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2024.7.7 『歴史村』(592m)  雨の止み間をぬって・・・

 先週末の土日は、

両日とも雨の予報だったが、

土曜日はなんとかそれを回避できた。

しかし日曜日は朝家を出るときから雨が降り、

いつものようにHiromiを迎えに行っても降り続いていた。

そんな中この日も事前の予定は立てづらく、

出たとこ勝負ということにして、

とりあえず夕張へと車を走らせた。

最終的には雨具着用で活動することにしたが、

準備や後片付けの際に、

足もとが汚いのはごめんなので、

足もとがきれいな、

アスファルトを駐車地としてスタートできるところを選定。

それが「歴史村」(四等三角点)だった。

「歴史村」の麓には、

かつて観光客で賑わった「歴史村」公園がある。

夕張の炭鉱が閉山した後、

観光地として売り出すために、

遊園地や公園が造成された。

しかし、山間部の奥に位置する夕張まで観光客を呼び込むこと難しく、

いつのころか「石炭の歴史村博物館」を除く、

全ての施設が閉鎖に追い込まれた。

 旧「歴史村公園」の広い駐車場に着いても尚、

雨は降り続けた。

しかしHiromiが携帯電話で、

ピンポイント予報をチェックすると、

雨はじきに上がる予報だ。

まあ、一時的に上がるだけのことのようだったが、

それでも降りしきる雨の中をスタートするよりは、

はるかにましなので、

しばし車中で待機することにした。

そして狭い車中でウダウダと待機して40分、

雨はかなり小降りになった後、

とうとう降りやんだ!

珍しく天気予報も当たるときがあるのね~

  雨は一旦上がったものの、

また必ず降ってくるので、

それなりの準備をしてスタート。

「歴史村公園」の建物が並ぶ中を進む。

そしてそれを抜けてすぐ、

右手に現れる林道に入った。

この林道はまっすぐズリ山(ボタ山)に続く。

重苦しい空の下、

先へと進んでいまだ石炭の採掘作業が続けられている、

と思われる土場に入った。

そこには重機や大型ダンプカーが停まっていた。

この日は日曜日だったので、

全ての作業が休止していた。

「ようこそ高松ズリ山へ」、

という標識が立てられているが、

ウィークデーの活動の中で足を踏み入れても、

決して歓迎はされないだろう。

 ズリ山周辺の非日常的な風景を眺め、

先の林道へと歩を進めた。

ガスがかかって幻想的な雰囲気の中で、

まっすぐに伸びた緑のカラマツが美しい。

そんな林道を歩いて行くと、

いつもは占められているゲートの扉が開いていた。

どうしたんだろうね?

そして間もなくピークで、

すぐ上に「歴史村」(四等三角点)があるのだが、

この日は笹も濡れているし、

またいつ降り出すかわからない状況だったので、

ピークをパス!

炭鉱施設から続いた林道が、

「冷水林道」に合流したところで、

「冷水林道」を下った。

「冷水林道」からは、

北夕張の山間部の美しい風景が眺められる。

秋には紅葉も美しい景色なのだが、

この日は天候が天候なのでさえなかった。

 林道入口まで下った後は、

また旧「歴史村公園」の中を歩いて行く。

そこで目につくのが、

キャンプ場の光景だ。

広い敷地にテントサイトがたくさんあり、

炊事場やトイレも複数設置されている。

おまけに管理棟まであるそのキャンプ場が、

全く放置されたままだ。

今キャンプブームで、

各地で目にするつまらないキャンプ場まで、

週末にはびっしりテントが張られる。

それを思うとなんとももったいない光景だ。

 駐車地に戻って後始末。

すると雨がポツポツと落ちてきた。

土日の二日間とも雨予報で、

どうしようか?

と、悩んだ週末だったが、

めげることなく行動して好結果が生まれた。

まあ、楽しい週末だったねえ・・・

 

 

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2024.6.30 『柳沢』(ヤナギサワ・381m)  美しき緑の草原!

