新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

東京国立博物館の来年の特別展

2010-11-21 15:11:30 | 美術館・博物館・アート

先月末、特別展「東大寺大仏-天平の至宝-」を観に東京国立博物館(東博)へ行った際(記事はこちらから始まるシリーズとこちらから始まるシリーズ)、この後の特別展のフライヤーを蒐集してきました。
フライヤーが配布されていたのは、こちらの3つの特別展。


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この3枚のフライヤーのうち、2枚は片面だけでして、ひっくり返すと、

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こんな風になっています。


東大寺大仏-天平の至宝-」が12月12日で終わったあとは、


2011/1/18~2011/3/6が、「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」、

2011/4/5~5/15が、「写楽」、

2011/7/20~9/25が、「空海と密教美術」展。


101121_1_4_2 また、東博が「これは特別展か?」と自信満々の「東博リニューアル記念 特別公開」が2011/1/2~1/16のたった2週間だけ開催されるのだとか。
さらに、「新春企画 博物館に初もうで」と題する新春特別展示が、2011/1/2~1/30に行われて、来年の干支の「うさぎ」をデザインに取り入れた作品や、海外の「お祝い切手」を展示するそうです。
こちらの二つの企画展示は、現在の東博でいう「平常展」(来年から「総合文化展」に名称変更)の一部として観られますので、観覧料は一般600円大学生400円その他(満70歳以上、高校生または18歳未満)無料です。


もともと東博の「平常展」という呼び方は他にはないものでしたが(確かに、膨大な収蔵品・寄託品と限られた展示品とのバランスからして「常設展」では語弊がありますナ)、「総合文化展」もまた、変と言えば変です。まるで、イベント的に開催される展示会みたい…。


それはともかくも、「東博リニューアル記念 特別公開」には絶対に行かねば と思っています。


   


ちなみに、東博・本館のリニューアルに関連して、1階の11室(彫刻)、12室(彫刻と金工)、13室(陶磁漆工刀剣)、14室(工芸)、15室(民族資料)、16室(歴史資料)は来週末の11月28日(日)を最後に閉鎖12月13日(月)以降、今年中は本館1階すべてが閉鎖されてしまうようです。
本館2階の「日本美術の流れ」は通常通り、12月26日(日)まで公開されていますけれど、「東博に行ってみようか」とお思いの方はご注意くださいませ。


   


来年の特別展ですが、かなり魅力的です。


昨年末に薬師寺に出かけた時、玄奘三蔵院伽藍閉館期間にあたっていて、平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を観ることは叶いませんでした(記事はこちら)。


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そして、


いつか観覧するその日までは、ブルーレイ・ディスクに録画してある新日曜美術館「情熱と美のシルクロード 日本画家・平山郁夫」で我慢することにします。


なんて書いたわけですが、それから1年ちょっとしか経たないうちに、「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」で「大唐西域壁画」を観られるとは、なんともLuckyです。


101121_1_3 私の「パスポート」は来年4月2日に期限を迎えますので、4月5日に始まる特別展「写楽」はぎりぎりOUT 結局、「平常展を何度でも、お好きな6つの特別展を1回ずつご覧いただけるお得な制度です」の特典のうち、特別展の分はフルに活用することはできなさそうです。


それでも、奈良国立博物館で観た特別展「至宝の仏像」展と「仏像修理100年」展(記事はこちら。記事中のリンクが一部切れています)を含めて、「お好きな5つの特別展」までは行きそうです。


もっとも、今年4月以降、このパスポートはずいぶん活躍してくれました。観た特別展が奈良博のも含めて4つ平常展だけを観に行ったのが3回ですから、既に年会費4,000円は十二分に元を取れています。特別展「写楽」を観に行ったら、またパスポートを買うつもりです (当然、来年の図柄はウサギなんでしょうねぇ)


   


特別展「写楽」は、かなり混みそうな予感がします。写楽の作品をまとめて観られる機会なんてそうそうあるものではありませんし、会期が1か月ちょっとしかありません(その期間内でも展示替えがあるかも…)。
でも、万難を排してでも観に行く価値がありそうです。


ところで、俗に「四大浮世絵師」と呼ばれる歌麿写楽北斎廣重のうち、どうしたことか、廣重を主人公とした劇映画がありません。


歌麿なら、

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写楽なら、

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そして北斎なら、

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と、映画が作られているのですが、廣重については、1955年に「企画:三菱重工業株式会社で制作された短編映画「廣重」しか見つかりません。しかもこの作品のテーマは、廣重個人ではなく、廣重の作品らしいです(リンク先のサイトからストリーミングで観られるという触れ込みですが、観られず…)。


