北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.1.31 「文学台」(馬追丘陵・250m) とうとう大雪がやってきた!
年が明けて早いもので、
今日から2月が始まった。
年末年始から、
さっぱり降らずに楽をしてきた雪だったが、
とうとう1月も末になって降り出した。
今週の木曜日から金曜日にかけて、
24時間で50cmほども降ったんじゃないだろうか?
木曜日の朝まで雪が何もなかった我が家の前が、
金曜日の朝にはもう、
雪を捨てる場所がなくなってしまった。
そして裏に回ると、
このところの暖気ですっかり融けてしまった物置の屋根の雪が、
写真の通りとなった。
嫌だねえ、雪・・・
昨日の金曜日は仕事が休みだったからよかったが、
出勤日なら除雪しきれなかった。
連日夜明け前から外に出て除雪に励んだ。
すると昨日なんか、
もう山に向かうモチベーションがガタ落ちで、
除雪終了後は家の中に留まり、
しばらくダラダラと過ごした。
しかし、いつまでもそれではいけないので、
10時近くになって家を出た。
女房に「馬追丘陵にでも行ってくるわ~」、
と言い残して。
連日の大雪で、
どこへ行っても駐車地に困る。
そんなときは確実に駐車できるところが一番だ。
馬追丘陵に向かって走って行くと、
雪雲の中に青空が見えていた。
歩いているときは降らないでくれ、
と願いつつ旧「マオイゴルフ場」の正門前まで入った。
この車道は冬季間そこまで除雪されている。
除雪終点を駐車地としてスタート。
車道を少し進んだ後、
「馬追林道」に入って、
樹林帯の中から「文学台」に上がることにした。
ところが、歩き出すと、
心臓がバクバク言い出した。
そして呼吸も辛い!
いったいどうしたのか?
はじめは驚くばかりで、
意味が分からなかった。
しかし冷静にスピードをガッツリ落とし、
ゆっくり歩きながら考えて結論を出した。
除雪作業のせいだ。
前日は早朝と夕方に除雪し、
この朝も早朝から除雪に励んだ。
その除雪の時に違和感はあった。
やけに除雪が辛くて、
呼吸を整える場面もあった。
理由は今冬の異常な小雪だと感じた。
思えば今冬は「ほとんど」と言っていいほど、
除雪をしていない。
全然降らないものだから、
除雪の必要がなかった。
それがこの直前24時間で、
ずいぶんきつい労働となった。
それで身体が悲鳴を上げた、
と言うことだと思う。
もっと若い時なら、
そんな変化にも十分対応できたが、
気が付けば70歳という身は、
鍛えているつもりでも、
思い通りにはならないということだ。
つまり歳取ったんだわ~
はじめきつかった体力面は、
歩くほど楽になり、
そのうち平常に戻った。
この平常に戻すのにも、
随分時間がかかるようになったと思う。
体調の不具合を感じたので、
単純に車道を歩いて、
「文学台」を往復することに切り替えた。
周囲は大雪が降った後で、
その雪が木々の枝に降り積もり、
誠に美しい限りだ。
そんな風景を眺めながら歩くだけでも楽しい。
そして「文学台」から、
石狩平野の広い風景を眺めて復路に入った。
復路では途中で昼食とした。
すると上空を覆っていた雲が流れ出し、
青空の面積が広がった。
青空の下で雪が大量に降り積もったトドマツが美しい。
駐車地に着いて後片付けをして帰途に着いた。
ただ、帰る途中でHiromiの家に寄って除雪をしてやった。
あいつ忙しくて除雪なんかしていないだろう、
と思って寄ってみたが、
案の定何も手が付けられておらず、
ママさんダンプさえ雪に埋もれていた。
2025.1.26 『瀧澤』(タキザワ・154m) 明るい丘陵地帯で
先日の日曜日は、
本当によく晴れた!