 

 ちょうど一週間前の日曜日は、

夕張で緑の草原の風景を楽しむことにした。

そのちょっと前に登った、

「真谷地炭山」から目にしたその風景が、

あまりにも美しかったので、

ぜひその中を歩きたいという思いに駆られた。

 この日も朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

そして夕張市沼ノ沢から真谷地へ。

もう居住者がわずかとなった集落を抜けて、

最奥のリサイクルセンターそばまで入った。

そこには広い空き地があるので、

それを駐車地とした。

  この度目指す緑の草原は、

リサイクルセンター横の作業道を進んだ奥に広がる。

それはかつて露頭炭を採掘していた大地だ。

それが閉鎖されて長い年月を経た。

現在はリサイクルセンターの裏手で、

チェーンゲートが設置され、

「立入禁止」となっている。

以前はこの警告板が設置されていなかった。

ここは自己責任で通していただく。

 緩やかな傾斜の作業道を登って行くと、

前方に緑の大地が広がって行く。

なんとも美しい緑だ。

作業道は進行方向右手奥の「柳沢」と、

左手の「421m標高点」の間に続いて行く。

この辺りでかつては露頭炭が採掘され、

大型トラックでどんどん運び出されたのだろう。

 作業道をある程度進んで、

「柳沢」を目指して右の斜面に取り付いた。

緑に覆われたこの斜面の草が、

背丈近くに育っているのではないか、

と予想したが、

実際には膝の高さ程度。

深くても腰のあたりまでだ。

これには驚いたし、

Hiromiも「この草いいっしょ~っ!」。

歩行には何の問題もない緑の雑草の中を、

ゆっくり登って行くと、

背後にも緑一色の世界が広がる。

なんと美しいことか!

結局草原の風景は、

期待をはるかに超えることとなった。

斜度のある登りに耐えると、

登りきった平たんな大地に、

そのまま草原が広がっている。

緑が美しい!

青空が美しい!

おまけに雲まで美しい!!

やはりこの日はここを目指してよかった。

 平たんな草原大地を西に向かって歩くと、

こんもりとした樹林が現れるので、

藪に入って尾根に取り付いた。

アップダウンを繰り返しながら、

尾根筋を進んで行く。

数年前に歩いた尾根筋には、

以前より倒木が増えて、

それを回避するのが面倒だ。

しかし藪は薄く歩きやすい。

まあ、長い距離ではないので、

やがて目指すピークが視界に入り、

四等三角点「柳沢」。

このあと尾根筋を忠実に戻り、

再び草原の大地へ。

そしてまた何とも言えぬ、

美しい草原の風景を楽しんだ。

『冷水山』の斜面いっぱいに広がる、

フランス菊の海も美しいが、

この緑の草原の風景もまた限りなく美しい!

いやあ、夕張って、

ホント素晴らしいところだ!

 早い時間に山行を終了したので、

久しぶりに帰途でコンビニ弁当を食べて帰宅。

やっておかなければいけないことを処理する時間ができた。

そして締めはいつもの「反省会」。

 

 

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2024.6.28 『北炭』(ホクタン・362m)  期待外れの荒れた林道

 

