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2024.12.1 『本安平奥』(ホンアビラオク・244m)~『支安平奥』(シアビラオク・364m)  初冬の長い林道歩きを楽しむ

 12月に入って最初の山行は、

パッとしない予報の中、

極力晴れている方へ、

と言うことで、

安平町で初冬の長い林道歩きを楽しむことにした。

 朝の暗いうちに家を出た。

ただでも運転がおっくうになっているのに、

暗いうちに家を出て行くと言うのは、

本当に辛い!

しかし勝手に好きなことをやっているんだからしょうがない。

 Hiromiを迎えに行くと、

ようやく夜が明けた感じだ。

そしてそのHiromiと会うのは三週間ぶりだ。

Hiromiには自分で登りたい山が、

まだたくさんあるし、

最近高齢の母親の健康状態が芳しくないので、

今後も別行動の週末が増えるだろう。

 安平町追分旭地区で、

「安平川」に沿って伸びる林道に入った。

そして4.5kmほど走ると、

チェーンゲートが現れるので、

その前の道路脇を駐車地とした。

ゲート脇には貼り紙があり、

この区域での狩猟は、

来年の1月1日と記されていた。

まだ狩猟期間に入っていないことに、

ホッと胸をなでおろした。

 チェーンゲートを越えて、

「本安平越林道」に入った。

林道上に最近車が走行した痕跡は見られない。

水たまりの表面も凍ったままだ。

そして周囲の樹木の葉が落ちた今、

ひじょうに明るい感じがする。

この木々の葉が落ちてしまった中を歩くのが好きだ。

 ゲートから1kmちょっと歩くと、

上空を走る送電線の下を潜る。

すると右前方に伐採地が現れるので、

「本安平越林道」を離れて、

伐採地の中に続く作業道に乗り換えた。

伐採地の上部にはカラマツが並び、

なかなかいい風景だ。

そんな風景を楽しみながら歩を進めて行くと、

伐採されて植林された地形の上に、

崩壊斜面が見えてくる。

そこには6年前の「胆振東部地震」で発生した倒木が、

いまだに放置されたままだ。

地震崩壊による、

生々しい光景を目にしながら、

伐採地に続く作業道を登って行く。

そして作業道の最高標高に達すると、

一段上にピークが見える。

これが四等三角点「本安平奥」だ。

「本安平奥」に対して、

「本安平」(二等三角点・215m)は、

この3.5kmほど北側にある。

「本安平奥」の三角点は、

濃い笹の中にあるので、

笹が雪をかぶったこの日はスルーした。

 作業道を更に奥へと進んで行く。

この後は地形に沿って、

作業道がいくつもの蛇行を繰り返して伸びて行く。

その途中で木の間越しに、

「瑞穂ダム」でせき止められた湖が見えていた。

そしてやがて作業道は、

「本安平越林道」に吸い込まれる。

「本安平越林道」にのると、

車のタイヤ痕が残されていた。

ハンターだ!

まだ狩猟期間に入っていないのに進入してきた。

嫌な感じだ。

 この後タイヤ痕を追うように、

「本安平越林道」を進んで行く。

すると路面の雪の上には血痕が見え始めた。

ハンターが猟期を無視して発砲している証拠だ!

 「本安平越林道」に合流してから約2kmほどで、

「支安平奥」の基部に達した。

そしてわずかな藪漕ぎを経て、

三等三角点「支安平奥」。

このピークにはその都度3つのルートのいずれからか、

毎年登っている。

また、林道ゲートからこのピークまでは、

7kmちょっとあった。

そして下山を開始しようとすると、

何やらエンジン音のような音が聞こえてきた。

それはピークから眺める林道に現れ、

一旦停止した。

ハンターだ!