午前中「月形」で素晴らしい風景を眺めた後、
もったいないので、
短時間で登れる一座に寄った。
それは同じく月形町で、
「月形ダム」に向かう町道の、
中野地区から入山する三等三角点。
町道を走って行くと、
最終人家の前で、
車両が5~6台道路脇に停まっていた。
見るとスノーモビルを積載できるトラックが多い。
それで「月形」の山中で爆音を轟かせてやってきた連中が、
ここを起点に入山したことが分かった。
農家の目の前にずらりと車を停めて、
さぞかし家人は迷惑に思っていたことだろう。
それにしても午後になっても戻ってきていない。
自らの脚を使うことなく、
機械の力に頼って山に入るのだから、
いくら防寒対策をしても、
長時間に及ぶ山中滞在は寒いだろうに・・・
最終人家の先にある、
倉庫だけの廃屋近くに駐車スペースを見つけた。
この冬は雪が少ないので、
除雪活動が有利なため、
いつも車一台分しか開けられていない農道が、
この度は広々と除雪されていた。
廃屋倉庫の前で、
農道を離れて尾根の末端に取り付いた。
はじめはきつい斜度だが、
それを登りきると平たんになり、
その後は樹林の中の、
広い尾根を徐々に登って行く。
樹林の中で視界は効かないが、
時折木々の切れ間から、
純白の『ピンネシリ山』(1,100m)~『隈根尻山』(971m)の山並みが見える。
それにしても、
視界の効かない樹林帯を歩いていても、
青空と言うのはいいもので、
その青空を望めるだけで気持ちよく歩ける。
歩きやすい雪面を、
ゆる~く ゆる~く歩いて、
三等三角点「瀧澤」。
ほんのりと小高いところがピークで、
無積雪期だと、
もう廃道に近い林道のすぐ脇にある三角点だ。
ここの標石は、
確か角が欠けていたような・・・
下山は同ルートを引き返した。
陽が燦々と降り注ぎ、
空はどこまでも青く、
とにかく気持ちがいい!
そして樹林を抜けて田園に下ると快晴で、
駐車地に戻って振り返れば、
『隈根尻山』(971m)~『三角山』(708m)の、
美しい山並みが、
谷の奥に広がっていた。
更に帰途で新篠津町を走っていると、
樺戸山地全体の美しい姿をとらえることができた。
晴天に恵まれた、
素晴らしい一日を楽しめたことに感謝!
また、山に出かけるのに、
除雪の心配をしなくていい、
なんとも平和な冬だぁ・・・
2025.1.26 『月形』(ツキガタ・305m) 必ず登りたくなる山へ!
積雪期になると、
必ず行きたくなる山がある。
その中の一つが「月形」だ。
先日の日曜日は天気予報でも「晴れ」とのことだったので、
今年も行ってみることにした。
この日の朝Hiromiを迎えに行き、
月形町に向かった。
1月に入ってからほとんど雪が降らず、
道路はどこもアスファルト路面だ。
走りやすいがタイヤが減ることを、
多少なりとも気になる小市民。
月形町豊ヶ丘で、
「豊ヶ丘貯水池」そばの農道脇に駐車。
私が路上駐車することなぞ、
全くと言っていいほどないが、
ここには適当な駐車スペースを見いだせず、
やむなく路駐だ。
ただ、一日に走る車が何台もないであろう、
と思われる農道だ。
準備を整えて「豊ヶ丘貯水池」に向かった。
このところの暖気で、
雪面がよく締まって歩きやすい。
小型のスノーシューでもよいが、
下山時に気温上昇のため雪が腐る心配があるので、
大型のものを使う。
貯水池奥で西向きの尾根に取り付いた。
広葉樹林の中の明瞭な尾根を登って行く。
この前日の土曜日は、
仕事で山に出かけられなかったHiromiが、
思いっきり体力を消耗しようと言うのか、
やけに速くてすぐに姿が見えなくなってしまう。
写真を撮るのに困るからと、
何度言ってもききやしない。
西向きの尾根を登りきると傾斜が落ちて、
尾根の方向が北向きに変わる。
それを少し行くと、
再び西に一旦下降する尾根が現れるので、
これに乗り換える。
締まった雪面を慎重に急下降すると、
南西方向に目指す「月形」の、
白く美しい姿が望める。
そしてここからは、
ほとんど遮るもののない風景の中の歩行となる。
尾根筋から北には『三角山』(708m)が、
端整な頂上部をのぞかせている。
晴天の中でのこのルートの歩行は実に楽しい。
280で一旦「樺戸林道」に合流する。
すると林道上には、
スノーモビルの古いキャタピラ痕が残っていた。
今度はその上を歩いて進む。
林道の左手に樹木が全くなくなる部分から、
空知平野が見渡せる。
そして周りの風景も美しい。
林道に合流して1kmほど歩き、
目指すピークに続く尾根に取り付いた。
するとけたたましい音が聞こえてきた。
ウィーン、ウィーン、ウィーン!!
スノーモビルのエンジン音だ。
それが爆音を轟かせて、
どんどん近付いてくる。
樺戸林道を走行しているのだ。
そして我々が進む尾根の直下を通過した。
その数5台!