 先週金曜日の朝、

夕張市真谷地で「真谷地炭山」に登った後、

もうわずか数軒が残るだけの、

真谷地の集落を夕張方向に走り、

間もなく右手に現れる林道に入った。

この林道の奥には「北炭」(四等三角点)がある。

もう数年登っていなかったが、

昨年ここを通った時、

重機が見えていたので、

奥で伐採作業が行われているようだった。

それでその後の伐採地を見るのを楽しみにしていた。

 林道には新しいチェーンゲートが設置されていたので、

その横に駐車。

1台分がすっぽり入れるスペースがあった。

ゲートから中に入ると、

路面にはびっしり砂利が敷かれ、

以前の荒れたイメージが消えていた。

そしてすぐ右手に土場が現れ、

木材が集積されていた。

しかし重機はなく、

既に作業が終わったものと思われた。

それで伐採はどこで行われたのか、

楽しみに歩を進めて行くと、

いくらも進まないうちに、

砂利の林道が切れてしまった。

そしてその先は雑草が生い茂り、

ひどく荒れた状態だ。

結局伐採された跡は見当たらず、

いったい何のための林道整備だったのか、

首をかしげてしまった。

 雑草が生い茂る荒れた林道は、

その雑草がウェットで気持ち悪い。

ただ、色が黄緑一色で大変美しい。

そんな雑草の中を辛抱して歩いて行くと、

辺りの植生が針葉樹林に変わる。

すると雑草が消え、

笹に覆われることになった。

一応林道から作業道の跡が残っているものの、

びっしり笹に覆われて、

もう荒れ放題だ。

そこで適当なところで作業道を離れ、

斜面を尾根筋に向かって登った。

そして尾根の頭に上がると、

笹の勢いが衰えて、

幾分歩きやすくなった。

あとは尾根筋を忠実に詰めて、

四等三角点「北炭」。

標石が倒木の陰になり、

見つからないかと心配したが、

かろうじて下敷きになるのを免れていた。

 下山は尾根筋を更に先へと進み、

適当なところで斜面を下った。

ところがこれが笹の濃い部分に当たってしまい、

下降なのに難儀することになってしまった。

しかし距離が短いので、

やがて作業道に下り、

そのまま雑草の中を歩き、

砂利が敷き詰められた林道へ。

そして駐車地。

ホームグラウンドの夕張で、

久しぶりに登った二座だったが、

やはり定期的に足を運ばなければ、

山は刻一刻と変化していくものだ。

その後アイスを食べながら帰途に着いた。

 

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2024.6.28 『真谷地炭山』(マヤチタンザン・463m)  ホームGで藪漕ぎ!

 昨日の金曜日は、

7月の繁忙期を迎える前に、

1日有給休暇を取ることにしていた。

朝から天気が良い中、

久しぶりにホームグラウンドである、

夕張の山を見ておくことにした。

そこでチョイスしたのが「真谷地炭山」だ。

無積雪期には、

もうずいぶん長い間登っていない気がしていた。

思い返してみると、

最後に登ったのが昨年の1月だから、

やはり無積雪期に最後に登ってから、

もう数年が経過している。

ホームグラウンドとして、

大変楽しませてくれる夕張の山は、

定期的に見ておきたい。

 昨日の朝私としては早い、

6時前に家を出た。

昨日は気温がかなり上昇する予報だったので、

涼しいうちに藪に入りたかった。

 夕張市沼ノ沢から、

道々を真谷地方面に入った。

そして人家がなくなって尚最奥まで進み、

開放された大きなゲートの先で林道にのった。

すると間もなく左手に林道の入口が現れる。

これが「真谷地炭山林道」で、

入口にはゲートが設けられ、

きっちり施錠されている。

林道入口を少し外した地点に、

駐車スペースがあったので、

これを利用して徒歩でスタートした。

別に車が来るわけでもないんだけどねえ・・・

 すぐにゲートを越えて林道に入った。

この林道は既に廃道と化し、

雑草に覆われている。

それを少し進むと、

前方にボタ山が現れるので、

その上に上がってみた。

すると南に露頭炭を採掘したところが見え、

それが今は緑に覆われて美しい。

近々行ってみたいと思った。

また、ボタ山の北の端から、

これから登り行く「真谷地炭山」のピークが望めた。

 上が平たんなボタ山を下り、

樹林の中に続く作業道に入った。

作業道は荒れた状態で樹林の奥へと続くが、

高度を稼ぐために枝の作業道を利用する。

しかし、すぐに作業道としての痕跡は消え、

ただの笹原に過ぎない。

それでは作業道を利用する意味がないので、

ただの笹薮に入って登って行く。

笹は濃い部分もあるが、

おおよそ並みの濃さで、

登行に大きな障害となることはない。

 周囲の植生が広葉樹から針葉樹に変わると、

藪は若干薄くなった。

しかし斜度が増すのでなかなかきつい。

そのノルマに辛抱強く耐えて行くと、

突然樹木が切れて、

三角点ピークに飛び出した。

ピークは樹木が切れているので、

なかなか劇的な最後だ。

三角点標石はすぐに見つかるも、

笹に覆われていたので、

ハサミを出して笹刈りをした。

そして三等三角点「真谷地炭山」。

 下山はどこを下っても笹の密度が変わらないので、

笹薮や作業道を適当に下って、

最下部の作業道に当てた。

このころになると、

気温がかなり上昇してきたので、

大汗をかいて衣服がベチャベチャ!