いや~な気分で眺めていると、

再び走り出した。

その方向は我々が戻る方向だった。

ハンターに会いたくないが、

仕方なく下山を開始。

 復路は一貫して「本安平越林道」を歩いた。

雪の路面には血痕が続く。

復路もまた長い林道歩きで、いつハンターの車と交差するのか、

落ち着かなかった。

しかし、「支安平奥」のピークでその車を目にしただけで、

その後は一度も会わずに駐車地に戻った。

そして再び狩猟期間が記された貼り紙を確認。

やはり猟期は1月1日からとなっている。

どこの社会でもそうだが、

規則を守れない、

無視するという輩がいるものだ。

しかし、こういう質の悪いハンターの存在は、

直接命の危険にさらされる。

迷惑極まりない!

 

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2024.11.30 『於兎牛山』(オソウシヤマ・392m)  通院直後の思いつき・・・

 11月の最終日は土曜と重なった。

久しぶりにHiromiと山に出かけることになっていたが、

私の薬が切れることに気付き、

土曜の朝急遽かかりつけのクリニックへ行くことにした。

それが終わるまで、

Hiromiの貴重な時間を奪うわけにはいかないので、

この日も別行動とした。

あっ、私の薬ってね、

痛風の薬のこと。

私はもう30数年前になるが、

痛風を発症し、

それ以来毎日1錠の薬を飲んできた。

それだけで食事や飲酒に神経を遣うことはなく、

フツーの生活を維持できる。

「痛風」なんか、

なぁんも邪魔にならん!

ただ、4か月に一度薬をもらいに受診するのが、

ひどくおっくうだけどねえ・・・

 そんなわけで、

行動開始も遅くなったし、

どうしようか?

と思ったときに、

自然と「於兎牛山」に向かっていた。

「於兎牛山」に最後に登ったのは、

今春だったと思われる。

 由仁町川端で「クオーベツ貯水池」に向かう農道に入った。

そして最終人家である、

羊の牧場を過ぎると、

三叉路の林道入口が現れるので、

その手前を駐車地とした。

 

 スタート直後の三叉路だが、

右の林道に入ると、

廃道になった林道が、

「郡界」(四等三角点・283m)の基部を巻くように続く。

途中で藪に入れば、

「郡界」のピークに立つことができる。

また三叉路真ん中の林道を進むと、

約5km先の「支安平奥」(三等三角点・364m)に至る。

そして今回は左手の林道に入った。

 広いが変化のない林道を歩いて行くと、

峠状の地形となり、

そこから木の間越しに新たな伐採地が見えた。

その後下降を始めると、

前方に目指す「於兎牛山」のピークが見える。

 峠状の林道を下りきったところで、

左手に「川端林道」が現れる。

この「川端林道」を利用すると、

自ずと「於兎牛山」の取り付き点まで誘ってくれる。

しかし林道の性質故、

ひどく遠回りをすることになる。

だから私は初めて「於兎牛山」に登った時以来、

「川端林道」をはじめから歩くことはしていない。

二回目以降は間の樹林帯をショートカットし、

川端林道の上部に当ててきた。

 「川端林道」の分岐を過ぎると、

「クオーベツ川」に架かる「九尾別橋」を渡った。

そしてその先には「クオーベツ貯水池」が現れる。

渇水期の今は貯水池が干上がって、

ただの川と化している。

この貯水池の風景は四季を通じて眺めてきた。

 一旦林道に戻り、

山側の作業道に入った。

これが伐採地の中に続く。

かつては針葉樹の深い森だったが、

3年ほど前に伐採された。

その広い風景が広がる中を登って行く。

ここの広い風景も私は気に入っている。

そして伐採地の最上部で、

薄い藪に入り「川端林道」にのった。

あとは淡々と林道を歩いて行く。

 「於兎牛山」頂上部の基部を、

巻くように林道が伸びているので、

急斜面が続く西側から南側へと回り込んだ地点で、

尾根の末端に取り付いた。

尾根上には踏み跡が続く。

それを辿って、

三等三角点「於兎牛山」(点名:於壮志山)。

もう何度目のピークだろう?