映画になりづらい人だったんでしょうか、廣重は…。


というわけで(どういうわけだ?)、ちと早めですが、来年の東博も楽しみです。

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今夜はMISIA Encore 星空LIVE TAIPEI 2010

2010-11-20 10:13:08 | MISIA

今夜、台北の台北國際會議中心(TICC:Taipei International Convention Center)、MISIA Encore 星空LIVE TAIPEI 2010が開催されるみたいです。


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会場のTICCは台北の街のど真ん中、台北101のすぐ隣り。


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大きな地図で見る


TICC(上の地図では左下に見えます)は、私が2008年8月末にTHE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIAツアーで台湾遠征して(台湾遠征の記事はこちら)、ライヴ前夜に台北101に昇った帰り道、方向感覚を失って、この前を通ったはず。


う~んんんん、あの時の台湾遠征は濃かったなぁ…。楽しかったなぁ…。


故宮博物院とか

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中正記念堂とか、

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二二八和平公園とか

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龍山寺とか

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2人乗り、3人乗りはあたりまえのスクーターとか…。

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でも、今回は遠征を見送りました。
公私とも結構ドタバタしていて、台湾に行くだけの「心の余裕」がなかったのですよ

またいつか行きたいゾ、台湾


その前に、今夜のライヴの成功を祈るのであります


   


ところで、こちらはどうなったんだ?


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12月5日(日)に都内某所で開催されるというOCN会員限定MISIA SUPPORTERS ENERGY 2010 OCN special SATOYAMA BASKET LIVE」です。


応募締め切りが10月14日で、もう1か月以上も経っているというのに、まだ「当たった」という人がいるという話を聞いていません
私はどうにでもなりますが、住んでいる場所によっては、翌日休暇をとらなければならない人がいると思うのですけれど…。


来週まではドキドキの日々が続きそうです。


【追記】ひょんなことから、こちらの雑誌にMISIAのインタビュー記事が載っていることを知りました。


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国際協力ガイド 2012
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2010-10

ご参考まで (2010/11/20 12:18)


【追記その2】上に「まだ『当たった』という人がいるという話を聞いていません」と書いた「MISIA SUPPORTERS ENERGY 2010 OCN special SATOYAMA BASKET LIVE」ですが、きのうから、一部の方には簡易書留で当選通知チケットが届き始めていている模様。
さては、外れたか?  (2010/11/20 18:11)

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東博の平常展は秋真っ盛り (その5:完結編)

2010-11-19 07:44:52 | 美術館・博物館・アート

東博の平常展は秋真っ盛り (その4)」のつづきです。


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101119_1_2 今、東京国立博物館(東博)本館(日本ギャラリー)の1階16室では、特集陳列「東京国立博物館の模写・模造-平家納経-」が観られます(今月28日まで)。


東博は、上のリンク先にもありますように、「明治5年(1872)の創立・開館以来、展示品の拡充や調査研究などの目的で、さまざまな模写・模造品を制作・収集してきました」です。
なんだ、模写・摸造か…」なんてそっぽを向かないでください(私も以前は「そのくち」でした)。
東博の「模写・摸造コレクション」は、相当なものなんです。
私は、去年秋に開催された「皇室の名宝 -日本美の華」(記事はこちら)に関連して展示されていた「正倉院宝物の模造制作活動-伝統技術の継承と保護」を観て、そのすさまじさを痛感しました。
今年の「正倉院展」の目玉だった(と勝手に想像)「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」の摸造を目の当たりにしたときなんぞは、はぁ~~っとため息をつくしかありませんでした。


精巧な模造品をつくるということは、オリジナルを分析して、同じ材料を集めて、当時と同じ手法で再現するということ。以前もこのブログで書いたと思いますが、技術は着実に進化するとしても、技能と感性は「その人」一代限りです。摸造に携わった人たちは、どんな思いで摸造作業に取り組んだのか、オリジナルをつくった人たちに対してどんな感慨を持ったのか…。


   


前置きが長くなりました。この日、展示されていたものをご紹介しましょう。


まず、国宝「平家納経」の模本です。大正時代に厳島神社が依頼し、益田鈍翁らの援助により田中親美が模写・制作したものだそうな。

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そして、同じ「平家納経」模本の別の部分の裏側です。

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そして、平清盛の署名の記された「願文」の冒頭部分

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摸造は、を真似るだけではなく、文字も真似なければならないし、紙(料紙)だってそうです。
自分の感性と個性を殺して、ひたすらオリジナルを再現する。。。。。

