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2025.2.10 『天狗山』(栗山・330m)  困ったときに助かる天狗山!

 先週末からの4連休が始まって、

毎晩雪が降り、

毎朝除雪をしていた。

朝から除雪に追われると、

山に向かうモチベーションがガタ落ちになる。

 

しかし、この日も除雪の後、

重い腰を上げて家を出た。

若干北に向かう予定で出たのだが、

空模様を眺めるともうダメ!

馬追丘陵の上空が境界となり、

その北側は分厚い雪雲に覆われていた。

それで方向を南に変えた。

ただ、この日は午後来客があるため、

早めに帰宅しなければならなかった。

また、毎日降り続いた雪が、

アプローチを容易にできなくしていることは確実だ。

そこでまず外すことのない、

「於兎牛山」に行ってみた。

ところがいつも除雪されている駐車スペースが、

この日は何もされていなくて駐車できず!

もう時間が無くなってきたので、

栗山町南角田の「不動の沢林道」に向かった。

このように駐車スペースに困ったときは、

「不動の沢林道」だ。

「不動の沢林道」の入口手前が、

道々1008号線の終点となっているため、

常に除雪が行き届いている。

この朝も新たな降雪が15cmほどあったにも関わらず、

9時近くになってそこに着くと、

既にきれいに除雪された後だった。

こんな日は本当に助かる。

また、この前日岳友のコズが登っていた情報を得ていたので、

そのトレースも利用できる。

 スタートすると、

15cmほど積もった新雪の下に、

確かに固い層ができていた。

コズのものだろう。

それが結構締まって歩きやすい。

エゾシカの防護柵を越えたところで、

不動の沢に下ってショートカット。

渡渉後トドマツの林を抜けるが、

ここに新しいヒグマの爪痕が残っていた。

更に周りを見回すと、

古いヒグマの爪痕が、

そこら中につけられている。

ヒグマの影の濃いところだ。

 トドマツの林を抜けようとした時、

人工林の植生表示板に目がとまった。

そこに示された植え付け年が「昭和31年」。

昭和31年と言えば、

私が2歳の時で、

当時はこのすぐそばの栗山町南学田に住んでいた。

そしてもの心がついたころから、

この「天狗山」や隣りの「御園山」の方を眺め、

「いつかあの山の方へ行ってみたい」

と思い続けていたことを、

今でもはっきりと覚えている。

 コズの締まったトレースに助けられ、

大変楽に登って行き、

250で右手に現れた「天狗山林道」に乗り換えた。

ここで「不動の沢林道」を直進すると、

間もなく「伊藤の沢林道」に変わる。

その「伊藤の沢林道」方向から、

スノーモビルのキャタピラ痕が続き、

そのまま「天狗山林道」に続いて行った。

これは前日走行したもので。

に楽に歩けることとなった。

 目指すピークが近付くほど、

上空の青空の面積が広がって行った。

そして最後はサラサラと崩れる雪に、

少々難儀して登り、

四等三角点「天狗山」。

時刻は11時を過ぎたところ。

時間が無くなってきたが、

空腹だったので昼食とし、

下山を開始した。

 下山では二か所でショートカットをし、

時間の短縮を図った。

そして急ぎ帰途に着き、

来客の時間には十分間にあった。

この日午後の予定があったにも関わらず、

それに間に合わせることができたのは、

前日のコズの締まったトレースを利用できたからだ。

コズ、ありがとよ!

 

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2025.2.9 『深沢』(フカザワ・212m)  厳冬期にツボ足!

 先日の日曜日は、

近場の広い範囲で雪の予報だった。

それで朝除雪を済ませ、

何とか雪から逃れたく、

安平町へと向かった。

すると長沼町から千歳市に入る辺りで、

狙い通り空が明るくなりだした。

 「深沢」とは安平町早来守田地区の、

東に位置する四等三角点を有する山。

この早来守田地区は馬産地で、

いくつかの広い牧場の風景が見られる。

放牧地に数多くの頭数を放たれる牛と違い、

広い牧場をわずかな数の馬が、

自由に駆け回る。

そんな光景を見ていると、

馬ってなんて贅沢な!