駐車地に戻って着替えをした。

そしてもう一座へ!

 

 

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2024.6.23 『冷水山』(703m)  白く染まった斜面を楽しむ!

 

 先日の日曜朝、

夕張で「砂金沢」に登った後、

同じく夕張の『冷水山』に向かった。

『冷水山』は「マウントレースイスキー場」として有名な山だ。

そして私が小学生のころ、

当時暮らしていた夕張の隣町である栗山町から、

この『冷水山』を眺めて、

その姿を『夕張岳』と勝手に信じ、

「いつかはあの頂に登ってやろう」、

と思い続けていた。

しかし中学に進学すると同時に、

父の転勤で滝川市へと引っ越したため、

『夕張岳』と信じていた山が、

実は『冷水山』だと知ったのは、

もう大人になってからだった。

そんな『冷水山』に初めて登ったのが、

31年前になるか・・・

当時も既にスキー場として切り開かれていたが、

谷間に登山道は残っていた。

今ではそのような形跡も、

全く残ってはいないが。

 記憶を掘り起こすと、

20年ほど前のこの山は、

スキー場一面が青紫のルピナスに覆われていた。

それを「マウントレースイスキー場」の、

運営会社が始めたのかどうかはわからないが、

「ルピナスの丘」と呼ばれる場所があった。

しかしその後純白のフランス菊の種が飛来してきて、

瞬く間にスキー場全体に広がった。

それはそれで素晴らしく、

一度目にすると毎年通いたくなる。

そして今年もそれを楽しみに出かけた。

 今は営業していないホテル脇の広い駐車場に車を停め、

徒歩でスタート。

駐車場から伺うホテル周辺は、

営業再開の雰囲気が、

まるで感じられなかった。

新聞紙上では運営会社が営業を再開する、

と報じられていたのだが・・・

 スキー場の下部では花が盛期を過ぎて、

純白から少し黒ずんで見えた。

しかし全体的には、

やはり美しい!

花たちは美しいのだが、

問題は私!

なんか辛いのよねえ。

この日は気温が上昇し、

暑かったせいだろうか?

辛くて辛くて足が出ず、

Hiromiがどんどん先に行ってしまう。

もう少し周囲の花を楽しみながら歩いてくれればいいのによ~

 スキー場の中間あたりから、

フランス菊の海は更に美しくなる。

スキー場の下部で盛期を過ぎたころなら、

標高差のある上部が盛期を迎える。

元気いっぱいのHiromiが、

作業道を黙々と歩いて登って行くが、

元気と余裕のない私は、

滑走斜面をショートカットして登る。

それもきついけどねえ・・・

しかし、元気なころはスキー場の麓から、

34分前後でピークに立ってきたのに、

ピークを目の前にして、

既に1時間を過ぎている。

やっぱり単に老化?

 ようやく『冷水山』(二等三角点:鹿ノ谷)の頂上へ。

そこにある木製ベンチにへたり込んだ。

そして簡単な昼食だが、

食欲もなく手製サンドイッチを、

ドリンクとともに無理やり流し込み、

お湯を入れたものの、

とても食べる気になれないカップ麺を、

Hiromiに食べてもらった。

自分のカップ麺も食べたHiromiが、

二つも食べた後で気持ち悪くなった、と・・・

 下山でもまた素晴らしい花の斜面を楽しみ、

あとは作業道を淡々と下って駐車場へ。

ひどく疲れたけれど、

この時期のこの山はやはり外せない。

来年もまた楽しみましよう!

帰宅後あらためて「反省会」。

「反省会」となると元気が出るのよねえ・・・

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2024.6.23 『砂金沢』(384m)  夕張メロンの畑の奥へ