想像するだけでも、大変な仕事だと思います。


こちらは博物館草創期の明治10年代に長命晏春らが模写した「厳島経巻」の模本。

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この見事な模本を見ながら、ふと伊勢神宮の式年遷宮のことを思い出しました。


よく知られているとおり、伊勢神宮は原則として20年ごとにすべての社殿を建て直しています。


<iframe scrolling="no" height="345" frameborder="0" width="400" src="http://local.google.co.jp/?ie=UTF8&amp;t=k&amp;brcurrent=3,0x600456c9d8aee5ff:0x9266db555d30aabc,1&amp;ll=34.454948,136.725562&amp;spn=0.001526,0.00214&amp;z=18&amp;output=embed" marginwidth="0" marginheight="0"> </iframe>
大きな地図で見る


この時、建物だけでなく、装束や神宝も作り替えます。
現在、2013年10月の遷御(せんぎょ)に向けて、着々と事業が進んでいるようで、式年遷宮のHPでは、「御装束・神宝の調製」の状況が紹介されています。こちらの記述によれば、


御装束は、社殿の装飾や衣服・服飾品で、神宝は殿内に奉安する調度品。内宮・外宮をはじめ14の別宮に御装束は525種1,085点神宝は189種491点が納められる。調製はその道の第一級の技術を持つ職人が手がけてきた。


だそうです。20年ごとに「その道の第一級の技術を持つ職人」ら建物を建て替え、調度品を作り替えることで、その技術と技能が引き継がれていくわけですなぁ。後継者の育成という点でも、20年という期間は絶妙な気がします。


   


平常展で見つけた今回一番の「逸品」はこちら。

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銅水滴」とあります。墨を擦るときに使う水差しですな。
それぞれが3~5cmほどの小さなものですが、どの作品も意匠・題材・細工が見事です。
真ん中の「犬の親子」を拡大してみましょう。


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なんともおしゃれな文房具です。


次に東博に行くときはどんな「逸品」にあえるのか、楽しみ


最後に、東博から上野駅に戻る途中で見かけた東京スカイツリーの写真を載せます。


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だいぶ大きくなりましたなぁ(今年5月中旬の眺めはこちら)。

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東博の平常展は秋真っ盛り (その4)

2010-11-18 07:01:04 | 美術館・博物館・アート

東博の平常展は秋真っ盛り (その3)」のつづきです。


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東京国立博物館(東博)本館(日本ギャラリー)での平常展、1階はジャンル別、2階は時代別の展示になっています。
1階の「ジャンル別展示」の最初(11室)は「彫刻」で、11月28日まではこちらの作品が来訪者をお出迎えしてくれます。


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初っぱなから重要文化財、「伝源頼朝坐像」(鎌倉時代)です。
東博のHPの解説によりますと、


鎌倉時代以後に流行した武士の俗体形の肖像彫刻の一例です。鎌倉鶴岡八幡宮に伝来したもので,江戸時代には源頼朝とされていました。最近,神護寺の国宝源頼朝画像が実は足利直義の像であるという新説が議論を呼んでいますが,それでは,この像はいったい誰でしょう?


と、無責任というかなんというか…。
私が日本史を学んだ頃は、神護寺の「伝源頼朝像」は「源頼朝像」だとされていました。それが、いつのまにやら、「」がついてしまいました。「源頼朝像」に限らず、昔の定説にどんどんと異論が出てきて、私が「古い人間」になってしまったようで、結構、寂しい…


が、きょうの記事のテーマは、「これは誰の肖像?」ということではありません。
注目したいのは、頼朝さんだと伝えられているこの像の座り方です。


足の裏を向かい合わせるこの座り方、お公家さんの礼法では「楽坐(らくざ)」と呼ぶのだそうです。

こちらのサイトの説明によれば、


装束を着用しての坐法の基本となるものです。あぐらをかくように座りますが、足を組まずに足の裏と裏を密着させるように座ります。膝が左右に張って非常に威儀を感じさせるものです。古い貴人の肖像画などをご覧になれば、まずこの坐法によっているものとわかるでしょう。慣れないと内股の筋肉が痛くなりますが、慣れてしまえば苦になりません。


とありますが、試しに「楽坐」してみますと、かなり窮屈で(私は幼少のみぎりから体が固い)、全然「」ではありません
昔の貴人の方々は柔らかい股関節をお持ちだったのでしょうか?


