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2024.9.16 『行千世奥』(ユクチセオク・436m)  厚真ダムを起点に藪尾根へ

 

 「行千世奥」とは奇妙な点名だが、

標高200m前後の丘陵地帯が続く厚真町にあっては、

このピークが最高峰となる。

そしてこの山には、

2年ほど前になるが、

「厚幌ダム」奥の「厚真川林道」に入り、

上空を走る送電線にほぼ沿って伸びる、

作業道を利用して登った。

ただ6年前に起きた「胆振東部地震」による崩壊で、

作業道及びその周辺は、

ズタズタに崩壊していた。

また、登山道のないこの山に挑むに当たっては、

当初「厚真ダム」を起点に、

藪尾根を伝って登る計画を立てた。

しかし、厚真町とむかわ町穂別を結ぶ、

道々933号線は、

災害復旧工事のため、

長い間「厚幌ダム」横の、

「厚幌トンネル」で通行止めとなっていた。

そしてそれが解除されたことを知ったのは、

この前週「一里沢」(三等三角点)に登った時のことだった。

通行止めが解除されたなら、

そこで早速「厚真ダム」まで車で入り、

ダムを起点に登ってみることにした。

 長い間通行止めが続いた「厚幌トンネル」前から、

「厚真ダム」までは5kmほどの道程だった。

初めて目にする「厚真ダム」周辺の風景は新鮮で、

あちこちをきょろきょろと見回してしまった。

ただ、先日の大雨による影響で、

湖の水が濁ったままだったのが残念だ。

また「厚真ダム」は渇水期を迎え、

水がほとんどなくなっていた。

 素晴らしい晴天の下、

ダム横の駐車スペースから、

そのまま目の前の尾根に取り付いた。

はじめは急な尾根を地面に手をついて登った。

しかし急登はすぐに落ち着き、

傾斜が落ちて楽になった。

そして尾根筋の笹は予想を裏切ることなく薄い。

まだ緑美しい樹林の中に続く尾根筋を、

慎重に選んで登って行く。

前を行くHiromiが、

時折携帯の地図を確認している。

後ろから行く私は、

帰路で枝尾根に惑わされそうなポイントに、

ピンテを付けて進む。

ただでも遅い私の足が、

写真撮影やらピンテやらで、

更にスピードが鈍る。

それに対して明瞭なルートだと、

どんどん先に行ってしまうHiromiだが、

この日は久しぶりに藪尾根ルートだったので、

あまり間隔が空くと、

立ち止まって待っていた。

そして一ヶ所ミスをした。

黙ってHiromiの後を着いて行くと、

とある尾根をどんどん下りだした。

「えらいアップダウンだなあ」、

と思いながら下るうちに、

おかしいと気付き地図を確認。

すると手前の小ピークで、

うっかり枝尾根に入ってしまっていた。

ピークで進行方向を確認しなかった私のミスだ。

100mほどを登り返して、

ルートを修正。

あとは問題なく進み、

390で作業道に出た。

これは2年前に利用したもので、

目指すピークはもう近い。

 作業道は前述の通り、

この下部でズタズタに寸断されている。

従って車が走行することはできない。

そんな平和な作業道を歩いて最後の詰めは、

薄い藪尾根の登り。

そして三等三角点「行千世奥」。

このピークからの展望は、

北側に続く山並みと、

南の平取町方面に続く山並みだ。

とにかく天気がいい!

南の風景を眺めながら昼食にしようとした。

するとスズメバチだ。

途中の休憩でもそうだったのだが、

スズメバチがひどくしつこくつきまとい、

顔の皮膚ギリギリまで接近してくる。

私に何かスズメバチを引き寄せる臭いがあるのだろうか?

そのうちスズメバチは、

1匹から2匹に!

黙っていては刺されそうなので、

昼食をやめて下山を開始した。

この日は最初からヘルメットを着用したので、

オニヤンマ君をつけていなかった。

しかし、ザックに付けておけばよかったと後悔した。

 ピークを下って作業道へ。

そして作業道を歩いた後、

再び長い尾根が続く藪に入ったのだが、

この取り付き点をHiromiは既に忘れており、

黙ってもていると、

2年前に利用した尾根を下りだした。

すぐに引き戻したが、

感というのはなかなにか磨かれないものだ。

 登路と同ルートを引き返し、

要所に付けたピンテを全て回収。

最後は樹林帯から突然ダムの風景の中へ!

いやあ、楽しい山行だったねえ!

Hiromiと二人満足して帰途に着いた。

そして夕方改めて「反省会」。

 

 

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