新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

東京国立博物館の来年の特別展

2010-11-21 15:11:30 | 美術館・博物館・アート

先月末、特別展「東大寺大仏-天平の至宝-」を観に東京国立博物館(東博)へ行った際(記事はこちらから始まるシリーズとこちらから始まるシリーズ)、この後の特別展のフライヤーを蒐集してきました。
フライヤーが配布されていたのは、こちらの3つの特別展。


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この3枚のフライヤーのうち、2枚は片面だけでして、ひっくり返すと、

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こんな風になっています。


東大寺大仏-天平の至宝-」が12月12日で終わったあとは、


2011/1/18~2011/3/6が、「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」、

2011/4/5~5/15が、「写楽」、

2011/7/20~9/25が、「空海と密教美術」展。


101121_1_4_2 また、東博が「これは特別展か?」と自信満々の「東博リニューアル記念 特別公開」が2011/1/2~1/16のたった2週間だけ開催されるのだとか。
さらに、「新春企画 博物館に初もうで」と題する新春特別展示が、2011/1/2~1/30に行われて、来年の干支の「うさぎ」をデザインに取り入れた作品や、海外の「お祝い切手」を展示するそうです。
こちらの二つの企画展示は、現在の東博でいう「平常展」(来年から「総合文化展」に名称変更)の一部として観られますので、観覧料は一般600円大学生400円その他(満70歳以上、高校生または18歳未満)無料です。


もともと東博の「平常展」という呼び方は他にはないものでしたが(確かに、膨大な収蔵品・寄託品と限られた展示品とのバランスからして「常設展」では語弊がありますナ)、「総合文化展」もまた、変と言えば変です。まるで、イベント的に開催される展示会みたい…。


それはともかくも、「東博リニューアル記念 特別公開」には絶対に行かねば と思っています。


   


ちなみに、東博・本館のリニューアルに関連して、1階の11室(彫刻)、12室(彫刻と金工)、13室(陶磁漆工刀剣)、14室(工芸)、15室(民族資料)、16室(歴史資料)は来週末の11月28日(日)を最後に閉鎖12月13日(月)以降、今年中は本館1階すべてが閉鎖されてしまうようです。
本館2階の「日本美術の流れ」は通常通り、12月26日(日)まで公開されていますけれど、「東博に行ってみようか」とお思いの方はご注意くださいませ。


   


来年の特別展ですが、かなり魅力的です。


昨年末に薬師寺に出かけた時、玄奘三蔵院伽藍閉館期間にあたっていて、平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を観ることは叶いませんでした(記事はこちら)。


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そして、


いつか観覧するその日までは、ブルーレイ・ディスクに録画してある新日曜美術館「情熱と美のシルクロード 日本画家・平山郁夫」で我慢することにします。


なんて書いたわけですが、それから1年ちょっとしか経たないうちに、「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」で「大唐西域壁画」を観られるとは、なんともLuckyです。


101121_1_3 私の「パスポート」は来年4月2日に期限を迎えますので、4月5日に始まる特別展「写楽」はぎりぎりOUT 結局、「平常展を何度でも、お好きな6つの特別展を1回ずつご覧いただけるお得な制度です」の特典のうち、特別展の分はフルに活用することはできなさそうです。


それでも、奈良国立博物館で観た特別展「至宝の仏像」展と「仏像修理100年」展(記事はこちら。記事中のリンクが一部切れています)を含めて、「お好きな5つの特別展」までは行きそうです。


もっとも、今年4月以降、このパスポートはずいぶん活躍してくれました。観た特別展が奈良博のも含めて4つ平常展だけを観に行ったのが3回ですから、既に年会費4,000円は十二分に元を取れています。特別展「写楽」を観に行ったら、またパスポートを買うつもりです (当然、来年の図柄はウサギなんでしょうねぇ)


   


特別展「写楽」は、かなり混みそうな予感がします。写楽の作品をまとめて観られる機会なんてそうそうあるものではありませんし、会期が1か月ちょっとしかありません(その期間内でも展示替えがあるかも…)。
でも、万難を排してでも観に行く価値がありそうです。


ところで、俗に「四大浮世絵師」と呼ばれる歌麿写楽北斎廣重のうち、どうしたことか、廣重を主人公とした劇映画がありません。


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と、映画が作られているのですが、廣重については、1955年に「企画:三菱重工業株式会社で制作された短編映画「廣重」しか見つかりません。しかもこの作品のテーマは、廣重個人ではなく、廣重の作品らしいです(リンク先のサイトからストリーミングで観られるという触れ込みですが、観られず…)。


映画になりづらい人だったんでしょうか、廣重は…。


というわけで(どういうわけだ?)、ちと早めですが、来年の東博も楽しみです。

コメント
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