この隣の部屋(12室)に、意表を突く小さな仏像が展示されていました。


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平安時代(12世紀)の勢至菩薩坐像です。
正座しています。
正座している仏像って、めったに見られないのではないでしょうか?
少なくとも、私は初めて見ました。
ちょっと調べてみますと、松岡正剛さんのサイトに、こんなページを発見
そして、


アジアの風習を渡ってきたのだから当たり前のことだが、仏像にも正座は少ない。如来は結跏趺坐(けっかふざ)が多く、菩薩や座禅は半跏趺坐(はんかふざ)が多い。


だそうです。
やはりねぇ~。正座している勢至菩薩坐像を観た私の違和感はそれほどおかしなものではないようです
でも、京都・三千院の観音菩薩坐像と勢至菩薩坐像は「正座」なんですかぁ。
と、三千院のHPに気になる記述が…。引用します。


脇侍(きょうじ)の両観音は膝を少し開き、上半身を前屈みにしています。大和坐りと言われる珍しいものです。


んん? 「大和坐り」ですと? 「膝を少し開き、上半身を前屈み」ですと?
確かに、三千院の両菩薩さまは、そういう坐り方をされていて、膝をつける現代の「正座」とは微妙に違います。
そして、東博の勢至菩薩坐像も、

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膝が開いています 背中はスッと伸びていますが…。
う~む…。大和坐り…。初耳です…。


   


彫刻の座り方なんぞというdeepな話はこの辺にしまして、先々週末の東博で観たステキな仏像を続けざまに紹介することにします。


まず、奈良時代(8世紀)の十一面観音菩薩立像

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後ろ姿もいいなぁ~と思います。


次は、京都・三十三間堂(蓮華王院)千手観音立像

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なのですが、こちらは撮影禁止でしたので、影だけです。
三十三間堂には2回行き、千手観音さまたちも2回拝観しましたけれど、横&斜め後ろから拝見したのは、これが初めてでした。「横&斜め後ろ」から拝見しますと、腕の背面が妙に平面で、正面or斜め前から拝見するのと比べて、かなり見劣りすることは新発見でした。
三十三間堂の千手観音菩薩立像群は、「横&斜め後ろ」からだけ拝観することをお薦めいたします。


きょう最後は、
101118_1_7 京都・浄瑠璃寺国宝四天王立像 広目天」(平安時代・12世紀)です。
広目天さまの視線の先から見上げてみました。
睨まれて、ははぁ~っm(_ _)mって感じです。


浄瑠璃寺には、高校の修学旅行の時に訪れました。
ところが、池を前にした本堂の落ち着いた佇まいこそ記憶に残っているものの、拝観したはずの仏像のイメージはさっぱり…です。


   


ここで、書き忘れていたことを思い出しました。
東大寺の大仏さまって、どんな座り方をしていらっしゃるかご存じですか?


先日、米国・オバマ大統領が久しぶりに訪れたというので話題になった鎌倉の大仏さまは、左右対称の佇まいからして「楽坐」っぽいですが(確信なし)、東大寺の大仏さまは、


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安坐」、つまり「あぐら」です。
この記事を書くまで、大仏さまの座り方なんぞ、まったく気にとめたことはありませんでした。
これって、トリビアと言ってもいいんじゃありませんか?

んん? 「あぐら」ではなく、「結跏趺坐」か?
いやいや、右足の状態がよく見えませんので、「半跏趺坐」の可能性もありますなぁ。

今度東大寺に行く機会がありましたら、この目で確かめて期待と思います

ということで、きょうはこれまで

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予定を変更してこちらのニュースを

2010-11-17 07:29:06 | ニュース

予定を変更して、このニュースのことに触れずにいられません。

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小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」が持ち帰ったカプセルから、イトカワ由来の微粒子が見つかったというニュースです(上の画像をクリックすると、日経特報[PDF]をご覧いただけます)


詳しくはJAXAのサイトをご覧いただければと思いますが、これを快挙と呼ばずして、何を快挙と呼びましょうか (わたし的には、2010年のトップニュースチリの鉱山での救出劇[記事はこちら]を抑えて、はやぶさです


数々のトラブルを克服して、7年間の宇宙の旅を終え、地球に帰還しただけでも拍手喝采だったのに(興奮の記事はこちら)、人類初めて地球以外の惑星のサンプルを持ち帰っていたとは…


あ、そうだ。「イトカワ」関係のネタを探しているうちにたどり着いたJAXA企画のこのビデオ、かなり面白い 好奇心と期待でワクワクですぞ


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きのうの昼休み、何か特別なイベントが行われているのではないか?と、勤務先近くのJAXAiに行ってみましたが、いつものJAXAiでした。これは残念… (何度観ても、H-IIロケットのメイン・エンジンLE-7Aは凄い


101117_2_3 また、惜しむらくは、はやぶさの帰還が世界天文年の去年だったらなぁ…ということ。
でも、でも、でも、素晴らしい快挙です


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もう一回、私がつくったはやぶさのプラモデルの写真を載っけておきます。


