北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2020.5.9『760m峰』(点名:奥穂別)~『535m峰』(点名:浅井沢) 長い林道歩きを楽しむ
この週末は金曜の夕方Hiromi を迎えに行って穂別へ。
なんだか暑い夕方で、
車の窓にまだ網戸を設置していなかったことを悔やんだ。
土曜の朝少々移動して石勝樹海ロードの、
「稲里トンネル」に向かった。
トンネルの夕張側出口に広い駐車スペースがある。
なるべく端に駐車させて頂き、
7時ちょうど、スタートした。
国道を横断して「奥穂別林道」に入る。
すぐにゲートが現れた。
ここから長い林道を歩くことになる。
「奥穂別」は随分昔から気になっていた。
『ハッタオマナイ岳』方面から眺めるとよく見えるのだが、
緩やかに盛り上がった大きな山だ。
その山容は増毛山地の『信砂岳』や、
夕張の『幌向岳』を思わせる。
林道は一旦西を回ってトンネルの上を通過する。
トンネル上部からは駐車地が見えた。
自らの地形図にはショートカットして、
ここに上がることにし、
色鉛筆で赤線を引いておいた。
しかし現地で笹の密度を見て、
林道を歩くことに決めた。
「奥穂別林道」は広くて明るい。
従って大変気持ちよく快適に歩ける。
そしてまだ木々に若葉が生えていないことから、
木の間越しの風景を楽しみながら歩ける。
地形図上の最初の分岐を過ぎると、
夕張の山々が手に取るように望まれ、
その一座一座への思いがよみがえる。
それらはHiromi もほとんど踏んだ経験があり、
説明するこちらもつい力が入る。
長いが快適で、
「次回はMTB で走行してもいいな」と、
思いながら歩いていると、
前方に北海道電力の送電線が現れた。
7時25分、送電線の下をくぐると、
その地点で目的の約半分を歩いたことになる。
そして急に傾斜が増して高度を稼ぎだした。
8時45分、「オロロップ林道」分岐。
それを直進して更に高度を上げていく。
9時ちょうど、「大岩林道」分岐。
地形図に載っている林道の分岐はこれで最後だ。
もう目指すピークは近い。
と、また分岐が現れた。
地形図にはないし、
しかも三叉路になっていた。
迷うことなく真ん中を進む。
ただそれはもう林道とは言えず、
作業道跡で笹がはびこりだしていた。
それを歩いていくと、
明らかに地形図で表されている地形とは違った。
それでGGPSで確認してみると、
既にそこが三角点の隣りだった。
三叉路から進んだ作業道は、
新たにできたもので、
地形図上の林道は、
三叉路で左手がそれだったことを、
その場で知った次第だ。
三角点の標石だが、
濃い笹の中をいくら探しても見つからなかった。
残念だがしかたなく諦めた。
しかし、まあ9時55分、二等三角点:「奥穂別」。
下山途中の採石場跡で昼食。
その後林道を下り、
トンネルに近い地点からCo.370で古い作業道に入った。
このルートでもうひとつの三角点を訪ねるためだ。
登路でめぼしをつけておいた作業道だったが、
期待には応えてくれず、
上方には誘ってくれそうもないので、
すぐに斜面に取り付き、
最初は下草のない中を登るものの、
上部では笹の海に飲まれ、
あとはピークまで笹こぎだ。
このピークも平坦でどこが最高標高点なのか分かりにくい。
しょうがないのでGPSを駆使して、
濃い笹の中を探し回る。
そして諦めかけた頃に標石を発見!