と思うのは私だけだろうか?

また、この地区の一番東の山裾に、

参議院議員橋本聖子氏の実家である、

「橋本牧場」がある。

 早来守田を抜けて、

「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った。

そして間もなく現れる巨大砂防ダムの横に駐車した。

林道を外して駐車したが、

フィットで入れるギリギリの積雪だった。

但し、入山はツボ足でよさそうだった。

予定ではこの駐車地からすぐ尾根に取り付くことにしていた。

ところが尾根に取り付こうとすると、

その手前に広がる畑の柵で、

キューンキューンキューンと、

電子音が鳴りだした。

進入者に対する警告音だ。

以前はなかったものだが、

何か問題でもあったのだろうか?

あの異様な音の中を進むわけにもいかず、

すぐ林道に戻った。

そして100mほど奥へと歩き、

そこに現れた崩壊地を登って、

尾根の頭に上がることにした。

 崩壊地の雪はツボ足で歩くのに、

何の問題もなかった。

まるで晩秋の雪の降り始めのような積雪状態だ。

開けた斜面を登って行くと、

背後に安平の風景が広がって行く。

そして登りきって振り返ると、

いい景色じゃないか!

天気も期待通り上々だ!

 尾根筋には作業道の跡が残っており、

それを利用できるところは利用する。

また、その上にエゾシカの踏み跡があれば、

更に楽ができる。

スノーシューを使用しているときは、

細く深いエゾシカの踏み跡にスノーシューを取られて難儀するが、

ツボ足だと十分利用できる。

 笹は深いところや浅いところがあり、

深い部分では中途半端な積雪に、

少々苦労する。

そんなことを繰り返して進むが、

無積雪期よりは楽に歩ける。

この尾根ルートを無積雪期に、

二度往復したことがあるが、

笹むき出しのそちらの方が時間を要した。

 尾根筋は小さなアップダウンを繰り返して伸びて行き、

そんな尾根から遠くの崩壊地を横切るエゾシカが見えた。

そして目指すピークに到着。

四等三角点「深沢」。

樹木に覆われたピークから展望は効かないが、

樹木に葉のない今樹間から遠くの景色が透けて見えた。

 ピークに長居することなく復路に入った。

小さなアップダウンを繰り返すものの、

概ね下る行程は速い。

再び地震崩壊地の上に立ち、

安平の風景を眺めながら昼食とした。

そして急斜面を下って林道へ。

駐車地に着いて片付けを済ませ、

ゆったりと帰途に着いた。

 

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2025.2.8 『停車場上』(テイシャバウエ・249m)  新たな伐採地発見!

 

 一昨日の土曜日、

三笠の「坊主山」に登った後、

道々30号線を上志文まで戻って道々38号線に乗り換えて、

栗沢町美流渡に移動した。

美流渡の市街地のすぐ南側に今回の面白い点名をもつ三角点ピークがある。

それが「停車場上」(三等三角点)だ。

意味はそのまま理解すればいいだろう。

この三角点ピークには数年前にHiromiと無積雪期、

藪漕ぎで登ったことがある。

ルート上もピークも全く展望が利かないので、

もう登ることはないと思っていた。

ところが先月このピークの北側に位置する「送電線」(四等三角点)に登った際、

「停車場上」の辺りに新たな伐採地が生まれたのを目にし、

これは登ってみなくては!

と、すぐに思った。

 美流渡の市街地に入って最初の交差点を市街地側に入ると、

ちょうど車一台分のスペースが、

タイヤショベルに押されてできていた。

これは実にラッキーだった!

地形図を見ても登路に使う尾根の末端に、

その駐車スペースがあった。

 駐車地からスノーシューでスタート。

直前の「坊主山」とは違い、

ちょっと深くスノーシューを取られる。

「ヤバいな」と思いながらも尾根に取り付いた。

そして広い尾根を登って行く。

すると間もなく見たかった伐採地に出た。

いいねえ!

