nikkan-gendaiの書評【「国防政策が生んだ沖縄基地マフィア」平井康嗣 野中大樹(七つ森書館)】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/160093)。
「基地関連の工業はやらないと言っていると紹介されるや、「いや、やります。基地の撤去工事をやります」と答えて、満場の拍手を受けたという・・・「基地も原発も、建設工事より廃炉、撤去工事のほうが喜んでやれるじゃないですか。いつ日本を破壊するかわからないものを建設するより、安心安全な国をつくるための工事のほうが誇りだって持てる」という呉屋の言葉には哲学がある・・・選者・佐高信」。
王様による「人治主義国家」を沖縄辺野古から覆そう! 「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」という翁長氏を支えよう!! 日本のどこにも、「米軍基地は人を殺しに行くための出撃基地」は要らない。
『●王様による「人治主義国家」を沖縄辺野古から覆す:
「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」』
『●映画『戦場ぬ止み』三上智恵監督:
「米軍基地は人を殺しに行くための出撃基地なんですよ」』
『●血税と赤紙と・・・「主権者である天皇に
徴兵制に基づき血を納めた」。そして、いま、アベ国王へ血税が』
『●子供たちと赤紙: 「学校保護宣言」に
調印しない戦争好き、侵略戦争マニアな国々はどこ??』
『●1000000年間「死の灰」を管理、
「国が科学的に有望な候補地を絞り込」むと云う「科学的」とは?』
『●市民の命を危険にさらしてでも核発電を再開したい愚者
~耳をふさぐ原子力「ムラ寄生」委員会~』
『●「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー
(沖縄人を見くびってはいけない)」』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/160093】
週末オススメ本ミシュラン
対米屈従の首相と基地マフィアの実態
2015年5月24日
「国防政策が生んだ沖縄基地マフィア」 平井康嗣 野中大樹(七つ森書館)
「戦後70年止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」が開かれた5月17日付の「沖縄タイムス」に求められて私は次のメッセージを寄せた。
「アメリカの議会で、安倍首相はなぜ英語で演説したのか?
究極の対米屈従だろう。沖縄の総意を無視して
辺野古基地建設を強行しようとする姿勢とそれは無縁ではない」
もちろん、韓国の朴大統領が日本の議会で日本語で演説することはない。そんなことをしたら、大日本帝国によって自分たちの言語を奪われた韓国の人たちは大騒ぎするだろう。日本ではなぜ問題にならなかったのか? 実質的にアメリカの植民地となっていることを、たとえば安倍の属している「日本会議」ならぬ「日本だけ会議」の面々は認めているからか。下手な英語で演説するから「希望の同盟」などというこなれない日本語になってしまう。言語は文化であり思想である。だから英語を使った安倍は文化も思想もない男なのだ。
この本で平井は「自民党中央政府は辺野古での基地建設を諦めていない。とすれば名護ではその受け皿になる集団が今後も必要になる」と書く。その集団が基地マフィアであり、東開発会長の仲泊弘次がその先頭に立って、前知事の仲井真弘多と連携してきた。
「政治家はおれの帽子だ。優秀な政治家はいらない。おれの言うことを聞くやつでいい」と仲泊は周囲にうそぶいていたというが、もちろん、こんな経営者ばかりではない。
翁長雄志知事を誕生させた金秀グループ会長の呉屋守将は、この本で「沖縄はカネの奴隷にならない。なりたくない」と言っている。呉屋はユーモアもたっぷりのようで、ある会で、金秀グループは建設業だけれども基地関連の工業はやらないと言っていると紹介されるや、「いや、やります。基地の撤去工事をやります」と答えて、満場の拍手を受けたという。
「基地も原発も、建設工事より廃炉、撤去工事のほうが喜んでやれるじゃないですか。いつ日本を破壊するかわからないものを建設するより、安心安全な国をつくるための工事のほうが誇りだって持てる」という呉屋の言葉には哲学がある。同じく翁長を応援したかりゆしグループCEOの平良朝敬は、観光は平和産業であり、「平和なくして成り立たない」と断言し、中国と琉球の古くからの交流に触れて、「中国が琉球に攻め入ったことはないし、将来もないと思っている」と主張している。★★半(選者・佐高信)
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