私どもは、自分のことを知っているようで知らない。ましてや、本当に自分が願っていることは何なのか? は、知ってるようで、知らない場合が圧倒的に多い。不思議な生き物ですね。
ですから、哲学の始まりは、「自分のことを知りなさい」と言うソクラテスの命題から出発しているのも、うなづけますよね。
Young Man Luther 『青年ルター』p210の第2パラグラフの4行目途中から。
これは心理学的な話です、精神分析の方法は、完全に誠実であろう、などとは思わなければ、誰かが本気のなっていることを、一時の間に明らかにすることができます。しかし、ことの核心は単純なことなんですね。本当に大事なことにおいては、人って、特に、子どもって、他の人が本音で思っていることを、ほとんど無意識的に恐ろしいほどハッキリと捉えることができますし、遅かれ早かれ、本当に大事にされたことに対しては、心からのありがとうを返してくれますし、無意識裡に憎しみをぶつけ続けられれば、仕返しの狙い撃ちに遭いますね。
子どもは本音を見抜きまっせ。フロムが言う通りに、自分を肯定してくれるのか、利用するだけなのかに非常に敏感でっせ。