 6月のこの時期は、

毎年夕張で花を楽しむことにしている。

今年もそれは外せないので、

日曜日の朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

天気予報は終日「曇り」でパッとしない。

事実、家を出た時は微かだが霧雨模様だった。

しかし夕張に向かって走って行くと、

幾分空が明るくなったので、

花見の前に一座藪に入ることにした。

 夕張市清水沢まで行くと、

すぐ近くに目指す「砂金沢」が見えてくる。

こんもりとした樹木に全体を覆われた山を眺め、

清水沢清陵町から農道に入って、

取り付き点を目指した。

農道の周辺は有名な「夕張メロン」の生産農家の畑がほとんどで、

そのビニールハウスが建ち並ぶ。

有名ブランドの「夕張メロン」を生産することは、

大きな利益につながるようで、

どの農家も家屋が大きく立派だ。

 農道の最上部で廃道となるので、

その辺りを駐車地とした。

そして目の前の林道に入った。

林道とは言っても、

これもまた廃道となっている。

草にまみれた林道は、

300mほど歩くと突き当りとなり、

何かの施設がある。

しかし今は用をなしていないようだ。

そしてその施設の裏手で藪に入った。

カラマツ林の尾根は笹に覆われて、

取り付きから少しの間、

濃い笹に難儀した。

しかし上部を走る尾根まで登ると、

笹の密度が薄くなり、

歩くのがずいぶん楽になった。

そんな尾根筋を忠実に北方向へと向かって行く。

直近でこの山に登ったのが、

今冬だった。

冬の間は樹木に葉がないので、

麓清水沢の風景が見えていたが、

しかし今はびっしり若葉に覆われて、

視界はほとんどきかない。

 小ピークを二つ過ぎて、

三等三角点「砂金沢」。

そばの立ち木には、

「砂金山」と書かれた、

例の黄色い私製標識が付けられている。

三角点標石周りの笹が濃くなってきていたので、

周囲の笹刈りをした。

その後ここで記念撮影をした写真を持ち帰り、

自宅パソコンで見て感じた。

Hiromiがやけに痩せてガリガリになってきた。

この前日久しぶりにRumiと同行した際、

Rumiがふっくらとしていたので、

自ずと比較してしまい、

余計痩せて見えるのかもしれない。

それにしても痩せすぎじゃないの~?

 下山は最短時間で下れる、

同ルートを引き返した。

早朝は重苦しい雲に覆われていた空も、

この頃になると青空が広がりだし、

早く花を見に行きたくなった。

 駐車地に着くと、

陽が射してかなり気温が上昇していた。

汗をかいたので着替えて、

さあ花見に向かおう!

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2024.5.5 『空池山』(カライケヤマ・560m)  静かなり夕張の山!

 

 GWの5日は、

前日むかわ町富内への往復で目にした、

満車状態の日帰り入浴施設や、

やはり駐車場が満車で、

テントの数の多さが尋常ではないキャンプ場などの光景が、

気持ちを重くして、

とても遠くへ出かける気にはなれず、

心落ち着く夕張の山に登ることにした。

ただ、慢性的な疲労や、

ふだん仕事が忙しく、

時間が足りなくてやり終えていない、

家のことを抱えているHiromiに、

少しでも時間をやらなければと、

11時に迎えに行った。

おかげでやり終えていない家のことが、

一段落するまでになった。

ホッ・・・

 国道274号線を走り、

夕張市滝ノ上で夕張川に架かる、

「栄農橋」を渡って川向地区に入り、

狭いが舗装された市道を走って、

紅葉山地区で「山夜沢林道」に入った。

そして林道入口から少し入った地点を駐車地とした。

 駐車地から徒歩でスタートすると、

すぐに施錠されたゲートが現れる。

この先の林道の状態はどうか?