 伐採地を登り中間辺りで振り返ると、

「幌向炭山」(二等三角点・361m)の美しい姿と、

先月利用した東尾根が手に取るように見えていた。

また、前方の純白の斜面には一筋のスノーシューのトレースが見える。

こんなところを登るとはマニアックな人だねえ!

そして伐採地のピークまで上がって振り向くと、

「幌向炭山」の向こうに樺戸山地が美しい姿を見せていた。

それと目を凝らすと「幌向炭山」のピークすぐそばで、

伐採作業が行われているのが見えたので、

コンパクトカメラでズームをしてみた。

伐採作業を終えるであろう今春には行ってみよう!

 伐採地のピークからカラマツの樹林に入った。

するとスノーシューのトレースが、

あちこちに付けられていた。

どうやら二~三人が歩き回ったようだが、

その動きに一貫性がなく、

むやみやたらと方向を変えて歩き回っていた。

しかもそのトレースにはストックを突いた跡がない。

ストック無しで歩き回ったのだ。

またそのスノーシューのトレースはピークへ向かうわけではなく、

ただやたらと歩き回ってそのうちに消えた。

するとトドマツの林に入り一本の大木の幹に、

真新しいヒグマの爪痕が残されていた。

 意味不明なトレースと離れて間もなく、

三等三角点「停車場上」。

展望は利かないが陽射しは十分降り注ぐ。

そこで昼食とした。

なんとも穏やかな天候で実に気持ちがいい。

 下山は同ルートを引き返した。

再び伐採地を下ったが、

本当に景色が良くて気持ちがいい。

また必ず訪れることになる。

そんなことを考えながら駐車地へ。

希望を抱いた風景を堪能し、

誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。

 

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2025.2.8 『坊主山』(三笠・161m)  ルートを変えて東から

 私は今日から4連休。

仕事が暇な今の時期、

会社のカレンダーが10日(月)を休みとしているためだ。

それで今朝は軽く除雪した後、

三笠市に向かって出かけた。

このところ空知地方は大雪の予報が続いていたので、

積雪の状態をみるため負荷の小さい山へ。

また、この山に登って検証したいことがあった。

 岩見沢市上志文から、

道々30号線を三笠方面に走って行くと、

右手に両市の境界が走る、

「市来知川」に沿って伸びる農道が現れる。

これに入って行くと、

間もなく左手に採石場が現れる。

「坊主山」に登るときは、

いつもこの採石場の左手の尾根に取り付く。

但し、今日はルートを変えることにして、

農道を更に進んだ。

広く除雪された農道は、

やがて農道だか林道だかわからないまま、

奥へと続いて行く。

しかし、奥で何らかの工事が進められているため、

広く除雪されているのであろうと推測し、

適当なところを駐車地とした。

駐車地から西に「坊主山」が見える。

 駐車地でスノーシューを装着したが、

はじめは除雪された車道を歩いた。

ただ、それをちょっと外して雪原に入ってみると、

予想とは違い、

新雪の下に割と締まった層があり、

なかなか歩きやすかった。

 車道脇の雪面を登って行くと、

峠状地形にパワーショベルが停まっていた。

やはり工事中だったが、

今日は休みらしい。

そして何の工事かと言うと、

どうも新たな車道の開削工事らしい。

重機の辺りが開削工事の先端のようだ。

急斜面に取り付いて、

尾根の頭に上がると、

工事現場の全体を見渡すことができた。

なかなかいい眺めだ。

 尾根筋を登って行くと、

やがてピークに到着。

三等三角点「坊主山」。

そこには独特の雰囲気ある、

私製標識が付けられている。

実はこの私製標識の有無を確認したかった。

色々な山で見受けられるこの私製標識だが、

実は夕張の「雨霧山」や、

栗山の「坊主山」に付けられていたものがなくなった。

この両山については、

私製標識が設置されたことと、

外されたことの両方を確認している。

いったい誰が何の目的で取り外したのだろう?

