いプラスティックのカバーで覆われている。

野鳥の食害を防ぐためのものだが、

殆どの苗木はそのカバーの上部から顔を出しておらず、

既に枯れているものと思われる。

逆に食害を免れた苗木は結構育ち、

私の背丈をはるかに超えている。

夕張では10年以上前から、

この桜の木の植える事業が展開されてきたが、

そのほとんどが野鳥の食害に遭い、

悲惨な状況だけが残ってしまった。

 桜の丘を過ぎて広い尾根を登って行く。

すると右前方に、

目指す「日吉」のピークが見えてくる。

三角錐の形の良い山容だ。

そしてカラマツの林の中に、

作業道が現れた。

 

そのうえを歩いて行くと、

周囲の雰囲気がいい。

こういう雰囲気が好きなんだよねえ。

とあるカラマツの幹には、

野鳥が樹木の中にいる虫を食べるため、

幹をくちばしでつついて穴をあけたところが見られる。

しかし、中の虫はいったいどこから入ったんだい?

 尾根が東向きから南方向に向きを変えると、

東の木の間越しに、

『冷水山』(703m)が間近に見えた。

すると作業道が終息し、

送電線が現れた。

この送電線は、

夕張が炭都として栄えしころの名残で、

現在は利用されていない。

そして送電線直下の刈り分け地帯を乗っ越すと、

「日吉」ピークの基部となり、

いきなり急登が始まる。

斜度が増すと、

積雪の圧力が低下するため、

しっかり固まらず、

表面カリカリ中グサグサの最中状となる。

これが大きな抵抗となり、

なかなか進まない。

しかしきつい登りに何とか耐えて、

四等三角点「日吉」

点名の「日吉」は地元の地名だ。

 ピークに達するころから吹雪いてきた。

おまけにひどい降りようになる場面も。

落ち着かないので、

すぐに下山を開始し、

送電線の鉄塔まで下って昼食とした。

その後も雪が降りしきる中を下降。

ところが駐車地まで下ると、

ピタリと雪が止んだ。

まあ、そんなもんだ~

 この山は藪が濃いと無積雪期には避けてきたが、

作業道を発見できたので、

雪が融けたらまた登ってみよう!

そしてこの山行が、

私にとって通算4,990回目の山登りとなった。

 

 

 

 

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2025.3.2 『平和』(ヘイワ・413m)  まことに穏やかな点名へ

 

 先日の日曜日の話しになるが、

この日は夕張に出かけた。

天気予報がどこもパッとしなかったので、

とりあえず夕張に出かけて、

現地の天候に合わせた標高の山に登ることにした。

つまりガスに覆われていない程度の、

標高の山に合わせると言うことだ。

ガスに包まれて何も見えないのなら、

どこに登っても同じなので、

私はできるだけ晴れている山に登りたい。

 夕張市に入ると、

遠くの山々はガスの中。

そして目の前の高度500m未満の山は、

曇り空ではあるが、

すっきりと見えていた。

そこで「平和」に登ることにした。

「平和」には無積雪期に、

藪漕ぎでしか登ったことがない。

積雪期にも登ってみたいと思っていた。

また、無積雪期だと、

「清水ノ沢ダム」を起点に登ってきたが、

積雪期はルートを変えたい。

それで「志幌加別川」に沿って走る、

道々沿線で駐車できるところを探した。

すると理想通りと言ってよい地点に、

車一台を入れられるスペースが見つかった。

何の目的かはわからないが、

タイヤショベルで雪が押し付けられたスペースだ。

 準備を整えて、

そのまま駐車地から入山した。

ハンターのものと思われる、

スキーのトレースが残されていたが、

いくらも進まないうちに消えた。

トレースが消えた辺りで、

そこまで続いていた作業道も消滅した。

この後は広い斜面を登って行く。

辺りは広葉樹の疎林が続く。

従って曇り空ではあるが、

明るい樹林帯だ。

また傾斜は緩やかで、

ゆっくりと高度を上げて行く。

 傾斜の緩い斜面を登りきると、

広い尾根上となり、

方向を変える。

前方に斜度のきつい小ピークが見えてきたので、

それを乗っ越すために、

少々苦労して登った。

しかしそれを無理に登る必要はなく、

容易に回避することができたと、

そこに登り終えて気が付いた。

 傾斜のきついポコを越えると、

もう目指すピークは近く、

一直線に伸びる尾根の先に見えた。

そして四等三角点「平和」。

無積雪期には何度も立ったピークだが、

改めて思えばたいそうな点名だ。

ピークからは木の間越しに、

清水沢の市街地と、

その向こうに先日登った「砂金沢」が見えていた。

  すぐに下山を開始。

すると目の前の雪面に、

雪がかぶってわかりにくいが、

小型のヒグマの足跡だ。

例年3月に入ると、

雪の上で冬眠から覚めたヒグマの足跡を見るようになるが、

今年もそんな季節がやってきた。

この後はすごい勢いで、

春に向かって行くことだろう。

そんなことを考えながら淡々と下った。

下りは登りで無駄に膨らんだルートを、

全てショートカット。

スノーシューで雪面を下る感触が快適で、

楽しく下ることができた。

 駐車地に着いて着替えをし、

さてもう一座!

 

 

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