12時40分、三等三角点:「浅井沢」。
標石が見つかって「ホッ」。
ここでも見つからなければ、
同一山行で二連敗となるところだった。
このピークからは、
登路とは逆の林道に下りることにした。
その方が笹こぎ距離が短かったからだ。
ところが笹の濃さが更に増して失敗だった。
林道に下りてからは遠回りをして下山。
最後はトンネルの駐車地に向かって、
結構な道のりをショートカット。
13時40分、駐車地。
歩行距離は19kmだった。
なかなか楽しい林道歩きだった。
あとかたずけをし、
この日も追分の「ぬくもりの湯」へ汗を流しに向かった。
2020.5.6 『195m峰』(点名:御園北) 原風景を求めて
HiromiにとってGWの最終日は、
栗山町の「伊藤の沢林道」入口近くで目覚めた。
そしてこの日も「伊藤の沢林道」に入ることにしていた。
私は栗山町のこのすぐ近くで、
幼少から小学校を卒業するまで暮らしていた。
その頃から自然の風景を見るのが好きで、
この辺りの里山風景は私にとって、
「原風景」として心に残っていた。
そんな風景に今新たに親しみたくなった。
それにはHiromiも異論を唱えることなく着いてくる。
この日は地形図にある四等三角点を目指すことにし、
再び「伊藤の沢林道」に足を踏み入れた。
林道ゲートは昨日同様開放されている。
おそらく空知森林管理署が、
山菜採りのシーズンとして開放してくれているのだろう。
「伊藤の沢林道」に「足を踏み入れた」と言っても、
ほんの少々入っただけで、
すぐ林道を離れて北側の樹林に入った。
樹林はすぐに切れ、前方に伐採地が広がった。
私もHiromiも伐採されたあとの風景が好きなので、
この眺めは申し分のない状況だ。
刈り払われた針葉樹の枝の残骸を越えて、
広々とした伐採跡に出た。
前方上部に天を突くように立ち並ぶ、
針葉樹の風景が何とも言えぬ雄大さを感ずる。
重機で掘られた作業道を登って行く。
歩きにくいが笹薮よりは比べようもなく快適だ。
それに斜度があるので、
グイグイ高度を上げて行く。
背後には前日登った『御園山』方面の風景が広がる。
前日は樹木が多くてよく見えなかった風景が、
ここでは遮るもののない条件で見渡せる。
正に私の「原風景」が広がる。
子供の頃麓からこちらの方を毎日眺めていた。
伐採地のピークに上がったが、
三角点は北の奥の樹林の中にあるようだった。
静かで明るい樹林の中に入っていく。
笹がうるさくない程度に生えている。
そして四等三角点「御園北」。
三角点の標石はあいにく倒木の下となっていたが、
かろうじてそれを確認することができた。
195mと標高は低いが、
樹木がなければ素晴らしい風景を望むことができるピークだ。
ここで気になったのが、
三角点から先の尾根筋に、
人為的に笹刈りがなされた刈り分け道が続いていること。
それは気になるので進んでみた。
しかしいくらも進まないうちにCo.180で終息していた。
その先は薄い笹なので進めるが、
尾根は田園地帯に下って終える。
戻って再び伐採跡の風景を楽しんで下山した。
私の「原風景」を訪ねる山旅は、
より危険度の高い山を自粛する今、
ちょうど良いのかもしれない。
2020.5.5 『御園山』(284m) 栗山町のささやかな一座へ
5日の朝、自宅で諸々をかたずけ、
10時と遅い時間にHiromi を迎えに行き、
近い栗山の小さな一座に登ることにした。
もう下山後の入浴の問題があるので、
遠出するのは難しくなった。
今回抽出したのは、
栗山町の東側で夕張市の山々と、
尾根続きになっている山並みの中の一座だ。
地形図で見ると、
林道からのアプローチでピークに立てそうだった。
11時05分、「新ワシントンゴルフ場」近くの、
「伊藤の沢林道」入り口に駐車して入林した。
すぐにエゾシカ用の防護柵が現れ、
扉を開いて中に入った。
広く開けた中に続く林道を進むと、
桜の木が花を咲かせている。
この桜たちは人知れず咲き、
そして散って行くのだろう。
林道は一旦上空の送電線下をくぐる。
と、間もなく林道分岐となるが、
ここで私がミスをした。
分岐で上に向かうものと、
下降するものとが隣り合わせになったので、
単純に上方向の林道を進んでしまった。
ところが地形図のイメージと違う林道に、
「おかしい」と思ったものの、
初めて歩く林道は魅力に満ちており、
しばらく歩いてみることにした。
そしてもうまずいな、
という時点で引き返し、
地形図に従って正しい林道に入った。
この間のタイムロスは60分。
正しい林道を進むと、
なるほど林道が地形図通りに進んで行く。
林道は地形図通り山肌に沿ってジグザグを繰り返す。
途中で簡単な昼食を摂った。
そしてCo .270で林道を離れ、
西に伸びる尾根にのった。
この尾根には古い作業道跡が残っており、
入口に「伊藤の沢3号」という標識がついていた。
ここからの笹の状況を懸念していたが、
そう濃くはなかったので「ホッ・・・」。
作業道に笹がはびこってはいるものの、
フツーの笹藪を漕いで行くよりははるかにましだ。
前方に明確なピークが見えたので、
「これで決まりだな」と思ったところが違っており、
目標は更に奥にあった。
13時40分、『御園山』(四等三角点)。
この山はエゾシカの痕跡が薄かったのだが、
ここに来てフンだらけ!