101117_2_4


   


ところで、今回のニュースを伝える朝日新聞の記事に、こんなくだりがありました。


 文部科学省は来年度予算の概算要求で、開発費148億円の一部を「元気な日本復活特別枠」で要望した。現在、政策コンテストで審議の渦中だ。18日には、事業仕分け第3弾で宇宙開発予算も取り上げられる。
 そんなさなかとあって、成果を高木義明文科相みずから記者発表した。宇宙機構の研究者らは「この時期になったのはたまたま」と強調するが、パフォーマンスではないかとの質問が相次いだ。国民的人気と世界初の成果を背景に「はやぶさ2」の優先順位は来月初めに決まる。


記者の言う「パフォーマンス」の意味が、「まだ確定しないものを早出しした」なのか「わざと発表を遅らせた」のか「記者会見を開くほどの内容ではない」ということなのか、よく判りませんが、私は「パフォーマンスは大いに結構」だと思っています。
自分の足下しか見えない小市民を説得して、納得してもらって予算を獲得しなければ先に進めないのであれば、大いにパフォーマンスするしかありません。

無報酬のはずの非常勤役員(役人OB)に年間1千万円を超える「謝金」をこっそりと支払っていた公益法人に補助金を出したり、地方にお金を落とすのが最大の目的のような公共事業や高速道路の無料化に税金を使うよりは、科学技術開発への投資や教育・研究への歳出は、中長期的にみれば、絶対に有効なお金の使い方だと思うのですよ。


スーパーコンピュータの事業仕分けでの、蓮舫さんの「2番じゃだめなんですか?」発言にしても、「判っちゃいない…」とさじを投げるんじゃなくて、しっかりと胸を張って「1番じゃなければだめなんです」と理路整然と反論しなければならなかった、事業仕分けの有無にかかわらず、いつも理論武装していなければならかったのだと思います。


もちろん、政治家や国民も、視線を自分の足下からちょっと上げなければならないのですが、そんな時によりどころになるはずのマスコミが、「パフォーマンスではないかとの質問が相次いだ」という情けないレベルなのですから、こりゃ困ったものです…


明るい希望が広がる一方で、どよんとしてしまう私でありました。

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東博の平常展は秋真っ盛り (その3)

2010-11-16 06:23:27 | 美術館・博物館・アート

東博の平常展は秋真っ盛り (その2)」のつづきです。
ここからは「」にこだわったものではありませんので、あしからず…。


101116_1_1


   


このブログの東京国立博物館(東博)ネタに欠かせないものが二つあります。


一つは、意表を突いた甲冑。まず復習から。


101116_1_2


左は09/5/17の「阿修羅さまに再会♪<下>」で紹介した「熊毛植二枚胴具足」、右は今年4月に「東博でお花見(その2)」と「東博の桜に『裏を返す』(その4)」の二回にわたって紹介した「片脱ぎ二枚銅具足」。


こんな、およそ教科書や図鑑には載らないような甲冑を観ることができます。
きょうはどんな甲冑が観られるのだろうか」とワクワクです。


東博は、先週も、こんな私の期待を裏切ることはありませんでした。しかも二領も


まずこちら。

101116_1_3 安土桃山時代(16世紀)の「仁王胴具足」です。


片脱ぎ二枚銅具足」が「片脱ぎ」だったのに対して、こちらは完全に胸とお腹を露出させています。
加えて、兜が茶髪
更に、後ろから見ると、、、


101116_1_4 綾小路きみまろだぁ~


ワシは鎧兜なんぞいらんぞぉ~ 矢でも鉄砲でも持ってこい」と、勇気を誇示するためのデザインなのでしょう。


展示の説明を抜き書きしておきましょう(写真に撮ってきました


朱塗りの胴の意匠が、金剛力士像の体躯を連想させることから仁王胴具足といわれる。胴の背面には丸に心字を金箔で表す。兜は糟毛(かすげ)を鉢全体に植え、髻(もとどり)を結って野郎頭(やろうがしら)と称している。威(おどし)はすべて浅葱糸威(あさぎいとおどし)。総体にリアルで異様な雰囲気をもつ具足である。


ついでに、英語の説明文も…。


The appearance of this red-lacquered armor evokes the body of a temple guardian statue. The back of the cuirass is emblazoned with the character for "kokoro" (sprit or heart) in a circle, rendered in gold leaf. The helmet is embedded entirely with auburn-colored hair tied back in the "yaro-gashira" ("man's head") style. All the lacing is in pale blue. Overall, the design is bizarrely realistic.


