新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

予定を変更してこちらのニュースを

2010-11-17 07:29:06 | ニュース

予定を変更して、このニュースのことに触れずにいられません。

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小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」が持ち帰ったカプセルから、イトカワ由来の微粒子が見つかったというニュースです(上の画像をクリックすると、日経特報[PDF]をご覧いただけます)


詳しくはJAXAのサイトをご覧いただければと思いますが、これを快挙と呼ばずして、何を快挙と呼びましょうか (わたし的には、2010年のトップニュースチリの鉱山での救出劇[記事はこちら]を抑えて、はやぶさです


数々のトラブルを克服して、7年間の宇宙の旅を終え、地球に帰還しただけでも拍手喝采だったのに(興奮の記事はこちら)、人類初めて地球以外の惑星のサンプルを持ち帰っていたとは…


あ、そうだ。「イトカワ」関係のネタを探しているうちにたどり着いたJAXA企画のこのビデオ、かなり面白い 好奇心と期待でワクワクですぞ


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きのうの昼休み、何か特別なイベントが行われているのではないか?と、勤務先近くのJAXAiに行ってみましたが、いつものJAXAiでした。これは残念… (何度観ても、H-IIロケットのメイン・エンジンLE-7Aは凄い


101117_2_3 また、惜しむらくは、はやぶさの帰還が世界天文年の去年だったらなぁ…ということ。
でも、でも、でも、素晴らしい快挙です


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もう一回、私がつくったはやぶさのプラモデルの写真を載っけておきます。


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ところで、今回のニュースを伝える朝日新聞の記事に、こんなくだりがありました。


 文部科学省は来年度予算の概算要求で、開発費148億円の一部を「元気な日本復活特別枠」で要望した。現在、政策コンテストで審議の渦中だ。18日には、事業仕分け第3弾で宇宙開発予算も取り上げられる。
 そんなさなかとあって、成果を高木義明文科相みずから記者発表した。宇宙機構の研究者らは「この時期になったのはたまたま」と強調するが、パフォーマンスではないかとの質問が相次いだ。国民的人気と世界初の成果を背景に「はやぶさ2」の優先順位は来月初めに決まる。


記者の言う「パフォーマンス」の意味が、「まだ確定しないものを早出しした」なのか「わざと発表を遅らせた」のか「記者会見を開くほどの内容ではない」ということなのか、よく判りませんが、私は「パフォーマンスは大いに結構」だと思っています。
自分の足下しか見えない小市民を説得して、納得してもらって予算を獲得しなければ先に進めないのであれば、大いにパフォーマンスするしかありません。

無報酬のはずの非常勤役員(役人OB)に年間1千万円を超える「謝金」をこっそりと支払っていた公益法人に補助金を出したり、地方にお金を落とすのが最大の目的のような公共事業や高速道路の無料化に税金を使うよりは、科学技術開発への投資や教育・研究への歳出は、中長期的にみれば、絶対に有効なお金の使い方だと思うのですよ。


スーパーコンピュータの事業仕分けでの、蓮舫さんの「2番じゃだめなんですか?」発言にしても、「判っちゃいない…」とさじを投げるんじゃなくて、しっかりと胸を張って「1番じゃなければだめなんです」と理路整然と反論しなければならなかった、事業仕分けの有無にかかわらず、いつも理論武装していなければならかったのだと思います。


もちろん、政治家や国民も、視線を自分の足下からちょっと上げなければならないのですが、そんな時によりどころになるはずのマスコミが、「パフォーマンスではないかとの質問が相次いだ」という情けないレベルなのですから、こりゃ困ったものです…


明るい希望が広がる一方で、どよんとしてしまう私でありました。

コメント
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