踏まずに過ぎたいが避けられそうにない。
靴のソールは下山後洗うこととし・・・
下山時、笹原から脱して林道に戻った時点で、
厳密にダニのチェックをした。
するといるわいるわ!
Hiromi と二人でいったい何匹のマダニを発見して潰したかな?
いや、潰したのはほんの数匹で、
ほとんどを手やタオルで払いおとした。
ダニの処理が終わったあとは、
時折見受けられるこぶしの花を愛でながら、
淡々と林道下った。
15時10分、駐車地。
ほんのささやかな一座ではあったが、
山はそれなりにその存在感を主張するもので、
これもまた登ってよかったと、
二人して銭湯へ汗を流しに向かった。
2020.5.4 『ヌモトル山』(613m) 存在感のある山に登る
4日の朝は『ヌモトル山』全体を目にできる、
すばらしいロケーションの地で目覚めた。
朝から気温が高く、車のドアを開けると気持ちがいい。
『ヌモトル山』へはアプローチに林道を利用するが、
目的の「七沢越林道」ゲート付近には駐車スペースがない。
それで250mほど先に進むと、
左手に「ヌモトル林道支線」のゲートがあり、
その前に一台分の駐車スペースがあった。
7時40分、駐車地をスタート。
車道を250m歩いて林道ゲート。
このゲートに林道名は記されていなかった。
ゲートを越えると目の前で分岐となるが、
左手の林道は地形図に載っていない。
右手の林道を進むと間もなく「七沢越林道」分岐となる。
計画はここを右手に入って林道を進み、
北の端で尾根を乗っ越す辺りに存在する三角点を確認し、
林道を離れて尾根に取り付く。
あとは尾根通しで『ヌモトル山』に立ち、
下山は逆側の尾根を急下降して、
分岐より左手奥で林道に当てるというもの。
つまりこの分岐を起点に、
反時計回りで周遊するルート取りだ。
林道はその性質ゆえ曲がりくねって伸びる。
山肌に沿ってつけられた林道は、
ところどころの沢形から上部を見通せるが、
どこも急峻な地形で人を寄せ付けない感じだ。
林道は尾根を乗っ越す辺りまで同高度を保った。
そしてCo.350で三角点標石を探すも見つからない。
笹の密度が濃いので見つけにくいのかとも思ったが、
GPSが指し示すところを、
慎重に当たってみても見つからなかった。
しかしまあとにかく、
8時50分、四等三角点「三角沢」。
ここからピークにつながる尾根に取り付いた。
笹の密度は濃いが背丈が低いので問題ない。
最初緩やかだった尾根だが、
次第に斜度を増して、
標高差約200mの急登となった。
これがきつい。
Hiromiは自慢の脚力を使ってグイグイ直登するが、
私はヨロヨロしながら細かいジグを切って登る。
ところどころで立ち止まり、
呼吸を整えてまた進むということを繰り返す。
背後には木の間越しに、
高度感のある風景が広がって行く。
きついきつい登りに耐え、
Co.570で尾根のピークに上がった。
上がってみると予想していなかった細尾根が続いていた。
右側は草付きだが、左側はスッパリ切れ落ちている。
それゆえ高度感がすごい。
それに加えてすごいのが、
エゾシカのフンだ!