英語の方が、辞書を引きながら読めば、日本語オリジナルよりも理解しやすかったりします。


もう一領は、尾張徳川家の初代藩主となった徳川義直公が大坂夏の陣に持って行ったという「白糸威二枚胴具足」。

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全体としてかなりシックな鎧ですが、兜は蝶の口吻を思わせる優美なデザインです(またもや非常灯が…)。
やはり東軍幕府軍総大将の子息らしい甲冑ですなぁ。
【追記】関ヶ原の戦いとゴッチャになってました


戦国時代~江戸時代初期の甲冑は、実用性が重視されたはずなのに、奇抜な、個性的なデザインが多くて楽しい


それにひきかえ、江戸時代も半ばを過ぎると、太平の世に武士の気性が萎えてしまうのか、装飾に走りすぎてつまらない…。
例えば、18世紀末の「紫裾濃威筋兜(むさらきすそごおどしのすじかぶと)」なんてどうでしょうか?

101116_1_6


五月人形」のものかと思うような復古調の兜です。
源義経あたりがかぶっていたようなデザインです。
こういった「いかにも兜」がお好きな方の気に障るかもしれませんが、私はちょっと…
(そんな私の好みを反映して、この画面では敢えて小さく表示しています。クリックすると普通の大きさでご覧いただけます)


   


次に登場いたしますのは、犬張子、別名「犬筥(いぬばこ)」です。


101116_1_7


以前、東博で観たものより(記事はこちらこちら)かなり大きな作品です。


と、通りかかった若い女性二人組が、「なにぃ~、この顔ぉ~」と犬筥大受け

ちょっと、そんなに受けちゃ、犬筥に失礼ではないか と思ったものの、やはり犬筥の顔は変です。


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顔だけを見れば、これが「」だとは到底思えません。


ということで、東博へお出かけの際は、甲冑と犬筥にご注目くださいませ。


2010/11/18 東博の平常展は秋真っ盛り (その4)

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水彩画っていいな、と思ったワイエス展

2010-11-15 06:23:56 | 美術館・博物館・アート

101115_1_0 ちょっと予定を変更して、きのう観てきた「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」のことを書きます。あまりにも予想外に良かったもので・・・。

アンドリュー・ワイエスは、昨年、91歳で亡くなった「アメリカの国民的画家」です。
私は、あまりワイエスの作品を観たことがなく、彼の名前を聞いて思い浮かべられる作品は、おなじみ「クリスティーナの世界」とか「ヘルガ・シリーズ」くらいのもの。
しかも、「クリスティーナの世界」は、「座右の画集」であるところの、

原寸美術館 画家の手もとに迫る 原寸美術館
画家の手もとに迫る

価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2005-05-18

で、細密画のように書き込まれたテンペラ画を印刷物として観ただけですし、

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ヘルガ・シリーズ」に至っては、展覧会のポスターや画集の表紙で観たイメージしかありません。

Andrew Wyeth: The Helga Pictures Andrew Wyeth: The Helga Pictures
価格:¥ 722(税込)
発売日:1991-02

そんなわけで、さほど興味のわく展覧会ではなかったのですが、埼玉県立近代美術館(MOMAS)の企画展なら、無料で観られるし、、、と、北浦和まで出かけてきた次第です。

   

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この「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」は、ワイエスの「夏の家」があったメイン州クッシングで、近所の「オルソン・ハウス」をモチーフに30年間描き続けてきた「オルソン・シリーズ」のうち、朝霞市にある「丸沼芸術の森」が所蔵する水彩・素描画約200点を一挙公開するというもの。

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丸沼芸術の森といえば、2006年2~3月にMOMASで開催された「ベン・シャーン展」も、丸沼芸術の森の収蔵品で構成されていましたっけ・・・。

なんと素晴らしい(私好みの)コレクションを持っていらっしゃるのでしょうか 今度、丸沼芸術の森にも行ってみなければと思っています。

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さて、展覧会の最初に展示されていた水彩画「オルソンの家」(1939年)から、私のワイエスについての印象がガラリと変わりました。「ひたすら緻密、ひたすら写実の画家」だと思い込んでいた私の不明を恥じるしかありませんでした。

展示されていたのは、ひたすらオルソン・ハウスひたすらオルソン姉弟、夏なのに冬を思わせるような鉛色の空勤勉に働き、質素に暮らし、強く生きる人々・・・。
ワイエスが「国民的画家」と慕われている理由がわかる気がしました。
おそらく、つかの間の繁栄から距離を置いたアメリカの原点というか、20世紀版「大草原の小さな家」のような存在なのではなかろうかと思います(オルソン・ハウスは「入江近くの大きな家」ですが…)。

今回の展覧会では、ほとんどすべてが水彩画か素描で、テンペラ画は「オルソン家の終焉」の習作1点だけでした。これだけ水彩画をまとめて観たのは、私にとって初めてだったかもしれません。

101115_1_3 いやぁ~、水彩画って、いい
特に、現物を間近に観ると、画用紙の質感がいい

もらって帰れるとすれば、右の「馬の尻」(なんと直接的なタイトルか)かな?