個性的な私製標識が、

けっこう古びてきた。

ここで簡単な昼食を摂り下山開始。

下山は同ルートを辿った。

そしてまた広い伐採地の風景を楽しんだ。

 ハンターの存在を懸念して入った山だったが、

林道上にタイヤ痕が残っていたものの、

1台の車にも出会うことはなかった。

一時降り出した雪も止み、

まずまずの天候で、

それなりに楽しめた。



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2024.11.24 『竹ノ子山』(156m)  気に入った風景の中で

 11月の「勤労感謝の日」翌日、

栗沢町で「二ノ沢」に登った後、

同じく栗沢町で「竹ノ子」山に寄った。

「竹ノ子山」は、

「山」と言うより「丘」。

栗沢町市街地の東側で、

南北に走る丘陵地帯の中にある。

この丘陵地帯を栗沢町上幌地区と、

由良地区を結んで、

「レインボウ林道」が東西に走っている。

全線舗装されたこの林道に、

東の上幌地区から入った。

そして東西を貫く最高標高辺りを駐車地とした。

そこに南へと向かう作業道が続く。

これを利用するべく、

作業道の入口を駐車地とした。

 この丘陵地帯は大変風景が良く、

私としては気に入っている。

三等三角点を有する「竹ノ子山」までは、

作業道の入口から、

わずか1kmほどの距離しかないが、

広い風景の中で、

天を突くようにまっすぐ伸びたトドマツが、

なんとも言えない雰囲気を醸し出している。

また、栗沢町の田園地帯がすぐそこに眺められ、

まるで小学校の遠足コースを歩いているようだ。

思えば私が小学校の頃、

この近くに住んでおり、

栗山小学校の遠足で、

この丘陵地帯を歩いたことがある。

確か5年生の時だった。

そんなことも思い出し、

なつかしさがこみあげてくる。

 美しい風景を眺めながら歩き、

最後はトドマツの林に入り、

わずかな距離の藪漕ぎで、

三等三角点「竹ノ子山」に至るが、

その藪がなかなか濃いので、

雪をかぶった藪漕ぎをこの日はパス!

すぐそばの風が来ないところで簡単な昼食とした。

そして、またトドマツの丘の風景を楽しみながら駐車地へ。

短い山行ではあるが、

私にとっては盛りだくさんで、

心休まる日となった。

 

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2024.11.24 『二ノ沢』(279m)  雪の伐採地を眺めに!

 まだ11月の話しが続く。

「勤労感謝」の次の日は、

夜中から雪が降り続き、

この朝起きると積雪が10cmくらいになっていた。

そこで伐採地の雪景色を眺めようと、

栗沢町美流渡へと向かった。

 栗沢町上志文から、

万字方面に向かって走って行くと、

美流渡の少し手前で右手に、

「美流渡二の沢川」に沿って伸びる林道が現れる。

その入口に空き地があるので、

それを駐車地とした。

そして徒歩でスタート。

この林道にゲートはないが、

周囲の風景を楽しむため、

あえて徒歩で入山する。

そこに着くまで降っていた雪が、

ドンピシャのタイミングで止んでくれた。

 林道を歩きだすと、

「美流渡二の沢川」の河岸に、

何やら小屋が建っていた。

何の小屋だろうね?

 林道に車が入った痕跡はなく、

10cmほど積もった雪の上に、

自らの足跡を付けて進む。

そして駐車地から1.5kmほど歩いた地点で分岐となるので、

ここを右に入った。

するとまもなく伐採地の風景が広がった。

この伐採は昨年されたもので、

その前は樹林の中に林道が続いていた。

 樹木に雪が降り積もり、

美しい風景ではあるのだが、

どうも雲が多くて暗い。

これが青空の下だったら、

さぞや美しかっただろう!

 広い風景を眺めながら、

徐々に高度を上げ、

伐採地の最上部まで上がると、

樹林の中に林道が続く。

すると雪が降り出した。

雪いらねって!