毎年その姿が変化する林道だ。

 ゲートから少し先で、

早速崖側の石が崩れて路面を覆っているところに遭遇。

車が走行できる状態ではない。

昨年補修されたばかりの林道だが、

やはり一冬越して荒れている。

その後間もなく、

今度は路面の崩壊だ。

崩れて道幅が半分以下になっている。

こうして毎年補修が必要な事態となり、

林道の維持管理には、

莫大な費用がかかるということだ。

 林道が大きく蛇行を始めるころ、

それを離れて送電線の保守管理用作業道に入った。

これを利用すると、

林道をショートカットすることができる。

しかしこの辺りから私の状態がよくない。

体が重くて足が上がらない。

その後の急登が辛くてたまらない。

そこでHiromiに言わせてしまった、

「無理しなくていいよ、

もう下りるかい?」。

誠にご迷惑をおかけしますが、

このまま続行させていただきます。

 Co.520で急登を終えた。

ここから目指すピークまでは、

小さなアップダウンを繰り返して行く。

樹林の中に刻まれた作業道が、

まるで登山道の様に続く。

そして間もなく作業道を離れて藪に入った。

藪とは言っても、

ここは笹の丈が低いので、

何も問題になることはない。

また、この高原歩きは、

笹原が大変美しく、

私は気に入っている。

時折木々の間から、

「上真谷地」(三等三角点・754m)の向こうに、

融雪が進む『夕張岳』(1,668m)が見える。



 笹原の高原歩きで体調がよくなってきた私。

そして、三等三角点「空池山」。

例の黄色い私製標識があるのだが、

昨年訪れた時には下に落ちていた。

それがこの日は再び小木に、

金属のビスでとめられていた。

このビスを木に打ち込むことに反発する登山愛好家が、

それを外して下に落としたものと解釈していたが、

再び設置したのはどなたか?

 登路ではけっこう暑さを感じたが、

下山は風が冷たくなり少々寒いくらいまでになった。

それでも気持ちよく下って駐車地へ。

この後車中泊の予定で、

安平町追分の「ぬくもりの湯」へ汗を流しに走ったが、

そこも駐車場がほぼ満車!

おまけにこれから入浴しようと言う人が、

ゾロゾロ歩いている。

そんな光景を目にすると、もうダメ!

帰るべ~

 

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2024.4.21 『雨霧山』(アマギリヤマ・509m)  静かな林道歩きに癒されて・・・

 私は相変わらず疲れている。

週6日出勤が続くと、

生活の中でも時間のゆとりがなくなり、

なんだか追い詰められていくような感じになる。

しかしそれも今週いっぱいだ。

今週末が最後の土曜出勤となる。



 昨日は疲れた身体を、

また癒すべく近場の山へと出かけた。

のんびりと長い林道を歩きたくなった。

Hiromiが一緒だと、

そうのんびりもしていられないんだけどねえ・・・

 この朝Hiromiを迎えに行って、

栗山町東山地区へと向かった。

そして東山地区の集会所前に、

無断で駐車させていただいた。

まあ、何度も利用したところで、

誰かに何かを言われたことはない。

だいたい、車なんか1日に何台も通らないし・・・

 集会所から町道を歩いて農道へ。

しばらく田園地帯の中を歩いて行く。

まだ雪が融けたばかりで、

農作業が始まっていないので人の姿はなく、

殺風景な中を歩いた。

そして約1kmほど歩くと、

エゾシカの防護柵ゲートと、

林道ゲートが現れる。

そこで両ゲートを越えて「雨霧林道」に入った。

「雨霧林道」は夕張市南清水沢から始まり、

このゲートで終点を迎える。

つまりこの林道を利用すると、

「雨霧山」のピーク付近で峠を越えて、

夕張へと下って行く。

 ゲートを越えると間もなく、

「築別川」に架かる「泊橋」を渡る。

この「築別川」だが、

地理院地図では「築別川」ではなく、

「東山川」と記されている。

そしてその一本北側を流れるのが、

「築別川」と記されている。

どちらが本当か?

と言う議論になれば、

当然地理院地図に軍配が上がるだろう。

昔はこの地域で一般的に、

この「東山川」を「築別川」と呼ばれていたのかねえ?

 まだ雪が融けたばかりの林道周辺は、

どこも殺風景で寒々しい。

しかし逆にまだ下草がなく、

木々の葉も開いていないので、

夏場には見えない色々なものが目につく。

例えば林道脇を流れる沢も、

夏以降は木々の葉に隠されて、

沢筋を目にすることがなかなかできない。

しかし今はそれをすっきりと見通せる。

だからこの林道を何度か歩いているHiromiが初めて言った、

「沢がなんかいい感じだねえ!」。

Hiromiが周囲の状況を見て、

感じたことを自発的に口にするのはひじように珍しい。

 長い林道は蛇行を続けながら、

徐々に高度を上げて行く。

そしてひと冬を越した林道は、

落石、崩壊、雨裂などの箇所が目立つようになる。

するともうかなり高度が上がり、

西に空知平野と馬追丘陵が見えるようになる。

そこで嫌なものを目にした。

エゾシカの死骸だ。

小動物たちに食べつくされ、

骨だけになっていた。

春先と言うのはこういうものも目に入るので、

私としてはちょっと怖い!