まるい゛カーペットを敷き詰めたように、
びっしりまき散らかされており、
避けきれない場面がある。
そんなこんなで慎重に進んで行くと、
広い尾根へと変わって一息ついた。
そしてまた笹原の中を進む。
9時55分、『ヌモトル山』(二等三角点:奴牟取山)。
樹木が多いので視界を欲しいままにはできないが、
何もなければ素晴らしい眺めとなるだろう。
東に見える純白の『リビラ山』が美しい。
二人とも空腹感がないので、
バウムクーヘンのかけらを口にして下山を開始。
下山は予定通り少し南に下ってから東の尾根にのる。
この尾根が急峻で、笹や木々につかまりながら下る。
ただ足元の笹がスリップを防止してくれて助かる。
上部の急な部分をクリアすると、
あとは淡々と下るが、
ここにもシカ道がしっかり刻まれて、
まるで登山道があるようだ。
そして最後は地形図にない沢に下った。
またこの沢は予定の林道を、
その地点で決壊させていた。
沢で登山靴やスパッツを洗い、
のんびりと林道を歩き、
10時50分、「七沢越林道」分岐。
ここでちょうど一周したことになる。
11時ちょうど、駐車地。
いやあ、なかなかいい山だった。
地形図で想像していた時より登りごたえがあり、
変化もあって楽しかった。
しかし林道を山奥まで入ることなく取り付けるこの山に、
何故人が入った痕跡が見つからないのか、
それを考えると何とも不思議な山だった。
山旅はこのあとも続ける予定だったが、
天気予報が雨を告げだしたので、
一旦打ち切って帰途につくことにした。
2020.5.3 『三王山』(321m) 標高の割に高度感がある
3日最後の一座は平取町貫気別から、
額平川に沿う農道を走り、
更に砂利道の林道を進んだ。
そして『三王山』の尾根の末端に駐車して、
13時45分、そのまま目の前の尾根に取り付いた。
尾根を登っていくと放牧地の風景が広がった。
それでちょっと心配になったのは、
必ず現れるエゾシカの防護柵だ。
尾根を崖まで柵がめぐらされていたなら、
それを越えて進むことができなくなる。
しかし幸いなことに、
防護柵の外側を歩いて登れる十分な広さがあった。
牧草地を横目に樹林帯に入った。
ここも『岩知志山』のような風景が広がる。
尾根筋がはっきりしているので、
進行方向に目標を見出しやすい。
ギョウジャニンニクがまばらに出ている中を歩き、
急登を経て最初のピークに上がった。
すると進行方向奥に二つピークが見えている。
どうやら奥のピークが『三王山』のようだ。
そこで考えた。
3つのピークから成っているので「山王」か、と。
尾根は細くいい雰囲気だ。
ただ常に左手に古い作業道が走っている。
一旦下って広いところに出ると、
白樺の倒木が現れた。
針葉樹の倒木はよく見るが、白樺は珍しい。
そしてこの白樺の長い(高い)こと。
また、足元の枯葉が分厚くフッカフカだ。
随分色々な所を歩いてきたが、
そのように深い枯葉は初めてだ。
14時15分、『三王山』(四等三角点)。
そこには今年何度か目にしてきたものと同じ形式の、
頂上標識が付けられていた。
この形式の標識を何度も見かけると、
いったいどういう方が制作されているのかと、
ひじょうに気になるものだ。
マイナーな山ばかりで見かけてきたので、
かなりの熟達者であろうと推測する。
空腹感がないので、
バウムクーヘンは少しでいい。
下山で作業道を利用できるところはそれを利用した。
先を行くHiromiを見ていると、
一箇所尾根を間違って下りだそうとした。
尾根筋を登るときは、
途中で現れる枝尾根を見ておかなくては。
14時50分、駐車地。
楽しかった山をあとにして、
この日も「平取温泉」へ汗を流しに走った。
そして平取町三和地区から『ヌモトル山』方面に向かい、
『ヌモトル山』麓の景勝地で車中泊とした。
2020.5.3 『三鞍山』(301m)~『江無須志山』(463m) 思いがけず雄大な風景が広がった
『岩知志山』の下山途中でHiromiに言った、
「次は直近の山に登るわ」、
「えっ!? 歩いていくの?」、
「そんなわけねえべえ!」
こいつはどこまでもとぼけたやつだ。
Hiromiを連れて歩いて、
もうじき7年になるが、
いまだに考えられない返答が返ってくる。
桂峠を南に下って行くと、
「額平川」を渡る「豊糠橋」がある。
その少し下流では「ぬかびらダム」の建設工事が行われていた。
そしてその辺りから、
まだ純白の『幌尻岳』が見えていた。
美しかったねえ!