二人乗りをしているモービルもあった。
中にはこちらを見上げている者もいた。
林道上に残した我々のスノーシューの跡を見て、
人が入っていることを知ったのだろう。
とにかく音がうるさい上、
排気ガスがひどい臭いをまき散らしている。
スノーモビルの一団は、
「月形」のピーク基部で止まり、
一旦エンジンを切った。
その後ピークまで上がってくるのかと、
ひじょうに嫌な気分だったが、
再びエンジンを始動した後は、
そのまま奥へと走り去って行った。
ホッ・・・
二等三角点「月形」のピークに、
例の黄色地に黒文字の私製標識が付けられていた。
これも例によって、
ピークに立つ白樺の幹にビスを打ち込んでとめていた。
この標識が夕張の「空池山」や、
栗山の「天狗山」、あるいは厚真町の「鬼武士」で外されたのを目にしてきた。
誰がどういう意図で外したのかはわからないが、
これもいずれは取り外されるのか?
山頂から少し東に移動すると、
北から東を経由して南までが、
一切遮るもののない世界として見渡せる。
これが「月形」へと足を運びたくなる最大の要因だ。
そんな風景にしばし見入って下山を開始した。
スノーモビルの一団が戻ってこなければいいと願いつつ歩いたが、
もうその騒音を耳にすることはなかった。
また楽しく復路でアップダウンを繰り返し、、
最後の下りを前にして昼食とした。
そしてまぶしい陽光の中を下山。
来シーズンも必ず訪れることになると確信し、
晴天を更に楽しむべく、
もう一座へと向かった。
2025.1.25 『送電線』(ソウデンセン・299m) 期待通りの展望が!
昨日の土曜日は朝から良く晴れた!
それで一昨日登る予定をしていた「送電線」へ。
「送電線」とは奇妙な名称だが、
間違いなく三角点名だ。
栗沢町美流渡市街地の北側に位置する、
四等三角点だ。
この山には数年前の晩秋に登ったことがある。
この辺りは作業道が発達し、
複雑に走っているが、
近年林業の手が入らないようで、
作業道が藪の状態だった。
そこで今回は積雪期に登ってみることにした。
藪の中を登っても、
けっこう風景が良かったので、
今回もそれを期待して出かけた。
栗沢町美流渡東栄町で、
「幌向川」に架かる「東栄橋」を渡った。
するとその先へと除雪された道が続いていた。
そしてタイヤショベルで押された雪が山となり、
あちこちに適当な駐車スペースを、
確保できるようになっていた。
こいつはありがたい、
とばかりに、
「東栄橋」を渡りきった地点を駐車地とした。
準備を整えてスタート。
気温は-6℃。
この時期の朝としては暖かい。
きっちり除雪された道を少し歩くので、
ストックとスノーシューを手に持ってのスタートだ。
除雪が奥まで入っていると言うことは、
ハンターの進入に警戒しなければならないので、
ザックの鈴を出した。
ハンターにこちらの存在を知らせるためだ。
そして100mほど歩いた地点で、
スノーシューを装着。
北に向かって伸びる尾根の末端に取り付いた。
この尾根が目指すピークまで誘ってくれる。
尾根上の雪面は、
陽光を浴びて寒暖を繰り返し、
良く締まって傾斜のある斜面に、
スノーシューのアイゼンがよく効いた。
尾根の頭に上がって驚いた!
何と数日前と思われる、
スノーシューのトレースが残っていた。
こんなローカルな四等三角点ピークに、
登る人がいることに驚かされた。
と思ったら、
そのトレースは、
直線的に伸びた尾根の最初のピークで消えていた。
地元住民の散策か?
最初に立った小ピークから、
美流渡の市街地がそっくり見渡せた。
なかなかいい眺めで、
その先の風景に期待感がもてる。
尾根はその性質故、
アップダウンを繰り返し、
徐々に高度を上げて行く。
そんな尾根筋が割と開けているので、
周囲の風景が木の間越しに透けて見える。
どこをとってもなかなかいい風景が続く。
やはり期待した通りのルートだ。
尾根は狭い部分があったり、
大変広い部分があったりする。
また、尾根筋に沿って作業道が現れる部分では、
それを利用して歩いた。
そして標高280mで西側の樹木が切れ、
「幌向炭山」の全容が見えた。
実にいい眺めじゃないか!
「幌向炭山」の山肌では、
林業が冬季の伐採作業をしており、
その機械音が聞こえる。
また、コンパクトカメラのズーム機能を使い、
木材を搬出するトラックをとらえた。
「幌向炭山」の美しい姿に見入って間もなく、
四等三角点「送電線」。
前回ここに立った晩秋は、
濃い藪の中で三角点標石を見つけられなかった。
また挑戦しよう!