 「雨霧林道」は450で最高標高に達し、

その後は夕張市南清水沢に向かって下降していく。

そこで「雨霧支線林道」に乗り換える。

すると前方に目指す「雨霧山」の、

頂上部が見えるようになる。

間もなくその基部に達し、

藪中の踏み跡をたどると、

『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)。

ここで気付いたが、

昨年ここに設置された私製標識がなくなっていた。

各山域で見られる独特のデザインの私製標識で、

近くでは栗山町の「坊主山」や、

三笠市の「坊主山」にも設置されている。

誰かが持ち帰ったのか?

あるいは樹木に金属のビスでとめる標識に、

反感を持つ登山者がそれを排除したものか?

いずれにしても設置されて、

1年ももたなかったのではないか?

 下山は林道に戻らず、

ピークから西に下降する尾根にのった。

藪が薄く快適な尾根を下って、

林道を大きくショートカットするのだが、

エゾシカのフンが多くて参る。

もう踏まずに歩くのは不可能!

林道に下った後、

そばの小沢で靴のソールを丁寧に洗った。

そしてまた長い林道を淡々と下り、

途中でいつもの簡単な昼食。

更に歩いて駐車地へ。

疲れた肉体には癒しとなる、

誠に良い林道歩きを楽しめた。

その後夕方にいつもの「反省会」。

 

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2024.3.24 『北川奥』(528m)  静かなる夕張の峰

 月も下旬に入ると、

今の職場は繁忙期となり、

先週末からもう土曜日も出勤だ。

足下の雪が絞まるいい時期に、

週一休みはきつい。

しかしまあ、貧乏暇なし!

頑張って働きましょ!

一昨日の日曜日は、

夕張の山で楽しんだ。

「北川奥」にはこれまでに二度登っている。

いずれも積雪期で、

夕張市南清水沢から、

「熊の沢川」に沿って伸びる林道と、

その支流に沿って伸びる林道を利用し、

林道から尾根に取り付いて登ってきた。

そして今回はアプローチ地点を変え、

道々3号線で夕張に入る手前の錦沢で、

「大蛇の沢川」に沿って伸びる、

旧サイクリングロードを利用することにした。

要するに、

これまでは南側から攻めていたものを、

今度は逆の北側から攻めようということだ。

アプローチ地点には、

駐車スペースがないので、

「錦冬橋」手前の歩道に乗り上げて駐車した。

積雪期にこの歩道を歩く人は、

まずいないだろう。

旧サイクリングロードに下り立つと、

雪面は適度に締まって歩きやすい。

一直線のサイクリングロードを、

ただ黙々と歩いていく。

そして2kmほど歩くと、

サイクリングロードが、

水害で寸断された場面に出くわすので、

それを回避して右手の斜面を登った。

すると間もなくまたサイクリングロードに出る。

ここは二段或いは三段にロードが走っている。

そして、サイクリングロードから更にまた一段上がると、

今度は立派な林道に出る。

しばらく林道歩きとなるが、

ここは秋になると紅葉が美しいところだ。

林道が「大蛇の沢川」の源頭部辺りで、

大きく蛇行を始めたところで、

尾根に取り付いた。

尾根上には作業道が現れるものの、

直に下降を始め、

全く当てにはならない。

作業道を外れて尾根筋を進む。

誠にわかりやすい尾根筋は、

自動的に目指すピークへと誘ってくれる。

おまけになかなか雰囲気のいい尾根だ。

 広かった尾根は次第に狭くなり、

目指すピークの手前では、

東側に樹木がないポイントがあり、

夕張市街地の向こうに広がる、

夕張山地が美しい。

そんな風景を眺めて、

三等三角点「北川奥」。

南側から登るのも面白いが、

北側から攻めるのもまたいい。

ふと気付くと、

そばの小木に私製標識が付けられていた。

栗山町の「天狗山」(四等三角点・330m)や、

当別町の「金沢」(二等三角点・126m)に付けられているものと、

作者が同じであることがわかる。

まだ空腹感がなかったので、

すぐに下山を開始した。

本来は尾根筋を更に先へと進み、

周遊ルートとしたかったが、

この後予定があったので、

登路のルートをそのまま引き返した。

 下山となると、

太陽光が強くなり、

直射日光が当たるところでは、

徐々に雪が腐り出し、

スノーシューを取られることも。

それでも急下降ではHiromiが、

「楽しい!」を連発。

 快調に下って駐車地に戻り、

片付けを済ませ帰途に着いた。

素晴らしい天候の中、

週一登山が最高の条件の中で楽しめたことに感謝!