とりあえずこちらの「坊主山」は、

設置されたままになっていた。

 下山は尾根筋を戻った後、

車道から一段下の畑を下った。

そして広い風景を眺めながら駐車地へ。

雪がそこそこ締まり、

なかなか快適な山歩きを楽しめた。

 

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2025.2.2 『楓』(カエデ・354m)  厳冬期の藪漕ぎ!

 

 先日の日曜日はHiromiと同行だったので、

朝迎えに行って夕張に向かった。

そして夕張市十三里地区で、

「人漁山」の麓に入った。

そこにはいつも車を停めるスペースが空けられていた。

ところがこの日はそれがなく、

一旦最寄りに見つけたスペースに車を停めた。

しかしよく考えると、

そこは明らかに直近の農家が、

何らかの目的をもって空けたスペースだと判断できた。

それで「人漁山」をやめて移動。

昨秋樺戸山地で農家に通報され、

警察官がパトカーでやってきたことがあった。

面倒なことは避けねばならない。

 「人漁山」から変更となると、

直近の位置に「楓」があったので、

久しぶりに登ってみることにした。

「楓」には四季を通して、

何度か登ってきた。

ただ、大雪の後の積雪の状態が心配だった。

 石勝樹海ロードを少し戻り、

夕張市滝ノ上地区で道々「夕張~厚真線」に入った。

この道々は800mほど先の、

「夕張川」に架かる「滝の上橋」手前で冬季通行止めとなっている。

その通行止め地点の右側に入る細い道があり、

これは除雪されている。

それに入って行くと、

すぐに橋が現れる。

「滝の上橋」と並ぶ橋だ。

そしてそのすぐ手前を駐車地とした。

道端に十分駐車できるスペースがあった。

まあ、誰も来ないだろうけど。

 準備を整えてスタート。

すぐ「夕張川」に架かる橋を渡った。

夕張川は自治体の境界線が走っているので、

この橋を渡ると夕張市から由仁町に入ることになる。

しかし、あくまでも夕張市の山、

と言う印象が強いので、

私のブログ上の分類は、

「夕張市の山」ということにした。

 橋を渡って林道に入ると、

深い!

心配していた雪の状態が最悪だ!

ここ数日で降り積もった雪が柔らかく、

スノーシューをズブズブ飲み込む。

前を行くHiromiに、

「深いなあ!」と声をかけると、

「深いねえ!」と返ってくるのだが、

その割にはスイスイ進んで行くように見える。

これが体重の差だ。

私の一歩はHiromiが踏んだ上に重ねても、

更にズブズブと沈んでしまう。

それでHiromiは、

あっと言う間に見えなくなってしまった。

林道を歩きだした時点で、

もうリタイアの予感いっぱいだった。

 深い雪の中で尾根の取り付きを慎重に選ぶも、

どこも急で取り付きが困難なので、

沢筋に入って少し進んだ地点で、

意を決して急斜面に取り付いた。

この登りが大変だったが、

何とか尾根の頭に上がった。

すると今度は藪だ!

笹が立ち上がったままで。

厳冬期の藪漕ぎとなってしまった。

これも今冬の積雪の少なさを物語っている。

 笹を漕ぎながら尾根筋を登って行くと、

突然トドマツの林が現れ、

何とも美しいメルヘンチックな世界が広がった。

そしてトドマツの林の中にも、

笹薮が続いて行った。

しかし最後はスッキリした尾根を歩き、

急登を経て、

四等三角点「楓」。

僅か1.2kmほどの行程に2時間を要した。

久しぶりに立つピークからは、

僅かに麓の風景が見える。

その後登路の途中で現れた、

古い作業道跡まで戻って昼食とした。

そして登路で利用した尾根を末端まで下って、

改めてより良い取り付き点を確認して駐車地へ。

なかなか面白い行程だった。

雪が深くてきつかったけどね~

Hiromiも「面白い山だった」との感想だったので良かった。

この後一旦帰宅して、

夕方今年初の「反省会」とした。

 

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