エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

心中や無差別殺傷事件にも発達トラウマ障害(DTD)が絡むって、ホント?

2016-07-10 10:41:01 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 

 
信頼
   子どもに自由をプレゼントするのは、陽気で楽しい大人と≪超越≫   余暇にしか遊ばぬ大人、遊んでる子どもの一人に、及ばない :子どもの遊びの永遠の遺......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の診断基準もオーダーメイドと言ったら、ビックリした人が多かったみたいですね。オーバーメイドだからこそ、アメリカの診断マニュアルが、臨床と研究をする中で、話し合いの中で、よりよいものへと変更されるんですね。民主主義の鉄則です。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の85日目。

 

 

 

 

 

 役に立ち研究は、発達トラウマ障害(DTD)という病気が、1人の人の人生で展開するのか? を示すものですね。発達トラウマ障害(DTD)の診断基準は、主に子ども達に当てはめるために考えられたものでしたね。発達トラウマ障害(DTD)の診断基準を、思春期の人たちや大人たちに当てはめるのには、どうすればいいのか、ということは、今後議論するのが良いでしょう。さらには、発達トラウマ障害(DTD)という病気が、どのように生物学的にどのように表れるのか? 遺伝的な要因とどのように関係するのか?

 

 

 

 

 

 いずれも大事な今後の課題でしょう。

 でも、最近も気になるのは、6月末にあった釧路のイオン・モールでの無差別殺傷事件や7月に入っても、心中や殺人事件が次々(上の写真)にありますでしょ。その少なくないケースに発達トラウマ障害(DTD)が絡んでいるのではないのか? ということなんですね。発達トラウマ障害(DTD)の子どもがホッタラカシにされると、その一部は、無差別殺傷事件や自殺、心中をやることになりますからね。

 

 

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セリフが誘い水

2016-07-10 08:59:01 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
「何のために生きるのか?」がハッキリ
  本気は、実は静かに打ち込んだ手仕事のような仕事に現れます。目立たないのに、キラリッと光ってる。忌野清志郎さんの歌にもありましたっけ。 Young Man Luthe......
 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。エドワードは、リチャード2世のセリフを言いながら、自分を取り戻していたみたいですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.348の第2パラグラフから。エドワードの昔語りの続きです。

 

 

 

 

 

 これがリチャード2世のセリフであると同時に、自分の腹づもりにもなったんです。私がこのセリフをクラスに持ってった時に、自分自身に言い聞かせたのは、その役割をちゃんとやろうということでした。心の底からほとばしり出る何かが、このセリフを言わせたんではありません。ことが終わる時、明らかになったのは、赤ちゃんの私は、リチャードみたいだ、ということです。私は王冠を諦めるつもりもありませんでした。いくつもの道が開かれて、赤ちゃんの私が息を止めて、ビクビクしているために死にそうになっていて、抑え込まれていた表現ができるようになったんです。

 

 

 

 

 エドワードは、リチャード2世のセリフのお陰で、それまで抑え込んでいた気持ちが、言葉とともに出てくる…。

 耳の中に入った水が出てこない時に、敢えて耳の中に水を入れるやり方がありますでしょ。誘い水。すると出てこなかった水が耳から出てくる…。

 演劇のセリフも、誘い水になるらしい。

 

 

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一見、親切、実は、無知!

2016-07-10 03:10:29 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 
いのち言葉が一番大事
  エリクソンがライフサイクルの中で使う言葉はあいまいです。しかし、それは日常生活に馴染み易いので、むしろ、応用が効くわけです。 The life cycle comp......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども学校や児童施設や病院などで、税金でやってる「サービス」が、現実には、子どもの傷に塩を塗る虐待になっている、だけじゃありません。児童精神科医の大多数が、子どもの発達、発達トラウマ障害(DTD)を知らないんです。恐ろしいことですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.137の、下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

その小児科のお医者さん、コナー君の両親のこともよく知ってましたから、虐待やネグレクトを疑うこともありませんでした。結果として、その女医は、コナー君が泣くかどうか、人にどのように応答するのか、訊くこともなかったんです。その女医がジェーンに言ったのは、「赤ちゃんは、それぞれ発達に違いがありますし、発達が遅い子もすぐに追いつこうとしますから、心配しなくて大丈夫ですよ」というものでした。

 

 

 

 

 

 人が心配することで、実際に心配なことは10に1もない。それは事実でしょう。

 この女医さんの言ってることも、発達や発達トラウマ障害(DTD)のことをよく知っていて言ってるのでしたら、まだしも、それだったら、「大丈夫」、「ニーズはない」などと、軽々に、無責任に、言うことなどできない訳ですね。

 「大丈夫」「ニーズはない」などと言うのは、一見親切に見えますが、その実は、無知ですね。その無知の自覚もない幼稚な大人が、世にもオゾマシイ無責任「人類に対する犯罪」をしでかしてきたのが、私ども人類の歴史です

 

 

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最悪の「生きる習慣」とレジリエンス

2016-07-10 02:19:13 | 聖書の言葉から

 

 

 
信頼
   子どもに自由をプレゼントするのは、陽気で楽しい大人と≪超越≫   余暇にしか遊ばぬ大人、遊んでる子どもの一人に、及ばない :子どもの遊びの永遠の遺......
 

 

 今宵も、エリクソンの言葉に学びたいと思います。エリクソンって、深いでしょ。人間の心を実によく知っている感じです。Toys and reasons: Stages in the ritualization of experience.から。エリクソンが、エリクソン同様ユダヤ人で、しかも、エリクソン同様に深い、ハンナ・アーレントに触れているところです。

 

 

 

 

 

 ハンナ・アーレントが、その核心を突いた記事において、強調したのは、政治家ののウソじゃあ、ありません。政治家のつくウソが、大衆に対して、犯罪者の自己欺瞞として、悪さをするとしても、それは大したことじゃぁない、ということです。ハンナ・アーレントが疑ったのは、現代政治においては、ウソつき(政治屋)は、自分に対するウソをつくことから始まる、ということです。「ですから、ウソを言ってる役者自身が、自分のウソとゴマカシの背後に隠している真実を、知らないし、心に留めてもいない」し、「現実との関わりを失くして、劇場からシナリオも聴衆も借りてんです」という訳です。

 

 

 

 

 

 これは、何も、ヒットラーとその部下だったアイヒマンたちや、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達のことだけじゃぁ、ありませんよね。

 東電、大川小学校の校長や教育委員会、三井不動産レジデンシャル、三菱自動車、…も、ウソとゴマカシをやってるけれども、隠れている真実が分かってウソとゴマカシをやってるんじゃありません。自分にウソを言うことが、最悪の「生きる習慣」になってしまってますから、真実と現実を受け止める感性を、とうの昔に失ってしまっちゃってる訳ですね。

 ですから、大きな政治の舞台での、ヒットラーたちや、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達のウソつきだけじゃなくて、皆さんのご近所の、地域や会社の、小さな、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達のウソつきたちに誤魔化されないことも大事ですね。しかし、それだけじゃぁ、全く足りないでしょ。そのウソつきドモも知らない、真実と現実に、気付き、心に留めておく、感性と知性と、何よりも、粘り強さ・レジリエンスを身に着けておくことでしょう

 


 

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