う~ん、下の「オルソンの家」もいいなぁ

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あまりにも展覧会が良かったので図録を買いましたが、アート紙を使っているせいか、現物とだいぶイメージが違っていて、残念でした

   

ところで、ワイエスの代表作「クリスティーナの世界」はオルソン・シリーズの一点なのですが、今回、お出ましになりませんでした(MOMAの収蔵品)。
代わりに、習作が何枚も何枚も展示されていました。
モデルとなったクリスティーナ・オルソンの様々なポーズとか、彼女の手の形の様々なバージョンとか、遠景として描かれたオルソン・ハウスの細密なスケッチとか…。
そんな習作の中で、最終版のイメージが強く現れている作品がこちら。

101115_1_5

両手の位置は、最終版とかなり違いますなぁ。

この「クリスティーナの世界」に限らず、他の作品も、その習作がたぁ~っぷりと展示されていましたが、退屈さをまったく感じないのはどうしたことでしょうか?
江戸東京博物館で特別展「隅田川 江戸が愛した風景」(昨日が千秋楽)を観た時には、ひたすら隅田川をモチーフにした作品が並んでいることに単調さを感じてしまった(記事はこちら)というのに…。

きっと、まるで工業製品の商品化の過程のような、実験と試作の繰り返しに共感してしまったのでしょう。そして、「私はこれを描きたいんだ 最高の作品にしたいんだ」というワイエスのパッションが響いてきたのでしょう。

   

ふと、私のビデオコレクションに、約2年前にNHK の新・日曜美術館ワイエスを取り上げた「はかなさに秘められた情念 ワイエスのアメリカ」があったことを思い出して、さっそく鑑賞しました。そして、「ここまで書いた私の感想って、そんなに間違ってはいないようだ」と思ったのでありました。

最後に、ワイエスの「夏のモチーフ」となったオルソン・ハウス、上に載せたGoogleの画像でもお判りのとおり、ワイエスが描いた頃のまま(納屋はなくなっていますが…)現存しています。

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上の画像(図録からスキャン)をクリックすると、別のサイトの詳細映像がご覧いただけます。

オルソン・シリーズの舞台となったメイン州に行ってみたい…。

メイン州といえば、スティーヴン・キングの多くの作品の舞台になったところですし、私が大々好きなジョン・アーヴィングの「サイダー・ハウス・ルール」(本は絶版)の舞台でもありますし。

サイダーハウス・ルール [DVD] サイダーハウス・ルール [DVD]
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2010-04-16

この「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」(12月12日まで)は、お薦めデス

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千葉ロッテマリーンズの日本一の恩恵を味わう

2010-11-14 09:49:00 | タウンウオッチング

きのう、とある理由でトボトボと近所を歩いていると、こんな光景が目に入りました。


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私にとって今年のプロ野球1か月前に終了していたわけですが、シーズンとしては先週まで続いたんですな。


で、ホームセンターのペット売り場でちょっと元気を取り戻して、最寄り駅のエキナカまでたどり着くと、行列ができていました。
何の行列かと思ったら、コージーコーナーの「千葉ロッテマリーンズ『日本一おめでとうセール』」(千葉県外でのセールはこの店舗だけらしい。さすがは二軍の本拠地)で「税込み78円均一」のエクレアを買おうとする人たちでした。
チョコ系があまり好きではない私は、無視して通り過ぎようとしましたが、ジャンボシュークリームも78円でしたので、こちらを3個買って帰ってきました。
おいしかったけど、クリームが多すぎて食べづらかった…。(テンションが低い

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東博の平常展は秋真っ盛り (その2)

2010-11-14 01:09:40 | 美術館・博物館・アート

東博の平常展は秋真っ盛り (その1)」のつづきです。
先週の土日に行ってきた東京国立博物館(東博)本館(日本ギャラリー)のご紹介。


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東博の収蔵品は、全部でおよそ11万件で、国宝が87件、重要文化財が624件(2010年3月現在)もあります。そのうち展示されているのは20%程度で、順次、展示替えが行われています。特に、展示に弱い絵画書跡染織漆工作品は4~8週間ごとに入れ替えられているのだとか。
だからこそ、何度行っても東博の平常展は初めて観る作品や、久しぶりの作品に出会えて楽しいんですねぇ。
また、季節に合わせた展示が観られるのってのは、なんとも贅沢なことです。
今年の「東博でお花見を」(記事はこちら)ほど大々的ではないにしろ、平常展にはあちこちにが潜んでいました。