次なる山へはそのほんの少し先の、
「ペンケヌプチミプ橋」のたもとから林道に入る。
林道を入ったところにゲートがあるので、
道路脇に駐車させていただき、
9時35分、スタート。
ゲートより「林業専用道路芽生線」に入った。
林道を歩き始めると、
間もなく伐採跡の風景が広がった。
これは私の好きな風景で、
Hiromiも同じく広々とした風景が好きになっている。
広く雄大な伐採風景を楽しみながら歩き、
9時55分、『三鞍山』(四等三角点)。
これを計画したとき、
当然樹林帯の笹の中にあるであろうと想像した三角点の標石が、
広々とした風景を見下ろす斜面に存在した。
しかもそれはピークより少し下ったところにあった。
意外にも圧倒される風景を目にしたあとは、
一旦下って笹の尾根にのって進む。
笹の中にはご多分に漏れずシカ道が、
まるで人の踏み跡のように続いている。
しかし気を付けないとフンが落ちている。
しばらく進むと作業道が現れた。
重機で笹原を掘り返して作業道を形成して間もない。
この後更に奥の伐採作業が進められるのだろう。
そして間もなく作業道を離れ、
再び笹の尾根に取り付いた。
緩やかな登りはときに急登となるが、
長くは続かずここも晩秋のような風景が続く。
ただ、どこも同じような風景だが、
私もHiromiもこの里山の風景が大好きで、
決して飽きることなく歩き続ける。
ところがこのときの私、
なんか調子悪くてねえ、
どうにもこうにも辛くてたまらない。
もうヘロヘロでHiromiに着いていった次第。
それであまりHiromiとの間隔が開いてしまうと、
写真が撮れなくなってしまうので、
時々「Hiromi、止まれ!」と怒鳴る。
するとHiromiは「知らないうちにこのペースになってしまう」と、
それでこちらがまた何か言うと、
「師匠にこうされてしまったんだよ!」と・・・
えらそうにぃ~
ただでも汗かきなのによ、
スタスタ歩くから余計に汗が噴出する。
10時55分、『江無須志山』(三等三角点)。
いつものように三角点の標石まわりの笹をカットし、
小さなどら焼きを食べて下山。
最近はシケの真似してバウムクーヘンなんかを食べるから、
さっぱり腹が減らず、
ストックしてある昼食用のインスタントラーメンがなかなか減らない。
下山で目にする下部の伐採風景がまた素晴らしい。
思いのほか素晴らしい山行であったことに満足し、
11時50分、駐車地。
このまま何も食べないと中途半端になってしまうので、
片付けをしながらインスタントラーメンを作って食べた。
そしてまだ時間があるのでもう一座!
2020.5.3 『岩知志山』(447m) どこでも歩ける楽しい里山
3日の朝は平取町振内から、
『幌尻岳』額平川ルートに向かう途中の、
「桂峠」付近で目覚めた。
昔前述のルートで二度『幌尻岳』に登ったが、
そのときに通ったこの峠の狭い道路が、
いまだに改修されていないことに驚いた。
狭い部分は僅かなのだが、
それでも対向車が怖くて、
ゆっくりゆっくり走行した。
そして峠の頂上部分に駐車スペースを見つけ、
7時45分、『岩知志山』に続く尾根に取り付いた。
前日入浴施設の営業状況の関係で、
急きょ平取に移動したので、
ここからは平取の里山歩きを楽しむことに決めた。
登山も例外なく自粛が叫ばれる中、
絶対に怪我で人に迷惑をかけるわけには行かない。
『岩知志山』は地形図を見ても短時間で登れる里山だ。
それに登山道はないものの、
この一帯特有の薄く低い笹原に覆われているため、
どこでも歩ける状態で、
とにかく気持ちの良さは格別だ。
ただ一点、エゾシカが撒き散らしたフンを除いては!
