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2025.2.22 『人漁山』(ニンリョウヤマ・487m)  澄んだ空気の中で!

 

 この週末からの三連休初日は、

また朝から除雪だった。

この週はほとんど毎朝除雪をしてからの出勤だった。

ただ、天気予報で警告されたほど、

我が家の庭に大量の降雪がもたらされることはなく、

向かいのご主人と、

「いやあ、大雪にならなくてよかったねえ!」とご挨拶。

「石狩湾周辺で大雪」との警報は、

どうやら札幌市の西端の話しだったようだ。

 土曜日の朝、

除雪を済ませて家を出た。

この日は夕張市とむかわ町の、

境界辺りで活動することにしていた。

ところが濃霧の長沼町を抜けて夕張に近付くと、

とんでもなく素晴らしい青空が広がった。

そこで一刻も早く登ろうと、

夕張市十三里地区で進むのをやめた。

そして「人漁山」に登ろうと考えた。

先日も登ろうとした「人漁山」の麓だが、

前回は駐車スペースを見いだせず、

他所へと変更した。

 

しかし、この日そこに行ってみると、

道端に路駐できそうな気になった。

この道を走る車は、

一日に10台もないだろう、

と言うことで決定!

 駐車地から即原野に入り、

直近のトンネルをくぐって、

高速自動車道の向こう側へと抜けた。

これトンネルって言うのかい?

あるいは覆道?

そのあたりの専門用語はわからない。

 高速自動車道の向こうで尾根に取り付いた。

広いトドマツの林の中を登って行く。

前回悩まされた夕張の雪は、

かなり締まって歩きやすくなった。

周囲のトドマツの幹には、

あちこちにヒグマの爪痕が残されている。

高速自動車道のすぐそばだと言うのに、

なかなかヒグマの影が濃い樹林だ。

また、上空には濃い青空が広がっている。

 樹林の中を登り、

300で一旦広い林道に出た。

そしてそれをそっくりまたぐ形で、

その先の尾根に取り付いた。

これを少し登ると、

北東方向に「真谷地」(三等三角点・754m)が、

青空の下ですっきりと見えていた。

しばとし見とれて下に目を落とすと、

何この標識!?

「きたこぶし(もくれん科)」

こんな形式の標識を目にしたのは初めてだし、

ここは無積雪期だと藪中だ。

いったい誰が何の目的で取り付けたものか?

 今日は体調が悪かった。

数歩歩くと辛くて立ち止まり、

膝に手をついて呼吸を整えた。

そしてまた数歩、

更にまた数歩。

ゆっくり歩を出すのできついわけじゃないが、

とにかく体全体が辛くて立ち止まる。

サプリを飲んでもたいして効き目がない。

きついわけではないので、

リタイアする気もない。

とにかくゆっくりゆっくり、

一歩一歩進んで行く。

そんな歩きでも、

歩を出し続ければいつか目的地に着く。

頂上部の基部に達し、

急斜面を登って行く。

すると楽になった。

ようやくサプリが効きだしたか?

この急斜面を登るほど、

背後に雄大な風景が広がって行く。

ピーク目前で稜線に上がった。

するとたった今付けられたスノーシューの跡が!

これには驚いた!

 四等三角点「人漁山」。

何度目のピークだろう?

10回以上立っていると思うが・・・

 驚きの発見だったスノーシューの主は、

私とは別の南の尾根を登り、

そのまま「鬼首山」(641m)へ向かったようだ。

数年前Hiromiとここから、

「鬼首山」を往復したことを思い出す。

 ピーク付近から、

澄んだ空気を通して、

日高山脈の『幌尻岳』(2,052m)~『戸蔦別岳(1,959m)~『北戸蔦別岳(1,912m)の、

純白の山並みが美しく眺められた。

また方向を変えると、

『夕張岳』(1,668m)~『前岳』(1,501m)~『滝ノ沢岳(1,353m)の山並みが、

同じく真っ白だ。

この日はとにかく空気が澄んでいた。

そんな風景を眺めながら昼食とした。

 下山は同ルートを引き返した。

下山でもアップダウンがあるものの、

体は楽になり、

登路で感じ続けた辛さは全くなかった。

やはり女房の言う通り、

スタミナ切れだろうか?

 下山はひじょうに楽で、

この日の登りと比べると、

天と地ほどの差があった。

そして駐車地へ。

素晴らしい天候に恵まれたことに感謝!

 

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