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2024.3.16 『448m峰』~『517m峰』  夕張で無名峰を結ぶ

 

 先週末の土曜日は、

夕張市で未踏の無名峰に登ることにした。

以前から気になっていたルートで、

無積雪期に利用できるルートかどうかの、

下調べを兼ねて挑んでみた。

 土曜日の朝いつものようにHiromiを迎えに行き、

夕張市へと向かった。

そして夕張市内を走る、

国道452号線の南清水沢で、

「熊の沢川」に沿って伸びる道々に入った。

これは舗装された広い道路で、

2.5kmほど走ると、

突然現れるチェーンゲートで行き止まりとなり、

そこが除雪終点だ。

そしてその先には林道が続く。

かつてこの道々を更に延伸させて、

山を越えた先で栗山町につなげようとしたらしい。

それが自然保護か、

予算の都合で打ち切りとなったのだろう。

まあよくある話しだ。

 道々の終点には人家が一軒あり、

この地で農業を営んでいたようだが、

昨年までは人が住む気配が感じられたものの、

この度はそれを感じることがなく、

とうとうこの地を離れて行ったようだ。

冬季間は人が住む人家があったからこそ除雪されていたが、

今後はどうなるものか・・・

 道々の終点を駐車地としてスタート。

林道を少し行くと分岐となり、

右に枝が伸びて行く。

下山時はこの枝に下って戻る予定だ。

つまりこの分岐を起点に周遊する。

 林道分岐のすぐ先でゲートが現れる。

ここからは「雨霧林道」で、

このゲートから始まり、

「雨霧山」の頂上基部辺りまで登り一辺倒で伸び、

その後は下り一辺倒で、

栗山町東山地区で終息する。

 ゲートから1kmほど歩いた地点で、

右手の尾根に取り付いた。

ここから尾根伝いに地形図上の「488m標高点」から、

「517m標高点」へと縦走する。

取り付き点の急登を終えると、

しばらくトドマツの林の中を、

ゆっくりと高度を上げて進んだ。

すると目の前に壁と表現していいような、

急斜面が現れた。

しかも回避はできそうになく、

これを登りきらなければ尾根の頭に上がれない。

それからは木の枝をつかんだり、

露出した笹の茎を握ったり、

または四つん這いになったりと、

ひどく苦労して登りきった。

体力がかなり消耗した。

尾根筋に出ると、

下から伸びてくる作業道が現れた。

結果、これを利用できたはずだ、

と残念に思えたが振り返る気力も失せていた。

 その後作業道は下降していったので、

それを離れて急斜面のトラバースをすることにした。

斜面は固い層の上に、

新雪が積もって雪崩の危険があったので、

後ろのHiromiに十分間隔を空けるように指示。

そして尾根の先へとつなげて、

「488m標高点」。

尾根上は少々トドマツの幼木の小枝がうるさい部分もあるが、

おおむね快適に歩を進められた。

背後には夕張市の風景が見え隠れする。

そして小さなアップダウンをいくつも越え、

「517m標高点」

なかなかいい尾根だったねえ。



 517からは東に下り行く尾根にのった。

この尾根もまたなかなか快適だが、

この尾根に数日前と思われる、

スノーシューのトレースが残っていたことに驚かされた。

この尾根を登下降したようだった。

しかし夕張の、この名もなき山に、

登る人がいるとは信じられない思いだ。

 尾根筋を下りきると、

「熊の沢川」の支流に沿って伸びる林道に出た。

これは以前にも二度ほど歩いた経験がある林道で、

これを歩いて林道分岐へ。

そこで周遊ルートが完結した。

その後駐車地まで戻り、

Hiromiと夕張の山歩きの楽しさを振り返った。

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