ちょっと鬱陶しさを感じながら、

一歩一歩歩を進めて行く。

そして林道脇の三角点ピーク直下まで進んだ。

そこで林道から藪に入り、

ひと漕ぎで、

四等三角点「二ノ沢」。

 

 下山を開始すると、

間もなく雪は上がった。

そして伐採地まで下ると、

期待した風景が広がった。

ただ雲が多く、

これが青空の下だったなら、

更に素晴らしかっただろう!

しかしまあ、ぜいたくは言えない。

雪が上がってくれただけでも上々だ。

 美しい景色を見ながら下り、

伐採地を抜けると、

淡々と歩いて駐車地へ。

やはり雪景色も広い方がいいねえ・・・

 

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2024.11.23 『熊ノ頭』(クマノアタマ・162m)  小春日和ののどかな午後

 先月の「勤労感謝の日」の朝、

厚真町で「仁達幌」を下山後、

あまりにも天気がいいので、

小春日和の中、

のんびりとそれを楽しみながら歩きたくて、

JR「安平駅」の裏手より、

「熊ノ頭」の取り付き点へと向かった。

 地理院地図を見ると、

安平駅の南西側に「熊ノ頭山」(155m)というのがある。

こちらは「くまのかしらやま」で四等三角点を有し、

点名は「弾庫」(たまこ)。

近くに陸上自衛隊の弾薬庫があるからだろう。

そしてその「熊ノ頭山」の西側、

直線距離にして約2kmの位置に、

今回の「熊ノ頭」があり、

二等三角点を有する。

そして読み方は「くまのあたま」。

ただ、この三角点ピークに至るには、

ちょっと面倒なことがある。

と言うのも、

自衛隊の敷地内を通らなければいけないからだ。

このピークには数度立っているが、

私にもどこからどこまでが自衛隊の敷地なのか、

よくわからないで歩いて来た。

 安平駅の西側で、

「安平川」に架かる「安平橋」を渡って林道に入った。

この砂利道が町道なのか林道なのか、

あるいは別の管理者の道路なのか、

全く分からない。

砂利道を走って行くと、

JRの「西早来信号場」を過ぎて更に進み、

同じくJR「第一追分トンネル」に行き当たる手前を駐車地とした。

この狭い道路のすぐ西側に、

自衛隊の検問所がある。

 駐車地から少し歩き、

「第一追分トンネル」横で藪に入った。

しばらく笹の中を進む。

そして笹をかき分けて行くと、

突然登山道の様な刈りわけ道に出る。

これは送電線の作業道で、

前方の高みに見える、

送電線の鉄塔まではこの作業道を利用した。

 鉄塔まで上がると、

林道が現れるので、

今度は林道を利用して進む。

また、この林道脇には2年前に伐採地が出現したので、

その中の作業道も歩いてみる。

小春日和の中で、

伐採地の風景を眺めながら歩くのはいい。

 伐採地から林道に戻って歩を進めると、

これも突然だが、

広い車道に出る。

これはこのピークを始めて目指して後、

しばらくしてわかったことだが、

どうも自衛隊の道路らしい。

ただ、行きつく先には巨大アンテナが建ち、

そのアンテナ設備の保守点検用車両が、

利用することにもなっていると思われる。

 広い車道歩きでは特に見るものもなく、

ただ淡々と歩を進める。

そして前方に巨大アンテナが見えるようになり、

それがだんだん近付いて、

最後は目の前にそそり立つ。

アンテナに向かって左手の、

一段高いところに三角点がある。

二等三角点「熊ノ頭」。

そこには有刺鉄線が張り巡らされているが、

この度はそれが下に落ちていた。

そして三角点標石の上を這っていた。

この有刺鉄線のこちら側が自衛隊の敷地なのか、

あるいは向こう側がそれなのか、

皆目見当がつかない。

  下山はまた広い車道を淡々と歩く。

もう何度も歩いて来た道だが、

ここを車が走行するのを目にしたことがない。

 広い車道から林道へ。

そして送電線の作業道を下り、

最後は小沢から薄い藪を抜けて、

駐車地へと続く林道に出た。

久しぶりのこの山もなかなか楽しかった。

それも天候が上々だったからに他ならない。

 

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