   


こちらの作品は、左の細長い箱2点が「秋草蒔絵軸物箱」(安土桃山時代、16~17世紀)、右の大きな箱が「萩芒蒔絵文庫」(安土桃山~江戸時代、17世紀)。

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101114_1_3 こちらは小袖「紅縮緬地鳥兜紅葉模様(べにちりめんじとりかぶともみじもよう)」、江戸時代(19世紀)のものです。


鳥兜」というのは、「毒にも薬にもなるトリカブト

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(写真は国立科学博物館常設展から)ではなく、この小袖の説明を引用しますと、


雅楽で楽人や舞人がかぶる鳥の頭のような形をした帽子である


デス。小袖をアップしてみましょう。

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優雅ですなぁ…。


つづいては、刀の鍔(つば)。

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」とか「薄(すすき)」とか「鈴虫」とか秋の風情満開です。
お侍さんたちは、季節によって鍔を交換したり、季節の鍔で拵えた刀を持ち歩いたのでしょうかねぇ


次は美濃の「志野草図向付(しのくさずむこうづけ)」。

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安土桃山~江戸時代(16~17世紀)の作品とは思えない現代的な向付です。


このコーナー最後は、絵画から。


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下村観山の「白狐(びゃっこ)」。
ケースのガラスに非常口灯が映り込んで邪魔ですが、良い作品です。
もらって帰りたいくらい…


以上をもちまして、常設展で見かけた「」を終わります。


次回は平常展で見つけた「逸品」をご紹介しましょう。

では


つづき:2010/11/16 東博の平常展は秋真っ盛り (その3)

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東博の平常展は秋真っ盛り (その1)

2010-11-13 10:16:09 | 美術館・博物館・アート

東京国立博物館(東博)に特別展「東大寺大仏 -天平の至宝-」を観に行った私(記事はこちらこちら)、特別展だけを観て帰るはずもなく、予定どおり、公開中の庭園本館の平常展も観てきました。
というか、先週の土・日の2回に分けて観てきました(パスポート、ありがたし


本館(日本ギャラリー)の威風堂々とした入口ロビー、いつ行っても格調が高くてステキですなぁ


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この大階段は、最近ではこんなところにも登場していましたっけ。


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価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-09-29

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先週土日の本館(日本ギャラリー)を紹介する前に、庭園を観てみましょうか。


庭園入口ではスイフヨウ白とピンクに咲いていました。


と、近くに設置してある説明書きを読みますと、


スイフヨウ
アオイ科
Hibiscus mutabilis Linn.
    f.versicolor Makino
酔芙蓉 フヨウの八重咲きの品種
花は白色一日花で夕方には酔った人の顔のように赤く変わる。


とあります。
あれぇ?まだ13時ちょい過ぎだというのに、もう「夕方モード」に入っている花があるということですか?

いくら「秋の日はつるべ落とし」とは言え、ちょいと気が早過ぎやしませんか?


それはさておき、庭園に入っていきましょう。


ありゃ、、、、カエデ青々としています。

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池の周りも、ほんの一部の木が紅葉し始めた段階です。

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ちらほらと見られる落ち葉が「」の気配を感じさせてくれますが、まだまだの感強しですなぁ。

そういえば、去年の「秋の庭園公開」に来たのは11月末で、こんな風でしたっけねぇ。

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ちょいと時期が早すぎたようです。


本館前のユリノキも、まだまだ葉っぱが元気でした。

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庭園は、12月初めにでも、もう一度来て楽しむことにしましょうか。


   


それでは、本館の館内に入りましょう。
まず、大階段の脇にひっそりと入口がある特別5室の特集陳列「仏像の道-インドから日本へ」


101113_1_7 私、この「如来坐像」が大好きなんですよ
2~3世紀のガンダーラの仏さんで、くっきりとした目鼻立ちとか、ちぢれた御髪(おぐし)がエキゾチック


こちらの「菩薩立像」もなかなかです。

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ガンダーラ仏は、他に、東洋館が工事中の間、表慶館(アジアギャラリー)に仮住まい中の方々もいらっしゃいますが、どれもかなりステキです(今回は観てきませんでしたが…)。


   


例によって、記事のタイトルにもたどり着いていませんが、きょうはこの辺で。「その2」では、「秋真っ盛り」の展示をご紹介する予定です。

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