エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

処世のおきて

2016-07-12 08:07:27 | 聖書の言葉から

 

 

 
悦びの伝染
  神様の愚かさは、世間的にはバカに見えるけれども、本当は実に考え尽されて、うまくできてます。神の弱さも、世間的にはミジメに見えるけれども、本当は実に人の心を慮っていて、温......
 

 

 

 久しぶりに詩を一編。『ゲーテ詩集』より。

 

 

 

 

 

   処世のおきて

 

 気もちよい生活を作ろうと思ったら、

 済んだことをくよくよせぬこと、

 滅多なことに腹を立てぬこと、

 いつも現在を楽しむこと、

 とりわけ、人を憎まぬこと、

 未来を神にまかせること。

 

 

 

 

 

 どうぞ、良い一日を!

 Have a good day !

 

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インターメッツォ : 最初の礼拝

2016-07-12 07:42:42 | 聖書の言葉から

 

 

 
悦びの伝染
  神様の愚かさは、世間的にはバカに見えるけれども、本当は実に考え尽されて、うまくできてます。神の弱さも、世間的にはミジメに見えるけれども、本当は実に人の心を慮っていて、温......
 

 礼拝と言っても、お寺や教会、お御堂でする話しじゃぁ、ありません。自宅で毎日する礼拝です。Toys and reasons: Stages in the ritualization of experience.から。

 

 

 

 

 

 お母さんと赤ちゃんが、最初の礼拝で、これまで申し上げたように、出会うならば、その赤ちゃんは、生きる上で欠かせないいろんなニーズやら、必ず必要なことを、まとまりのあるものにすることができます。その結果、そのお母さんからいろんな世話をされることによって、もともとはバラバラな経験が、一貫した経験になるのです。…お母さんは、1人の赤ちゃんのお母さんに、そのお母さんならではのやり方で、ならなくてはなりません。このようなお母さんに、そのお母さんは、心配のために逃げ出すこともなく、自分がやらなくてはならないルーティーンや役割に対して「ホント腹立つ」という気持ちを、大なり小なりガマンして、なるのです。母親として世話することに対して、前向き肯定的なイメージが、自分の社会や文化の受け継がれ、認められる一方で、母親として世話することに対して、後ろ向き消極的な母親像の要素もあります…。

 

 

 

 

 

 ここに、発達トラウマ障害(DTD)の子どもと共通するものが出てきますね。すなわち、心配のために逃げ出すことと、ホント腹立つ」という気持ちを、大なり小なりガマンするです。前者が抑制タイプの発達トラウマ障害(DTD)、後者が出来ずに怒りが爆発しやすくなっているのが、脱抑制タイプの発達トラウマ障害(DTD)です。

 毎日毎日の最初の礼拝で、お母さんが、前向き肯定的なイメージをもって、赤ちゃんから、心配にために逃げ出さないで、「ホント腹立つ」という思いをガマンして、悦んで赤ちゃんと関わることができたら、発達トラウマ障害(DTD)に子どもがなることはありません。

 今のニッポンで、これだけ発達トラウマ障害の子どもが溢れているということは…!!

 

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人間らしく、自分らしく生きられるようになるためには

2016-07-12 06:12:14 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
世界に通用する、たとえ損しても、人を大事にする気持ち ほか
  人が発達を上手にしていくと、無宗教の人でも、イスラム教の人でも、仏教の人でも、キリスト教倫理という、一見小難しいことを、何気のない日常生活の中で身に着けていくことができ......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもトラウマ治療の基本は、悲しみも人生の宝になる、ということです。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.348の第3パラグラフから。エドワードの昔語りの最後です。

 

 

 

 

 

 その晩、私は、他の人がいる前で初めて性的興奮を覚えました。それは、私は何かが解放された体ということが分かっていました。身体の緊張です。そのおかげで、私はこの世で、一層人間らしく、自分らしく生きられるようになれたんです。

 

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日本中、発達トラウマ障害(DTD)のことを知らない人だらけ

2016-07-12 04:05:21 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
無意識に子どもを傷つける母親
  今の小学生は、その半分が「愛着障害」だと言っても、過言ではない、と私は考えています。「愛着障害」の子どもは、愛着が安定していませんし、エリクソン流に申し上げれば、根源的......
 

  発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども学校や児童施設や病院などで、税金でやってる「サービス」が、現実には、子どもの傷に塩を塗る虐待になっている、だけじゃありません。児童精神科医の大多数が、子どもの発達、発達トラウマ障害(DTD)を知らないんです。恐ろしいことですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.138の6行目途中から。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェーンは従兄弟に会うと、その従兄弟はこう告白したんです、「私はコナー君をホッタラカシにして、仕事に行ってました」って。ジェーンはそのいとこを首にして、仕事を辞めて、コナー君と一緒に家にいることになりました。ジェーンは、問題はなくなったつもりでいました。コナー君は、人さらいに遭った訳でもないし、火傷を負わされたわけでもなし、身体の病気にさせられたわけでもないから、この従兄弟からコナー君がホッタラカシにされた経験は、大したことはないだろう、とジェーンは思ったのでした。ジェーンは、コナー君がオカシナ行動をだんだんとするようになったことと、1年近くネグレクトされてきたことと、結びつけて考えることはありませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジェーンさんは、良心的な母親だと感じます。でも、いかんせん無知でした。赤ちゃんの頃にネグレクトが、どれだけ巨大な悪影響を、子どもに及ぼすのか、発達トラウマ障害(DTD)のことを知らないことは、致命的でした。 

 ところが、翻って、日本を見る時どうですか? ジェーンさんみたいな、発達トラウマ障害(DTD)について、無知な親、無知な教員、無知な児童精神科医、無知な保育士、無知な看護士、無知な児童自立支援施設職員だらけなんですからね。

 

 

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