この三角点名の「送電線」を意味するものが、
ピークの少し奥にある。
もうすっかり錆びてしまったが、
かつては送電線を支えた鉄塔だ。
この辺りは旧産炭地。
炭鉱が栄えていたころ、
電気を送るのに使われていたものだろう。
歴史を感ずる遺構だ。
下山はルートのほぼ中間点である、
170まで自らのトレース上を下り、
それを離れて下降する尾根に沿って伸びる作業道を下った。
そして「奈良川」に沿って伸びる林道に下り立った。
この林道は地形図上で、
大変立派なことになっているが、
もう廃道になって久しく、
かなり崩壊が進んでいる。
尾根筋のアップダウンを嫌って、
林道に下ったはいいが、
もうかなり気温が上がって、
雪面の雪が腐り始めていた。
それに難儀しながら駐車地へ。
いやあ、期待通りの風景が楽しめる、
いいルートだったねえ!
2025.1.24 『北電山』(ホクデンヤマ・145m) 雪から逃げて・・・
今日は金曜日だが休み。
会社の休日だ。
昨年まで年間休日数が少なかったらしく、
今年はその休日が10日増えたと言う。
それで増えた分を、
今のように暇な時期に振り分けるらしい。
従って、来週の金曜日も休みとなり、
二週連続で三連休となる。
ただ、私のような非正規労働者は、
出勤日数が減った分、
月額の賃金も減る。
もう長くは勤められない身としては、
出勤して稼いだ方がいいかな・・・
今朝栗沢町に向かって走っていると、
南幌町で急に雪が強く降りだした。
それで方向を変えて南に向かった。
雪雲から逃れるつもりで。
降りしきる雪は、
南下するほど小降りとなり、
安平町追分の手前で上がった。
それで追分で「北電山」に登ることにした。
アプローチ地点の「安平山スキー場」に行ってみると、
スキー場は雪不足で閉鎖されていた。
このスキー場は、
いつも雪不足でオープンが遅くなる。
しかし全道的に、
異常と言えるほど雪が少ない今冬は、
果たしてオープンできるのだろうか?
札幌市内の大きなスキー場でも、
雪不足で滑走コースの制限が、
相次いでいると聞く。
雪は少ないが、
とりあえずスノーシューを装着してスタートした。
本当は「北電山」~「犬山」を回るつもりで行ったのだが、
積雪の状況を見て、
「北電山」で折り返すことにした。
「犬山」周辺の深い笹の中では、
中途半端な積雪に難儀するからだ。
閉鎖されて立入禁止となっている、
「安平山スキー場」入口そばから、
北海道電力の送電線保守管理用の作業道に入った。
はじめは広い畑の脇を歩いて行くが、
やがて尾根筋で高度を上げる。
少々斜度が上がるものの、
送電線を支える鉄塔のそばを通ると、
間もなく平たんとなる。
この後は尾根筋に続く作業道を行くが、
まるで登山道の様な作業道で、
雪もしっかり踏み固められている。
そもそも雪が少ないので、
小人数が歩いただけで踏み固まる。
スノーシューはいらなかった。
それで外してザックにくくりつけた。
落葉樹の中に続く作業道を歩くのは楽しい。
木々の葉がすっかり落ちた今は、
遠くの景色が透けて見える。
途中でトラロープが張られていた。
そして下を見ると、
「防衛庁」(現防衛省)と刻まれた標柱が埋められていた。
それでロープの向こうは、
自衛隊の所有地だとわかった。
以前はなかったものだ。
作業道を歩いて二つ目の鉄塔の下に立つと、
追分の市街地が見えたが、
ガスが覆ってはっきりしない。
そして送電線が続く、
南方向に目をやると、
なんと伐採地だ!
送電線の維持管理のために伐採されたようだ。
切り倒された木が、
切断されて丁寧に並べられていた。
伐採地を含め、
これは意外で予期せぬいいものを見たという印象だ。
しっかり踏み固められた作業道は、
伐採地の南端で消失した。
従って、その先に続くのは、
エゾシカの足跡だ。
雪は少し深くなったが、
スノーシューを装着するほどではないので、
そのまま歩行を続け、
一旦斜面を下った。
すると小沢に沿ってトラロープが張られていたので、
ロープが地面に落ちているところでそれを越えた。
自己責任で自衛隊の所有地へ。
そこで雪が降り出した。
それも湿った雪で、
ストックを握る軍手が濡れる。
カメラも出せない湿雪の中を、
我慢して登り、
四等三角点「北電山」。
積雪は少ないが標石は目にできないと思っていた。
しかしストックで思い当たる部分を突きまわすと、
カチッとヒットした!
降りしきる湿雪に落ち着かず、
すぐに引き返した。
そして小沢まで下ると、
嫌な雪がピタリとやんでくれた。
伐採地まで登り返して昼食とした。
その後は作業道を忠実に戻って駐車地へ。
久しぶりの「北電山」で、
湿った雪にも降られたが、
未知の伐採地に接することができてよかった。
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