Hiromiが常に前を歩き、
ルートファインディングをしながら進む。
最近は登山道のない山ばかり歩いているので、
Hiromiも自ずとルートを読むようになってきた。
それは大変良い傾向であり、
またそうでなくてはいつまでも進歩がない。
木々にはまだ若葉が出ていないので、
晩秋と同じような風景が続く。
そして木の間越しに遠くの風景を楽しめる。
8時15分、『岩知志山』(二等三角点:岩知志)。
気持ちの良い青空の下、
気温が上がって暑く、
私は登路の途中で半袖シャツとなった。
今年一番高い気温間違いなしだ。
下山もどこでも歩ける楽しさを満喫し、
8時50分、駐車地。
続いて直近の山へ!
2020.5.2 『779m峰』(点名:流計主) ガスが晴れたら素晴らしいだろうに・・・
GW 後半はHiromi の休みに合わせて、
2~6日の予定で山旅に出かけた。
当初は平取町であちこち登り歩くつもりでいた。
しかし新型コロナウィルス問題で、
札幌ナンバーの圏外には出ない方がよいのではと、
夕張から日高町までの範囲で、
ごくごくマイナーな山を登り歩くことに切り替えた。
ところが・・・
2日の朝Hiromi を迎えに行き、
日高町を目指して車を走らせた。
この日は家を出るときから雨が降っており、
その雨はやむことなく日高町まで着いてきた。
日高町を過ぎて千栄方面に向かうと、
途中で沙流川に架かる「岩石橋」を渡る。
この橋は車一台が通れる幅しかなく、
両側に沙流川の水面が見えるのでこわい。
沙流川を渡るとT字路を下流方面に走り、
1kmほどで林道入り口に至る。
そこまで狭いが舗装された道路で、
その先には農家が一軒だけあり、
その農家で農道は終点のようだった。
林道入り口に適当な駐車地があったので助かった。
ところがそれまで続いていた雨が止まず、
車内で待機することにした。
この先毎日登り歩くのだから、
初っぱなから雨の歩行は避けたい。
その雨はしつこく、
10時半から昼過ぎまで待っても止まない。
結局昼食は車内で済ませた。
そして12時50分、
ようやく雨が上がったのでスタート。
林道に入るとすぐにゲートが現れた。
しかしこのゲートの施錠は外されたまま。
山菜シーズンが始まるので開放しているのか?
ゲートに触れることなく入林した。
ゲートから「沙流川左岸1号線」に入ってまず驚いたこと。
それは地形図上で示されている、
人が歩けるくらいの表示でしかない破線が、
実際には立派な林道だった。
またこの林道は傾斜があり、
結構な勢いで高度を稼がせてくれる、
大変珍しい林道だった。
ただこの日はガスに包まれて、
木の間越しに見えるはずの風景が見えない。
風景が見えていたなら、
登り行くほどに高度感を感ずることができただろう。
初登の林道歩きを楽しみ、
Co.700で林道を離れて斜面に取りついた。
腐れ雪が邪魔な部分を避け、
草地を選んで登る。
地形図を眺めているときは、
この部分の笹が心配だった。
しかしそこに笹藪はなく、
薄い藪で大変歩きやすい。
ゆっくり歩をすすめて、
14時20分、三等三角点「流計主」。
この読みは地形図の麓を流れる川に、
カタカナ表記で「ルーケシオマナイ川」、
と記されていることから、
「ルーケシ」と読むのだろう。
三角点標石周りのブッシュを刈りとったあと、
少々ショートカットして下山を開始した。
滑る急斜面を下って林道に戻り、
あとは淡々と林道を下った。
そしてこの頃になってようやく、
上空に青空が見え出した。
15時45分、駐車地。
予想を超える好印象の山をあとにして、
汗を流すべく日高町の「日高高原荘」に向かった。
ところが行ってみると表玄関に、
「日帰り入浴臨時休業」の大きな貼り紙。
これがこわかった❗
これがいやで事前に調べて行ったんだよ、
インターネットで!
しかしそんなことは表記されていなかった。
どうしようもないので、
周辺の入浴施設を調べると、
「平取温泉」が営業しているとのことだったので、
即そちらへ車を走らせた。
結果、翌日から当初予定の平取周辺を登り歩くことになった。
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