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2020.5.17 『140mP』(点名:池ノ上)~『194m峰』(点名:宇佐美)  原風景を求めてⅢ

 土曜の夜はまた私の原風景の中で車中泊とした。

栗山町の東奥桜山地区に、

「桜山池」という貯水池がある。

地形図に「池」と記されているが、

ダムでせき止められた小さなダム湖だ。

この貯水池は小学生の頃何度か自転車で訪れたことがある。

小学生当時暮らしていた住宅から、

約7kmの砂利道を自転車に乗って走った。

当時はどこもここも砂利道ばかりだった。

貯水池を訪れ、当時存在した登山道のような小道を伝って、

池の反対側の小高いところから、

湖面の景色を眺めたとをはっきり記憶している。

もう50年以上も前のことになる。

それを思い起こすと、

やはり小さい頃から私の気持ちは山に向かっていた。

とにかくいつも原風景の中の山々を見つめていた。

そんな原風景の中の池に、50数年ぶりに訪れた。

当時は草付きのダムだったが、

現在はコンクリートで固められている。

そして当時歩いた小道はもうなくなっていた。

代わりに林道が発達したようで、

地形図を見ると池をほぼ一週できることがわかった。

その間に三角点が二座存在する。

今回はその二座を踏み、

池を回って走る林道を歩いてみることにした。

ただ最後の部分は林道を離れて、

ダムに下らなければならないが、

その部分は送電線が走っているので、

おそらく保守管理用の刈り分け道が、

送電線に沿ってつけられているだろうと推測した。

仮にそれがなければ藪を漕いで下れば良いと結論付けた。

 日曜の朝7時20分、

ダムから100mほど林道を入った地点に、

広いスペースを見つけ、

そこに駐車してスタートした。

この林道に入るためには、

ダムの手前でエゾシカの防護扉を、

開閉して入らなくてはならない。

スタートしてすぐ、

前方右手の土手上に存在する三角点に上がった。

10mほどの土手を上がってみると、

濃い笹漕ぎとなった。

そこでHiromiがひるみ、

上がってくることはなく、

実に頼りない目でこちらを見つめていた。

「情けねえ~」、

が、ダニに噛まれる心配があるので、

決して無理強いはできない。

7時30分、四等三角点「池ノ上」

ここはダム湖のすぐ上だ。

つまり地形をそのまま点名にしていた。

 この日は起きた時から濃い霧に覆われ、

周りの風景がほとんど見えない。

林道を歩いてすぐコープさっぽろの、

「10万本記念植樹」の地に足を踏み入れたが、

晴れていれば美しいであろう風景が霧で見えなかった。

ここから林道は斜度を増して蛇行を始めた。

高度が上がるにつれ、

背後に伐採風景が広がる。

 

晴れた時に見たい風景だ。

その後林道は針葉樹林帯に入った。

そしてCo.180で林道を離れ、

ゆるい笹の斜面に取り付いた。

8時10分、三等三角点「宇佐美」

何も見えない。

林道に下りて先へ進む。

すると再び広大な伐採地に出た。

林道は伐採地の中を進んでいく。

こちらも晴れた時にぜひ見たい風景だ。

一箇所伐採地の中に、

はっきりした踏み跡がついていたので入ってみた。

するとワラビがニョキニョキ!

これを見逃す手はないと、

ザックに入っていた小さな袋を取り出してワラビ採りだ。

女房の土産にはちょうど良い量が収穫できた。

女房は処理が面倒なので、

決して喜びはしないけどねえ~

 林道は北向きで始まり、

「宇佐美」から東向きへ。

そしてワラビを採ったあとは南向きへと変わった。

つまり着実に周遊する方向へと進む。

前方上部に送電線が見えてくると、

突然地形図にはない林道ゲートが現れた。

またそれが運良くダムの方に向かって伸びていた。

これを利用しない手はないわけで、

早速それに乗った。

しかしかなりいい感じでダムに向かっていた林道も、

やがて田園地帯に向かいだしたので、

送電線と交差した地点で、

推測通りに存在した保守管理用の、

刈り分け道を利用してダムに下った。

美しいダム湖でしばし休息し、

靴を洗って、

10時10分、駐車地。

この周遊ルートは6.5kmだった。

晴れた日に必ずまた訪れたい、

楽しい原風景の中の里山ルートに満足して帰途に着いた。

 

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